現実とのギャップにやられてさらに深手を負います。
お母さん、お父さん、あちらでは元気にしていますか。俺は元気です。
ミレニアムに来てまだ数ヶ月ほどですが、優秀な同級生と後輩達のお陰で知見が深まるばかりです。成績が上がったというわけではありません。
数学、機械工学、情報学、ゲーム制作、自らの得意分野を極めようとしている人はかっこいいですね。
そして友達もできました。一之瀬アスナさんという方です。
明るい性格と天真爛漫な笑顔が素敵な人です。また、彼女の人並み外れた行動力には振り回されることもありますが、不思議なことに毎回それに救われる結果に終わるのです。
「ねぇシオン、聞こえてる〜?」
そんな彼女に今俺は詰められています。
「聞こえてます!」
「敬語やめて?」
「ごめんなさい」
今の彼女にはハイライトがありません、なのにずっと笑顔です、俺は怖いです。
「じゃあ、なんで私を避けてたか教えてくれるよね?」
「そ、それは・・・」
なぜだ、なぜこうなった。
あのときの言葉か・・・?それともあのときの
「『これで会うのもしばらくない』ってどういうことなのかな?ねぇシオン?」
それか、失言。
─────────
数十分前
放課後、ミレニアムの保健室
シオンとアスナは適当な椅子に向き合って座っていた。
シオンの手は熱を測るときのようにアスナの額に当てられていたが、数秒後にはその手を離し、安心したように小さく息を吐いた。
「気分はどう?」
「・・・ああうん、大丈夫!もう平気だよ、元気いっぱいだから!」
アスナはそう言うがやはりまだ彼女の顔に血色は無く、今にも倒れてしまいそうな気がしてシオンは怖かった。
いつも自身に満ちているアスナの見たことがない弱々しさに動揺もしていたのだろう。
「でももうちょっとだけ休んでてくれない、アスナ?」
「もー心配性だなぁ」
話さなければならないことがたくさんあったが、それを誤魔化すようにシオンは立ち上がって保健室の机や、棚の中を漁る。
そして消毒液と絆創膏を見つけた。・・・まぁ使っても大丈夫だろとそれを手に取る。
「・・・右腕出して」
「消毒!?そんなにしなくても大丈夫だよ私って体頑丈だし───」
「ゴチャゴチャ言わない、万が一だよ万が一。」
「あっ」
シオンの手がアスナの腕を掴んで少し引き寄せる。ワタに染み込んだアルコールが染みたが、痛みより新鮮さをアスナは感じた、彼女が銃撃で傷を負うことなど滅多にない、今日は少し勘が働かなかっただけだ。
・・・シオンの手はひんやりとしていて、なのに自分の顔は少し熱くなって、なんだかアスナは不思議な気分だった。
「・・・・・・ねぇ、アスナ。いま不安だったりする?なんとなくでいいからさ。」
「不安?なんとなくで?」
「〝なんとなく〟で。」
「・・・えーっと・・・うん。
いつもは“なんとなく”で全部できるのに、急にね、周りで起こるすべてが不安になっちゃうって感じ。」
「この傷もやっぱり・・・」
「これは銃弾を避けれなかっただけだから大丈夫だよ!」
「それは大丈夫じゃないでしょ・・・」
そう呟いたが、聞こえていたのかいなかったのか、アスナはいつものように〝にぱー〟っと笑うだけだった。
彼女が銃弾を避けられないなんて、とんでもない異常事態だというのに。
その小さな傷はシオンの罪悪感を煽り立てていた。
「・・・この前アスナの記憶喪失をどうにかしたって言ったじゃん?」
「うん、えーっと・・シオンの神秘で私の記憶を固定したって」
覚えてくれていてよかった。
「そうそう、そうなんだけどね。どうやらアスナの記憶と一緒に神秘の働きも固定しちゃったみたいなんだよね。」
シオンの特徴的な犬耳がくてっと垂れている、うつむきながら自分の傷の手当をしているシオンの表情がアスナは見えなかった。
「・・・アスナは気づいているかわからないけど、アスナがそこまで勘がいいのはきっと神秘の影響が大きいんだよ。記憶が消えるのはきっと副作用みたいなものかな?
実際アスナは・・・今第六感を失ってると思う。」
「・・・・・・私の神秘?それって本当?」
「うん。前に大人からそういう話を聞いたことがあるんだ。」
2年前に砂漠で出会った、あの悪い大人の言葉が今になって脳に響く
『脳・・・特に記憶を司る機関と神秘には深い関係があります、あなたは身をもってそれを知っているでしょう?』
(俺とアスナ・・・あとセイアとノアと、コユキも入るのだろうか)
やはり脳と神秘にはアイツの言う深い関係とやらがあるのだろうとシオンも思う。
それを知りながら、彼女の記憶を固定するなんて軽率にも程があったのに。
「その大人は根拠のないことを言うような人じゃないから、アスナの記憶喪失は第六感の代償のようなものだったのかもしれないね
・・・・・・だから、アスナのその怪我とか、得体のしれない不安とかは、俺の不用意な行動のせいってことになっちゃうんだ」
───────────
「アスナの記憶が消えないように縛っていたのは一旦解いたよ。」
アスナの記憶を縛っていた俺の神秘はすでに解いた。これでアスナの第六感は戻る・・・はず・・・
しかしこれではふりだしに戻っただけ、記憶喪失のことは何も解決していない。これまで彼女から一週間以上も時間を奪っている、どうにかアスナが不自由を感じることのない案を出さなければ。
「さて・・・どうすればいいかな」
「私のこと?」
「うん、解決策をまた考えなきゃ・・・」
「ねぇシオン、記憶がないときの私ってどんな感じなの?」
なんか急に話題が変わった、そういえばあの感じを話したことは無かったか。
今にも倒れそうで怖いです、じゃあダメだろうな。表現を変えないと・・・
「・・・ぼーっと動かなくなって、何か話しかけても返事が帰ってこないって感じかな。」
この言い方ならまあ、大丈夫でしょ。
「なーんだ、シオンがすごく怖がるから大暴れしてたのかと思っちゃってた!」
「・・・はい!?いやいや逆だよ逆!すごく無害だよ、いや無害っていうか、大人しすぎるから心配になるんだよ!」
「大声を出したりは?」
「してないよ!」
「急に抱きついたりは?」
「それはいつもそうだよ!」
「皆に迷惑はかけてない?」
「かけてない!」
なぜそんなに心配するのだろうか、〝勘〟を失って不安になっているのかもしれない。あとは単に俺の説明不足か。
「・・・シオンはそのときの私が邪魔だとか、思ったこと、ない?」
「一度もないよそんなこと!」
「えーほんとに?」
「・・・本気で疑ってるの?」
流石にそれは心外だ。俺が記憶喪失の人間を邪険に扱うような鬼畜野郎だとでもいうのか。あのとき俺がどれほど心配だったと思っているんだ。
「アスナが他人に迷惑をかけたり危害を加えるような人じゃないって知ってるから、記憶を失ったって俺にとってアスナはアスナだよ。嫌いになんて絶対にならないから。」
「っ・・・えへへへ、そうか〜」
アスナは何やら嬉しそうにニヤニヤしている、俺の言ったことのせいだろうか、“嫌いになんて絶対にならない”・・・あっやべ今更恥ずかしくなってきたぞコレ
「ならそのままでいいじゃん!」
「は?」
何急に変なこと言って、いやアスナはよく理論を飛ばした言動はするけど・・・!なにがこのままでいいって?
「このままって・・・えっ?なにが?記憶が飛ぶアレが?」
「うん!そんなに頻度が高いわけでもないし、暴れるわけでもなくて、しばらくしたら戻るのならそれでいいかなって!」
「いいわけないだろ!!」
語尾が、声量が、抑えきれなかったのを察した。
視界に入ったアスナの腕の傷、あの夜、階段を降りれなかったときのアスナの横顔、太陽みたいな、見てるだけで幸せになるようなあの笑顔が消え失せたあの瞬間
もしC&Cの任務中に起きたら?“勘”も発動しなかったら?アスナはどうやって身を守る?
メイドのみんなや俺が常にそばに居るわけじゃない。アスナ達のことを目の敵にしてる大人はたくさんいる、大怪我なんかじゃ済まないかもしれない。
そんなことを考えてしまうくらいにはあのときの彼女は無防備で、弱々しくて、一瞬見ていない隙に消えてしまいそうで
それに、神秘が脳を蝕んでいたりしたら、いつか永遠に、戻らなくなるんじゃないかって、俺は、
「・・・シオン?」
俺は・・・
「───俺はすごく怖かったよ、あのとき」
「やっぱり怖い?・・・私、シオンに変なことしちゃったの?」
「いや、怖いってのはそういう意味じゃないよ。」
────あの日のことを思い出して気が引き締まった気がする。
やっぱりアスナには記憶喪失の再発をもうしてほしくない。
なら俺ができることを精一杯実行しなきゃ。
「アスナ、やっぱりこのままじゃだめだよ、ちょっと協力してください。」
「敬語!?シオンがやる気だ!」
そして椅子から立ち上がって俺は保健室のベッドの上へ上がる、そして正座。
「今日で終わらせます。アスナ、どうぞ隣で寝てください。」
「私の記憶になにするの?」
「セーフティをかけます。なので頭を貸してください。」
「そうか〜、・・・じゃあこうしてっと♪」
アスナはベッドに横にな──あれ?
膝の上に謎の重さを感じる、あと服越しにもわかるさらりとした質感。
俺はアスナを膝枕していた。
「シオン体温低めだねー」
やっぱりこの人距離感おかしいな
髪 サラサラ
ちょ
ああ
まずいってこれは
無防備すぎるだろ
思春期男子の前でそんな
これは
ちょっと
なんとかして胸の奥から湧いてくる悪魔の誘惑の数々を踏み潰す
「ん?何もしないの?」
「いや平常心を保ってただけだから大丈夫」
準備が整ったので、俺は頭の中でこれからの神秘の動かし方ををもう一度整理する。
前回アスナの
・記憶喪失を完全ブロックした場合、アスナは特殊な神秘を失った。
→強力な〝勘〟の代償に記憶を失っている
・記憶喪失時、彼女の記憶は一部が切り離されている、確認した状況では時間経過で元に戻った。
情報は少ない、けど結論は簡単だ。
結局はアスナの私生活に危険が及ばなければいいのだ。
俺はアスナの頭に手を置いた。
「これからとっさに必要になる記憶をコーティングしていく。」
「そうしたらどうなるの?」
「アスナが記憶喪失になったときに自分自身を守れるようになる。
たとえば、歩き方、話し方、階段の上り下りとか、銃の撃ち方。そのあたりを忘れないようになるんだ。」
前回はアスナの記憶をすべてガードしていたが、それは第六感の代償をすべて奪っているようなものだ。なので代償を残したまま、抜け落ちて困る記憶は残るようにするという方針。
つまり応急処置のようなものだ、俺のエゴむき出しの。
「・・・ごめんね、アスナ。記憶喪失を完全に無くすことはできないかもしれない。」
「だから、アスナはもうそのままでいいって言ってるのにー」
「それはヤダ」
「なんでシオンがそんなに必死なのかわからないな〜私。」
「そっか」
アスナの記憶の積み木の底にあった、生活に重要そうな記憶を俺の神秘で包む。
心配を理由に自分勝手を押し付けている、罪悪感が胸に湧いたが、それすら自分勝手に感じて俺は黙っていた。
「───終わったよ。」
「えっほんとにこれで終わり?あっという間だったね!」
さて、これでネルさんとアスナとの約束も果たした、俺の役割は・・・これで本当に終わりだ。
「私だけよくわかってないけど、これで皆に迷惑をかけなくていいってことだよね?!」
「元からかけてないけどね、記憶を失って動けなくなることは無くなったよ。」
「シオンは嬉しい?」
「ひとまず安心してる」
「なら私も安心しよ!」
心なしか、アスナには笑顔が戻ってきたようだ、あの明るいぺかーが。
これ以上俺がここに居てもアスナに気を使わせるだけだろう。
「これで会うこともしばらくないだろうし、もう外も暗いし送っていくよ。」
「・・・え?」
───────────
そう、アレが失言だったらしい。アスナは何が不満だったのだろうか、言い方か、「体調に気を付けて」と言っていればよかったのかもしれない。
とにかく、膝枕から起きたアスナにベッドの上で俺は詰められていた。
「『これで会うのもしばらくない』ってどういうこと?」
「それはぁ・・・別に俺C&Cと関わりもなかったし、アスナとクラスも違うし・・・」
「もう私とは遊びたくないってこと?」
「もう依頼は完了したし、機会がないとは思うよ!?」
「違う違う、ほら、任務が休みの日は?!」
「そんな貴重な日になんで俺なんかと遊ぶのさ!?」
本当に意味がわからなかった、とりあえずアスナの記憶問題は解決したのだ。今までも関わりがなかったんだからこれからもそれに戻るだけだろう。確かにアスナと一緒にいると楽しくて仕方がなかったが、俺の感情と彼女との関係は別物だ。それなのになぜこんなにも会話が通じない。
なにか互いに勘違いしてるんじゃないかこれ?
「だって私達友達じゃん!?」
「ふぁ!?」
「シオン、そんな声出せたんだ!」
友達?俺が?俺なんかが?なんでそんなことになって・・・
「なんで、友達?違うよだって俺アスナに何もしてあげれないし・・・」
「またまた~今さっき私が(完全には)物忘れしないようにしてくれたんでしょ!」
「それは自己満足でやったことだし・・・」
「それに私はシオンといて楽しかったよ!」
「それは──」
アスナは頬をふくらませ、ん〜と怒ったような声を出した。彼女のそんな声は聞いたことがなかったので俺はかなり驚いた。
まるで“分からず屋”というような感じの口調でアスナは俺に聞いた。
「シオンも楽しそうだったじゃん!二人で任務終わりに色んなとこに行って!一緒に楽しんでくれる人がいたらその人はもう友達だよ!」
「友達・・・でいいのかな、俺は」
「もしかして、シオンは私のこと友達だと思ってなかったの?」
「考えたこと無かった、かも」
「じゃあなんであんなに力になろうとしてくれるの?」
心底不思議そうに聞いてくるアスナ、まるで俺が友達でもない他人に無償で尽くしていた、ように言われた気がしてむず痒かった。自分はそんなできた人間ではない。
自分勝手に、役に立ちたいなんて思ってしまっただけなのに。
「・・・・・・アスナの笑顔って、不思議とこちらも笑顔になっちゃうんだよな」
「急に褒めるね?」
アスナの褒めどころなんていくらでも出てくるぞ
俺がアスナの為になりたいと思うのは、思い出をくれたから。
本当にそれだけなのだ。
「・・・俺は、確かにアスナに楽しさを分けてもらった、幸せも分けてもらった。だったら、俺からもなにか返したいと思うんだよ。
俺の神秘なら、もしかしたらアスナの思い出を1%でも守れるかもしれない。それだけだよ、本当に。」
俺は運がいいのだ、いつだって俺のそばには優しくて温かい人が居てくれる。
なら、できるだけその人の力になりたいなんてあたりまえのことだろう。
今回に関しては自分勝手な結果に終わってしまったけど。
「・・・だから友達と思って無くても助けてくれたの?」
「アスナには楽しかったことを覚えていてほしいし。」
驚き呆れたような顔、しかしあまりにも無垢というか、失礼なのはわかっているが大型犬のようなイメージを抱いてしまう顔を彼女はしていた。
その顔をじっと見ていると
・・・急にほぼ触れそうな距離に近づかれた。
「!?」
「シオン、私達は友達だよ、とにかく友達!」
「えっやっぱりそうなの!?」
「うん、当たり前じゃん!」
こんなに仲がいいなら、やっぱり私達は当然に友達だ、とアスナは言う。
「・・・そうか、そんなものか、確かにそうなのかな?」
「ねぇシオン、お願いがあるんだけどね。」
やっぱり至近距離のまま、アスナはくるりと回り俺に背を向けるようにもたれかかった。
「ネル──リーダーやカリンとアカネ、それにシオンも!
私が忘れないようにしてほしいな!」
「えーっと、つまり記憶のセーフティを増やしてほしいってこと?」
「うん!いざというときに忘れたくないの、大切な人達だから!」
それにユウカと、とアスナは続いて他の友達、知人の名前を挙げていく。もちろんそのくらいの量の記憶なら大丈夫だ。
俺は、アスナが自分の名前を挙げてくれたのが、少し気恥ずかしく、そしてたまらなく嬉しかった。
「わかった。また大事な記憶が増えたら教えて、忘れないようにできるから。」
「うん、これからもお願いねシオン!」
「シオン、さっき言った私の笑顔のこともう一回言ってよ」
「・・・アスナの笑顔って見てるだけでこっちも笑顔になれる魅力があるよね。」
「アスナちゃんの笑顔が可愛すぎたってことか〜♪」
「・・・シオン?顔赤いよ、もしかして照れてる?」
「・・・」
──────────
シオンと遊ぶ約束をしたのは3日後、セミナーの仕事が溜まっているらしい。
「雑務なのに?」
「悪かったな仕事のできない雑務で。」
「やっぱりそのくらいの口調のほうがシオンはいいね」
アスナはアスナで今日も任務だ。悪い奴らは捕まえても捕まえても減らないのだ。リーダーに呼び出された場所へ急いで向かう。
そんなことを考えていると向こうから誰かが歩いてくるのがなんとなくわかった。この感じはたぶんユウカだろう。
「やっほーユウカ!今からエンジニア部に行くの?」
「こんにちはアスナ先輩、よくわかりましたね」
「なんとなくだけどね〜
そういえばユウカ、シオンって忙しそう?」
「シオン先輩ですか?確かに忙しそうですよ」
「へ〜やっぱりセミナーってすごいんだなぁ」
「多忙なのはC&Cの皆さんも負けてないと思いますよ、それにシオン先輩はここ15日のしわ寄せが来てるって感じで」
「・・・どういうこと?」
「シオン先輩、期限に余裕があるものを後回しにしたり、コユキのところに寄らなかったりして、
とにかく時間を作ろうと必死というか、ノルマはちゃんとこなすんですけどね。」
「ふーん・・・」
私はあの人のことをまだよく知らないから目的はわからない、とユウカは言う。
しかしアスナは察してしまった。
「教えてくれてありがとう!あとユウカ、エンジニア部の扉、開けるときはしゃがんだほうがいいと思うよ!」
「・・・立ってたら危険なんですか?」
「うん!なんとなくだけど!」
「スーッ・・・わかりました、気をつけていきます。」
ユウカは覚悟を決めた表情で廊下を歩いていった。
アスナはまたシオンのことを考えていた、彼女がここまで一人の人間のことを考えるのは珍しいことだった。
友達を友達と思っていなかったり、ひどく献身的であり自虐的な雰囲気もあった。
そしてユウカとの会話でわかったが、彼はアスナが思っていたよりずっと自分に尽くしてくれていたらしい。
そのことが、アスナは素直に嬉しかった。
シオンはアスナの笑顔が素敵といったが、アスナもまた、シオンの笑顔を見ていると胸が温かくなっていくのだ。
シオンに触れられると、もっと触っていたいと心の奥の衝動的なものが疼くのだった。
「次はシオンの家に行っちゃおっかな〜♪」
3日後に思いを馳せてアスナは再度任務のために走り出した。
モモイの泣き顔、アレはつらい
「可哀想はかわいい」がはじめて「庇護欲」に負けたよ
七囚人だったらやっぱり先生に堕とされるんでしょうかね