キャラ&物語崩壊注意(今更感
「ん、名無し連中様、ごめんなさい。 私、もう破滅は駄目。 マインクラフターじゃないと満足出来ない」
「な、何故だ……嘘だ。 嘘だと述べよ! 今更に運命から逃れられはせぬ!」
赤く染まる空に黒い太陽昇る中、異界の語り部が狼狽える。
何かの宗教なのだろうか。 白い司祭服を纏い、顔は白くも無表情の仮面を被っている。
だが今や声も相まり、見者に憐憫の情を抱かせるには十二分な姿だった。
そして語りかけられている黒ドレスを纏う少女───砂狼シロコことシロコ*テラー(クロコ)はというと、使命を投げ出す罪悪感もなく、恍惚と決意が入り混じった複雑な表情を浮かべていた。
その隣には、ただ静かに侍る山のような体に顔を貼り付けたような彫像……プレナパテスが鎮座している。
普段は何を語るでもなく、クロコと共に世界を終焉に導く手助けをしていた彼だが、この時ばかりは深層にある先生が働いては、少女を守るように胸に寄せる、いつかの優男な先生の姿があった。
『生徒が、シロコが望んだ事を尊重する。 もう苦しまないように、死にたいなんて思わないように。 責任は大人にあるからね。 そして生徒は指導者に、導き手として優れてる方に着くべきじゃないかな』
「驕るなああああッ!! い、いや……駄目だ。 嫌だ。 行ってはならない! 今更失った者物を取り返せはしないのだぞ!!」
『そっくり返すよ』
無名の司祭の仮面が初めて歪み、出ない筈の涙と鼻水で仮面をぐちゃぐちゃにしながら己の駒に───否、男に拉致られる娘に手を伸ばすも、クロコは目を伏せて残酷な言葉を放つ。
「ん、さようなら破滅の信奉者。 改宗して創造者に聞き学ぶべき」
『"そういうこった!!"失礼、昔の知り合いの癖でね。 兎に角、もう私の生徒に、クロコに手を出すのはやめてね? さぁ行こうかクロコ」
「……んっ」
少女は怪物の手に愛おしそうに赤い頬を寄せ、抱き合うように、一心同体とでもいうようにその場を後にする。
「あ……あぁ……ああああぁぁアアアあアぁ」
その光景を見せつけられた司祭から、精神が瓦解したような断末魔が闇より漏れ出す。
やがて滂沱と血反吐の勢いで決壊、阿鼻叫喚の絶叫へと変貌するのだった。
「おのれ先生!! おのれマインクラフタアアアアアアアアアアアアア!!!」
娘、いや駒を唆した悪鬼共を呪詛する雄叫びを虚無空間に轟かせるも、もう遅い。
彼等は時空を超えて別時間軸へと移動。 オマケで頭にマフラーを巻いた頭がオカシイ奴も。
ただ勘違いしないで欲しい。
マインクラフターは相変わらずだ。 物作りはするけど、それはつまり、誰かに思想を植え付けている訳ではないという事を。
アビドス砂漠・発掘区画。
いつぶりか。 またも企業とクラフターが憎しみ啀み合うのは。
「大変です! 例の物をマインクラフターに発見されましたあああ!!」
「ナニ!? 先を越されたのか!?」
「はい! 目測約135m×23m×13mの構造体です! 現状戦力で対処中!」
「間違いない! 増援要請、奪取だダッシュ!」
「は、はい!!」
マインクラフター我思う。 故に我あり。
ただ仲良く穴を掘り合いたかった。 新たな同志諸君よ、愛すべきマインクラフトよ。 共に切磋琢磨しよう。 濃厚な関係に昇華しようと舞い上がった。
遂に荒らしのカイザーPMCが改心し、門出としてのブランチマイニングで創造道に入門したと歓迎したのに。
刹那、此方が見つけた遺跡を奪おうと攻撃をしてきたのだ!!
こんな裏切り、許されてたまるか!
裏切ったな!?
我の気持ちを裏切ったんだ!!
所詮は荒らし! 足を洗えない!
1度の外道は身を滅ぼす!!
などと勘違いしていたマインクラフターの顔は怒り過ぎてお笑いだった。
ただ、このままでは発掘品が奪われる。 それはいけない。 なので毎度の対応をする。
暴力だ。 暴力は全てを解決する……!!
「急げ! 走るんだ!」
「……ん、カイザーPMC?」
その様を遠目に見たは、砂狼シロコ。
慌ただしく動く部隊は尋常ではない雰囲気。
ましてや自治区のアビドスで好き勝手しているとなれば看過は出来ない。
早速、この事を生徒会の皆に報告するのだった。
「……PMCの兵力が砂漠に移動していた?」
「ん、今までと規模が違った」
「ふ〜ん、何かあったのかな。 昔にクラフターにボコボコにされてからは静かだったのにね」
昔、というのは2年前の話だ。
クラフターの行動力に危惧したカイザー理事が部隊を動かしたのだが、クラフターの奇想天外振りに振り回されて多大な被害を出し、何の成果も得られませんでしたーッ! となる。
だがそれも昔話。
今や巻き返しの時です……となると良いね。
「ここ数日の動きです。 他所からも我が自治区に侵入して集結しつつあります」
「人の自治区で勝手して! 本当許せない!」
「砂漠で何かあったのでしょうか?」
「こっそり見に行ってくる?」
「シロコちゃん、それはちょっと……」
「書面上はカイザーの土地だからね。 建築魔が好き勝手してるけど、私達まで関与したらグルだって疑われちゃうよ」
「ん……」
好き勝手の規模は常識に収まらない。
砂漠の砂漠化。 都市拡大。 基地があろうものならTNTキャノンの砲撃目標や実験台にして吹き飛んでいる。
被害額は考えてはならない。 たぶんどうなっても良いや、と笑うしか無いレベル。
「そうだ、先生に相談してみましょう!」
「そうしたいのは山々ですが、ご迷惑をお掛けしないでしょうか?」
「それは先生が決める事よ」
「そうですよアヤネちゃん。 決めつけてはお互いに何も出来ません。 それに先生なら手伝ってくれます⭐︎」
「分かりました、連絡してみます」
「アヤネちゃん、お願いしますね⭐︎」
他自地区でも、似たり寄ったりで。
けれどその日常に僅かな違和感。
喉に刺さった魚の小骨のような……。
それを先生達とマインクラフターは取り除けるのだろうか。
あいや除くとして方法は如何に。 ツルハシだシャベルだ爆発だと数多してきた連中だ。
……問題が拡大しないと良いね?
後書き
更新常に未定