今更ですが、今のところ旧バージョンのマイクラ感覚で進行中。 今後、当作がアプデする可能性は無いとはいえませんが、クラフトの材料やアイテムに違和感を覚える可能性があります。
またオリジナル要素も増えるかも知れません。 受け入れ難い方もいるかもです……その際は、ご了承下さい(逃
クラフターは大人?
「くそっ!? 退くよ!」
いざエンダー!
水流と共に意気込んだが、ホシノのハァンと共に外壁が爆ぜた。 堰を切って水が引く。 青空の下に放水され、己も戦意も水に流される。
「クックックッ。 大胆なお帰りですねぇ。 まぁ良いでしょう。 また会える日を楽しみにしていますよ。 今度はゆっくりとね」
滝に合わせて水溜まりに着水。 都合、死にやしなかったが、ホシノから無遠慮の銃床で殴打される。 痛い。 何を考えているのか。
「本当に何を考えてる!? 私だって黒服は嫌いだよ、でもね、お前達は極端過ぎる!」
ホシノが駆け出す。
殴るだけ殴って逃げる気か。 許さない。 クラフターは並走する事で訴えた。
筆談の余裕が無いので、感情を行動で示す。
具体的には拳を振りまくる。 時にジャンプ殴りをホシノに喰らわす。 斬撃を浴びせないのは情けだ。
「お前達が1番ふざけてるな!? キヴォトス中で皆に迷惑かけて、けど、憎むに憎みきれなくて……!! とにかく、黒服は放ってシロコちゃん達と合流する! 何だか大変な事になってるみたいだからね!」
怒れるハァンから、急にしおらしくなる。
謎の湿気にやられたか。 雨に打たれるクリーパーか。 けれど落雷からの帯電は勘弁。
「……誰もがお前達みたいに強く生きれない。 寧ろ弱い奴が多いんだ。 それを分かって欲しい。 私なんて特に情けないよ……」
俯く顔からは表情が伺えない。
影が差し、暗く憂鬱な雰囲気はある。
「理想なんて存在しない……しちゃいけない。 しちゃったら、私達の存在は……なのにいざ、それを体現した、自由な生き様を見せるなんて狡い。 狡いよ。 苦しんでないのに狡いよ」
けれど足は止めない。
ならばクラフターも止まる理由はない。
省みる事もまた、無かった。
「いつもいつも、お前達は狡いんだよ」
壁の大穴。 水浸し。 見ずとも想像の範疇。
後で直さねば。 荒らし扱いは勘弁なので。
「ヒナ委員長、誤解です! 便利屋の面々を捕縛しに来ただけです!」
「大部隊を勝手に動かして、それも他の自治区に無許可で行かないといけないほど? それに便利屋だけを相手にするには過剰な戦力よね。 本当はシャーレの先生が目的だったんじゃない?」
「えっ、先生を!?」
白毛モフモフの毛を刈ろうとしたマインクラフターだが、上手く刃を挟めなかった。
ここで鋏が通じないとは。 名折れである。
禿げたところで、クラフターは気にしないのに。 元の世の村人も禿げてる様なものだし。 羊の体質があるなら、草を食べさせれば即毛が生えてくるし。
けど、そうはいかなかった。
質感が違うからか。 生物の差異か。 何にせよ鋏の敗北。 試みは失敗。 クラフターは渋い顔をする。
「それは……はい。 失踪した連邦生徒会長が組織したシャーレの超法規的な権限は、例の建築魔以上に不確定要素に思えます。 多大な被害か利益を齎すかのどちらかです。 そんなシャーレの、大人の先生に、敵対しているトリニティ総合学園の生徒が接触したという情報が入りました。 怪しむのは当然の反応です。 戦力の低いアビドスにいる内に確保、せめてエデン条約締結まで管理下に置きたく思い……」
思う様にならぬ。
だが、ならぬ物はならぬのだ。 言い訳しても解決にならない。 気持ちを切り替えて代用品を探すしかない。
この世界には、普通に食肉が出回っているのだし、家畜も何処かにいる筈だ。 見つけたら譲って貰えるよう交渉しなければ。
そうでなくても動物が二足歩行していたり、中途半端に動物の特徴を受け継ぐ村人が闊歩する世界だ。 有用な村人もいる筈だ。
元の世界からの運搬や、蜘蛛の糸を集めて地道に作る事をせずに済むなら、楽が出来る。
特にアート作品に使うとなれば数を揃える分大変だ。 手段は多い方が良い。
「もういい。 大体把握した。 つまりゲヘナにとって不確定要素の確認及び排除。 そういう政治的な活動の一環ってところね。 でもアコ。 私達は風紀委員会であって生徒会じゃない。 シャーレ、ティーパーティー、それに連邦生徒会長。 そういうのは万魔殿のタヌキにでも任せとけばいい。 詳しい話は帰ってから。 通信を切って謹慎していなさい、アコ」
「……はい」
周囲を見る。
役立ちそうな村人か荒らしはいないものかと。
いつの間にか半透明な村人は消えていたものの、白毛と荒らし眼鏡、細長い尻尾が生えた村人は居残っている。 どちらも最初の威勢はなく、そわそわしているが。 萎縮している様にも思える。
荒らしにしては反省の色が見えて良い。 出来る事なら2度と荒らして来ない事を願う。
「さて、アビドス生徒会。 うちの行政官が迷惑を掛けたわ。 でも、こちらの仕事を妨害したのも事実。違う?」
「それは……そうかも」
「でも街の自衛目的で仕方なくよ。 この人達もそう。 言葉足らずだけど、あなた達より余程筋が通っているわ」
「そうですよ〜。 権力や暴力を傘に着て、人のお家で好き勝手するような真似、断じて許せません! それに先生は渡せませんし、便利屋の皆さんも此方でお話します!」
荒らす者はもういない。
同時に役に立ちそうな村人もいなかった。
クラフターは早々に諦観し、街の修復材を確認して回る。 壁、道路。 特にラァメン取引所。 完膚なきまでに吹き飛んでいる。 恐らく最も被害にあった建造物だ。 クラフターにとっての損失も計り知れない。
一方、軍事部は鹵獲したミニキャノン……迫撃砲とかいう新たな玩具にテン上げだ。 失うばかりではなかった。 今は納得するしかない。 クラフターは天を見上げ口を結ぶ。
「待って下さい。 相手はキヴォトス有数の実力者です。 それに郊外に予備戦力を確認しました。 このまま戦っても勝てる見込みはありません!」
「そういうこと。 大人しくしていて頂戴」
あの恩知らずの陸八魔アルと愉快な荒らし達は、いずれ仕置きしなければ。
黒曜石に封印するか縄で吊り上げて、兵糧責めや水責めの実験にしてやろうか。
兎に角、反省を促したい。 1度やる奴はまたやる。 クラフターは詳しいんだ。
「くう〜! ホシノ先輩がいてくれたら!」
「……ホシノ? 小鳥遊ホシノ?」
「……はい?」
「うへ〜、何だか凄い事になってるじゃん」
「ホシノ先輩! と、カボチャ頭の変質者!?」
また甲高いハァンに振り返る。
ホシノとカボチャ頭の同志がいた。 聞けばエンダーマンと戦おうとして失敗したという。
マジかと思った。 この世界にエンダーマンがいるなんて。 良くてクリーパーごっこをしている荒らしばかりかと。
「ごめんごめん、道中寝ぼけてさぁ、道を間違えちゃったみたい」
「寝ぼけた!? こんな騒ぎになったのに! それもゲヘナが攻めて来て大変なのに!」
「ごめんって……でも解決したみたいだね」
「ホシノ……2年前と雰囲気が違う。 情報通りだった……やっぱり例の建築魔の影響?」
相変わらずホシノは呑気なハァン。
対して白モフは思案顔。
クラフターは首を横に振った。 利用するのは止めておけと。
ホシノは髪は伸びて見せたが、背は低いままだった。 羊なのかと考えたが、この白モフ同様に毛は刈れない。
見た目は呑気な癖に、時々筆談で罵詈雑言を浴びせてくる。 物理的にもだ。 怨まれる事をした覚えはないのに。 理不尽な村人である。 リスポーンするなら殺している。
「……ゲヘナに帰るわよ」
「えっ!?」「便利屋はどうするんだ!?」
「何? 問題を増やしたいのかしら」
「い、いや。 引き上げる……くっ、覚えてろよアビドス高等学校の諸君! それにシャーレの先生も! 建築魔共も!」
荒らし共は反省したのか、皆して帰っていく。
「んー? どういう事かなぁ?」
「何でも良いわ。 それより便利屋は?」
「あっ! えーと……すみません。 逃しました」
「また会える。 そんな気がする」
その背で語る潔さ、創造にも使って欲しい。
目前の例としては、街の修復をして欲しい。
頑張りなさいよ。 やれば出来るんだから!
更新常に未定
言葉の繋ぎが悪いような。 今更ですが(殴