魔法少女育成計画GoldRush   作:赤葉忍

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とりあえず数話、一気に投稿します。


嘘予告
16人の魔法少女たち


・パンプキン・パンプティ

 

魔法:『お菓子をくれなきゃいたずらしちゃうよ』

 

「トリック・オア・トリート!!」

 

 今日は年に一度のハロウィーン。私も、お気に入りのカボチャのお化けの仮装をして皆にお菓子を貰いに行く予定なんだ。

 

 あれ? 何だか今年は仮装をしている人が多いな⋯⋯。それに、全体的に仮装のクオリティが高い気がする。そんなことを思ってたら、急に私の持っていたカボチャのランタンが喋り出した!!

 

「ばかもーん!! あれは本物のモンスターじゃ!! お主の目は節穴かぁー!!」

 

 えぇ!? なんで本物のモンスターがいるのぉ!?

 

新番組! 『ハロウィン・マジック』

第一話「お菓子を返せモンスター」

 

ところで、このカボチャ、何でお爺ちゃん口調なの?

 

 

・レイニー・ブルー

 

魔法:『気分次第で天気が変わるよ』

 

「明日天気になぁーれ!」

 

 えー、本日は、私が風邪を引いてしまいナーバスな気分なため、魔法の国全域で雨でしょう⋯⋯。え、何ですか? 視聴者からのお便り?

 

『今日はB市で鬼ごっこをする予定なので、何とか晴れにしてください! レイニーちゃんのテンションが上がるよう、レイニーちゃんの似顔絵を描いてきました!』

 

 うわぁ、凄いね⋯⋯。この似顔絵⋯⋯全然似てないや。でもちょっと元気が出たよ。うん、ありがと。多分、曇りくらいにはなるんじゃないかな?

 

平日の朝放送! 『モーニング☆スター』

人気コーナー 「レイニーのネガティブ天気予報」

 

雨女でごめんなさい⋯⋯。

 

 

和三盆(わさんぼん)茶々

 

魔法:『美味しいお茶を淹れられるよ』

 

「ぶぶ漬けでもいかがどす?」

 

 うちの住んどる京では、八ッ橋なんかが名物なんどす。勿論そのままでも十分美味しいんやけども、うちのおすすめはやっぱり美味しいお抹茶と一緒に食べること。そうすることで、ほら、より一層八ッ橋の甘さも引き立ちますやろ?

 

⋯⋯え? なに? 抹茶はいいから早く菓子をよこせ? 

 

 いいんよ? 全然気にしてないんよ? ただ、この抹茶はうちが心を込めて淹れた自慢のお茶やから、一口くらいは飲んでほしいな思うて⋯⋯。あ、そう。いらない⋯⋯。

 

 なんなんや最近の若い子は!! もう堪忍袋の緒が切れました!! うちの抹茶の味、力尽くでも分からしたります!!

 

新番組! 『乾いた心にお抹茶を』

第一話「カボチャ娘に抹茶」

 

お残しは、許しませんえ!

 

 

・W.C.花子

 

魔法:『魔法のスッポンで何でも吸い取るよ』

 

「私のこと、呼んだ?」

 

 学校の七不思議その一、『深夜二時、女子トイレの中に現れる花子さん』。その二、『音楽室でピアノを弾いている花子さん』。その三、『真夜中に踊り出す美術室の石膏と一緒に踊る花子さん』。その四、『真夜中に屋上にやってくる魔女と忍者。そして花子さん』。その五、『体育館の壁に向かって自分の頭を打ちつける黒い服を着た女の子と、勿論花子さん』。その六、『夜のプールで泳ぐ、白いスクール水着を着た花子さん』。

 

 ねえ、ちょっと待って!! この学校私の出現率高すぎない? 私トイレの奴しかした覚えないんだけれど!? 多分他の怪談は別の人!!

 

新番組! 『ガッコウの七不思議』

第一話「花子さん、過労でダウン」

 

七不思議の七つ目は、言わないお約束なんです!

 

 

・クレラ

 

魔法:『どんなものでも綺麗にするよ』

 

「美しくないモノに価値はない!!」

 

 とある遺跡調査隊が遺跡の奥で見つけた黄金の棺。歴史的大発見の予感に、沸き立つ調査隊の前で、黄金の棺の蓋がゆっくりと開く。そして、その中から姿を現したのは、なんと絶世の美女だった!!

 

「妾の眠りを邪魔する愚か者は、一体誰じゃ!!」

 

 美女は、自分の眠りを妨げられたことに、たいそうご立腹の様子だ。慌てた調査隊は、何とかその美女に機嫌を取り戻して貰おうと、持っていたチョコレートを渡すことにした。

 

「何じゃこの黒い物体は!! こんなモノで妾の怒りを鎮められるとでも⋯⋯。え、何これめちゃくちゃ美味しい!!」

 

 あれ? この美女ちょろいぞ!!

 

新番組! 『美少女ファラオクレラちゃま!』

第一話「その『ちょこれいと』とやらをもっとくれ!」

 

くっ⋯⋯! 妾は甘いモノなどに屈しはせぬぞ!

 

 

・ジングル・ティンクル

 

魔法:『魔法のソリでどこでも行けるよ』

 

「はわわ!! クリスマスは明後日でした!!」

 

 私の名前はジングル・ティンクル! 皆に夢と希望と、とっても素敵なプレゼントを届けるサンタクロースだよ! 今日は、クリスマス当日⋯⋯それなのに、用意していたはずのプレゼントが誰かに盗まれちゃった!!

 

 どどど、どうしよう!? これじゃあ皆にプレゼントを届けることが出来ない!! クリスマスが終わる前に、せめて一人くらいはプレゼント渡さないと、サンタクビになっちゃう!! 

 

 こ、こうなったら最後の手段⋯⋯私自身がプレゼントです!! 受け取ってください!!

 

新番組! 『ジングル・ベルが鳴る頃に』

第一話「箱の中からこんにちは」

 

ちなみに、返品は不可ですよ!

 

 

・賽ノ目チロリ

魔法:『ダイスを振って能力を決めるよ』

 

「さあいくよ!! 運命の、ダイスロール!」

 

 さあさあはったはった!! 丁か半か、あなたはどっちに賭けるかい? おや、残念。はずれだね。じゃあこの金は私が貰うよ。

 

 え? 十回も連続で負け続けるのはおかしい? 私がなにかイカサマをしているんじゃあないかって?

 

 はっはっは!! あんた、そりゃあ言いがかりもいいところだよ。当たるときは当たる。外れるときは外れる。それがギャンブルってもんじゃないか。

 

 それに⋯⋯誰かえらい人がこうも言ってるしね。「バレなきゃ、イカサマじゃない」ってさ。

 

 じゃ、もう一回やろっか。今度は当たるといいね?

 

新番組! 『賭博魔法録チロリ』

第一話「チンチロリン」

 

今度TRPGもやってみよっかな~♪

 

 

・ジュリエッタ

魔法:『あなたをいつも感じてたいよ』

 

「あなたは私の、運命の人です♡」

 

 ああ、ロミ男。あなたはどうしてロミ男なの? 私の実家のたこ焼き屋と、あなたの実家のイカ焼き屋は、長年祭りの屋台の場所を巡って争ってきた因縁の宿敵。私とあなたはこんなにも愛し合っているのに、親同士の仲が悪いせいで、結婚することができないなんて!

 

 こんな悲しい恋を続けるくらいなら、いっそのこと死んだ方がましだわ!

 

 ⋯⋯あ。そうだ。良いアイデアを思いついたわ。

 

 私たちの愛を阻む邪魔な存在、みーんな消して、二人だけの楽園を作りましょう♡

 

新番組! 『俺の恋人の愛が重すぎる件について』

第一話「ご飯にする? お風呂にする? それとも死ぬ?」

 

さあ、私の愛を、受け取って♡

 

 

按怒露芽蛇墨恋(アンドロメダすみれ)

 

魔法:『魂込めた文字が書けるよ』

 

「この一筆に、私の全てを込めて!」

 

 私の名前は豪徳寺(ごうとくじ)すみれ。天才書道家、豪徳寺雪夫(ゆきお)の一人娘です。そんな父の影響を受け、私も幼い頃から書の道を歩んできました。

 

 しかし、父の今にも飛び出してきそうなくらいに迫力がある字に比べると、私の書く字は全然パワーが足りません。いったいどうすれば父みたいな偉大な書道家になれるのでしょうか?

 

 その時、私の頭に、昔聞いた父の教えが蘇ってきました。

 

『すみれよ、宇宙を感じるのだ。この白い半紙を広大な宇宙に見立て、お前だけの銀河を、この宇宙に創造するのだ!』

 

 そうか! 私に足りなかったのは、宇宙のパワーだったんだ!!

 

 ならば私は、偉大な書道家となるための決意表明として、この名を名乗ることにしましょう!!

 

新番組! 『マジカル・書道ガール』

第一話「アンドロメダ爆誕」

 

父さん、何故改名に反対するのですか!?

 

 

・ブルジョワ―ヌⅢ世

 

魔法:『お金をたくさん出せるよ』

 

 わたくしは、今何者かに命を狙われていますの。おそらく、目当てはわたくしの家の持つ莫大な遺産でしょうけれど⋯⋯。

 

 この可愛い可愛いお金ちゃんたちは、ぜーんぶわたくしのものですわ!! あなたたちのようなこそ泥に渡すお金は一銭もなくってよ!! オーホッホッホ!!

 

 あら? どうやら一月前に雇った護衛がこそ泥を捕まえてきたみたいですわね。あなたには、後でわたくしが肩を揉んで差し上げますわ。

 

 え? 貴族としてのプライドはないのかって? そんなモノよりお金の方が何百倍も大事ですわ!! オーホッホッホ!! ゲホッ、ゲホッ! む、むせましたわ⋯⋯。

 

 ⋯⋯ふう。ところで、わたくしのお金を狙ったのは一体どんな奴だったのですか? 動くフランス人形とお針子さん? 変わったこそ泥もいたものね⋯⋯。

 

新番組! 『ブルジョワ―ヌⅢ世の華麗な日常』

第一話「優雅にバスタイム」

 

もちろん、湯船の中身は札束ですわ!

 

 

・フラッシュあかり

 

魔法:『思い出の写真を残せるよ』

 

「みんな笑って~! はい、チーズ!」

 

 鳥飼あかり、22歳独身、無職。趣味は写真撮影。今日も、SNSに投稿するための写真を撮影中。

 パシャ! あ、この青空超きれい! 早速SNSにアップしてっと⋯⋯。お、早速グッドが三件も来てる。わーい。

 

 ⋯⋯はあ。こんなことするくらいなら、早く仕事を探した方がいいのは分かってる。でも、アルバイトの面接でかれこれ10連敗中。すっかり心折れちゃって、もう面接受ける気力もないんだよね⋯⋯。

 

 あ、綺麗なチョウチョ発見。早速写真撮らなきゃ! ⋯⋯って、何だろこれ。チラシ? えーっと、なになに⋯⋯『アルバイト募集中。面接不要。写真技術に自信のある方、ぜひ来てください』?

 

 なんだこのめちゃくちゃ都合のいい条件はー!? これは行くしかないでしょ!!

 

 面接場所は⋯⋯『魔法の国』? うん、すっごい胡散臭いけれど、この際気にしないわ!

 

新番組! 『ダブルピースで決めポーズ!』

第一話「突然だけど、写真家はじめます」

 

ところで、魔法の国ってどうやって行けばいいの?

 

 

・マミィ・マム

魔法:『みんなのお母さんになれるよ』

 

「お母さんにもっと甘えていいのよ?」

 

 さあ眠りなさい。だいじょうぶ。あなたのことは、私が守ってあげるから。ほら、膝を貸してあげるわ。それとも、胸の方がいいかしら?

 

 ふふふっ。そうそう、あなたは何も考える必要なんてないの。ぜーんぶ私に任せて、そうやってわたしの胸の中でお眠りなさい。

 

 あら、目が覚めたのね。どうしたの? おなかでも空いた? あ、おトイレに行きたいのね。なーんだ、そんなことなら大丈夫。あなたにはおむつをはかせてあげてるから。遠慮せずに全部出しちゃいなさいな。

 

 だいじょうぶ。お母さんがおむつを替えてあげますから。そのままもっともーっと私に甘えて。一生、面倒を見てあげますから⋯⋯。

 

新番組! 『マイ・ビッグ・チルドレン』

第一話「21歳大学生の男の子」

 

人類皆、私の可愛い子供たちです。

 

 

・サンベリーナ

 

魔法:『とっても小さくなれるよ』

 

「身体は小さくても、心はビッグなんだから!」

 

 サンベリーナは、こびとの国のお姫様。国中の皆、姫に夢中。今日も姫様、塔の上からご挨拶。手を振る姫に、皆も笑顔で手を振り返す。

 

 でも実は、小さな小さな姫様には、大きな大きな夢があった。それは、いつかこの国を飛び出して、外の世界を冒険すること。

 

 ある日姫様、いつものように塔のてっぺんにやって来た。そこで見つけた、白くてフワフワ、タンポポの綿毛。風に吹かれて飛ぶ綿毛に、姫様慌てて飛びついた。

 

「これで、わたしも外の世界に行けるかも!」

 

 これは、小さなお姫様の、大冒険の物語。

 

新番組! 『いっつあすもうるわあるど』

第一話「わたげ」

 

フワフワゆらゆら、いい気持ち!

 

 

・ビスケ

 

魔法:『手拍子ひとつでいろんな物を増やせるよ』

 

「ポケットを叩くとビスケットが増えた!」

 

 さあ、始まりました! ビスケちゃんの、ビスケちゃんによる、ビスケちゃんのための、『マジカル☆クッキング』のコーナーです! いえーい! パチパチパチ~。

 

 今日作るメニューはこちら! 『サクサク☆ビスケット』で~す。材料は、ビスケット1枚!! ビスケットをポケットに入れて叩くだけであら不思議! なんとビスケットが10枚に増えちゃいます!

 

 朝ご飯のメニューに是非試してみてね! あ、レイニーちゃんにこのクッキーあげたから多分晴れになると思うよ。鬼ごっこ出来るよ、やったね!!

 

平日の朝放送! 『モーニング☆スター』

不人気コーナー 「ビスケのマジカル☆クッキング」

 

えぇ、来週でコーナー打ち切り!? なんでぇ!?

 

 

・キャットミィ

 

魔法:『大事なモノを横取りしちゃうよ』

 

「ミィのモノはミィのモノ! お前のモノもミィのモノ!」

 

 ミィは最強最悪の大・怪・盗!! キャットミィだにゃ~! ミィはホントヤバいんだぞ! さっきもカツオブシを盗んだばっかりだにゃ。どうどう? 凄いでしょ? 凄いでしょ!?

 

 しかーし!! ミィはこんなところじゃあ終わらない女だにゃ。次に狙うのは大物中の大物!! あのドケチな大富豪の豪邸に忍び込んで金を盗んでやるにゃー!!

 

 そのお金を使って、ミィは⋯⋯ミィは⋯⋯カツオブシをいっぱい買ってやるんだにゃー!

 

新番組! 『怪盗キャットミィ』

第一話「キャットミィに気をつけろ!」

 

お前のハートも盗んでやるにゃ!

 

 

・モルジャーナ

 

魔法:『魔法の呪文でなんでも開けられるよ』

 

「ご主人様の命は、私が必ず守ってみせる⋯⋯!」

 

 私は、とある領主の館に仕える侍女でございます。今日は、ご主人様の館に友人が遊びに来ていらっしゃるのですが⋯⋯。

 

 私の長年の勘から察するに、この友人とやら、完全に悪人です。だって、変なヒゲとかはやしてますし。口臭いですし、脇も臭いですし、やっぱり口が臭いですし。

 

 口が臭い人間は心が汚れているせいだとは私の母がよく言っていた言葉でもあります。このままあの悪人をご主人様に近づけたら、一体何をしでかすやら。考えただけでぞっとします。

 

 あの男がご主人様を狙うというのなら、相応の報いを受けてもらわねばなりませんね。ナイフと太鼓、それから笛を用意してください! 何をするつもりかって、決まっているでしょう? 剣舞に乗じて、奴を殺すのです!

 

新番組! 『エターナル・ナイト』

第一話「最強侍女、モルジャーナ」

 

よく見ておきなさい。この舞は、あなたを冥府へ送る儀式です。

 

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