マイクラアーカイブ   作:ハヤモ

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小隊と穴掘り

軍事部の小隊がSRT特殊学園に現着。

ブルパップ式クラフト銃にネザライトプレート入りの防弾着。 タクティカルベストには予備弾倉が並び如何にもな玄人感を醸し出す。

兎共に随行するのは軍事部に任せよう。 本拠地のアリウスに閉じ籠ってクラフトしていた分、体を動かしたいだろうし。

 

 

「警察が企業と結託して市民を攻撃。 意味不明な構図だけど、証拠があるとすればヴァルキューレの保管庫。 取引明細書とか記録は出てくるでしょ」

「ハッキング出来ないのか?」

「ローカルサーバでしょ、無理だね」

「な、なにか方法は……」

「当初の予定通り潜入しかなさそうですね」

「ミヤコ本気か!? 本館は要塞だ、何百人詰めてると思っているんだ!?」

「し、支援があっても難しいんじゃ」

 

 

作業台の上で銃のチェックを入れる面々。

チャンバー……薬室内の初弾を確認するプレスチェック等をしているも、アクセサリは個人差がある。

近接戦闘のCQB/CQC対応のハイダーやストライクプレートの有無、照準器周りにマグニファイア、サイトの種類もバラバラ。 なんならアイアンサイトの者もいる始末。

サイドアームの拳銃も皆が持たない。 パーツも異なる。 ストライクプレート、サイレンサー、マスマルブレーキ、競技用なのかゴツい狙撃用スコープを付ける者すらいる。 玄人でなくても眉間に皺を寄せる者もいそうなラインアップだ。

一応、申し訳程度に共通のベース銃、弾薬ぽいが。 レールシステムが標準なのは個人のカスタム、ニーズに合わせる為か。

 

 

「平和的に解決しよ? 警察に通報はどう?」

「ユメ、警察の問題を警察に言うの?」

「ひぃん、どっちも警察だぁ!」

「はっ! やっぱユメ先生は馬鹿だな!」

「サキちゃん酷い!?」

 

 

クラフターはインベントリや、アイテムスロットに直接入れられるから、ホルスターへの干渉を気にしない者も少なくない。

故にこうした見栄えに走る者もいる。 軍事部とは愛好会、同好会のようなもので、命令系統はハッキリしない。 クラフターが如何に自由で組織的なようで個人的な集団か、銃からも垣間見れるのである。

 

 

「警察に対処する上位組織、それがSRTです」

「それがミヤコ達の信じる道なら」

「先生?」

「いってらっしゃい。 怪我しないようにね」

「本当に変な人達ですね。 建築魔共々」

「いざという時は責任を取るからね」

「先生、責任の意味分かってる?」

「やはり2人して馬鹿だ。 お似合いだぞ」

「ヒュゥ! 2人きりのシャーレだもんねぇ」

「そ、そんな関係じゃないよぉ」

「そうだよ。 清い関係だよ」

「なんだかその言い方も気になりますが」

 

 

勿論、クラフターとしての本分は忘れまい。

エンチャントはしているし、アイテムスロットにはツルハシにシャベルもある。

クラフターのバニラな戦闘装備……金林檎、ポーションやエンダーパールもある。 抜かりは無い。

 

 

「あっ、もう1つ平和的なの思いついたよ!」

「まだ言いますか。 一応聞きましょう」

「クラフターさんに頼めば、穴掘って金庫まで行けるんじゃないかな?」

「「あっ」」

 

 

そうこう見ていると、村人共が素っ頓狂なハァンをあげて見てくるではないか。

何か。 我々の武器に興味があるか。 だとしてもあげない。 エンチャントや原材料の確保が大変なのだし。

 

 

「いやでも、正確に掘れる技量ある?」

「コイツら大雑把だぞ。 法を守らないし」

「物作りは上手だけど、言う事聞くかな……」

「そこは話し上手な先生が聞いてください」

「わかったよ」

 

 

先生が手帳を渡してきたから開いてやる。

決まった場所まで穴を掘れないかと。 坑道戦をしたいらしい。 面白い。 正面から堂々破るばかりが戦闘ではないと心得ている。 感心して頷いた。

 

 

「出来るって。 穴掘りは散々慣れてると」

「本当かぁ? 怪しいもんだ」

「どこ掘っても良い訳じゃないよ?」

「まぁ任せます。 もしバレたら見捨てます」

「わ、私は狙撃手だから……屋内戦は苦手で」

「とりま座標は大体これね」

 

 

眼鏡兎に追記をされた。

何やら図形や数字が書いてあった。 経験則から、それが座標らしいと理解し、クラフターはシャベルを構えると……地面を凄い勢いで掘り始めた!

 

 

「えっ!? いやここから掘るの!?」

「す、凄い勢いだね……」

「できる限り施設に接近してから始めて欲しかったのですが。 聞いちゃいませんね」

「聞いても理解出来ない相手だぞ」

 

 

直ぐにも石の層に当たればツルハシに切り替え掘り進む。 いずれも効率強化のエンチャントだ。 時間はかけまい。 松明も勿論忘れまいて。

 

 

「普通、空気穴とか、トロッコで土を運び出すものだが。 建築魔の作った坑道は不思議と不要なんだな」

「一応、トロッコと線路を敷設する場合もあるようです。 アリウス自治区の内戦では坑道戦術が多用されていたと聞きます。 色々と慣れているのでしょう」

「手掘りでこの速度。 使ってるツルハシやシャベルにも秘密がありそうだね」

「アビドスに地下空間が広がっているという噂も、本当なのかも……」

 

 

目指す先に何があるかは知らないが、こうして穴掘りしているとブランチマイニングの日々を思い出す。

無心で掘って鉱物資源に舞い上がった。 マグマ溜まりに当たり迂回した。 油断して地下渓谷や溶岩溜まりに落ちた時は全ロストの苦い記憶だ。 ダイヤを持っていた時など最悪である。 まぁそうした日々から注意する事への大切さを学んだ。 人生とは日々勉強なのだ。 いつになっても生きてる限り学徒である。

 

 

「って、水道管にぶち当たったあああ!!」

「嫌な匂い……下水!?」

「今度は電話線がッ!!」

「ガス管が破裂した、逃げろーッ!?」

「なにケーブル切断してるのよ!?」

 

 

村人が煩い。

回想が台無しだ。 いつもの事とはいえど。

 

 

「……やはり現場近くからしてください」

 

 

先生にまたも指示される。

そうしよう。 それで静かになるならば。




後書き
更新常に未定
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