マイクラアーカイブ   作:ハヤモ

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補習授業部活もですが、学業系にクラフターを絡めると相性悪そうで……テンポもどうしようかと悩み。それらも工夫次第だと思いますが、アリウスを軸にしていきたいですね。


トリニティ/アリウス
ユメと教室


硝煙に紛れ智に働く。 学舎に棹させば刻は動く。 慈悲を貫き身を削る。

生徒はその者を先生と呼んでいる。

 

先生は連邦捜査部の大人である。 1人は遠路遥々、学園都市の外から来訪した大人である。 甲斐性が魅力の村人である。

 

もう1人の大人は砂漠の学舎を卒業し、流れで配属した暢気な牛。 その癖に馬みたいにヒィンヒィンと鳴く緑頭のユメであった。

 

彼女はいつまでも啓蒙に向かず生徒の憧憬から程遠く、甘言のままに騙され、ともすれば、いつ罷免されるか分からない未熟者。

それでも先人達に世話され涵養の日々。 見方次第で幸運の持主だ。

 

そんな甲斐性皆無な牛のユメだが。

つい最近、砂漠の母校から派閥乱れる鶏学園に教鞭を打つべく異動した。 先生に先んじての転任だ。

 

かの者は多忙だから理解出来るも、果たして部活顧問の擁立が彼女に可能なのかは疑問が残った。 盾を構えても銃は構えない性根の良さもまた不安だった。

 

だから馴染みのマインクラフターらが身を案じて参入したのは、半ば必然だったといえる。 相伴に預かり現場評価が本音だが。

 

 

「梔子ユメです! 補習授業部の副担任になります! これから宜しくね!」

「はい! 宜しくお願いします! あの、早速ですが質問しても良いでしょうか?」

「何かな、ヒフミちゃん?」

「この人達も先生、なのでしょうか?」

「えーと……ある意味ではそうかな。 みんな、仲良くしてあげてね!」

 

 

4人の内の1人、鶏マニアが凝視してくる。

種が欲しいかそらやるぞ。

 

 

「お、お気持ちだけ受け取ります……」

「あら、ナニかの種ですか。 どこにナニを植え付ければ良いんでしょうね?」

「えっちなのは駄目! 死刑! 焼却〜ッ!」

「燃やすのは勿体無い。 これは耕した土に蒔けば小麦になる筈だ」

 

 

皆が興奮し始めるも、繁殖を見せない。

駄目か。 ここまで来ると謎が深まる。 村人達は何処から来て生き死ぬというのだね。

ぼっちザブックがいる古書館にヒントがあるだろうか。 神統譜もあるやも。 なれば謄写するか。 魯魚章草せんよう気を付けねば。 理解出来るかはさておいて。

 

 

「アズサちゃんは転校生だって聞いたよ。 SRTみたいに畑がある学校なのかな?」

「SRT……特殊部隊の学校と聞いてるが、畑の訓練もしているのか?」

「この人達のお友達が、生徒の為に耕したんだって。 お腹が空いてると戦えないからね!」

「それは素晴らしいな。 空腹の虚しさと辛さは痛いほど理解している。 腹が空いては戦は出来ぬ、とはよく言ったものだ」

「あなた、本当に何処から来たのよ!?」

「アズサちゃんの母校は一体……!?」

「ふふふ、謎がある子は魅力的ですね」

 

 

だが今は、と部屋を見渡す。

整然と並べられた同品質の机と椅子。 正面に長方形の大型緑板。 陽射しが入るよう横長の窓。

文化圏変われど教室とやらは似通うのだなとクラフターは思った。 評価しようにも差は材質くらいで差別化が図られていない。 温かみがあるようで効率化された風景は学園都市中で見られるのを既に知り得ている。

 

 

「そうか分かった。 この人達は農業を教えてくれる人なんだな、ユメ先生?」

「農業だけじゃなくて、いろんな事を教えてくれるよ。 言葉は話せないけど、筆談すれば色々聞けるからね」

「……私たちのテスト範囲を教えてくれそうにないのは分かりました」

 

 

否定はしない。 クラフターもまたそうだ。

トラップタワーや半自動回収畑とした装置は、往々にして同型となる。 備えねばならない構造が確定しているからである。

建造物としての機能が定まると、どうしても差別化が難しいのだ。

 

 

「私が教えますよ〜。 手取り足取りと」

「な、なんでコッチ見てるのよ!」

「いえいえ、教え甲斐がありそうで」

「お、教わる事なんてないから!」

「教えてくれる内に教わるのも大事だぞ」

「みんな仲良くね〜」

「私達、大丈夫なのでしょうか……!?」

 

 

だがそこもクラフター。

デザインと機能を両立してこそ立派な建築家といえるだろう。 ついてはこの教室にも工夫を凝らす。

 

 

「あれ。 あの人達、急に動き出しました!」

「さっそく何か作る気だね」

「ナニを作るんでしょうか? 興味があります」

「畑か? いや武器弾薬か?」

「あなた達、さっきから危ないわよ!?」

 

 

村人に見守られる中、作業台とかまど設置。

持ち込んだ資材と相談。 粘土をかまどに放り込み、燃料に木材。 用途に少々の勿体無さを感じつつも、数は少ないから効率は気にしない。

焼いて煉瓦が出来るまでの間、松明を教室の壁の高い位置にぐるりと囲むように設置して夜間における照度を確保。

空白の壁に物寂しさがある為、アクセントに絵画と額縁。 額縁には時計と地図を嵌めた。 実用性とインテリアを両立した手法だ。

 

 

「だから何で松明なのよ!? 儀式なの!?」

「一説には縄張りの主張らしいですよ」

「単に明るくしたいだけではないのか」

「相変わらず、どう物を出してるのでしょう」

「でもほら。 教室が賑やかになってくよ」

 

 

そろそろ粘土が出来たかと覗けば案の定。

取り出して鉢植にクラフト。 窓縁に設置すると、気紛れに採取したたんぽぽを植えた。 アルの配下的に雑草も意外と悪くないが、花が無いので今回は見送る。

 

 

「鉢植を置きましたね」

「風に靡くたんぽぽが綺麗ですね。 ゆらゆらと揺れて、まるで■■■みたいです」

「急にナニ言ってるのよ!?」

 

 

ほらよし。 教室が彩った。

クラフターは満足だ。 その場でジャンプする。

 

 

「たんぽぽか。 アレも食べれるな」

「アズサちゃんは食いしん坊だね」

「もう変な事言わないでよね!?」

「ふふ、どんな事でしょう?」

「……ああ、先が思いやられます」

 

 

次は本格的な資材を導入せねば。

その輸送路はある。 村人とは別、我々同志が掘った地下鉄があるのを知っている。 それを使う。

 

なんだか横領する不埒者がいるそうだが、見かけたらブチのめそう。

 

そう揚々と鉄道の点検や視察がてら、地下に潜ったクラフターだったが、不埒者が繋げた分岐路を見つけた事で、事態は大きく動くのである……。




更新常に未定
プール掃除とかゲヘナ区に凸する件とか、原作通りに全てやるのも……と悩み。
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