マイクラ要素や戦闘描写、会話に悩みます。
「クロノス報道部のシノンが現場からお送りしております! ご覧頂けるでしょうか、ミレニアムタワーの最上階に例の建築妖精、マインクラフターが立て籠もった模様です! 窓は黒いバリケードで覆われて中を伺い知る事は出来ませんが、前から騒がせていた戦艦騒動の流れを考えるに、セミナーの本拠地を制圧しようという事でしょうか! 現在、C&Cが───」
442個のディスペンサーモドキと3種のゴーレムモドキを52体切り刻んだマインクラフターは、漸く評価を開始した。
仕掛け塗れのビルは面白味に満ちている。
壁や部屋の配置は量産的で独創性の惜しさはあるが、効率的な配置と隔壁仕掛けの多さは軍事部好みの無骨さを感じた。
特に良かったのは、降りてきた隔壁を破壊すると、更に頑丈な隔壁が追加で降りてきた事だ。 2段構えは強い。 興奮と邪魔のままにツルハシを振るって突破したが。
故にギミックを惜しんだ。
いくら荒らしに使役されたとはいえ、守護の役割を与えられていたゴーレム群や装置を破壊するのは痛ましい結果に違いない。
集落の備品も評価するべき作品の1つと考えているから尚更である。
同時に嘆く。これだけの評価点がある建物ごと攻撃してくる村人に。
ちょっと建物を壊し過ぎじゃない?
窓硝子が割れるのは、もう良い。 仕方ない。
元々の耐久が無い。 クラフター製であっても殴れば簡単に割れる強度だ。 諦める。
だが壁や扉、内装の椅子や机に至るまで吹き飛ばすとはどういう事か。
特にC&C。 カリンのオーバーキル気味の狙撃、いや砲撃は、黒曜石で封じられたから良いものの、内部に潜んでいた奴も大概だった。
アカネという眼鏡村人だ。 ひらひらの白服を装備しているからC&Cの1人である。 暴れたら面倒だから、視界に侵入した刹那、挨拶もせずエンダーパールで急接近、間合いのままにダイヤの剣を振り下ろした。 先制すれば呆気なかった。
クラフターは残骸と寝てる奴に閉目する。
後に残るは虚しさ。 荒らし、駄目、絶対。
「見てよあの顔。 倒れたアカネ先輩の前で呆然として悲しみに打ち拉がれて」
「あんな辛そうな顔、初めてみたかも。 あの人たちにも情けの心があるんだね」
「敵を生かす慈悲の心を忘れない妖精です! 世界を救う希望の光です!」
忘れよう。 情けない過去は。
簡単に殺せないし。 好きで生かす訳じゃない。
「カリンの対物狙撃用の49mm弾でも黒い壁は壊せない。 ヒビが入っても即直る謎仕様……セクションにいたアカネとの連絡は途絶。 シャッターで閉じ込めようにも悉く破壊。 より強いチタン製シャッターすら破壊されるなんて……あの青白く光るツルハシはなんなのよ!?」
照明が割れて薄暗いから、取り敢えず松明を刺して回る。 回りつつ評価と片付け。 ゴーレムモドキらからは鉄を拾う。 薔薇はなかった。
一方で問題は村人だ。 起きたら面倒になるのは違いない。 なので黒曜石の下1マス分を削り、押し退けるようにビルの外へ落とそうとする。 要らない瓦礫ごと。
「急に壁が壊れて中が少し見え……アカネが人質に!? くそっ、卑劣な真似を! 許さないぞ、マインクラフターッ!!」
「あっ今! 壁の一部が壊されたと思えば、人の足が垂れて……これ放送コードに引っかかりますかね!?」
「ちょおおお!? いくらなんでもミレニアムタワーの上階から落としたら死んじゃうって! 気絶してヘイローも消えてるし! そこまでしなくて良いから!」
「アリス、知ってます! これは後に闇堕ちする伏線です!」
「いや本当になって欲しくないけど。 というかカリンや報道部に誤解与えてない!?」
いつの間に来た桃と緑達に止められた。
確かに。 感情のままに仕事が増えるところだった。 そう思って止めると、スニーク姿勢でお辞儀した。 このまま荒らしの遺品と瓦礫を地上に撒き散らしては可哀想だ。 掃除する他のC&Cが。 けれど放置も出来ない。 縄で縛りつけ引き摺り回す。
「市中引き摺り回しの刑かな!? 襲われた恨みが深過ぎるよ!?」
「そうだね〜。 かな〜りやり過ぎって感じ」
「アスナ先輩!? どうしてここに!?」
またひらひら白服がやってきた。
アスナだったか。 これで何人目か。 このままだとボスのネルやトキというゴーレムと合体したような村人まで来そうで怖い。 戦闘狂や軍事部は歓喜するのだろうけど。
「ここにいれば会えると思ってね! さて、早速始めようか!」
「一応聞きますけど、何を始める気で?」
「そりゃ勿論……戦いだよね〜!」
「やっぱり!」
先手必勝。
ハァンハァン鳴いている間にエンダーパールを投擲。 間合いを一気に詰めて、ワープ完了と同時に剣を振り下ろすも。
「あはは、すごいすごい! 瞬間移動じゃん!」
「今のを避けた!」
剣筋を読まれていたらしい。
スニーク姿勢で斬撃をひょいひょい避ける。
ならばと負傷のスプラッシュ投擲。 流石に喰らったようで、やっと距離を取る。
「げほっ……! そっかそっか、あなた達は手榴弾みたいのも持っていたっけ! でもスマートじゃないなぁ?」
「妖精さん頑張って下さい! ラスボスに負けないで下さい! アリス、応援してます!」
「頑張ってじゃない、私達も頑張るんだよ!」
「援護しよう! ヴァリタスから連絡があった、ネル先輩が来てる!」
「うそっ、早く決着つけないと!」
桃と緑、元全裸が援護してくる。
スノーゴーレムより役立つから助かる。 ただやられたら困るから、丸石で簡易な遮蔽物を作ってやる。
「おっ、今度は一瞬で壁が出来たね! その不思議な力、特異現象捜査部の全知が興味深々だろうね〜!」
「負けないんだから〜!」
「先輩には悪いですが、押し通ります」
「勇者の試練です!」
一緒に壁裏に隠れると、作業台設置。
拾ってきた鉄インゴットを組み合わせてブロックを何とか4つ製作。 素早くT型に設置すると、全裸用に持ち歩いていたカボチャを中心の上に設置。
刹那、音もなくアイアンゴーレムをクラフト。
瞬間は中立でも、アスナの銃撃を受けて直ちに戦闘態勢に移行。 アスナ目掛けて万歳突撃を敢行してくれる。
「今度は人型戦闘兵器? だけど飛び道具もないしゴリアテより弱いね!」
「おおっ、自律兵器が一瞬で!?」
「ロボットの一種なのかな?」
「妖精さんは召喚術も使えるんですね!」
直ぐに蜂の巣にされて倒された。
流石に楽はさせてくれない。
「瞬殺されたーッ!?」
「駄目じゃん!」
「妖精さん、諦めないで下さい!」
クラフターはやれやれ、と首を振る。
だから強者の相手はしたくないのだ。 対戦でもなしに。 資源と時間が無駄になる。 どこまでも邪魔。 百害あって一利も無い。 物事は単純であるべきだ。
「次は何が出るのかな? 楽しみ!」
荒らしは余裕の笑顔だ。 楽しんでいる。
コケにされた気分だ。 上等だぞこの野郎。
こんな真似をさせるな。
クラフター、ネザライト装備を纏う。 対爆エンチャント済。 右手にはTNT1スタック。 左手には火打石。 寝てる村人を盾にもする。 死ななければ耐久値や体力も気にしない分、便利な盾だ。 キヴォトス人の体はユメの盾以上の盾の素質もあるかも知れない。
「……ふーん。 そういうことしちゃうんだ。 幻滅しちゃうな」
「妖精さん、勇者にあるまじき行為です!」
「勇者じゃないんでしょ」
「というか、手に持ってるの爆弾だよ!?」
クラフターはそろそろキレていた。
最悪、1フロアごと沈んで貰う気だ。
なに。 キヴォトス人だ。 死にやしない。
仮に死んでも君らの大好きな暴力で消し飛べるなら本望だろう、と思った。
荒らしに慈悲なんて無い。
更新常に未定
どっちが荒らしかな?(白目)