グダらないようにサクサクいきたい……
「気に入らないからって、恩ある店を吹き飛ばすなんて……アウトローじゃん!」
「へ? そ、そうよ! 気に入らないなら吹き飛ばす! それが悪党! 私の道よ!」
「……恩人の仲間が来たよ。 敵対心を剥き出しにしているね」
クラフターはアルの道を塞ぐと、スニーク姿勢で右往左往。 剣身を照り返す。
威嚇しているのだ。 クラフト犬の生存を確認し、回復のスプラッシュポーションを投擲しておいたとはいえ、友好度は著しく低下したに違いない。 度し難い。 生かしちゃ置けない。
「う……もう行けるトコまで行くだけよ!」
「そうなるか。 確保していた傭兵を呼び寄せる。 ほら、ハルカ起きて」
「はっ!? も、もしかして私……余計な真似を! ごめんなさいごめんなさい、死んで詫びます……!」
「今は戦う時だよ。 後悔は後」
面倒にも撃ってきた。
定番化した丸石の防壁展開。 その間にも下手人共は後方に遁走。 追撃しようと駆け出すも、路地裏から荒らしの仲間が湧き出て展開。 今度は此方の道を妨害。 弾幕の壁を張ってきた。
「さあ来なさい! そんな原始的な武器でやれるならね!」
此方もやらねば。
そう応援を呼ぶも頃合いが悪い。
市場開拓に忙殺された同志が多く、自分で何とかしろと聞かない。
軍事部も良い顔をしない。 兵器修理の遅延で集まりが悪い。 そんな中での対峙。 何とか現状で倒さねばならないか。
「前倒しになっちゃったけど、ここで仕留めさせて貰うよ。 といっても、殺しても殺し切れない相手に意味は無いかもね」
諦めない。 斬り捨てさせて貰う。
同志が吶喊。 何とかアル達の前へ躍り出ようと足掻くも、足に何か引っ掛けた。 刹那、側のチェストごと派手に爆ぜる。
威力は中々。 鉄鎧の同志は既に瀕死だ。
「くふふ〜、"マヌケ"に引っ掛かってる!」
まさかのワイヤー、ブービートラップだ。
クラフターは戦慄と共に身を震わせた。 あの荒らし共は強いが、こんな罠を張らす頭まであるとは。
「死んで下さい死んで下さい死んで下さい」
剥かれたクレーターに落ちた同志が、陰湿に鳴く紫村人に撃たれまくった。 間も無くリスポーンしてしまった。
「その綺麗な顔を吹き飛ばしてやるわ!」
今度は隣の同志が大きく吹き飛んだ。
空中で手足をジタバタさせノックバック。
連射が利く狙撃銃なのか。 弓矢の引き絞りより早い2撃目でリスポーンしてしまう。
「今回は戦車もヘリも来ない! 今度こそいける! いけるのよ!」
いけない。 抜本的対策が必要だ。
今までの対戦経験を振り返り攻略を考える。
銃火に晒される中、剣による突撃は蜂の巣にされるだけだ。 弓矢も1本放つ間に100発は返される。 数で押せる内は良いが、今回は人がいない。
「はい! アル様! 全員始末しちゃいます!」
「アビドス生徒会が来る前に終わりたいね」
「そう都合良く終わるかなぁ?」
クラフターは考えた。
まだだ。 まだ終わらんよ。 相手に都合の良い正攻法に拘らなきゃやりようはある。
クラフターはソレを知り得ている。 コツさえ掴めば、幾らでも好機をスルリと引き寄せる方法を。
「あれ? 一部がツルハシとシャベルで地面に勢い良く潜っていく……」
地上が駄目なら地下から攻めれば良いじゃない。
地面の中を掘り進む。 狙いは荒らしの足元。 その背後。 裏を取ったらTNTで吹き上げる。
到達後、クラフターはTNTを詰めまくる。 自爆覚悟。 道路修復前提の派手な破壊。 荒らしを倒す為の少犠牲。 肉を切らせて骨を断つ。
「あ、マズい。 逃げよう」
「さんせ〜い!」
「ふふ、もう少し! もう少しで!」
「あ、アル様! ここは離れた方が……」
目には目を。 爆弾には爆弾を。
火打石で着火。 白く点滅するTNT。
やられたらやり返す。 倍返しだ!
「……へ?」
刹那。 再び目の前が白く染まる。
派手に大地が爆ぜる。 アルごと道路が爆煙に包まれる。 勘の良い取巻きは逃したが、主犯を巻き込めただけヨシとする。
「アル様〜ッ!?」
ただ、妙に想定より連鎖爆発が多い。
というか、タイミングよく砲撃が加わって破壊力がマシている。
当初こそ軍事部がTNTキャノンで支援をしてくれたのかと思ったが、音が違った。
「砲撃まで! でもこの感じ、まさかゲヘナの風紀委員会!? こんな所まで追ってくるなんて! しかもこんな時に! いや、こんな時だからこそ……?」
オマケにアビドス勢までやって来た。
ホシノがいないが、ややこしさは増すばかりだ。
「ホシノ先輩は遅れて来るそうです!」
「さっきまで一緒だったと思ったのに」
「先輩がいなくても、私達だけでやれるわ!」
「便利屋68までいますねぇ。 纏めてお仕置きですよぉ〜!」
なんでこう、イレギュラーは発生するんだろう。
まぁ良い。 変化があるから世界は楽しい。
起きた事は仕方ない。
行ける所まで、人生とことん楽しむだけなのだ。
更新常に未定
結局、ゲームストーリーになってる感。
先生も空気から脱せず。
ユメ先輩も早く出したいのに、中々どうして。