マイクラアーカイブ   作:ハヤモ

101 / 131
前書き
他作者様の作品に酷似している指摘を受け、反省と共に書き直し中です。作品ごと削除される前に自ら削除、書き直しを図っています。
ご迷惑をおかけしました。今後とも宜しくお願いします。


武装兎と脱兎

 

 

「来たか。 シャーレのユメ先生が生活安全局のポンコツ共を指揮して、建築魔を説得しようとしていたんだが……上手くいかず気絶させられた。 今は救護班のテントで伸びているよ」

「実害の現実を見ずに、テロリストに甘い交渉と期待をして被害を広げるだけの大人は嫌いです。 後は私たちで実力行使です」

 

 

クラフター、スニーク姿勢で右往左往しながら剣を振るう。 威嚇しているのだ。

付き合いの長いユメにも容赦しない。 狂犬相手だろうと兎相手だろうと同様だ。

 

 

「公安局の装備、見た? カイザーの装備だよ」

「ああ。 それも最新のだ。 そんな予算、ヴァルキューレにある筈がない。 裏で癒着か何かがあるんじゃないのか? それを知るには金庫破りだが……」

「クラフター製とカイザー製。 どっちが上かな」

「近々戦う日が来ます。 今は子兎公園の建築魔の相手に集中を」

 

 

来るなら来い。 こちとら武装しているぞと。 簡単に土地を寄越す気は無い。

かつては君達村人の物だ。 だが今は我々の物だ。 奪い返せば良い。 出来るものなら。

 

 

「眼鏡の買い替え時かな。 公園じゃなくて要塞に見えるんだけど」

「石造りのトーチカに塹壕や銃座。 坑道の入口も見える。 奴らの能力があれば一瞬で築けるんだろうな」

「か、数は多くないね……でも一部が小銃やタクティカルベストを着用してる……」

「薄ら輝いていますね。 未知の力が宿った装備なのでしょう。 通常兵器には無い特性がありそうです」

 

 

武器装備もそこそこ上等。

エンチャントも忘れまい。 小銃や火点の機関銃には攻撃力と耐久値の増加は勿論、インフィニティで弾切れを起こさない。 リロードも不要。 耐久値が続く限り撃ちまくれる。

防具は防弾プレートにネザライト製のをクラフトして入れている。 こちらも耐久値のエンチャント済。 被弾時のノックバックは防げないが鎧より低コストだ。

後は通常の剣と弓矢とした既存のクラフト。 それでも感圧版地雷やスイッチ、レッドストーン回路によって起動するディスペンサーやTNTキャノン等を駆使し、敵を迎撃する設備が整えられている。

 

対して相手、SRTの兎村人といえば。

元の装備に飽き足らず、軍事部が拵えた小銃やレーションを装備に入れないとならないくらい困窮していると聞く。 それらは我々も使用している傑作だと自負しているから、益々気に入らない。 自らの創造物が己に牙を剥くなんて。 いつかはこうなりそうだと予想していたものの。

 

 

「十分警戒の上、確実に排除していきましょう」

「「了解!」」

 

 

散開してきた。 此方の武器装備が見えて尚、果敢に攻め入れるとは。 蛮勇だと嘲笑してもみる。 多少強かろうとたった3、4人の村人が何を出来るのかと。

そう伝えるように要塞のバルコニーから弓矢で威嚇射撃をしても帰ってくれそうにない。

地の利は此方にあり。 そう射撃を続行していたら……突然の強い衝撃を受けてやられた。

慌ててTNTキャノンのレバーを倒そうと動く者もいたが、同様に散って逝く。

 

死因はミユに撃ち抜かれた、だった。

 

 

「RABBIT4。 狙撃手と砲撃手を排除」

「こちらRABBIT1、了解。 引き続き援護射撃をお願いします。 RABBIT2と私は建築魔の施設内に侵入。 会敵する者を排除しつつウィークポイントに爆薬を設置して撤退、安全を確保して爆破します。 RABBIT3はサポートをお願いします」

 

 

どこからの狙撃かも分からないから、何人かが狩り出しに出かけたら、死角から激しい閃光と射撃音。 纏めて撃ち抜かれた。

 

死因はサキに蜂の巣にされた、である。

 

 

「迂闊にゾロゾロと出てくるとは。 入口を敵に教えた挙句、撃ってくださいとばかりの行列だったな。 実にたわいない連中だ。 いくら瞬時に壁を張れるからとはいえ、不意打ちには対応仕切れないみたいだしな」

 

 

リスポーン地点を要塞内に設定していない。

思っていたより兎が強い。 流石SRTだと褒めてやりたいところだ。

正直侮っていた。 兎はか弱い生物で攻撃性が皆無の動物だが、この世界はその限りでは無い。 この手腕、同志が戻るまでには敵に攻略されているに違いない。 だがまだだ。 まだ終わっていない。

通路に丸石と土混じりの混合壁を張りバリケードとし、侵攻遅延を試みる。

 

 

「バリケードです。 迂回路は無いですね」

「なら派手に吹き飛ばしちゃえ! 建築魔の設備には砂利シャッターとか意味不明な設備しかないからね。 あ、でも爆破のスイッチは私に押させて貰うよぉ!?」

 

 

刹那、激しい爆音。

TNT程の派手さはなくとも、人が通れる程度の隙間をピンポイントに破壊してきた。 この間僅か数秒。 砂利や土で補修していた同志も巻き込まれた。

 

死因はモエの遠隔爆破にやられた、だった。

 

いよいよヤバい。 残党が弓矢や剣、僅かに持ち込んだ小銃で弾幕を張り応戦するばかり。

えっ嘘。 SRTの兎って想像より強くね?

 

 

「外の建築魔が事前に教えてくれた通り、火薬庫と思われる場所を発見しました。 ここにあるだけの時限爆弾をセット後、離脱します」

「なんか宝箱みたいな箱が沢山並んでるな。 これ全部火薬類……TNTなのか!?」

「屋上の大砲用やトラップ用だろうね。 くひひ、これを全部爆破出来ると思うと胸が高鳴る……! 溢れる……!」

「焦って私達ごと爆破するなよ!?」

 

 

隊長格が倉庫でコソコソと屈んでクラフトしているのが見えるが、真面目そうな兎がフルオート射撃による弾幕で壁を形成して確かめに行けない。

 

 

「弾薬が足りない! くそっ、予算の無さが実戦にも響くのは辛い!」

「ここは倉庫です! 建築魔の弾薬を漁ってでも弾幕を絶やさないで!」

「鹵獲だなんて、信頼性が……教範にも……!」

「実戦と教範は違います! 不測の事態が起きるのも戦場です、臨機応変に対応を!」

「くっ……って、これは小銃用の5.56ミリ? 建築魔もキヴォトスで流通している物を製造、使用しているのか!? これなら使える!」

 

 

コイツらの目的は泥棒か。 シロコにも似た真似をされてきたから何となく察する。 だが何が欲しいのか。 そこにはTNTや火薬、弾薬が大半だ。 そんな物はクリーパーを狩らずともキヴォトスで沢山手に入るだろうに。

 

 

「設置完了! RABBIT小隊、安全圏まで退避!」

 

 

撤退していく。 目当ての物がないからだろう。

適当に残党組が追撃して丸石要塞から追い出すや、勝利を確信した刹那。

 

 

「RABBIT3、今です!」

「派手にいくよー!」

 

 

爆発が起きた。 耳を劈く轟音だ。

大地が大きく抉れ、丸石という雑多なお遊び要塞は倉庫を中心に派手に膨れた。 倉庫のチェストは悉く破壊され、中身のTNTや火薬、弾薬類をぶち撒けている。 クリーパーにしてやられた惨事そのものだ。

 

死因はウサギにオシオキされた、だ。

 

 

「ありゃー? 思ったより爆発しないね?」

「ミヤコ、爆弾の設置位置ミスったか?」

「誘爆を狙いましたが……勉強不足でした」

「でもあれ……周囲に小さなTNTや弾薬、火薬が散らばってる……建築魔が作った爆弾は、ちゃんと設置しないと爆発しない、とか?」

 

 

遠くで呆けてる兎共。

何をしてくれたか。 そう怒りたい気持ちも、その微妙そうな顔で萎えてしまう。

 

 

「建築魔の不思議な力には、改めて理解が必要そうですね。 今回は相手も戦意喪失し、片付け始めてますし……私達も引き上げましょう」

「後始末まで向こうがするのか」

「後は公安に連絡しとくよー。 ついでだから、そっちも調べちゃう?」

「1度帰還して休息後、再び行動に移しましょう。 FOX小隊の先輩方の動向も気になります」

 

 

たぶん、壊れ具合に納得がいかなかったのだろう。 分かる話だ。 クラフターもTNTの使い手として破壊の美学を持つ者である。

なすすべく侵入されて盗みを働かれて建造物を破壊されたのは嫌な気持ちだが、それはそれ。 これはこれだ。 取り敢えず1匹の兎は捕獲した。 もう1匹欲しいが二兎追う者は一兎も得ない。 ここは脱兎の如く。

 

 

「あ、あの……私を忘れてませんよね? あ、あはは……陰が薄いから……きっとこのまま誰にも知られずに奴隷や人体実験に……!」

 

 

茂みの中に埋もれる尻兎にリードをつけて引き摺るクラフター。 しばくか繁殖実験体にするか迷う。 アビドスの地下牢に放り込むのも素晴らしい。

 

だが小鳥に集られるくらいには貧弱な個体。

オドオドしたり陰湿そうに俯いたりと見ていて楽しいから、取り敢えずペットにしておこうかな、と思った。




後書き
更新常に未定
描写少なく巻き感。 マイクラ能力あれど、対策も出来ない不意打ちからのスピード勝負には負けそうという考えから。一方的にクロス側が勝つのも良くないと思い。けれど非常識な理屈云々相手には上手くいかない点も踏まえつつ。
今回はRABBIT小隊に速やかに無力化されました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。