ONE PIECE 荒ぶる暴獣の猛威   作:ウェイブロック

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第20話〝暴獣海賊団強化計画〟

ワノ国 白舞

 

「リュドドド!これから暴獣海賊団強化計画を開始するぞ!」

 

 オレは暴獣海賊団にそう宣言した。

 オレ達、暴獣海賊団は今――改造工事が進んでいて、布基礎だらけの白舞の中に存在している何やらアスレチックのようなもの、そしてちゃんとした建物が建てられていた場所に立っていた。

 暴獣海賊団の者は全員参加しているように見えているが、実はハッテンとうるティとページワンを含む10歳以下の子供は参加していないのだ。

 オレがなぜハッテン達の参加を制限しているのかというと――これからやろうとする訓練はすごく過酷だからで彼らの身には危険だからである。

 とにかくオレ達のほとんどの面々はこのような場所を初めて見た為に見渡していた。そんな人々にオレは説明した。

 

「ここは――戦闘能力強化の為の場所――〝訓練施設〟だ!」

 

「白舞改造はまぁ見ての通り、まだ完了していないが……ここは完成できたから使わせてもらえるぞ!!」

 

 オレの説明に人々はおお〜っと感嘆する。

 オレも最初にここを見かけた時も感嘆したものだ。

 よく見ればワノ国にない筈の建築技術も使われている。聞けば、ワノ国の大工等を含める技術者は海外の未知の技術には好奇心旺盛でそれさえも吸収して、元々の技術と融合させていったそうだ。

 ワノ国の技術は世界でも天下だと聞いたが、まさにその通りだな!あとは民もまともであれば十分だがな……

 そう思案に耽っているオレに人々の中から明日郎が確認してくる。

 

「つまり、オレ達はここで鍛えて強くなるんだな?」

 

「リュドドド!そうだ!ただし……」

 

「厳しい訓練になるらしいからな……気を付けろよ?」

 

 オレの不敵に笑いながらの言葉に人々は息を呑む。そんな中、鼻を鳴らす音が響く。人々がハッとその元に視線を移す。その元とは――

 

「フン!わざわざオレ達まで連れて鍛える機会を頂けるとはな……」

 

「……何だがな、複雑だ……」

 

 シシリアンとペドロ率いるミンクだった。

 今でこそ暴獣海賊団に入り活動しているが、オレ達に対しての敵愾心は消えていないのだ。

 明日郎を筆頭にオレを慕ってくれている人々は敵愾心を見せているミンクを睨み付け、身体を動かそうとするが――

 

「おい!お前ら!……今は暴獣海賊団の仲間なんだから……ケンカはできるだけよせよ」

 

 他でもならぬオレの言葉に明日郎達は舌打ちしながら拳を収める。シシリアンもフンと鼻を鳴らす。ミンクもただ大人しくしていた。

 しかし――解せないのだ。一応暴獣海賊団の仲間といえ、敵愾心を胸中に秘めている者にも鍛える機会を与えようとしているのが――

 そう考えているミンクを見てオレはニャリとする。

 

「リュドドド!言ったろ!いつでもお前らの挑戦は受け取るとな!それに仲間なんだし、差別して鍛える機会を与えぬ訳にはいかねぇだろ!!」

 

「この機会を逃さずに強くなれ!!」

 

 反逆の危険がある者に塩を送るような真似を平然とやるオレにミンクを含む人々が信じられないような目で見てくる。一足早く正気に戻ったシシリアンは言い切る。

 

「……フン!お前がそう言うなら、全力で鍛えてやるわ!!全力で!!」

 

 シシリアンがそう言い切るのを耳にするオレはニャリとする。

 そして人々を見渡す。他に良い申したい者はいるのかというように。だが、そんな者はいないと確認したオレは今後の予定を説明する。

 

「まず――ヤマト、フドウ、ジャックはこのオレと悪魔の実を使いこなす訓練を行う。場所は第1試合場だ」

 

「「「!」」」

 

 オレの説明にヤマト、フドウ、ジャックはハッとして身を取り締める。

 

「3人以外の奴らは全員、訓練施設で訓練を受けてもらう。今回はCRとRRとSRを使う。どんな訓練になるかは行ってみれば分かる」

 

 オレからの説明――過酷さを思わせられる訓練に人々は息を呑む――その中には戦闘狂のような表情で笑っているのもいるが。とりあえず説明を続けるか。

 

「ヤマト、フドウ、ジャックの訓練の過程を見る監督はもちろんオレで――お前らの訓練の監督はこいつだ」

 

 オレがそう言った途端にどこからか音楽が流れた。その音楽を聴いた人々は目をキラキラしてしまう。その音楽が流れると必ずある人物が登場する約束になっているからだ。そしてその人物こそが――

 

「ハハハ!待っていたのかい?君達!」

 

「このギルド・テゾーロが来たよ!!」

 

「「「わぁあああ!!」」」

 

 テゾーロが登場した途端に子供達が歓声を上げた。

 テゾーロは金、経済を担当しているが、それだけではなくエンターテイナーとしても活動している為に人々、特に子供達は人気なのだ。

 ちなみに彼は身体能力を上げる為に鍛えているのはもちろんだが、自身のゴルゴルの能力の使用範囲をさらに広げる為にライバルであるクイーンに頭を下げてまで金に関しての化学反応、応用方法等を学んできた。その為に彼にとって金は身体の一部であり、武器にもなり得るのだ……彼の最初の宣言通りに愛する妻ステラを守る事が出来る程の力を得られたのだ。

 

「ハハハ!君達が危ない目に遭いそうになっても大丈夫!この私が助けるからね!安心したまえ!」

 

 テゾーロの宣言に人々が歓声を上げるところにオレは声を上げる。

 

「言っとくが――テゾーロにはギリギリ死にそうな目に遭うまでは助けるなと言ってある。テゾーロの助けがあるからと無気力だと訓練にならないからな」

 

「だから――テゾーロに甘えずに油断せずに励む事だ」

 

 オレがそう言うと歓声がピタッと止まる……しかし真剣な表情になる人々を見て満足気に頷くオレは言う。

 

「それじゃ――暴獣海賊団強化計画を始めるぞ!!」

 

          ●

 

「ヤマト、大口真神は四足歩行だからな……人間の全力走より早く走るようにしなきゃな」

 

「大口真神は氷を操れるという……目の前の岩だけを凍らせるようにしろ。他のを凍らせずにだ」

 

「フドウ、背中の武器はもちろん尻尾を上手く扱うにはまず身体の動かし方を覚えなきゃな」

 

「ジャック、マンモスの鼻はな、鞭にも鎖付きの鉄球にもなり得るそうだ……鼻でその岩のその部分だけをぶつけてみろ。そう他のをぶつけずにだ」

 

 オレはヤマト、フドウ、ジャックにそれぞれの変身する獣の特性を説明し、その特性を感性的に掴み取る為の訓練を指示した。

 案の定ヤマト達は獣の姿で身体を動かすのに手間かけられるらしい。

 無理もねぇ、人間と獣では身体の動かし方が感覚的にも違うからな……オレだって竜の姿で動くのに慣れるのに時間がかかったからな。流石の親父だって最初は龍の姿で動くのに手間かかったそうだから、そういうもんだ……

 しかし、諦めないで訓練を続けているからか少し動きが良くなっているな。それでこそオレの「弟」と幼馴染だ……明日郎とシシリアン達はどうなっているのだろうか?

 

          ●

 

訓練施設−CR(大砲室)

 

 そこでは――人々が鋭く放たれてくる多くの大鉄球を避けていた。

 瞬発力、攻撃に対しての対応能力を鍛える訓練になっているのだ。

 しかし、その中には無謀にも大鉄球を受けきろうとする人もいた。

 

「おらぁ!!」

 

「ウォオオオオオオ!!全力で受けきるぅぅぅぅ!!」

 

「おい!無茶しないで避けろ!!」

 

 明日郎とシシリアンが大鉄球を身体で受けていた。だがえげつない速度で放たれてくる大鉄球を身体で受けてきた為に2人の身体はボロボロで少し血が出ていた。

 そんな2人を見てペドロは焦りながら無茶しないように言うが……

 

「オレはスサノオさんの部下としてこんなのから逃げない!!」

 

「こんな大鉄球ごときに負ければスサノオには勝てん!」

 

 2人はそう言って大鉄球を避けず、むしろそれを受けてみせ続けていた。

 しかも互いの言葉に2人はムッと睨み合っていた。

 

「……猫には負けん!!」

 

「……ガキには負けられんんん!!」

 

 2人は大鉄球を受けるのを続けるどころか――なんとたまに大鉄球を掴み、それを相手に投げ込んだマネまでしてきた。

 

「「おらおらおらおらぁ!!!」」

 

「くそ!なんて頑固な奴らだ!!」

 

 2人の近付けられない――心なしか子供染みているような雰囲気にペドロは戦き――呆れてしまう。

 

「あ!!ペコムズが吹っ飛ばされた!!」

 

          ●

 

 大口真神に変身しているヤマトが駆ける。その速さは人間の徒走時の速さとほとんど変わっていないように感じられる。狼の本来の速さを考えれば、遅いといえるのだが――今日、四足歩行を覚えたばかりだという事情も考えてみれば1日でそこまでの速さだとなかなかの熟練度かもしれぬ。

 そして駆けているヤマトが顔を右にそらして口を開く。その先には大きな岩があった。

 

「ハァ―――!!!」

 

 ヤマトの口から氷が吹き出されて、岩を凍らせた。

 駆けるのを止めたヤマトは自身が凍らせた岩を見て、顔をパアッと明るくする。

 

「やった!!!」

 

 大口真神の変身が解けたヤマトが飛び跳ねっていた。

 まだまだかもしれぬが、少し能力をものにしてみせたのだ。

 

「見た⁉お兄さん!」

 

「リュドドド!見たぜ!さすがだな!」

 

 最初からヤマトの訓練を見ていたオレは「彼」を褒め讃えた。

 凍られた岩の氷がすぐ溶けている事からまだまだだろうが……能力を手にしたばかりにも関わらず、この程度……熟練度は高い!このままいけば、遅くないうちに能力をものにできるだろう!

 そう考えるとオレは兄として誇らしくなった。

 さて……あっちはどうだろうか?

 

          ●

 

訓練施設−RR(徒走室)

 

 そこでは――人々が逆風を浴びながらすごく大きなトレッドミルの上を走っていた。その後ろには黒い壁があって、しかも脱落した人々の身体が何故かピッタリ張り付けられていた。

 徒走力を鍛える訓練になっているのだ。

 

「おらぁ!!」

 

「ウォオオオオオ!!全力で走りきるぅぅぅぅう!!」

 

「……暑苦しいな、アイツらは」

 

 逆風を送る扇風機の前を明日郎とシシリアンが走っていた。何というか熱く燃えるような様子でだ。

 その暑苦しさにペドロはやはり呆れてしまう。

 

          ●

 

 ステゴサウルスに変身しているフドウはある大きな岩に向かって駆け寄る。

 

「はぁ!!」

 

 岩に近付いたフドウはすぐ身体を横回転させ、2体のサゴマイザーを有する尻尾で岩を吹っ飛ばす。

 そして落ちていく岩を今度は背中の菱形の骨板で破壊した。

 変身が解けたフドウは粉々になった岩の欠片を見て

 

「うむ……今の時点はまぁそのぐらいか」

 

「(……まだだが、ステゴサウルスの姿で炎を上手く扱わなければならないからな)」

 

          ●

 

 マンモスに変身しているジャックはある岩を鼻で掴む。そして重ねている数個の岩の上に乗せておく。そうしてジャックの前には彼の頭まで届く岩の柱があった。

 

「……おらぁ!!」

 

 それを確認したジャックは上半身を上方に上げて、その際に振り上げた前足を柱に向かって振り下ろす。そして岩の柱を破壊した。1個の岩さえも逃さずに。

 変身が解けたジャックは粉々になった岩の欠片を見て

 

「……オレに破壊できないものはねぇ!!」

 

「(……オレの長所――海に潜める能力が失われた以上、それに足り得る以上の力を得なければ……!)」

 

          ●

 

「リュドドド……」

 

 フドウとジャックの訓練を見ていたオレは満足していた。

 ヤマトと同じく、まだまだかもしれぬが並のものでは辿り着けぬ筈のレベルまで辿り着けたなんて、さすがオレの懐刀を目指してくれるだけはあるな!

 これでヤマト達の訓練は十分だな……

 それはそうとして、あっちはどうなったんだ?

 

          ●

 

訓練施設−SR(岸室)

 

 そこでは――人々が鉄球付きのベルトを腰に付けながら大きな岸を登っていた。

 身体の筋肉を鍛える訓練になっているのだ。

 

「おらぁ!!」

 

「ウォオオオオオ!!全力で登りきるぅぅぅう!!」

 

「……アイツらの身体、どうなってんだ」

 

 もう既に2つの訓練を全力で乗り切ったにも関わらず、負担が見られずに順調に岸を登っている明日郎とシシリアンを見てペドロは完全に呆れてしまった。そして思案に耽った。

 

「(しかし……過酷といえ悪くない訓練だ、力が漲ってくるように感じる……今後ここに来る機会があれば全力でやるのも悪くないな)」

 

          ●

 

 オレは竜の姿で、獣に変身しているヤマトとフドウとジャックを相手取っている。

 3人は獣の姿で十分以上の動きをしている為に今度はオレと戦闘訓練をしようとしているのだ。

 

「ガァ!!」

 

 オレは先手を取ろうと3人に向けて尻尾を振り回した。

 そこにジャックが前に乗り出て鼻を振り回した。そうしてオレの尻尾とジャックの鼻が激突した。

 

「っ……!」

 

 オレの尻尾の一撃は重かったらしく、ジャックが顔をしかめるも鼻が尻尾に巻き付く。そして尻尾を引っ張ろうとする。

 オレも負けじと引っ張っていく。引張力が等しいのかしばらく引っ張り合っていた。

 オレがその事態を変える為に飛ぼうとし――

 

「え、えーと……〝無侍氷牙〟!!!」

 

 ヤマトがオレの翼に氷のブレスを放った。

 そのブレスによりオレが飛ぶのを阻止されたが、そのブレスは不安定だった為にジャックにも冷気がかかった。

 

「冷た!おい!」

 

「あ、ごめん!」

 

 ジャックが鼻を離し後ずさり、ヤマトが詫びる隙にオレが2人の間に入り込んだ。

 

「「!!」」

 

「はぁ!!」

 

 オレが身体を回し、その回転に2人が吹っ飛ばされた。

 その回転を止めたオレに今度はフドウが背中の骨板を当てようとする。

 

「ぬ!」

 

「……ガァアア!!」

 

 オレに背中の骨板を見事当てられたが、それだけに留まらず今度は尻尾もオレに上手く当てられた。

 

「…!」

 

 フドウが再び尻尾をオレに打ち下ろそうとする瞬間、オレの尻尾がその尻尾を巻き付いた。

 

「ガァ!?」

 

「……ガァアア!!」

 

 オレの尻尾がフドウごと持ち上げて、そのまま地に振り下げた。そこに重々しい音が響いた。

 

「…!!」

 

 ジャックがオレに向けて突撃してくる。

 鋭い牙と硬い頭をオレに当ててるつもりだ。

 

「…」

 

 オレの左手が握り込み――ジャックの顔にパンチを食らわした。

 そりゃマンモスの頭も硬いだろうが――竜のパンチも鋭いんだ!

 

「ぐぅ……」

 

 顔にオレのパンチを受けたジャックがフラフラして――倒れた。

 

「はぁあああああ!!」

 

 突然の大声にオレがハッとしてその元に視線を移すと――ヤマトが冷気を吐きながら駆けてきた。

 

「はぁあああああ!!〝疾風氷牙〟!!!」

 

 ヤマトが吐いた冷気を前衛としながらオレに激突した。

 

「ぬ……⁉」

 

 思わぬ衝撃にオレが少しグラついた。

 さすが冷気を纏いながらの突進には効いたぜ!……ヤマトがちゃんと考えて実行するとは……成長したな!……だが!それだけだ!!

 そう考えたオレはヤマトの背にチョップを食らわす。

 

「がっ!!」

 

 そう言いながらヤマトは地に伏せた。ふとオレの後ろに気配がして振り返るとフドウも駆けてくる。

 

「ちょうど確かめるか」

 

 オレはそう言い、深呼吸する。そして口を開く。

 

「〝轟然振波〟!!!」

 

 オレの口から途轍もない咆哮を上げる。その咆哮は徐々に振動波になり、それをフドウが受けた。

 

「がっ!!」

 

 フドウがダメージにより気絶した為にオレの前へ倒れてしまった。オレは周囲を見渡して3人の状態を確認してみると3人とも起き上がってきて、オレの事を真剣な目つきで見つめてきた。まだ戦えるようだが――

 

「もう終わりにしようか、お前ら」

 

 オレのその言葉に3人は呆気に取られ――ガックリした。

 そうガッカリするなよ……お前らはよくやった。

 

          ●

 

「リュドドド!今日初めて能力を得たのによくやったじゃねぇか!誇っていいぞ!」

 

「そ、そうなんだ……!」

 

「――そうおっしゃるなら……」

 

「まぁ、良かったっす」

 

 機嫌が良いオレの言葉にヤマト達は頬を赤めて俯く。

 リュドドド……可愛い奴らめ。

 

「お兄さんだってすごいよ!〝轟然振波〟だってカッコいいし!」

 

「オレの鼻なんかより尻尾の使い方が上手いですね」

 

「お前らだって身体の動かし方を把握して、上手く動かしたじゃねぇか!特にヤマト!〝無侍氷牙〟と〝疾風氷牙〟もまだだが、なかなかやるじゃねぇか!」

 

「えへへ……」

 

 オレ達はしばらく褒め合った。そして

 

「これからはお前らが自分で更に高めるようにしなければな」

 

 オレの言葉にヤマト達も頷く――

 

          ●

 

 ヤマト達の訓練が完了したところに訓練施設に行ってきた人々が戻って来た。そちらでの訓練も完了したのだ。そちらでの訓練を監督していたテゾーロがオレに近付いて報告した。

 

「さすがに危ない目に遭いそうになった者は助けておきました。これで全員無事です」

 

「うん!ありがとな!テゾーロ!」

 

 オレからの礼にテゾーロもニコリとする。

 さすがに負担が見受けられた人々を見渡したオレは言う。

 

「訓練施設はCR、RR、SR以外にもたくさん存在しているが……それはまたの機会にしよう……それで暴獣海賊団強化計画、悪くなかっただろ?」

 

 オレの言葉に賛同するかのように人々が雄叫びを上げてきた。その雄叫びにオレも頷く。

 これから基本的には週に1日暴獣海賊団強化計画を行う事になっているが……もちろん毎日訓練施設に行っても構わないと言っておく。仕事がある、他の訓練を試る等の一部以外の人々は毎日訓練施設を訪れていた――自身を高める為に――

 うん!それでこそ暴獣海賊団の人間だ!強くなって強くなって弱肉強食の世界を生き抜け!!

 

          ●

 

 ちなみに10歳以下の人間にもそれなりの訓練を与えている。仲間外れは良くねぇからな、それに強くなりたいのに機会を与えずにいるのはな……

 ハッテンはもちろんだが、うるティの動きには目を見張るものがあるらしい――それは良い……あのメチャクチャな言動さえなければな……

 

 ある日では――牛マル達から剣を学んできたオレは暴獣海賊団の面々に剣を教え込む事もあった。

 フドウとハッテン、そして明日郎達ワノ国の子供達とミンクは筋が良かった。このまま鍛え続ければ、光月おでんと霜月牛マルのような名のある剣士になるのも夢ではねぇ……

 ただヤマトとジャックとうるティとページワンはちゃんと努力しているが、剣の才能がない事が分かってしまった……特にヤマトは侍に憧れていたから可愛そうだと思ったな……ただ、剣の基本動作を普段の戦闘方法に生かせられる事があったから、剣を学ぶ事自体が無駄ではなかったのが良かったがな。

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