他作品等を参考にしつつ。
※書き直し中。多方面にご迷惑をお掛けしております
サンクトゥムタワー。
キヴォトスで1番高い摩天楼、いや塔は、この学園都市の中枢であり統括管理する行政組織、連邦生徒会の職場でもあった。
各学園から選出された会員と、財務室や調停室、防衛室等、11の部署で構成され、連邦捜査部シャーレの上位組織にも当たる。
建築魔ことマインクラフターの影響もあり、通常業務だけでも苦労しているのだが、加えて賄賂等による腐敗、連邦生徒会長の謎の失踪による治安悪化、その座を狙う派閥争いが顕著になりつつある。
その為、各自治区からの信頼を失い、形骸化が進み、当てにされなくなってきた。
その腐敗の1つに、カヤ防衛室長はいる。
治安維持に努めねばならない責任者の筈が、その為の権力と地位を都合良く解釈、行使してキヴォトスの支配者となる為、連邦生徒会長の席を狙う。
先ずは行政官兼生徒会長代理を務めるリンを排除する為、ヴァルキューレ警察学校とSRT特殊学園の私兵化、悪徳大企業カイザーグループとの結託によるクーデターの準備を進めていたのだ。
一方、多くの生徒から信頼され、青臭い正義感と優しさを持つ連邦捜査部の先生は野望の障害と判断。
その人気を利用、我が物にする為に、シャーレの負担軽減を謳い、ある契約を結ばせようとも考えていた。
権限を強化する代わりに、今後の活動は全て連邦生徒会の名の下でするように、と。
今回、その話をする為、定期的にサンクトゥムに報告に来る先生に接触。
存続が危ぶまれるSRT特殊学園の話を餌に、それとなく誘導、懐柔を試みるのであった……。
居ても退屈なサンクトゥムタワーなる高層ビルだが、先生がいるので村人の反応を観察している。
それも暇になると、いつかは失敗した、ここの白服村人との取引を再試行してみる。
「先生。 エデン条約の調印式での活躍は聞いています。 SRTも会場の混乱を最小限に留めてくれたようですし、世間からも謗りは受けませんでした」
すると幾つかの取引は成功した!
ひしひしと場の発展を感じたクラフターは、歓喜のままに身を震わせる事頻り。
「じゃあ、SRTは存続出来るのかな?」
「防衛室長の私とシャーレ次第です」
「というと?」
「前回にも述べました通り、連邦生徒会がSRTを危ぶむのは、責任者が不在である為です。 シャーレほどではありませんが、SRTも特権的地位にいる組織。 何か問題を起こした際、誰が止められるのか、誰が責任を負うのかと」
色んな人とした。
耳長の2眼硝子との取引では問題のある場所の修繕や改修依頼を承諾し。
金髪鶏と耳長青髪には大量の紙と本を納品したり指定場所に運搬したり。
ウーパールーパーな村人にはジャガイモを薄くして揚げた、ポテトチックだかなんだかな料理を頼まれて作ってみた。
白髪の長身にはおにぎりなるボール状の食べ物を頼まれて作ってみたし、チビにはベッドを頼まれたから適当な場所に設置した。
「ですが今回の件で、シャーレにSRTの制御が可能なのではないかという意見も出始めています。 私としても、その案に賛成です。 ただでさえ治安維持の人手が足りない中、更に減らそうなんてのは凡人にも劣る思考ですよ」
村人の多様性を改めて感じるばかりだ。
ただまぁ、頼られるのは悪い気はしないが、対価にくれるのが何かの付属品の、絵が描いてある小さな紙だとか、数字が書いてある切手とか小切手なるものとか、いまいち用途が分からないものばかりなのは悩ましい。
いつか分かるかもと雑品入れのチェスト送りだ。 そうしたチェストも何個目か分からんが。
「……SRTをシャーレ専属に?」
「流石は先生ですね、その通りですよ!」
先程より村人が煩い。
日が高いうちに何を興奮しているのか。
そう見やれば、先生を前にしたピンク頭だった。
これはもしかしてと期待の眼差しを向ける。
「その代わり、連邦生徒会における責任者は先生。 その功績は防衛室長の私となります。 これが1番分かりやすいかと」
繁殖か?
謎の1つがここで解明されるのか!?
SRTでもどこでも上手くいかなかったのに!
「……SRTの子を預かるのは分かった」
「分かってくれましたか! ではサインを……」
「でもねカヤ。 君の思惑通りにはいかないよ」
要因を理解せねば。
クラフターも興奮のままに首を滅茶苦茶に動かし、愉快な腕振りと腰振りを始める。
思わぬところで始まるものだ。 見極める為にも観察だひゃっほい。
「自分を他人より凄い存在と思う事で自己肯定感を得て、自己顕示欲と権力に溺れる君には分からない」
「なにか言いましたか?」
「なんでもないよ。 それで、他に話が合う人は生徒会にはいる? リンちゃんとか……」
「リン代行ですか? いえ、あの人は優秀ですが気に入らないといいますか。 人の機微に疎いところがありますし、そもそもやり方が合いません。 愚衆政治もいいところです」
益々熱く興奮しているが先生は違う。
発情が足りないように見える。 小麦が必要か。 同志に頼んでSRTから産地直送して貰うか。
いや先生は何で発情するのかが分からない。
しかしこの機会を逃す訳には。 そう思う内にもピンク頭の興奮が収まってしまったではないか。
「カヤはリンや皆のことが気に入らない?」
「あ、いえ、その……好きではないだけで」
なんてことだ。 ああ、またしても!
クラフター、失敗を悟り天を仰ぐ。
残酷だ。 運命も現実も何故上回る?
簡単に見させまい、クラフトをさせまい、理解させまいとする力が働いているのか。 村人の書物にあるカミサマが働いているのか。
発狂。 頭を滅茶苦茶に動かす。
分からない。 何もかも。
こんなにも覗きを頑張っているのに!
「防衛室長として、カヤは頑張っているよ」
「当然です!」
「それに、自分に足りないモノを理解している。 それを埋めようと足掻いて苦しんでいる。 それは誰にも出来る事じゃない。 でも君に必要なのは戦力じゃなく友人……理解者だ」
そこに慈悲がきた。
ピンク頭が激昂した。 いや発情だ。 我々がそう判断した。
クラフター、首と腕、腰を興奮のままに激震。
「同情なんていりませんッ!!」
よし良いぞ。 増えろ! 増えろーッ!!
「カヤ、落ち着いて」
「私は必要な事をしているまでです! 多校籍の視点が重要視されるべき連邦生徒会の形骸化を止めるには、再び称賛される立場になるには、新たな超人が会長の席に座らねばなりません!」
「カヤ」
「……すみません。 取り乱しました」
「私は応援しているよ」
「先生……?」
急にピンク頭がしおらしくなった。
駄目か。 いや目が潤んでいる。 どことなく求めている雰囲気だ。
「超人なんて存在しない。 誰もが間違えながら進んでいくんだ。 それはマインクラフターの皆もそうなんじゃないかな?」
そうだ。 諦めるなよ。 我々も諦めていない。
「……連邦生徒会長さんも、そうだったのでしょうか? あの完全無欠の超人でも……」
「きっと、連邦生徒会長も間違える事だってあると思うよ」
離れ始める。
裏切った! 我々の期待を裏切ったんだ!!
責任を負う者について、筆談しようか?
人を焦らして何も魅せないとは、村人の癖に生意気だ。 ようやっと白服と取引が出来たと思えばコレだ。 上げて下げるのが得意なのか此奴らは。 精神と時のトラップタワーか、ココは。 思えばビーコンの光の効力を確かめた試しがない。
「……私、そろそろ仕事に戻らないといけません。 SRTはまだ、形は残っていますから」
クラフターはいよいよ唾棄した。
ふざけろ……所詮は村人。 期待は無理かと。
「……また後で話そうか」
ピンク頭が……次は繁殖させてやるぞ。
取り敢えず飯を並べて反応を見るか?
発情アイテムがナニかが不明のままだし。
後書き
更新常に未定。
ご迷惑をお掛けしております