マイクラアーカイブ   作:ハヤモ

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カボチャまで辿り着けるのか……?
ユメも合流させなきゃ。あとゲームシナリオ通り過ぎるのは、やはり良くないかなとか、アロナを登場させるか否か未だ迷ったり。


価値とカボチャ頭

 

 

「改めてようこそ、先生!」

「先生に来てくれて嬉しいです」

「私はシナリオライターのモモイ!」

「私はミドリ。 イラストレーターで、ゲームのビジュアル全般を担当しています」

 

 

部屋を片付けても、村人の喧しさまでは片せないから、仕方なしに天を見上げる。 知らない天井が視界一杯に入る。

 

……こう低いと、埋め込み式にしないとなぁ。

 

シャンデリア式は邪魔だ。

村人を他所に、内装を思考するクラフター。

最早職業病というか、人生のソレだ。

 

 

「それと、ロッカーの娘は企画回りをしている部長のユズだよ」

「「私たちがミレニアムサイエンススクールのゲーム開発部だよ」」

「うん。 宜しくね、みんな。 ところで、随分と片づいているけど、ここでゲームを作るのかい?」

「さっきまではちゃんとしてたよ? でも、この人達が何でもかんでも箱にしまっちゃったの!」

「あー……うん。 何をしでかすか分からない人達だからね。 怒る気持ちは分かるよ」

 

 

それこそ仕方なかった。

だってクラフターだもの。 作るのをやめ、考えるのもやめたら虚無である。 生きているとはいえない。

 

 

「よし! 早速廃墟に行こっか!」

「えっと……なんで廃墟に行くのかな?」

 

 

村人もそうだろう。

ユメみたいに、危機感が欠如した者もいるが、ああ見えて人生を謳歌している。

でなきゃ白衣を纏い、耳長眼鏡に責め立てられ、馬みたいにヒィンヒィン鳴かない。 ニンジン釣竿に釣られる程度の知性しか感じなくとも、元の世界で扉だけに満足してハァンハァン鳴くだけな村人よりマシだ。

 

 

「説明するね! 私達ゲーム開発部は、セミナーの会計ユウカから廃部の通告を受けたの!」

「理由は部員も足りず、これといった成果を出していないからって」

「セミナーは常に建築魔の対応に追われていて、私達の事は良くも悪くも後回しにされてきたけど、いつ滅ぼされてもおかしくない!」

「何かしら成果を上げる必要があるの」

 

 

少なくとも豚の様に何処を見ているかも分からぬ目ではない。 或いは闇市場の鶏モドキでもない。 牛の様な乳の癖に搾乳出来ずとも、有用性を見出せずとも、記念すべき第1村人であり続ける。

 

 

「ミレニアムの成果物を発表、競い合うコンテスト……ミレニアムプライスで受賞すれば、あの魔王ユウカだって何も言えない筈だよ!」

「高校球児がいきなりメジャーリーグに出るって言うくらい無茶かもだけど」

 

 

村人には皆して何かしらの価値はある。

シルバーフィッシュやコウモリのような、基本邪魔でしかない存在ではないのだ。

元の世でもそうだった。 碌な取引アイテムを寄越さない村人でも、製鉄所に放り込むなり価値はあったのだ。 ゼロではない。

 

 

「可能性はある! それを1%でも上げる為に、廃墟に行くんだよ!」

「部員を集める方が現実的じゃないかな? それでも廃墟に行く理由は何なのかな?」

 

 

ここの世界なら、地下労働施設に送れば良い。

ツルハシくらい持てるだろう。 ここの村人も使い物になる筈だ。 さぁ、いつでも創造の喜びを教えてやる。

 

 

「それなら試してきたでしょ。 でもVRだって古いのに何がレトロ風ゲームだよってバカにされるのは、もううんざりだよ……」

「……お姉ちゃん」

 

 

すると自然と希望が湧き出る。 自己肯定感が上がる。 生きたい。 死にたくないと。 そしてある境地に辿り着く。 その時に新たな価値へと昇華する。

 

略:君もマインクラフターになるんだよッ!

 

 

「でも希望はある! こうして先生も来てくれたし、何故だかキラキラした視線を向けてツルハシをチラチラさせてくる建築魔もいる! このパーティメンバーなら、廃墟の攻略も怖くない!」

「いや怖いでしょ。 寧ろ仲間が1番怖い」

「……そんな危険そうな場所に、一体何が」

 

 

自分磨きとは、必ずしも単独とは限らない。

マルチに行動する事で、互いを高め合う。 そうすると己の役割や作りたい物が見えて来る。

 

 

「廃墟ってのは、元々は連邦生徒会が出入りを制限してた、ミレニアム近郊の領域。 制限の理由は危険だからって事だけど、具体的にどう危険なのかは誰も知らない。 謎に満ちた場所なの」

「なんで、そんな所へ?」

「良いゲームが作りたいから!」

 

 

道を違え喧嘩もあるが、悪い事ばかりではない。 助け合いも大切なのだ。

その時々に道が交差する。 その時々の時間を大切にする。 悪い話ではない。

 

 

「その為に、廃墟で"あれ"を見つける! ヒマリ先輩が時代の下水道かも知れないといった、謎多き廃墟で!」

「"あれ"?」

「G.Bible! 昔のゲームクリエイターが作ったとされて、その中には最高のゲームを作れる秘密の方法が入ってるんだって! それが最後に稼働していた座標をヴェリタスが教えてくれたんだ!」

「その場所というのが、廃墟なんだ?」

「そう! ゲームの聖書は必ずある! それを読めば、きっと最高のゲームが作れる筈!」

「そう上手くいくかなぁ?」

 

 

おや。 村人達が出かけるらしい。

後をついていく。 新たな創造のヒントを互いに得られるかも知れない。 そんな希望溢れる旅立ちに立ち会わねば。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「工場跡地かな、ここ?」

「何故か松明に照らされて、明かりに誘われるがままに来ちゃったけど」

 

 

などと思っていたクラフターもいた。

今や廃墟群の1つにいる。 この周辺と内部は松明で沸き潰しされていた。 同志がいた形跡である。 リフォームして拠点にしていたのだろうか。

であれば、めぼしい物は物色されてしまったか。 元の世のピラミッドや廃坑の空チェストが思い出され、やや苦い思い出だ。

一応、村人共々、後学になるかと探索はする。

 

 

「なんか、こっちの方から臭うような……」

「あっ、誰かいるよ!」

 

 

村人がハァンと叫んだから、皆共々駆け寄った先。 やはりというか、面白いモノを見る事が出来て笑いを誘った。

 

 

「裸の女の子がカボチャを被って椅子に座ってるううう!? 加えて牛乳塗れ、しかもパンを口元にバケットの如く刺されてる!?」

「へ、変態だーーッ!!?」

 

 

村人もまた、無残な仲間の姿に良い声でハァンと鳴くから、マインクラフターは愉快な腰振りを混ぜる。 首も滅茶苦茶に動かして感情を爆発させる。 溜まった鬱憤が発散、四散、大発散!

やはりマルチは面白い。 娯楽を皆で共有する悦びがある。 同時に立証される。 やはり村人には間違いなく多くの価値があるのだと。

 

そして思う。

我々は今、生きている!




更新常に未定
無理矢理辿り着いた感。
クラフター、申し訳程度にいるだけという。
絡みが足りなかった感も否めず。 難しい……
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