マイクラアーカイブ   作:ハヤモ

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前書き
急足感……


狐穴と四尾

 

 

「私は今、カイザーグループとの癒着問題が噂になっているヴァルキューレ警察学校、その本館に来ています!」

 

 

後日、改めて鉄扉と建物を評論しに来たマインクラフターだが、軽い人集りが出来ていたから目を見張った。

特に先頭の2人組が他の村人より喧しい。 先端に卵をつけた棒を口元に近づけ、ハァンハァンと唸ってる。 食うのか喋るのかどっちかにしたらどうだと思った。

 

 

「とある匿名希望の方からの情報によりますと、公安局がカイザーから金品を受け取り、権力を行使していたとか!」

「正義の治安維持組織が私企業と組んでいたのは衝撃的な情報です!」

「加えて先日、ここ本館に武装集団が侵入。 施設を破壊したとのこと! 警察の権威が揺らぐ事件が立て続けに発生しています!」

「私たちクロノス報道部は、真相を確かめる為に関係者への取材を試みようと思います!」

 

 

そんな事をしているから、ダンジョンボスらしきギザ歯が直々に出迎えて来る。

つい体が斬り込みに行きそうになるが堪えた。

 

 

「何の騒ぎだ?」

「あっカンナ公安局長です! 今回の違法リベートの件について一言お願いします!」

「ここは敷地内だ、許可が無いなら散れ」

「おおっと、マスコミと権力は衝突する運命なのか! しかし我々は決して……」

「良いから出て行け!」

 

 

かと思えば更に興奮度が増していく。

クラフターは散った。 あまりに村人が煩かったからだ。 そういう生態系の中にクラフターの居場所はない。 作業中に寄られても邪魔なのだし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「凄いニュースになってますね」

「う、うん。 朝からずっと……」

「私たちはやるべき事をしただけだ」

「そうだけど、引っかかるんだよね」

「どういうことだ?」

 

 

SRT特殊学園は相変わらず農作業が続き、獣耳を生やす村人もまた、我々に倣い手伝う者が出始める。

良いぞ。 同志は歓迎だ。 ゆくゆくはコイツらを隷属して半自動畑を作る。 大掛かりな装置が要らなくなるのは喜ばしい事だ。

 

 

「対応が速い。 連邦生徒会が調査チームを組織したのもそうだし、相当金がかかっていた筈なのに、カイザーもスッパリ再開発中止を宣言するし。 先生、何か脅迫でもした?」

「色々込み入った事情があるみたいだね」

「? とにかく安心しました。 これで放浪者の方々が追い出されることは無いでしょう。 あとは連邦役員が何を企んでいるかですが」

 

 

その感情に紛れて来るは招かれざる鉄屑。

ここからも作物を盗みに来たかと呆れる他なし。

 

 

「あーその」

「うわ侵入者だ」

「サキ、手榴弾頂戴」

「待て待て! 挨拶に来たんだ!」

「挨拶?」

「あーアレっしょ。 そう言って発砲する奴」

「これだから無法者は!!」

 

 

杞憂だったか。 兎村人が足止めしてくれた。

良いぞ。 ゴーレム代わりにもなる。元々戦闘力の高い村人集落だ、ここは。

 

 

「……君達には助けられました。 危険を顧みず警察の陰謀を暴いたのだとか。 お陰で私たち所確幸は暮らせていけます。 私たちの為ではなかったのかも知れません、ですが求道者として礼を言わせてください。 ありがとう」

「結果的にそうなっただけだ」

「そそ。 だから気にせず定職に就きな」

「ポリシーに反しますからお断りですよ!」

「アンタらとは相入れないわ」

「反面教師としては役立つがな」

「上等です、大人を舐めないで貰おうか!」

 

 

刹那、響く銃声と爆音。

やはり鉄屑は村人からも敵認定か。 益々役立つ連中だと評価したい。 通常のアイアンゴーレムは、ゾンビとした魑魅魍魎以外相手だと、攻撃を受けないと戦ってくれない。

 

 

「……またこうなるんですか」

 

 

呆れて動かない村人もいるようだが、まぁ誤差の範疇だ。 他が戦えば良い。

 

 

「先生。 連邦上層部と大人たち企業で何が起きているのかは分かりませんが、子供に出来る事はしたつもりです」

「ありがとう。 そっちの方は私の方で進めてみる。 お疲れ様、ミヤコ…………カヤ。 今君は何を考えてるんだい?」

 

 

そうだ。 オイナリサンをクラフトするには油揚げと米が必要である。

ここで育てようそうしよう。 夢は広がリング。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やはりこうなりましたか。 ヴァルキューレは動けそうにありませんね。 クロノスもしつこそうですし。 相変わらず私は人に恵まれませんねぇ」

「それは前にも聞いた」

「ふふっ、とはいえカイザーと私の件は見つかっていないようですし、計画に支障はありませんね」

「気を遣う暇があるなら、信頼出来る仲間を増やすべきでは?」

「仲間ですか。 そういえばあなた達の後輩、中々良さそうですね。 腐ってもタイ、熟練度は低いですがSRTに入れただけの事はあります」

 

 

ピンク狐らとピンク頭、看板胸仲間同士、仲良くハァンハァンと交流する中、此方側にいるクラフターはオイナリサンの創作料理に精を出している。

ワショクは単純な様で奥が深い。 侮れん。

 

 

「私からすればSRTと名乗るには未熟」

「ユキノちゃんは厳しいねぇ」

「ニコが甘いだけ。 私なら警報を鳴らさない」

「まだ1年生ですもの。 皆さんのような実績を期待するのは酷というものでしょう。 とはいえ使わないのは勿体無いですし。 私たちのクーデター計画に参加させるというのはどうでしょう。 先輩としてどうですか、SRT特殊学園、FOX小隊の皆さん?」

「まぁ良いんじゃないかねぇ」

「こうなったら埋め合わせして貰わないと」

「可愛い後輩だけど仕方ないかな?」

「仮にもSRT。 覚悟はしていたはず」

 

 

学ぶには根気と覚悟がいる分野だ。

何事にもそうだが。 ここの狐も何かしらの決意に満ちている。 強いし。

 

 

「全てはSRT復活。 そしてシャーレ廃絶の為に」

 

 

さても評価はして貰う。

今度のオイナリは梅肉入り。 君を再現したよと。




後書き
更新常に未定
スランプ否めず……
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