マイクラアーカイブ   作:ハヤモ

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ゆっくりでも進まねば……
砂狼と出会います

物語が上手く……書けないッ!(ハナタレハァン
稚拙……ッ! 生硬……ッ!
最終章までの道筋も曖昧なままに見切り発車……私って、ホントバカ(自虐
誰かが好きな展開も全員が好きとは限らない……尚も悪足掻きは続きます。


羊夢想と狼村人

探しても探しても羊が見つからなかったから、マインクラフターは大集落を徘徊して、蜘蛛の巣を探し回っていた。

鋏か剣で収集だ。 特に大型で閑散としている建造物が狙い目。 村人が少なければ尚の事。

大型ビルとなれば設備露台、縦に抜けた回路室……内装の為の小部屋が設けられている。 これを狙う。 駐在する村人の目も届かない為か、巣が多く張っている。

1階のエントランスとした天井が高く手の届かない箇所は、土ブロックで足場を作る。 外壁をなぞるように作業していく。 用途に少々の勿体無さと手応えを感じつつ、素早く蜘蛛の糸を回収。 アイテムスロットへスタックだ。 後で羊毛にする。 偶に釣竿。

軍事部はワイヤートラップの制作にも使用。

或いはシルクタッチを付加したツールで巣を丸ごと回収。 設置すれば罠になる。 無謀に突撃して絡まった荒らしを袋叩きにしてやるのだ。

 

 

「いつも掃除ありがとうって、市民からお礼を言われたよぉ。 学校だけじゃなくて皆の為に動けるなんて、やっぱり優しい人達だなぁ」

「苦情も来てるでしょうが!? 街を松明だらけにされて寝難いとか、土足で上がられて物色されるとか!」

「キヴォトスの外から来たのでは、と聞いていますが。 彼等の故郷ではコレが常識なのかも知れません」

「うへぇ、郷に入ってはなんとやら……」

 

 

土ブロックを叩いて回収、下に降りると緑髪とチビ、牛胸モドキが来て溌剌としている。

クラフターは頷く。 そうだ。 村人は元気でいなさい。 ゾンビ化されたら困る。 1匹湧いたら集落が全滅する迷惑はいけない。

 

 

「笑顔で頷いてるよ。 きっと互いを分かってきた証拠だよぉ」

「絶対分かってない顔ですよ。 ああ、殴りたい全ての笑顔」

「原始的な道具で人外の速度での建築。 得体が知れませんが……ある程度は文化的で集団行動をしている様に見えます。 何かコミュニケーションを取る方法がありそうなものですが……」

 

 

反発的な叙情のハァンを鳴くチビ。

それでも当初より大人しい。 良く見ると、鮮やかなピンク髪が伸びているまである。

元の世の村人は子供も大人も平等にハゲで、フサフサの個体を見た事がなかった。 所違えば人も違う。 顔も違うし。

違うといえばバイオームもだ。 砂漠地帯の筈なのに雪が降る。 謎だ。

スノーゴーレムを設置出来るなら有難いが。

その内、軍事部辺りが拠点の警備に設置し始める。 並行してアイアンゴーレムの配備も始める筈だ。 鉄ブロックとカボチャが詰められたチェスト付トロッコを見かけたから、計画自体はあるのだろう。

 

 

「急にジッと見ないで欲しいんだけど。 何だか怖いし。 ヘイローがあったらゼロ距離ショット喰らわしたいくらいには」

「駄目だよ、暴力や疑念に塗れちゃ」

 

 

今は村人だ。 髪が伸びるなら羊の代替になるか。

鋏を使えばハゲるだろうか。 そうなっても小麦を与えれば何度も生えてくるのか。

可能なら村人牧場を開こう。 製鉄所以外の用途もあるなら是非にも作る。 毛も取れて取引も出来る。 なんとも合理的で我儘な体か。 もう誘ってるとしか思えない。

 

 

「あっ、誰か来るよ! 走ってくる!」

 

今度は犬耳が生えた村人が来た。

手には何かしらのツール。 走ってくる。 早い。 チキンジョッキーを思い出す。

 

 

「単騎で襲撃? 物陰に隠れて奇襲じゃなく、遠くから走り込んで。 しかもこの数相手にそんな装備で。 随分と舐めてくれるねぇ」

「服がボロボロだよ。 話せば分かるよぉ」

「話は大人しくさせてからです」

 

 

目の前のは村人と狼を合体させた存在に映る。

更に言えば村人の頭部に取り敢えず耳を生やした見た目である。 毛深くない分、既知の村人に近いので受け入れ易い。

ただ殺気立っている。 明らかに敵対している。

 

 

「興奮してるねぇ。 ちょっとおじさん、手加減出来ないかなぁ?」

「ホシノちゃん? 私が前におじさんみたいって言ったから?」

「おじさん呼び、癖になったんですか?」

「突っ込む暇あったら背後に下がってね?」

 

 

ゾンビピッグマンやエンダーマンみたいだ。

どこで敵対したのか。 誰かが無責任に叩いたか。 目を合わせたのか。 不慣れなら、カボチャを頭に被っていて欲しい。

 

まぁ良いや。 始末する。

 

疑問あれども、ダイヤ剣を抜いた。

このまま放置してもチビが倒すだろうが、ドロップ品が気になるし、今後の戦闘の糧に経験しておく。 経験値は手に入らないだろうけど。

 

 

「おっ? いつもの剣でやる気? おじさんより先に突っ込むなら任せよっかな?」

 

 

相手はボロ布を纏うだけで防具なし。

貧弱な武装。 素手でもいけそう。 時間掛かるからやらないが。

いや待て。 クラフター、スニークで右往左往。 悩み始めた。

 

 

「避けるねぇ。 けど反撃しない辺り、ユメ先輩の言う通りの優しさがあるのかな? そのまま戦意喪失までする気?」

「はぁ……はぁ!」

 

 

単純に倒して良いものか?

犬耳より上、頭に輪が浮かんでるし。

この手の村人は死なずに気を失うばかりだ。

その後は縄で捕縛するなりトロッコに乗せるなり好きに出来るが、活力ある内にしか出来ない実験もある気がしてくる。

 

そうだ。 クラフターは遂に決断。

狼相手なら、かの方法を試すべきだと。

手持ち切り替え、えいやと振るった。 骨を。

 

 

「ちょっ、剣が骨に変わった!? どこから出したの! というか、なんで骨を振り始めたの! さっきの強そうな青白く光る剣はどうしたの!?」

「やっぱり手品師なんでしょうか?」

「きっとそう。 優しい手品師なの」

 

 

どうだ。 食べたかろう。

狼を懐柔するには骨と決まっている。

敵対しているから或いは不明だが、試してから斬り捨てるのでも遅くはあるまい。

他に骨の用途なんて、骨粉にして植物系に使用するか、纏めて1塊にするしか思いつかない。 しかし新たな使い道があるならば、やぶさかではない。

 

 

「……むごっ!?」

 

 

無理矢理口に嵌める。

何となくサマになる。 やっと犬らしい情景を見れた。 妙に落ち着く。

 

 

「口に嵌めた!?」

「猿轡というものでしょうか?」

「ええと、良く分からないけど、善意だよ! きっと! たぶん!」

 

 

首輪が付かないからまだらしい。 骨が足りて無いのか。 まだあるので惜しまず与える。

その後は腐肉を与えねば。 見たところ体力が減っている。 尻尾が無いので程度が分からないが、全快しているなら発情するだけだから困らない。 番は街中に沢山いる。 スキン違えどそうだろう、と当たりをつけた。

増えた暁には番犬だ。 軍事部辺りは軍用犬に見立て大量に連れ回す。 立体模型の中に入れてジオラマの解像度を上げるのにも使う。

 

 

「うへぇ、優しさってなんでしょうね?」

「た、たぶんお腹を満たしてあげようとしてるだけだから……!」

「連中の手にあるの、元が分からない骨と腐った肉なんですけど? お腹壊しますって、というか虐待ですよアレ! 止めてきます!」

「……ますます、あの人達が分からなくなってきました。 このまま入学して大丈夫なんでしょうか」

 

 

チビが走り寄り、勢いのままに銃床で殴打してきた。 地味に痛い。

唐突な暴力とノックバックに、クラフターは空中で手足をジタバタさせ後退。

腹部と頭部に沁み渡る。 防具ありで中々の味わい。 やはりチビは猛者である。

突然の攻撃は予想不能、回避不能、理解不能と脳裏に明滅していく。 詰まるところ理不尽だ。 いずれ借りは返す。 覚えてろよ。

 

 

「何やってんだかもう……ごめんねぇ、ちょっと乱暴な人達で」

「ホシノ先輩も……」

「でも下手に手加減したら、舐められる可能性があるからねぇ」

「ホシノちゃん……」

「必要な痛みです。 そんな顔しないで下さい。 で、あんたらは呑気に飯食ってないで反省しようねぇ。 てか、あげるならソレあげようねぇ!?」

 

 

ベイクドポテトを食べる。

小腹が空いていたから、丁度良かった。 満腹になって自然治癒に任せつつ、 ハァンの成り行きを見守る。

 

 

「……でもおかしいなぁ、こんな子がいたなんて。 おじさん全然知らなかったよ。 お名前は?」

「……シロコ。 砂狼シロコ」

 

 

取引でも始めたか。 急に大人しくなった。

或いは己のお陰だろう。 首輪はないが、大凡懐柔出来たのかも知れない。

 

 

「へぇ、シロコちゃんって言うんだ。 それで、シロコちゃんはここで何をしてたんだい?」

「……ッ」

「ここは廃墟に見えるけど、一応分校、いやアビドス本校なんだよ」

「その制服、初めて見ました」

「ね。 それに、そんな薄着じゃ寒いよ。 えっと、シロコちゃんはどこの学園?」

「……分からない。 気付いたら、ここにいた。 名前以外……分からない……」

「それって記憶喪失!? 最近流行ってるっていうアレ? おじさん、そういうの疎いんだよなぁ」

「では……シロコちゃんは名前以外分からないと? 通ってる学園も電話番号も」

「……そう」

「どうしましょう、ホシノ先輩」

「うーん、困ったねぇ。 取り敢えず中に入ろっか、シロコちゃん」

「えっ? 一緒に行くんですか?」

「このままじゃ可哀想でしょ?」

「そうそう。 はいこれ、巻いときな〜」

 

 

チビが首につけていた青い帯を、犬耳に装備させる。 革より防御力があるように見えないが、無いよりマシだ。 貧相な装備に同情したのだろう。 先輩の施しに似るから分かる。

 

 

「マフラー……?」

「うん。 無いよりは良いかなって」

 

 

我々も施さねば。

骨や腐肉は駄目だった。 チビの対応と反応を見るに、正解は別にある。

お馴染みのケーキか。 いや今はない。

 

 

「どう? ちょっとはマシになったでしょ?」

「……うん」

 

 

軍事部の給養員が烹炊していたのを貰ったキノコシチューがある。 これを渡す。

青帯共々受け入れてくれた。

 

 

「あったかい」

 

 

飲んだ。 正解だった。

次からケーキだけじゃなくキノコシチューも作ろう。 ウサギシチューも良い。

特に後者は食の堕落の象徴と軽んじてきたが今回の件で、こういう時の為にあるのだと認識を改めた。

また学ばされたな……村人に。




更新常に未定
雑なマイクラ感、クラフターの哲学や倫理観、クラフト要素に悩みつつ。
ユメが生きれば、3年ホシノの様な性格形成には至らない、という考えもあります。
でも感情移入し易いよう、クラフターの影響で原作に近い性格や展開を目指すかも知れません。
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