マイクラアーカイブ   作:ハヤモ

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ゲーム通りにならないように意識しつつ。

ペロロ好きのトリニティ生徒、ヒフミ。
自称普通がクラフターに挑みますが……?


逃走と投棄

突然に発狂され、銃口を突きつけられ、挙句に発砲までされた。

それ自体はキヴォトスでは当然の範疇として……最も理解不能なのは常に鶏であった。

おかしい。 村人避けのアイテムの筈なのにと。

何故この個体のみ躙り寄るのか。 しかも敵対行動を見せる。 その辺の荒らしとは違う雰囲気とはいえ。

 

 

「マーケットガードが来る前に、ペロロ様を助けないと……消えた!?」

 

 

取り敢えずエンダーパールを遠方に投擲。

距離を取る。 ワープ先は、場に相応しくないビル前。 停車していた黒塗りの箱車だ。 不幸にも衝突し、紙吹雪が発生したが今はそれどころではない。

 

 

「なっ、急に人が現れて体当たりを!? ああヤメテ!? 各地から集金した現金がああ!」

「奴らだ! 例の建築魔だ! なんか気持ち悪いぬいぐるみを引き回してやがる!?」

「カネに興味無かったんじゃ!?」

「とにかくカネを取り戻せ! 殺してでも取り戻せえええ! コイツらの所為でアビドスを中心に回収率が悪化したのに、これ以上消えたら理事に存在を消されるううう!」

 

 

インベントリの空きスペースに紙切れが溜まり込んで邪魔だ。 けれど今は構えない。 後で溶岩かサボテンで消す。 いや火打石で良いか。

クラフターはジャンプ走りで遁走再開。

一先ずビルの中に逃げ込んだ。 熱りが冷めるまで身を隠そう。 そうしよう。

 

 

「ナニ入り込んでんだああ!!?」

 

 

ところが余計に騒ぎになった。

気持ち悪い鶏の所為だと当たりをつけたクラフターは、取り敢えずインベントリに入るか試す。 出来た。 やってみるものだ。

 

 

「いやああ!?」

「もしかして銀行強盗ッ!?」

「えっ、何なの!? 銀行強盗!? こんな白昼堂々と!? それって……アウトローじゃない!」

「アルちゃん、目が輝いちゃってるねぇ」

「しかも相手って、ラーメンを奢ってくれた人の仲間だよね」

「アル様、気付いてないみたいですけど」

 

 

駄目だ。 収まらない。

入口からは箱車の周囲にいた機械人間らに加え、キモい鶏を背負う村人まで追って来ているのが見える。

クラフター、慌てて丸石で入口を塞ぐ。 少しは時間を稼げるだろう。 問題は次だ。

 

 

「一瞬で壁が!?」

「防犯シャッター? いや材質が違う!」

「撃ち壊せねぇ!」

「ペロロ様を人質に立て籠もりを!?」

 

 

中を見渡す。

敵視した者、不安そうな者、憧れる者。

特に後者は分からなかったが、村人にアレコレ考えても仕方ない。

 

 

「うへぇ、銃声や怒声が響くなぁと思って来てみれば、あの人達が闇銀行に立て籠もりかぁ……いやぁ本当、なんでこうなるのかな?」

「もう私は考えないようにしたわ」

 

 

考えろ。 この状況の打破を。

外は敵。 中もいつ敵になるか分からない中立。

エンダーマンを意識して、目を合わせないようにしているが……今更ながら対策として、カボチャを頭に被っておく。

 

 

「知らん振りするのは可哀想ですけど、いよいよ関わったら面倒ですからね⭐︎」

「同意せざるを得ません」

「先生は……向こうは大人同士、任そうかな」

「それより、あの子。 あの制服はトリニティ」

「トリニティ? キヴォトス有数のマンモス校です! なんでこんな所に……」

 

 

何故こんな事に。

アレもコレも鶏が悪い。 見た目も悪いし。

兎に角、屋上からエンダーパールか、エリトラで脱出だ。 このまま地下を掘って逃げるのも良い。

ダイヤ剣を振り回して正面突破も考えたが、何人も同時に相手しては辛い。 弾幕を張られて押し戻されるがオチだ。

 

 

「やぁやぁ、お嬢さん。 こんな所で何をしているのかな? 不良に憧れちゃった?」

「あ、あなた方は?」

「アビドス高等学校、その生徒会だよん」

「そして私はシャーレの先生だ」

「アビドスにシャーレ!? 両方とも有名じゃないですか! そちらこそなんで……」

 

 

屋上からエリトラ滑空に決めた。

やはり周囲の地形を確認出来るのが良い。

 

 

「地元の不良が戦車を乗り回してさぁ。 此処で手に入れたのかと調べてるんだ。 そっちも調べ物?」

「はい! ペロロ様の限定グッズを探しに……ですが、この闇銀行に囚われてしまい……」

「……囚われていて欲しい存在と入り混じっちゃったかぁ」

「はい?」

「こっちの話。 気にしないでねぇ」

 

 

思い立ったが吉日。

村人式防壁をツルハシで壊しまくりながら屋上へ駆け上がり、さっさとエリトラ飛行。

背後や地上から撃たれるも、高度の関係か当たらない。 このままアビドスに逃げ帰る。 収穫もあったし。

道中、要らない紙切れと、やっぱり好みじゃなかった鶏を空中投棄。 帰路へ就いた。

 

 

「ひゃっ!? 空からペロロ様が!」

「お金も降ってきたねぇ」

「あああ!? 大事なカネがあああ! ブラックマーケット中に拡散していく! くそっ、やめろ拾うな! 届出しないと撃つからなああ!!?」

「まさかペロロ様のお導き……!?」

 

 

また建材揃えて来よう。

ビルの周囲、いや街全体を改修だ。

活気こそあるのだ。 建物も明るくせねば。

照度的な意味も含めて。




更新常に未定
ヒフミとタイマンしても、好戦的なイメージが無い彼女では……と悩んでの迷走。
失踪したら、すみません……
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