作者はにわか、好き勝手感満載なので ご注意下さい。
また、矛盾が発生する可能性もあり、解釈違い含めて駄文です。
温かな目で見てくれると嬉しいです……。
間違いや不快感を感じるかも。 ごめんなさい。
羞恥心で削除する恐れあり。 ご了承下さい。
砂漠と奇跡
気が付いたら砂漠だったから、マインクラフター達は首を傾げた。
コンパスを見る。 さもこの場がスポーン地点のように針が振る舞っている。
空を見る。 青い。 ネザーでもなくジ・エンドでもない。 にも関わらずのこの反応。 ますます首を傾げた。
「あはは……また迷っちゃった。 何度もコンパス忘れるな〜ってホシノちゃんに言われてたのに……疲れちゃった。 少し、横になれば……元気になるよね」
自分達はいつも通り拠点内のベッドに横たわった筈である。 そして就寝した。 目覚めはログハウスでなければならない。
「私のメッセージ、ちゃんと届いたかなぁ……ごめんね、ホシノちゃん……」
ところが、どうだ。
見渡す限り砂漠である。 広い。 ピラミッドだってあるに違いない。
「暑いよぉ……喉渇いたなぁ……動いてないのに暑いよぉ」
しかもである。
松明1本すら刺さっていないスーパーフラットの砂漠である。 これを見て、どうして動かずにいられよう。
どうする。 ブラマイか。 砂収集か。 己のストレージと睨み合う。
「また……いつ……たいに、シノ……ちゃんが」
いつもの邂逅の感動と興奮が今蘇る。
砂は良い。 焼けばガラスだ。 着色すれば色取り取りだ。
焼かずに加工すれば砂岩となる。 模様の種類が楽しい。 問題は同一色の点だが、そこは腕の見せ所だ。
「ううん、誰でもいい……見つ、欲し……」
先程から村人が煩い。
日の高い内から何を鳴いているのか。 挙句に寝ながらときた。 良くベッドもなしに昼間から横になれるものだと呆れすら湧く。
いや、そもそも村人なのだろうか。 知識に住まう容姿と随分異なっている。
特に頭頂部……どうして輪が浮いている?
「幻覚かな……たくさん人が見えるよぉ」
クラフターは首をぐりぐりと動かした。
近寄ってスニーク姿勢。 マジマジと観察している。 取引出来るかタッチもした。
駄目だ。 応答がない。 或いは衰弱のバッドステータスか。
取り敢えず牛乳バケツを流し込む。 状態異常の際はコレだと、いつも決めている。
「ゴプッ!? ゴボボボッ!!?」
小麦で発情させる要領で与えてみた。 意外と上手くいった。 やってみるものだ。
この結果が今後、どのような利益に繋がるかは分からない。 けれど1つの結果を得た。 満足だ。
「けほっ、けほっ……!」
暫く震えた後、村人は立ち上がる。
……胸元が牛のように膨らんでいた。
悉く妙な村人である。 取引も出来ないし。
そういえば、集落なんて見当たらない。 この村人は何処から来たのだろうか。
「ふぅ……ふぅ! ぷはぁ! 生き返ったぁ! 幻覚じゃなかったぁ! 乾きもなくなってる……その、どなたかは分からないけど、助けてくれてありがとう!」
お辞儀されたから、反射で倣う。
これはもうマルチの癖だ。 勢いのままに頷いたり、腰振りダンスする者もいる程の。
「私、アビドス高等学校のユメといいます……あのぅ、厚かましいのですけれど、学校の方向を分かったり……しませんよね?」
さても所詮は村人だ。 所詮は扉に満足して繁殖する生物だ。 いつまでも構っていられない。
クラフターは気持ちを切り替えて地面を見る。
帰れず新天地に来たなら、相応にすべき事があるからだ。
「そんな、下を向くほど落ち込まないで欲しいなぁ……え?」
スコップを右手に持つ。 左手に松明。 ひとまず手持ちのツールで仮拠点を作る。
未来への期待。 ワクワクが止まらない。
「あ、あのぅ お話を……って、ええ!? 凄い勢いで砂を掘ってるよぉ!?」
ひとまず砂を掘って砂岩層を狙う。
使用しているダイヤスコップは効率強化のエンチャント済。 溶ける様に砂が消えていく。 砂の山を崩す快感。 他のバイオームではこうはいかない。
「どこまで掘るんですかぁ!?」
辿り着くと、ツルハシに切り替えた。
これまたダイヤで効率強化のエンチャントを付加している。 一振りすれば、溶けるように砂岩層が抉れた。 背を這う気持ち良さが駆け巡る。
「いったい何をされて……えっ!? 急に壁が! 家が建ち並んでく!?」
その砂岩を用いて、地上に豆腐ハウスを建てる。
内装はかまど、作業台、ベッドにチェストとした拠点基本セット。 隅には水バケツで掛け流し風の無限水源を作った。
陳腐な作りだ。 だがそれで良い。 ここから更に発展するにも、撤去するにも分かりやすいからだ。
「あっという間に集落に! えっ、この水、無限に出てくるんですか!?
……今度はどうして松明を刺しまくってるんですかぁ!? そういう儀式なんですかぁぁ!?」
クラフターは内と外周辺に松明を刺しまくる。
湧き潰しだ。 昼間であれど魑魅魍魎は湧く。 特にクリーパーは駄目だ。 昼夜問わず音もなく忍び寄り、気が付いたら地形や家の外壁を爆破される。 チェストが巻き込まれたら目も当てられない悲劇でしかない。
その癖、己の体を微塵にして成し遂げる様には、どう足掻いても復讐は叶わない。 剥かれた穴の中で、涙ながらにその仕事振りを称賛する以外、何ができようか。
「皆さん、凄いんですねぇ……」
ふと落ち着いて振り返る。
先程の村人が感嘆のハァンで誉めそやす。
クラフターは笑顔で返した。
創造を称賛されて悪い気はしない。 建築を邪魔されたり掘削穴に落ちてきたら、怒りのままに殺していただろうが、そうならずに良かったと思う。
クラフターは嬉々のままに喜びの舞。
腰を激しく振り、首を激しく動かした。
先程は お辞儀をしたのだ。 踊りもするか。 そんな期待を込めて見せびらかす。 真似すれば、いよいよ君もマインクラフターだ。
「うっ! えーと……その動きは怖いなぁ」
真似してくれなかった。
……まぁ所詮は村人か。 分かり合えやしない。
クラフターは寂しげに天を仰いだ。 空は傾き、星が煌めく頃であった。
「ユメ先輩! ここにいたんですか」
「あっ! ホシノちゃん!」
夜になると、居候しながら一喜一憂する村人。 その元に、新たな村人がやってきた。
小柄で頭がピンクだ。 子供か。 手には鉄棒で用途不明のツールを所持している。
安堵の声に怒りが混ざったハァンを鳴き始めれば、合唱が始まった。 喧しい。
「なんですか、この集落。 松明だらけだから、夜の砂漠で随分と目立ちますね……ユメ先輩の影が見えなかったら、関わりたくありませんでしたよ」
「えへへ、砂漠で倒れちゃった私を、この人達が助けてくれたんだぁ」
「そうですか。 すみません、うちの生徒会長がご迷惑をお掛けしました。
深くは問いません。 次から気を付ければ良いんです。 今は早く帰りましょう」
この個体もお辞儀した。
此方もスニーク姿勢。 そうしなければ無作法というもの。
「待ってホシノちゃん! この人達、とっても凄いの! あっという間に建物を造って、無限に水を出してみせたんだ!
この人達に協力して貰えば、きっとアビドスは昔みたいに人が来るよ!」
「まだ言うんですか! 変な意地を張って嘘を言わないで下さい!」
「う、嘘じゃないよぉ」
「奇跡なんて起きないんです! もっと現実を見て下さい! あなたは生徒会長なんです、肩に乗る責任を自覚して……!」
何やら険悪だ。 村人の癖に喜怒哀楽のハァンが激しくて敵わない。
かといって村人相手に荒ぶるのも馬鹿らしい。
クラフターはチェストからエメラルドを取り出す。 これらは交渉に用いる宝石だ。 それなりに貴重品だが、2人に押し付ける。 これで黙るなら安いものだ。
「は? 急に何ですか……って、これ宝石!? 抱えるくらい大きいですけど、まさか本物なんですか!?」
「借金返済も夢じゃないよぉ」
「でも何でくれるのか……裏があるんじゃ?」
歓喜と困惑のハァンが入り混じる。
ひとまず合唱を止めたクラフターは、次に作業台に向かう。 牛のアテなく牛乳バケツを2個以上消費するのは痛手だが、こんな時こそマルチに祝うべきだ。
「今度はなに? 小麦にバケツ一杯の牛乳に、卵を台に並べて……は!? なんで調理器具も使わずケーキが出来るの!?」
「見たでしょ? 奇跡も魔法もあるんだよ!」
白樺原木のテーブル上にお出しする。
ケーキとは、一度設置しないと何故か食べられないし、スタックも出来ない。 腹を満たすだけにしてはコストが高い。
それでも存在が許されているのは、こうした場面の為ではないか……クラフターは独りごちた。
「わ、私は認めない……出鱈目が通用して良い道理はないんですよ」
そうしてクラフターはやってきた。
数千もの学舎を抱える学園都市キヴォトスにて非常識のままに振る舞い、混乱と歓喜と、想像(創造)だにしなかった冒険を繰り広げていくのだった。
たぶん続かない。
暴力のみに頼らず、寧ろ創造側に生きるクラフターと、ユメ先輩の理想は遠からず、かも。
銃火器が登場する以上、ミリタリ系とクロスするのを考えましたが、謎方向に。
そちらも書くかも知れません……