1度ならず何度も同じ間違いをし、恥ずかしい限りです……
ユメ先輩卒業後は……
新入生2人歓迎。 今は原作基準……
1年組も固めねば。 それまで街の状況、カイザーや他組織の関係等、気になる点は沢山散らかりますね……
今回はクラフターを知ろう! な回。
砂漠を開拓し、集落の砂化を押し戻し、新規村人を迎えてもなお、クラフターは燻る不満があった。 村人の反応が思惑と違ったからである。
例えばビル壁だ。 豆腐と侮られない工夫をし、装飾やオウトツを用いる基本的技法を心掛けている。
屋上も拘った。 軍事部の要望で砲台があるし、ヘリの発着場もある。
加えて鉄ブロックを箱状に積み上げ、上部に線路を敷設する事で換気扇を再現。 一定間隔で航空障害灯のレッドストーントーチも備える。 クロック回路で点滅もする。
こうしてエリトラやヘリ飛行、地図で見下ろした際も恥ずかしくない造りに仕上げた。
着色料の確保が間に合わず、ビル壁の大半を占めるガラスこそ透明感溢れ、ある意味で裸体を晒すが……それにしたところで追及もされないとは。
内装に関してもだ。 白樺原木とハーフブロックを利用した棚もまるで興味を持ってくれなかったし、土ブロックとトラップドアを合わせたプランターは見向きもされない。 こんなに悲しい事はない。
一方で反応が良かったのは拠点セットだ。
変哲も無いかまどやチェストが、である。
「これも手品ですか? 大きさに対して、明らかに質量以上の物が出てきますよ!?」
牛胸モドキが悲鳴を上げている。
最初こそダイヤモンドやエメラルドがスタック単位の事かと思えば、丸石を出してやっても同様の悲鳴を上げていた。
いくら石でも価値は違うというのに。 新人が過ぎる。 雪ブロックと白羊毛を遠目に見間違うのとは訳が違う。 乳搾りしようとして牛をバケツで殴るより愚かしい。
「ん! 動かない……これじゃ丸ごと盗めない。 いっそ壊して……傷が直った?」
白狼村人はチェストの表面に傷を付けるという狼藉を働いていた。 破壊までしたら殺していただろう。 荒らしに慈悲は無い。
「いやぁ、おじさんもお手上げだよぉ」
チビは関心を放棄した。 諦観ともいう。
その積み重ねは、やがて自己の崩壊を招く。
クラフターは案ずる。 己は死んでも、未練や創作意欲がある限り復活するが、チビは違う筈だ。 死ねばそれまでのハードコアではなかろうか。
この世界の村人は、おいそれと死なぬ頑丈さを持つが、攻撃されて忌避する様子から無敵ではないと予想している。
生きている間は、経験を大切にして欲しい。
と言う訳だから、創造物にもっと関心しろ。
「砂漠で助けられた時から思っていたけど、やっぱり不思議な人達だなぁ」
緑頭は抱擁力がある癖してズレていた。
クラフターも皆のズレにがっかりした。
だってそれ、ただのチェストだし。 かまどだし。 8個並べてハイ完成だし。 誰がやっても同じ見た目と性能じゃん。 生活必需品で皆が通る道じゃん。
目の前で新しく作って見せて、更なる驚愕のハァンを青空に響かせて……やっぱ違うそうじゃないんだと、天を仰ぐ。
それ以外だと、かまどから出した鉄や金のインゴットも村人を打ち震わせる。
「この小ささで鉄鉱石などを精錬しているんですか?」
「でも優しい明るさで、触っても熱くないなんて。 これって凄いんじゃ……」
「それも僅かな燃料でねぇ。 そこから、どうやってこの火力を出してるんだか。 しかも自動で火加減が調整されてるみたいだし」
「ん。 これ売れば稼げる」
実は馬鹿にしているのでは?
クラフターは心に傷を負いながら、妙な誘引魂を発揮し続け、鉄防具一式を製作して見せた。
また驚愕すると思いきや、いやもう疲れたと顔を逸らされる。 意味が分からない。
取り敢えず防具は白耳に渡す。 1番防御力が低そうだからだ。 我ながら用役精神旺盛である。
「普通に持てる。 重くない。 本当に鉄?」
「純度が高そうかと思えば、違うのかな?」
「どうなんでしょうか。 詳しくはないので」
「でも、とても硬くて丈夫そうだよ!」
今度は疑惑と微妙だという反応をされた。
もう村人の評価基準が分からない。
改めて感じる。 クラフターと村人の間にある壁を。 黒曜石ではなく岩盤級の硬さではないか、コレ。
最早クラフターの拘りは分かるまい。
彼方は村人、此方は作り手。 破壊と創造、対極に位置する生物だ。
「はぁ……会話の模索もですが、より彼等を知ろうとしたら、余計に分からなくなってしまいました」
「そうだねぇ。 分かったのはコイツらの生態調査は無謀だって事かな。 おじさんは諦めたよ」
「あまり悪くいっちゃ駄目だよ」
「ん。 優しくて強い人達」
クラフターは気持ちを切り替え、畜産業を考え始めている。
牛や羊はゲートを通せないから何処かで見つけるしかないとして、鶏は卵から孵せば良いから楽だ。 集落での取引でも手に入る。 繁殖させるより投擲して割り増やす。
「そうだ、この人達に名前ってあるのかな?」
「言葉も通じなきゃ意味ないですよ」
「ううん、例え通じなくても名乗る事は意味があるんだよ。 今更だけどね」
さて畜産だと駆け出そうとしたら、目の前に緑頭が起立している。 邪魔だ。
「とても今更なんだけど、卒業する前に名乗っておきたくて」
何やら神妙だ。 時々こうなる気がする。
「私はユメ。 梔子ユメ。 あなたのお名前は?」
名乗られた気がする。
なら我々も名乗らねば無作法というもの。
クラフターは各々名乗った。
伝わらずとも、そうしたかったからだ。
更新常に未定
梔子(くちなし)→(死人に)口無し説がありますが、やはりそうなのでしょうか。
でも当作では喋れないクラフターとの関係。 良くも悪くもですね。 でも完全に後ろ向きな意味にはならない……ハズ
元々不安定でしたが、リアル事情で失踪する恐れがあります。 ご了承下さい(殴