マイクラアーカイブ   作:ハヤモ

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多くの感想、意見ありがとうございます。
参考、励みとしつつ、不透明で雲行き怪しくも書き進めていけたらと思います(逃腰
クラフトばかりで足踏は良くないので、ユメ卒業と行き先、1年組の入学を話して、ゲーム開始時間軸へ行きたい(妄

短め。 本で知識を得るも、微妙に納得せず。


知識と力

ホシノ達がスタック単位の本を寄越した。

曰く教範。 読書を推奨される。 促されるがままに読み始めたが、クラフターは懊悩する羽目となった。

膨大な文字数との悪戦苦闘。 翻訳。 その間はクラフト出来ない苦痛が精神を蝕む。 手を動かせど聞こえるは頁の捲る音のみ。 偶に聞こえる飯の咀嚼音が癒しになるレベル。

 

 

「───それじゃユメ先輩は、卒業後は連邦生徒会を手伝うんですね」

「うん。 アビドスの将来の為に先生になって欲しいって。 企業の誘いもあったけど断ったんだ」

「大方、コイツらとアビドスの利益が目当てでしょう。 悪い事は先輩に押し付けて、後の甘い蜜だけ吸いたいのだと思います……何も助けてくれなかった連邦生徒会なのに、利益や身の危険がありそうだと寄ってきて。 都合が良い」

「ホシノちゃん。 人の優しさは……」

「分かってますよ。 後輩も出来ましたし」

 

 

要略。 郷に従え。 分かる。

ここのローカルルールが分からなかったが。

それより道徳や倫理だ。 これも分からない。

多少の矛盾は想像の範疇として……慈愛や平和、集団生活上での規則、土地、権利を説く癖に、現実は真逆とは何事か。

 

本の存在意義よ。 学校や教諭の意味よ。

これらを盾にした暴力の数々よ。

教えはどうした教えは。

 

 

「でも先輩が先生なんて出来るんですか?」

「で、できるよぉ。 そう頑張るもん。 この人達が毎日本を読んで頑張ってるように!」

 

 

キヴォトス人の多くは銃を携行している。 護身用や荒らし迎撃用にだ。

ところが、どうだ。

最初の頃の荒らしイベントや基地の様に、土地や物資、己の力の誇示に他者を攻撃する姿が目立っている。 その流れで建造物が破壊されていく。 人の土地か否か関係なしに硝煙弾雨が降り注ぐ。 現実は非情だ。

村人は滅多に死ねぬ体だからといって、建物を破壊して良い訳がない。 認めてしまえば、それ即ちマインクラフターの否定を意味する。 世界に対して、何か誤魔化してしまう。

 

我々の認識は何処まで間違っている?

土地問題の線引程、簡単ではない。

クラフターは訝しんだ。

 

 

「……素直に読んでくれて助かりました。 変顔してる辺り、本当に理解出来てるか怪しいですが」

「きっと大丈夫だよ」

 

 

クラフターは息を吐く。 既読して世を悟る。

現実を相互比較し、結論に到達したのだ。

力こそパワー。 俗世の全てだ、と。

その意味では軍事部は正解だった。 TNTキャノンの配備を進め、地下を拡張し、武器の研究と貯蔵も進めてきた。

次段階はゴーレムの量産及び配備と、ネザライトの生産、官給として基本装備を目指す。

本の言う平和を否定しない。 ただ、これらを解放するかどうかは荒らしの出方次第だ。

まぁ多分、恐らく、というかほぼ確実に使用する気がしないでもないのだが。

 

 

「あ、読み終えたみたい」

「聞いてみますか。 手帳手帳、と」

「うんうん。 鯨さんが可愛いね!」

「あまり言わないで下さい……」

 

 

さて、荒らしを狩り立てるか。

そう動こうとしたら、ホシノが手帳を渡してきた。 表紙にはこれまた未知の生物が描かれている。 既知の生物では魚に似るだけに受け入れ易いものの。

 

 

「本の内容を理解しましたか、と」

 

 

さても受け取って頁を開く。

もう読物は勘弁だが、この手は無視し難い。

この行為は村人の意思疎通だからだ。 重要な内容が記載されてるかも知れない。 後回しは面倒を招く。 土地問題とか。

 

読んだ。 本を理解したかを問われている。

クラフターは頷く。 頷きつつ、書いて返却。

 

 

「分かってくれましたか……えっ」

「どうしたの?」

 

 

本や人は言った。

世の中、自分の思い通りにならないと。

なのに思い通りにさせようと強要してくる。

人を見習えと述べながら、内は内と述べる。

苦労は買ってでもしろと言う者がいた。

そう苦労を買い取らせて、楽をする者がいた。

 

この差は何だ。 理解に苦しむ。

それでも解釈として噛み砕く。 荒らしが正当化される為の言い訳だと。

こうした中に読み取れる矛盾、弁明、欺瞞。

クラフターはそれらが気に食わない。

特大ブーメランな気がするが構わない。

 

取り敢えず、己の鬱憤の要略を書いてやった。

 

 

「……『力こそ正義』……いやなんでそうなるの!? そんな世紀末覇者な本、渡してないんだけどなぁ!?」

「あはは……同じ言葉でも、意味が違って感じちゃったのかも」

 

 

だがクラフター。 信念は曲げない。

我が青春。 目眩く創造世界よ、万歳。




更新常に未定
この世界の卒業生はどうなるのか、試験なしに先生になる事は可能なのか、ガバが目立ちますが、ユメ先輩を使い捨てるのも勿体なく。
代わりにゲームプレイヤーとしての先生や、シッテムの箱、アロナやプラナの問題は残りますが……どうしよう(殴殴殴
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