クラフターに自由を!
が、銃社会で どう生きれば良いんだ。
両方出さねばクロス的に無作法というもの…
見切り発車の弊害が出ています……
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かくしてアビドスの栄枯盛衰の情景を掘り起こして満足すると、次にした事は砂漠の開拓だった。
「砂漠に出て行きましたよ。 また意味も分からない砂掘りを……え?」
砂漠の一部を、土や草ブロックに置換。
砂が湧く世界だ。 存分に気にしない。 開き直ったともいう。 当初の思考なんてどこ吹く風だ。
クラフターは束縛を嫌う。 掩蔽物なき青空のように、いつまでも自由な創造主を願って生きている。
ただ切掛を語るなら、枯渇寸前のオアシスが悪い。 大地と街共々に干上がる姿が、不憫で仕方なかった。
水バケツを撒いては掬うを繰り返す。 無限水源で満水にする。 その勢いのまま用水路を作り、アビドスまで繋げてもみた。
素晴らしい。 殺風景な砂漠に透明感が作られた。
ぶっちゃけ、ボートレースがしたかったのもある。 橋を作る口実にもなる。
「無限に湧く水!? ユメ先輩の言った事、本当だったんですか!? てか、なんでバケツ1つや2つで大量の水を生み出せるんですか!?」
「わかんないけど、オアシスも復活したよ! 昔の砂祭りポスターの絵より凄いんじゃないかな!」
「一瞬で川まで作りましたからね、アイツら。 数日でこれだけの所業。 もう人間じゃない……」
が、悦びも束の間。
遠くの空で大量の砂が巻き上がった。 ぐるぐると回転してる。 何となくネザーのブレイズが思い出される。
そんな訳もあり、目の前の事象に興味を惹かれたが……次には失せた。
段々と規模を拡大させて接近してくると、次の瞬間にはオアシスや川、掘り起こした建物を砂で埋めやがったからだ。 地味にスリップダメージすら喰らう。 道楽を踏み躙る嵐にクラフターはキレた。 道理の通らない結果に首を激しく振り回して憤慨した。
創造に相対する事象。 対極の位置。 破壊。 クラフターが忌み嫌う存在。 荒らし。 街が砂に沈む原因。
確定する。 アレは……敵だ。
「そんな……せっかく作ってくれたのに」
「はぁ、やっぱり自然には勝てませんよ。 砂嵐はアビドスが衰退した原因です。 努力は砂に埋もれる……奴らもこれに懲りて、この地から去るんじゃないですかね」
が、落雷同様に災厄。
どう足掻いても報復は不可能だ。 クリーパー同様に。 ならば対策するまで。
思い立つ日が吉日。
クラフターは試験的に実行。 砂漠から生産されて有り余る大量のガラスブロックを持つ。 元の世界でもやったデザインを試す。
「ううん、それは違うよ。 ほら見てホシノちゃん! オアシスが凄い勢いでガラスに覆われていく! 砂嵐からオアシスを守ろうとしてるんだよ!」
「……は?」
そう。 ガラスドームだ!
透明な半球。 直角ではなく球の再現。 己の判断で規模を増減出来るから、手軽そうでいて奥が深い。 手の込んだ建築に数えて良い。
1ブロック毎の透明感に僅かな煌めきが反射し、それだけで作品としての完成度を誇る。
可視化された内側に建造物等のオブジェクトを飾れば、自慢の展示品と洒落込める!
問題もある。 当然だが、巨大なものほど資材を消耗する。 ましてやガラス。 ミスれない。 うっかりすれば割る羽目になり損をする。
だが今回、難易度が大幅に下がった。
無限湧きの砂漠が賄うからだ。 寧ろ、その資源を使わずしていつ使うのか。 今でしょ。
「わぁ〜! どうやって作ってるのか分からないけど、これでオアシスは守られたよ!」
「……見た限り、工具を使っていないのに、揺れもしなければ、人が乗れるほど強度も高い。 いいんですか? こんな出鱈目を許して」
「いいの! 善意を信じてあげようよ!」
「本当、ユメ先輩は危機感がないといいますか」
「あっ! そういうホシノちゃんも、最近笑顔が増えたよね。 嬉しいなぁ」
「はい!? 急に何を言ってるんですか!」
今回はオアシスを覆っただけだ。
次は拠点となっている街を覆う。 今はクラフターが砂掻きしてるから良い。 けれど他所に出掛けたら、忽ち砂の下なのは想像に難しくない。
掘り起こされた街は思っていたより巨大で、覆うには個人のストレージを超える。 時間も途方もなくかかる。 後から追加される建物や発掘品を思えば、改修もいる。
なので区画で分けて覆うか、街を取り囲む外壁を立てようと思う。
砂は侵食してくるだろうが、だいぶマシになる筈だ。 貴重品や倉庫などは地下に避難させれば良い。
そんな誇大妄想でワクワクしていたクラフターだった。
そんな時、突然に甲高い音が響いた。 振り返れば徒党を組んだ村人が押し寄せている。
顔を覆うヘルメット。 或いは無機質な連中。
それぞれが持つ鉄棒のツールから、見えない弾が飛び出しては、近くの建造物に傷をつけた。
クラフター製だから、一時的な傷くらい自己修復するから良かったものの、行為そのものは明確に悪意を感じられる。
「おらおらぁ! 新入りが挨拶もなくデカい顔しやがって! そろそろシメるぞゴルワァ!」
腕を大きく開いている。 まるで反省していない。
破壊の美学に囚われた片手落ちの下衆だ。
もうこれはそうだろうと思った。
「……雇われのチンピラでしょう。 まぁ、これだけ騒いでいれば当然です。 ユメ先輩の宣伝効果もありますよアレ」
「ど、どうしよう。 あの人たち、ヘイローもなければ銃もないんだよ!?」
「守ってみせますよ……出来るだけね」
「わ、私も……この盾で守ってみるよ!」
クラフターはぐりん、と顔を向けた。
睨んでいるのだ。
経験と直感で分かる。
荒らしだ、あれ。
更新常に未定
作中時間で1年くらいアビドスに篭らせて、復興させたいですね。
そのまま本編時間軸に飛ぶ可能性も。 シロコたちを登場させたいですね。 他校の生徒も。
……卒業生って、どうなるんでしょうか(無知