まだ柴関ラーメンは無事。
さてもクラフト要素少ない……
「柴関ラーメン、美味しかったわね! 良い人達とも出会えたし、今日は素敵な日だったわ! この調子で依頼も達成するわよ!」
ラーメン屋を後にしたアルは、有頂天のままに帰路に就く。
クラフターとしても満足だ。 鉱脈を連続して掘り当てる以上の歓喜だ。
「そうだね。 大将も手が滑ったと言いながら、1杯3人前以上の量で出してくれたし」
「奢り方が、まさかの金塊だったけどねぇ」
「あ、あれって純金……でしょうか。 だとすれば、580円どころじゃない価値だったんじゃ……」
取巻きは思案顔であるが。
まぁ、味の好みは人それぞれだ。 クラフターも最近知った事だ。 料理や味に無頓着な日々が長引いたばかりに。
「それに、隣の席にいた子達の制服……アビドスの生徒だったよね」
「アルちゃん、全然気付かず和気藹々と話してたけど。 面白いから、その時は何も言わなかったけどね!」
何もしてこなかった。
建築だの装備だのに明け暮れていた。
そうした日々が無駄だとまで卑下はしないが。
「何の話かしら?」
「え、えーと……ですね……」
「隣の子達、アビドスの生徒だったって事!」
「な、な、なんですってー!?」
だが見落としていた。 この事実は拭えない。
故に償う同志が現れたのは必然だった。
「えっ、という事はつまり……これからあの子達の学校を襲撃するの……?」
「そうなるね! アウトローじゃない?」
「今からでも始末してきましょうか?」
街灯工事を再開しながら思う。
料理研究に旅立った者は元気だろうかと。
他にもこの世界で己の未熟を悔やみ、様々な分野を学びに散った者も多い。
「思い描いてたのと違うっていうか……」
「公私混同しちゃ駄目だよ」
「も、勿論よ! 依頼を受けた以上は……!」
また再会出来る日を夢見て。
その意味、ユメともそうか。
近々会えるかも知れないと同志がいうし。
「さぁ傭兵を集めて! 仕掛けるわよ!」
この村人達とも、一期一会とも限らない。
同じ青空の下。 人生の創造を続けるその限り。
「大変です! 武装集団が押し寄せて来ました!」
「んー? またヘルメット団かなぁ?」
「いえ、傭兵です! 指揮を執ってるのは……ゲヘナ生らしきグループです!」
「なんか、雲行きがどんどん怪しくなるねぇ」
「なんであれ、返り討ちにしてやるわ!」
「は〜い! みなさん準備して下さい〜!」
拠点にアルが攻めて来た。
奢ったのに。 分かり合えると思ったのに。
酷いじゃないか。
クラフター、首を滅茶苦茶に振り回す。 気持ちを裏切られた。 その怒りを表現しているのだ。
許さんぞ! 陸八魔アルッ!!
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薄味……