マイクラアーカイブ   作:ハヤモ

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前書き
ミユのキャラストだと、首輪付けていた気がしたので、まぁ多少はね?
オリジナル難しい……原作沿いに考えながら。

百花繚乱の情報がチラつく中……
当作はそこまで行けず失踪しそう(殴


取引と交渉

 

 

「お疲れ様です。 お待ちしておりましたよ、カンナ。 そう緊張しないでください、ただの進捗確認ですよ……それで子兎タウンの建設については如何ですか?」

 

 

ピンク狐に学んだレシピのまま、オイナリサンをクラフトして食すクラフター。

酸味と甘味が混ざる酢飯を、ふんわりとした油揚げで包む。 教導してくれた狐のように抱擁力のある料理だ。 美味い。 あの狐も美味いに違いない。

 

 

「それが子兎公園は片付きましたが、付近で野宿している者、特に建築魔が多く、建物の撤去作業が少々遅れており……」

「はい? それはつまり、こういうことでしょうか? キヴォトスの治安を担うヴァルキューレ警察学校、その精鋭の公安局が放浪者と野蛮人共の立ち退きに苦労していると?」

「で、ですがその、斬ると燃えたり吹き飛ばされる剣や、射抜かれると暫く咽せる弓矢、劇薬の投擲など、普通ではあり得ない武器を装備しておりまして……新たに配備された武器でも対抗し切れず……」

「あら、つまり私のせいだと?」

「し、失礼しました! そのようなことは決して!」

 

 

一方、白服ピンク頭は……要らない。

不味そうだ。 ユメと違い肉付きが悪い。 取引にしても高級志向で、対価が釣り合わない。 元の世界にいる村人も、レートが不釣り合いな個体が少なくなかった。 エメラルド1個に対してパンと交換など納得がいく訳がない。

 

 

「カンナ、私は責任感のある方が好きです。 私は私の、あなたはあなたの責任を果たしましょう。 万一、その責任を放棄されてしまうと、SRTのようになったとしても私からは何も言えませんよ?」

「ッ!」

「では私からアドバイスをしましょう。 弓矢の話が出ましたが、3本の矢というのはご存知ですか? 1本なら折れてしまう矢も、3本なら折れないという話です。 公安だけで難しいなら、利害が合う人達を呼んではいかがですか? 一見同じに見えても色んな考えの人がいるものですよ」

「それはつまり」

「言わないのが粋ですよ?」

「分かりました……失礼します」

 

 

ただレアドロップがあるかも知れない。

今のところ、ピンク狐含む看板胸の狐共がガーディアンのごとく張り付いているから迂闊に手を出せないが。

 

 

「くそ!! こんな真似はしたくないのに!」

 

 

突如、廊下の壁を殴り狂犬化するギザ歯。

壊すまでしていたら討伐している。 建物を破壊する者に容赦はしない。

 

 

「だが公安を、母校を、キヴォトスを守る為だ! その為ならとカイザーと取引したのに、それでも届かないのか!? くそっ! 何が正義だ、警察だ、公安だ! 取り締まる側が犯罪に手を染めているではないか!! 助けを呼ぼうにも後輩に醜態は晒せない、先生にも頼れない! SRTの3年生は室長の傀儡! もう、もう……私には当てがない……!」

 

 

手帳を渡された。

厳格な黒塗りの、厚い表紙。 そこに村人の治安維持組織の紋章があるも、力一杯に握られて歪んでいる。

 

 

「マイン、クラフター……ッ!!」

 

 

地面に額がつくほどお辞儀された。

余程の事が書いてあるのか。 手にとりワクワクのままに読んでみる。 怒るように墨が滲み、読み取り難いが文字の体裁は保っていた。 最後の理性を感じる点は評価したい。 そして何よりも。

 

 

「私を、助けて……救って、くれ……!」

 

 

迷う事なく頷いた。

我々は公平な取引に飢えているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

随分と存在感の薄い兎だなもし、というのが縄付き兎への感想である。

服装は同族同様に高価な武装、 渋めの青服、頭頂部に真っ白な兎耳。 なのにどうしてか注目する気にならない。 目を凝らさないと背景に溶けて消えてしまう。

シルバーフィッシュやコウモリのほうが、まだ煩わしい分目に映る。 新手の迷彩かは知らない。 故に見失わないようリードを付けるのは合理的判断なのである。

 

 

「これは目のやり場に困るかな」

「クラフターさん、めっ! そういうのは良くないよ! 兎の格好だからって、縄を付けて良い理由にはならないんだよ!?」

「ミユ助けに来たぞ! というか、SRTの生徒が何て格好だ!? それくらい自力で何とかしろ!」

「うぅ……だって何人もいるし……ボルトアクション式の狙撃銃で連射なんて出来ないし……」

「それとも、そういう趣味がある変態な訳?」

「ち、違いますっ! 途中で捕まって……!」

「これは隊長の私に責任があります」

 

 

ただ呑気に散歩させていたのは悪かった。

ユメと先生、兎仲間が来てしまった。 やはり彼方の方が目立つ。 同じ格好なのに不思議だ。 常時透明化ポーションの恩恵でも受けているのか、此奴は。 益々研究対象だ。

 

 

「人質交渉。 ユメ先生、出番ですよ」

「な、なんで私なのかな!?」

「実績があるでしょう。 公園で」

「でも失敗しちゃったよ?」

「因みにどういうやり方で?」

「筆談で、悪い事やめてって。 そうしたらどうやったら子供が生まれるのか教えろって言われちゃって……答えられずに撃たれちゃったの」

「最っ低だな」「処す? 処す?」

「交渉決裂です。 モエ、テルミット弾を」

「どうどう、ミユを忘れないであげて!?」

 

 

増やし方も知らずに実験するのはリスクがあるから、迂闊に攻撃出来ないのが悔やまれる。

ユメに増やし方を尋ねるも駄目だったし。 先生なら教えてくれるだろうか。 村人の指導者だと聞くので。 製鉄所の作り方を知っているならそうだろうと思う。

 

 

「何か別の物で興味を引きます」

「そんな子供染みた真似が通じるのか?」

「そういう相手でしょ」

「宝石も金も用意出来ませんが、兎に角筆談交渉です。 早く済ませて公安局の金庫に向かわねばなりませんから」

「それじゃ、先生である私がしてみよう」

 

 

先生に手帳を渡された。

この兎、ミユが欲しいとある。 クラフターは首を横に振った。 コレは貴重な研究対象だ。 易々と売れない。

 

 

「そこをなんとか」

 

 

なら村人の子作りの方法を教えろ。

それで兎村人を増やしてから分け与える。

 

 

「そういうのはちょっと早いかなって」

 

 

成程、そうかも知れない。

ミユは小柄だ。 子供なら増やせないと合点がいく。 ならば小麦か何かで成長を早められないか。 その辺を先生に聞くと。

 

 

「他の子にあげていたゴハンをあげれば、大きくなるかもね。 だから解放してあげて欲しいな」

 

 

クラフターは頷くとフェンスを設置、リードを繋いだと思えば、次には外して見せた。 脱兎の如くミユが仲間の元へ逃げていく。

 

 

「先生凄い! 私は失敗したのに……」

「それとなく誘導出来て良かったよ」

「せ、先生……私なんかの為にすみません」

「大丈夫。 それより御馳走を食べ直そうか」

「私抜きで何か美味しい物を……?」

「だ、大丈夫だミユ! まだこれからだ!」

「そうそう。 別の建築魔が用意してくれてね」

「作戦前の元気付けです。 美味しいですよ」

 

 

さてもここまでしたのだ。

結果を観測しなければ。 兎と先生の後に続き兎の成長を見守る事にしたクラフターだったが、やがては公安局なるダンジョン攻略へと相なり、意図せず組織の不正を暴くのである……。




後書き
更新常に未定
文才の無さに苦しみながら……
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