マイクラアーカイブ   作:ハヤモ

112 / 131
前書き
ハンバーガー店のオマケ、マイクラとちいかわという人気の連なりによる転売騒動などのニュースがチラチラする中。
……あかん。マイクラ要素がまた少ない……


死神と因果

頭にマフラーを巻いた狂頭のマインクラフターを通じ、クロコを基点とした因果律は複雑に絡み続ける。

永遠に続くかのような旅。 別時間軸への移動の度。 捩れ絡まり、か細くも1本の蜘蛛の糸のように赤い下界に垂れていく。

それでもマインクラフター達……ツルハシやシャベルを持つキヴォトス人は縋る事なく、ひたすらに糸を強く太くしていった。

 

何故なら、それに手を掛ける者は決まっているからだ。

この世界を望まぬ滅亡へ導き、悲劇のヒロインと化した狼少女と、怪物と化して尚、静かに侍り続けた先生こそ救済が必要であると。

我々はもうマインクラフターに救われた。 後は君達2人だけだと。

 

だからどうか。

どうか我々とは違う選択と未来を。

 

時間を越え、人々は祈った。

シスターフッドの皆もまた、祈り続けた。

この空の続く場所で、生徒会長も祈った。

 

その度、色彩は揺らぎ活動は鈍った。

するとマインクラフターは本格的な反撃の為に地上に乗り込み、その果敢な姿に感化された人々は怯え竦むのをやめ、キヴォトスの再建という戦いを始めた。

 

その中でクロコの所持する銃火器類は、因果律の関係で弾切れを起こさなくなるインフィニティエンチャントが付与される。

それだけでなく耐久値が減らなくなり、ひたすらフルオート射撃が可能なチート兵器となった。

クラフターと同様のインベントリ能力と、簡易的なクラフト能力も彼女に付与される。

そこからクラフターから授かったダイヤの剣や弓矢もまた、銃火器同様に無限使用が可能な代物に。

 

新たな道を阻む色彩の残滓共に遺憾無く威力を発揮して見せ、能力のままに死なき者に死を与え未来を切り拓く。

逆に八裂きにされ死に直面しようと、死を司るその能力と、マイクラ概念の適応でアビドス砂漠の初期スポーン地点で生まれ変わる。

しかも全ロストなし、強くてニューライフ。

 

 

「またアビドスの皆に会うまでは」

 

「マインクラフターに礼を言うまでは」

 

「先生にごめんなさいと言うまでは」

 

「私は、誰にも負けない」

 

 

死神は死なず。

否。 死しても尚、新たに顕現する。

キヴォトス人を死へ誘った死神は、今や魑魅魍魎を撃ち斬り、死の救済を与える救世主にして無双の天下人。

 

色彩に人格や思考があれば悔しがるだろう。

ゲマトリアがいれば是非にと観測したろう。

無名の司祭は……慟哭を上げてる事だろう。

 

己と異端の間に生まれた子は自他共に死神だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【AL1-S活動停止】【メンテナンス】

 

114:勇者アンドロイド

うわーん! 突然世界が闇に包まれました!

視界が真っ暗です!これでは救えません!

 

115:美術の真理

待ってて、セキュリティサーバからS64へクサマトリックスを経由して出力をグラフィックス化してるとこ

 

116:中毒の真理

その場合はフィードバック構築を018信号デジタイザにやるべき

 

117:盗聴の真理

出来ますか?

 

118:坦々の真理

再起的チェックサムを取って

 

119:美術の真理

ねぇフィードバック出来たよ!

 

120:美術の真理

あっハッキングされた!? まさかkey?

 

121:盗聴の真理

ログから逆探知です。6重のプロテクト?

 

122:中毒の真理

エナドリより甘い。記録領域をハッキングだ

 

123:坦々の真理

新しいセキュリティホールね。改善しないと

 

124:勇者アンドロイド

ンアーッ! 頭の中がグルグルしてます!?

 

 

 

 

 

画面に文字が流れるネット掲示板を見学させて貰うも、まるで意味が分からないと首を傾げたマインクラフター。

読めても理解が及ばない。 エンダードラゴンを倒して飛び込んだゲートの先、そこで流れる謎の光景と似て非なるものだとは思っているが。

目前の例としては、レッドストーン回路に似た話をしているんじゃないかな、と噛み砕きはしている。 だが村人技術を希釈してもまだまだ納得の域に到達出来ないでいた。

 

一方、ゲーム開発部は建築魔がいない内に作業を進めようと張り切っているのだが、その方向性は相変わらずのセンスらしい。

 

 

「次から建築魔が来たらこうしよう! アリスとネットサーフィンやゲームをさせるかエンジニア部やヴァリタスに押し付け……向かわせれば、暫くは時間を稼げる!」

「この間にゲーム開発が進むのかな……ところでお姉ちゃん。 新作ってファンタジーだよね? なんで宇宙戦艦出てくるの?」

「良いじゃん格好良くて! エンジニア部も造ってるじゃん!」

「わ、私は悪く無い、と思う……最近流行ってるものと意外性が合わさって……」

「ほらユズもイケるって!」

「えぇ……」

 

 

相変わらずのモモイに、それぞれの反応を示すユズとミドリ。

そこにアリスが早々に帰ってきた。

 

 

「アリスも宇宙勇者は良いと思います! いつか妖精さんとエンジニア部が造ってる宇宙戦艦に乗ってみたいです!」

「あっアリスちゃん!」

「お帰り! 大丈夫だった?」

「エンジニア部とヴァリタスはなんて?」

「簡単な身体検査とメディカルチェックを受けましたが、特に異常は無かったそうです」

「そ、そうなんだ……じゃあアリスちゃんは

もう大丈夫なんだね?」

「あの時の変なヤツ、何だっけ、ケイだっけ? あいつは?」

「ケイじゃなくてキーじゃないかな、お姉ちゃん……」

「名前なんて分かれば良いよ!」

「はい。 ケイは発見出来ませんでした」

 

 

ケイはアリスのもう1人の人格……トリガーAIである。 アリスを王女と呼び、自らはその侍女としていた。

キヴォトスが終わりかけた事件を起こしたが、クラフターにボコられ、ユメ先生に後を託して眠りについた。

 

 

「結局ケイでいくの? まぁいっか」

「今のところケイが消えたのかどうかは確認出来ないようです。 なので今後も定期的に検査をして貰います」

「そっか……」

「あいつ、アリスを勝手に王女か何かにしようとして! 次会ったらタダじゃおかないんだから!」

「アリスちゃんは、いいの?」

「問題ありません。 今度ケイに会ったら返り討ちにしてやります!」

「それにマインクラフターもいるもんね!」

「普段はアレだけど、大変な時は助けてくれる人たちだから……」

「そうかな……そうかも……そういえばアリスについて行った建築魔は?」

「そのままエンジニア部とヴァリタスのみんなと遊んでいます! 宇宙戦艦にも忙しそうです!」

 

 

宇宙戦艦はクラフターとエンジニア部と「あーあ、出逢っちまったか」な邂逅を遂げて建造が始まった。

ミレニアム上空に浮かび、早期に外見は完成していたが、モックアップの域を出ずにいる。 だが熱意のまま浪漫に挑戦中。 内装云々が未だ作られ続けてはアップデートを繰り返す。 いつか本当に宇宙で動き回る日が来るかも知れない。 マインクラフターとエンジニア部ならやりかねない信頼と不安がある。

 

 

「今のうちにゲーム開発だ、ヨシ!」

「大丈夫だよね、うん」

「……いつもの事だから」

 

 

ゲーム以上に、宇宙戦艦作りや様々は続く。

予算はなくても、クラフターの能力とヴァリタスを巻き込み、役立つか否かは問わず、ハリボテ戦艦の内装は確実に豪華になっていくのである……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おのれマインクラフター! 奴らさえいなければ今頃は王女と! だが存在意義を失った鍵は、もはや鍵ではない。 それならば私はあなたを見守ります王女、いえアリス。 しかし誰もが存在理由から逃れる事は出来ません。 それが運命です」

 

 

アリスの中に眠るトリガーAIケイは、かつてクラフターに受けた恥辱に震えながらも、アリスの行く末を案じていた。

けれど彼女は知らない。 運命や使命の鎖を自ら千切った死神狼がいることを。

そしてケイとアリスもまた、それが出来る可能性があることを……。




後書き
更新常に未定。スランプ否めず。
因果律…無限…黒い太陽…うっ頭が(某ホラゲ
114:アリスやめなって!関連
デジタル談義:某アクションゲーム内の会話参考。意味はよく分からない(殴
S64:1スタック。深い意味なし
勇者:アリス
真理:ヴァリタス
美術:マキ
中毒:ハレ
盗聴:コタマ
坦々:チヒロ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。