マイクラアーカイブ   作:ハヤモ

85 / 131
前書き
ミレニアムの会長が開発した、見た目はアレだがツヨツヨなアバンギャルド君に挑みます。
原作ではハッカー集団のヴァリタスやエンジニア部の活躍で弱体化したり鹵獲されていましたが。
今回は限られた物で人知れず戦うクラフター。


アバンギャルド君とレッドストーンブロック

 

 

「来たる世界の終焉、脅威に備えて建設したのが要塞都市エリドゥ。 その想定にはマインクラフターも含まれているわ」

 

 

地底都市に偶然にも到達したマインクラフターであるが、出迎えの機械群に歓迎されて困惑している。

具体的には硝煙弾雨の嵐をお見舞いされた。

今は丸石の壁で防いでいるが、向こうは撃ちながら前進してきている。 対する此方は武器が無い。

抵抗する為に武器を作らねば。 そう思い直ぐさま作業台を設置。 護身用に石の剣をと思ったが……無かった。 材料が。

インベントリは大量の丸石とレッドストーン、鉄鉱石や石炭といった鉱物類ばかりで木の棒が1本も無い。 無いとツールの類はクラフト出来ない。

周囲を見渡す。 木が1本も生えていない。 道端にも木の棒1本落ちていない。

なんで無いんだよ巫山戯るな。 クラフターは首をグリグリと動かした。 こんな時は整然具合と丁寧な仕事ぶりに憤慨しそうになる。

 

 

「AMASだけじゃない。 トキのパワードスーツであるアビ・エシェフは神々の王女との交戦を想定した高い火力と機動力、都市の演算と連携した圧倒的な防御力を誇る。 その前にアバンギャルド君が彼等を排除する可能性が高い」

 

 

悩む間に珍妙な機械までやってきた。

履帯走行で上半身は人型。 顔と腕がある。 だけど腕は余分に生えて、頭は角張る変顔だ。

妙に親近感が湧いたのは、我々の世界や経験に通ずる部位がある為か。 特に頭部はオリジナルのドット絵に初挑戦して生まれたかのような目と口が描かれている。

なんであれ、かのキモい鶏と同様の土台で勝負が出来そう。 あいや奴には勝てぬか。

 

 

「独特なセンスも相変わらずですねリオ。 モニター越しでも彼等の困惑が伝わりますよ」

 

 

この直線と点で構成された単純な顔に対し、アレは曲線の中に豚のように何処を見てるかも分からぬ目と、どこか卑猥に感じる舌出しという立体感。

視覚で味わう不快な伝播攻撃。

思い出す度に戦慄と共に身を震わすばかり。

 

 

「アバンギャルド君から心理的な威圧感を受けているようね。 彼等も創造に携わる者、技術力の差にも動揺を隠せていない」

「優越感に浸る夢を見ているところ悪いのですが、彼等の場合は違うかと」

 

 

どうする。 鉄のツルハシをお見舞いするか。

あいや、何とか接近して解体する間にも銃撃を受ける。 周囲に使えそうな物もない。

さてどうする。 元来た道へ逃げるか。 あいや帰る場所なんて無い。 向こうも逃す気は無さそうだ。

ならばデカブツだけでも仕留めねば。 そのついでにこの土地を掠奪しなければ。 もう死んでも構わない。 どうせ経験値を費やすエンチャント台も無いし、失う高級品も無い。

 

 

「抵抗は無駄よ。 彼等は未解明の力で次々とオーパーツを作るけれど、見たところ鎧も無ければ、碌な武器も所持していない。 丸腰で何が出来るというの? 私たちヘイロー持ちと違って、耐久力も無い彼等に勝率なんて皆無に等しいわ」

「1%の隙間でもあれば、それをこじ開けて道を拓いてきた人達です。 見ていれば分かりますよ」

 

 

クラフターは動いた。

作業台の上をレッドストーンで埋めてブロックを作れるだけ作り始めた。

 

 

「あの禍々しい赤い石は、彼等の装置に用いられる動力源? それで何か機械を作る気かしら。 けれど、今の彼等の技術ではゴーレムと呼称される自立兵器を作るのが限界のはず。 アバンギャルド君を超えるとは思えない」

「技術とは、苦難を乗り越える為に発展してきました。 いつまでも古いままではいませんよ」

 

 

次に意を決し、壁から飛び出した。

浴びせられる銃撃は、有り余る丸石で壁を張りまくり防御。 多少の被弾は甘んじて変顔機械の下半身に取り付いた。

 

 

「破壊する気? 蛮勇ね。 原始的なツルハシや斧で破壊しきれる素材では……えっ?」

「……まぁ」

 

 

レッドストーンブロックを側面に設置しまくる!

忽ち変顔機械から黒煙が上がり、挙動不審に。

その表情こそ変わらずとも、内外で爆発が起き、腕が外れ、力無く沈んでいく。

 

 

「オーバーロード!? 過負荷防止装置や逆流装置を貫通して!? 絶縁破壊、いえ、あの赤い石の動力源の仕業!? 測定値は……計測不可能!? あの1つ1つの石がエリドゥの容量値を凌駕するというの!?」

「ふふっ。 面白いでしょう、彼等は」

 

 

やがて全体が爆発。 炎上。 沈黙した。

こうして見るとクリーパーに似ている。 大口径弾を連射してくるクリーパー……我々の世界に存在しなくて良かったと思った。

さても取り巻きは余波に巻き込まれて転倒。 この隙にツルハシで叩いて回る。 邪魔者さえいなければ都市観光を満喫出来る。

 

 

「トキ! アビ・エシェフの全武装を解除、主砲の使用を許可します!」

「イエス・マム」

 

 

刹那、更なる爆炎が起きた。

また同型機か。 かと思えば違った。 村人だ。

 

 

「C&Cコールサイン04トキ。 交戦します」

 

 

何やら防具とも武具とも知れぬモノを体全体に身に纏っている。

 

格好良い!? 変顔機械より!

 

銃撃してきたが、鹵獲出来ないかな、ソレ。




後書き
更新常に未定。
棒が無いとトーチ作れないからブロックに。
出番を作ろうとしたら、この様な形に。
アリスも出さねば(焦
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。