エレジア――
そこは〝
この国は〝音楽の都〟として栄えるだけはあって、音楽の分野で発展を遂げて華々しい文化と歴史を持っている
そんな国に向かって海を進む船があった。〝カイリュー号〟だ。
そう、「暴獣海賊団」が「エレジア」を訪れようとしていた。一体何のためだというと
『スサノオさん!!私は音楽家として〝音楽の都〟と謳われたあの「エレジア」に行ってみたいと思っております!!』
『私もぜひ行きたいと思います!!』
『『お願いします!!』』
『だ!』
音楽を愛するギルド一家が強くそう希望したからだ。その要望をオレは自分も興味を持った事があって聞き届け、〝カイリュー号〟を「エレジア」に向かわせたのだ。
「見えてきたな!「エレジア」!」
目的の島が見えてきたのを受けてオレは笑みを浮かべる。そんなオレにテゾーロが話しかける。
「――感謝します。私達の希望を聞いていただいて」
「構わねェよ!オレも〝音楽の都〟とやらに興味があったからな!」
「そうそう!歌はいいよね!ラ〜ラ〜♪」
自分達の要望を叶えた件でテゾーロが頭を深く下げたのに対してオレはそう返す。そしてそばでヤマトもウキウキする上に軽く歌い上げた。とにかく、新たな冒険にオレ達も胸を躍らせていた。
――だが、その時はオレ達も気付かなかった。
「エレジア」を訪れようとする海賊団は別に「暴獣海賊団」だけではないという事に。
〝カイリュー号〟が「エレジア」の港に無事に着き、オレ達もその地に降り立った。
……そこまではいい。問題は――
「「「……」」」
オレ達が降りたその港には張り詰めた空気に包まれていた。
何せ、その場には2つの海賊団が対峙していたからだ。その1つはもちろんオレ達「暴獣海賊団」だ。もう片方は――
「……オレはスサノオ!!「暴獣海賊団」の船長だ!!」
「そっちは?」
オレはその空気を打ち破るかのように堂々と名乗り、続いて問いを投げかける。それを受けてオレ達と対峙する海賊団の船長らしき男が口を開く。
「……オレは――」
「シャンクス!!んで、オレ達は「赤髪海賊団」だ!!」
同じ様に名乗った麦わら帽子を被っている赤い髪と左目に付けられた三本の傷が特徴的な青年――シャンクスがニッとする。
その場の空気に似つかわしくない程に朗らかな笑みを浮かべるシャンクスが今度はオレに問いかけてくる。
「あんたらがここに来た目的は?」
「そちらの出方次第じゃ、打って出るかもな……!!」
そう言うシャンクスは笑っているものの、その目は鋭かった。そんな男からの問いかけ、そして脅しを受けてオレはしかし物怖じせずに言う。
「オレ達は観光しに来ただけだ。この〝音楽の都〟と謳われた「エレジア」にな」
オレが堂々とそう答える。するとシャンクスの顔が安堵したかのように明るくなる。
「そうなんだ!!オレ達もさ!!音楽が大好きだからな!!」
朗らかにそう言ったシャンクスは続ける。
「だから、ここで戦うのはやめようぜ!せっかく訪れたここを血で汚したくない」
シャンクスがその提案を口にするとオレも笑みを浮かべる。
「同感だ。ただ音楽の文化を拝みに来ただけなのに、ここで戦いを始めるのはさすがに頂けねェからな」
船長達は「エレジア」に滞在する時の互いの関わり方に関してそう語り合い、そして結論を出す。
「だから、少なくとも「エレジア」を出るまでは……休戦でどうだ?」
「ああ、異議はねェな」
「暴獣海賊団」と「赤髪海賊団」の間に休戦協定が今ここに成された――「エレジア」に滞在する間という期限付きだが。
1つの島に2つの海賊団が出会ってしまった不幸中の幸いとして、どちらも目的が同じ――音楽への愛によるものであった。
「……(「赤髪海賊団」、特にシャンクスとやらと戦ってみたかったがな)」
なお、シャンクスと「赤髪海賊団」の強さを感じ取れたオレは彼らとの戦闘ができない状況を密かに残念がったのもご愛嬌だ。
「エレジア」の民達、そして国王ゴードンは略奪ではなく、ただ観光しに来た「暴獣海賊団」と「赤髪海賊団」を歓迎し、滞在を許可してくれた。
スサノオ達はそれに甘えて「エレジア」を歩き回り各所でそれぞれ奏でられる音楽を拝聴し、その美しさに魅せられた。
「「〜♪」」
そんな中で小紫――私とマリアはある舞台で三味線を弾いていた。舞台の前で広げられる客席に座る人々はその楽音をうっとりと聴き惚れた。
私達は音楽を愛する者として、また三味線奏者の誇りにかけて三味線を弾かずにはいられなかったんだが……私達の楽音を〝音楽の都〟の民も気に入ってくれるなんて、まことに光栄だ。
なお、「暴獣海賊団」が誇る音楽家テゾーロとステラはこことは違う舞台で歌い踊って人々を魅せている。2人の音楽もまた〝音楽の都〟には好評だった。
とにかく、やがて弾き終えた私達はその途端に人々からの拍手喝采を浴びる。
「――すごいね!」
「「!」」
その時に響くその声に舞台で頭を下げた私達は頭を上げると右側が鮮やかなポピーレッドで左側は淡いピンクホワイトのツートンカラーという髪色をしている少女が舞台に上がってきた。
その少女は――
「あなたは?」
「あ!私は――ウタ!」
「「赤髪海賊団」の音楽家で、シャンクスの娘だよ!」
私がそう問いかけたのを受けてその少女――ウタは堂々と名乗り、朗らかに笑う。その笑みにつれて私達も笑みを浮かべる。
「私は小紫よ」
「私はブラックマリアよ♪」
私達も名乗ったのにウタが頷いた直後に熱っぽく言い出す。
「小紫とブラックマリアの楽音はとても、とても良かったよ!感動しちゃった!」
「「ありがとう」」
目を輝かせるウタの心からの賞賛に私達も素直に笑って礼を言う。ニコニコするウタが続ける。
「でも、見た事がない楽器だね!バイオリンじゃないし……どこの?」
私達が手に持つ三味線を眺めるウタがその疑問を口にする。それに対して私は答える。
「……〝新世界〟のある国の楽器なの。まァ、そりゃバイオリンとは違うけど――同じ弦楽器であるのは確かよ」
「へぇ〜」
ワノ国独特の楽器である三味線を興味深そうに見つめるウタだが、ハッとする。
「あ!私の番だね!」
ウタがそう言うと舞台に堂々と立つ。その事を受けて私達は彼女の邪魔にならないように舞台から降りて客席に座した。
そして私達を含む人々に見守られる中でウタは深呼吸し、歌い始めた。
「〜♪」
「……おぉ……」
ウタから発せられた歌声は見事だった。そう、まるで天国から聴こえてきた天使の声そのものであるかのようだった。
その美しき美声に私達はもちろん〝音楽の都〟の民もうっとりと聴き惚れた。ウタによってもたらされた素晴らしく夢のような時間が続き、私達の心を満たせた。
やがて、その時間が終わってしまった途端に拍手喝采が起こった。
「……素晴らしいわ!ウタ!」
「ええ、ええ!本当に感動したわ!ウタ!」
私達もたまらず舞台に上がってウタを心から褒め称えた。拍手喝采、そして私達からの賞賛を受けてウタは恥ずかしそうに、しかし満面の笑みを浮かべた。
「えへへ……ありがとう!」
ウタがそう言うのに私は朗らかに笑う。するとマリアが熱っぽく言う。
「次は一緒に歌ってみようよ!」
「!それはいいね!」
「じゃあ、どんな曲がいいか……」
子供だからか、すぐに仲良くなれた私達は心から楽しく会話した。
するとそんな私達の元に
「――ウタ!」
「!シャンクス!」
シャンクスがやってきた。
ウタを迎えに来たシャンクスは今の彼女の状況を目にして笑みを浮かべる。
「お!もう友達ができたのか!」
「うん!こちらは小紫で、こちらはブラックマリアだよ!」
シャンクスが言った事をウタは肯定して私達の事を彼に紹介してくれた。それを受けてシャンクスは嬉しそうに笑い、そして私達に礼を言う。
「ウチの娘と仲良くしてくれてありがとな!」
「いえいえ」
「ええ!でも!ウタの歌は素晴らしかったわ!感動したわ!」
礼を私達が受け取った時にマリアがウタの事を賞賛する。それによってシャンクスは満面の笑みを浮かべる。
「そうだろ!!そうだろ!!ウタの歌は世界一だからな!!」
娘の事を褒められたシャンクスは心から喜び、そして弾みがついて娘自慢を熱っぽく始めた。
「シャンクスったら――」
そんなシャンクスの姿勢にウタは恥ずかしそうにするが、嬉しそうにもした。父に自分の事を自慢してもらって悪い気はしなかったからだ。
そうしてシャンクスも加えた私達で楽しく会話した。しばらくすると互いに予定があるために一旦別れた私達だが。
「おーい!君!」
「!」
次の場所に向かって歩もうとする私にシャンクスが声をかける。視線を向けるとシャンクスはさっきの様子とは一変して少し真剣になっていた。
「小紫……だったかい?」
「ええ、何でしょうか?」
そんなシャンクスからの確認を受けた私は突然の事で気になったものの、一応肯定した。するとシャンクスが何やら意味ありげな目つきで私の事を見つめた。
「あの「君は……」――?」
その視線でやはり不審に思った私が疑問を口にしようとする瞬間に突然シャンクスが重々しく口を開く。
「君は――海賊としてずっと生きるつもりかい?」
「……あ゛?」
シャンクスが穏やかに言ってみせたが、その言葉に私は額に青筋を走らせた。
「……お前も「私」を否定するのか?」
殺気立った私の姿勢にシャンクスはうろたえた。
「い、いや……君には海賊以外の道もあるんじゃないかと思ってな…「ない」……!!」
慌てたシャンクスが辛うじてそう言うが、その考えを私はばっさり切り捨てる。そして
「……誰だろうが何と言おうが、私は海賊の道を歩む!!」
「ましてや、部外者であるお前にそう言われるいわれはどこにもない!!」
堂々とそう宣言した私の姿勢にシャンクスは口を閉じる。
「……君にすごく失礼してしまったようだ。すまなかった……忘れてくれ」
真剣な表情を浮かべたシャンクスは頭を深く下げて詫びを入れ、そしてその場を離れていった。
その姿を私はいつまでも睨みつけ続けた。
「……どいつもこいつも……」
その事態、そして伴って以前の出来事をも思い出してしまった私の機嫌がさらに悪化してしまった。
……実は〝金色神楽〟からしばらくして「暴獣海賊団」の旅が再開されようとする直前に狂死郎が懲りずに私を勧誘してきたのだ。
そんな狂死郎の事をうっとうしく感じた私はその背中に関しての事を匂わせる事で黙らせ、追い出したが……
「……シャンクスだろうが」
「……狂死郎…
「誰に何を言われようが」
「私は私だ!!」
「私の意思、歩く道を変えるつもりは一欠片さえも決して――ない!!」
私――小紫はその覚悟を強く決めた。
それから時が経ち――
「暴獣海賊団」と「赤髪海賊団」が「エレジア」を去る前夜になった。それ故に大きな宴会が開かれた。
「ん〜…たくさん歌ったァ〜〜」
「……でも、皆喜んでくれたな」
その会でウタは一曲でもたくさん歌い、その歌声を国中に届けた。その美しき歌声により国中が感動に包まれたのだ。その事に笑みを浮かべたウタだが、ふと寂しげな顔になる。
「……もう終わりかァ〜」
実は音楽の分野にてあまりにも卓越した才能を秘めてるウタはそれを見込まれて「エレジア」に残って歌手になるための英才教育を受ける提案を出されたのだ。
だが、父シャンクス率いる「赤髪海賊団」の事を愛するウタはその提案を断ってその音楽家として海に出るのを選んだ。その事に悔いはないが、〝音楽の都〟と謳われた「エレジア」を去る事にはウタもやはり寂しさを覚えた。
口惜しそうに周囲を見渡るウタの目にいつの間にかそばに落ちたあるものが映った。
「あれ?」
ウタはそのもの――
――拾ってしまった。
「何だろう?」
その楽譜を見てみると見た事がない曲にウタは首を傾げた。だが、好奇心が高まり――
「歌ってみよっか!」
実はその楽譜に操られているのだと気付かないウタは楽譜を見ながら歌おうと口を開き――
「ああああ!!」
「「「!?」」」
突然その場に大声が響いた。
それに驚愕した人々はその音源に一気に視線を向けると
「あああ!」
「ちょっ!どうしたの!?ノヴァ!?」
「ノヴァ!?」
ステラが抱っこするノヴァが叫んでいたのだ。ステラもテゾーロも叫び出した我が子に驚き、慌てながらあやそうとするもののその叫びが止まらなかった。
「あー!あー!」
「「……ん?」」
ノヴァが叫びながら指を指しているのに気付いたテゾーロとステラはその先に視線を向けてみるとウタが立っていた――正確には彼女が手に持つ楽譜をノヴァが指差していたのだ。
「……あ!これ?」
ウタもその事に気付き、楽譜をノヴァに掲げてみる。
「あー!」
ノヴァも肯定するかのように声を上げた。その様子に混乱とした雰囲気も優しくなる。
「……ふふっ、この楽譜が欲しいのね!」
「ノヴァったら!……さすが、私達の子ね!ね〜あなた」
「ああ!さすがだよ!ノヴァ!」
人々がノヴァの事を優しく見つめる。
だが、そんな中でゴードンはふとその楽譜を目にする。
「……んん?」
ゴードンはしばらく目を細め――そして目を大きく見開いて顔を真っ青にする。
「ま、まさか……!?そ、それは……!!」
「……?」
「ゴードンさん?」
様子が変わったゴードンの姿に人々が首を傾げるが、それに気付かない彼は震える指で――
「――「Tot Musica」の楽譜!!?」
ウタの手に持つ楽譜を指しながら叫んだ。その叫びがその場に行き渡り、人々はしばらく呆然とする。が、やがて顔を真っ青にしてざわめく。
「トットムジカ!?」
「あの!?」
「あの楽譜がそうなのか!?」
周囲の人々が動揺、恐怖をみせ始めるのにギルド一家も訝しげにし、ウタも不安になる。
そして騒ぎを聞きつけ、やってきたオレとシャンクスが問いかける。
「――一体、何事だ?」
「トットムジカって?」
事情を知らない者達の総意をオレ達がそのまま口にするとゴードンが顔が真っ青なまま語り出す。
トットムジカ――
それは〝歌の魔王〟と恐れられた存在の事を指す
それが世界に姿を現すには「Tot Musica」の楽譜、そして〝ウタウタの実〟が必要だという
〝ウタウタの実〟の能力者が禁忌の楽曲「Tot Musica」を歌うと「ウタウタの世界」のみならず現実世界にも降臨できるのだ
一度でも顕現すれば最後。「ウタウタの世界」と現実世界両方に姿を現し破壊の限りを尽くすという
なお、楽譜は「エレジア」の地下に封印されている――筈だったが……
ゴードンが語った内容にシャンクスとウタ、「赤髪海賊団」の海賊達は顔を真っ青にする。そんな彼らにゴードンは冷や汗を流しながらも問いかける。
「し、シャンクスさん。お嬢様は……も、もしかして……〝ウタウタの実〟を食ったのですか?」
「……ああ、そうなんだ」
その問いかけを受けてシャンクスは重々しく肯定した。その答えにゴードンは息を呑み、その場の人々も顔を真っ青にした。
無理もない。今まさにトットムジカが復活されようとしていたところだったのだから。
「あ、危なかった……!」
「ああ……ノヴァに感謝だな……」
だが、その復活がギリギリで阻止された事に人々は安堵し、シャンクス達も結果論になるといえウタが「Tot Musica」を歌おうとするのを阻止したノヴァに心から感謝した。
「――ゴードンさん」
「ええ!!この楽譜は私が責任を持ってもう一度封印してきます!!」
ウタから楽譜を預かったゴードンは地下――封印の場に向かっていった。
「……危なかったな。ウタ」
「うん……」
シャンクスが気遣いげに言ってくれるのに頷いたウタは遠のいでいく楽譜に忌避感を持って、しかし何か思うところもあるのか見つめ続ける。
「いやァ……危なかったですな」
「全くだな……ノヴァは将来有望だな!」
テゾーロが漏らす言葉に賛同するオレはノヴァを褒め称えるとステラもそれに乗っかかる。
「そうよ!ノヴァ!あなたは少なくとも1人の女の子を救ったのよ!」
「あい!」
ステラがノヴァを掲げながら賞賛し、ノヴァの方も満面の笑みを浮かべた。その和気藹々な雰囲気にオレも微笑む――が
「……(実はオレが〝歌の魔王〟とやらと戦ってみたいと思ったのは内緒だな)」
密かにそう思っていたオレの頬に一筋の汗が流れた。
騒がしい夜空に太陽が登り、「暴獣海賊団」と「赤髪海賊団」が「エレジア」を去る時がやってきた。
「あんたらとは色々あったな、特にウタの件で本当に感謝している」
「礼はいい」
「いや、この恩はなかなか忘れられねェよ」
出港の時間が迫る中でオレはシャンクスと会話していた。ウタとトットムジカの件で感謝の意が収まられないシャンクスの勢いにオレは苦笑を禁じ得なかった。
そこでふとオレは抱いたある疑問をこの機会として投げかけてみる事にした。
「……あんたは」
「ん?」
「このオレに何かあるのか?……ずっとオレを見つめ続けたんだろ?」
オレがそう指摘するとシャンクスは真剣な表情になる。そして重々しくも答える。
「……正確にはあんたの親父の方になんだ。〝暴獣のスサノオ〟」
「……へェ、親父にか?」
「ああ、〝百獣のカイドウ〟にはちょっとな」
険しい表情で目を細めるシャンクスにオレは興味を惹かれた。
目前の海賊と親父の間に何があったのかオレは気になり、故にぜひともその全貌を知りたいところなんだが
「……もう時間だ。この続きはできる事ならばまた会った時にしよう」
出航の時間になったためにシャンクスは話を切り上げる事にした。そんなシャンクスからの言葉を受けてオレは笑みを浮かべる。
「おう!その時は全力で戦おうぜ!」
「……ハハッ」
堂々とそう宣するオレの好戦的な姿勢に険しい表情を浮かべていたシャンクスも吹き出した。なお、そんなオレ達以外にも
「またね!小紫!マリア!」
「ええ」
「またね〜♪」
「ノヴァもありがとうね!」
「あい!」
「ウタちゃんも気を付けてね!」
ウタと小紫達、ギルド一家も挨拶を交わしていた。次に会う時は敵同士になる可能性があるにも関わらずに和気藹々としていた。
無論その可能性を理解している彼女達はそれでもこの瞬間ぐらいは仲良くしようとしていた。
――「暴獣海賊団」と「赤髪海賊団」は和やかな雰囲気の中で「エレジア」から無事に出港した
「――という訳さ!」
――あるところでシャンクスが語った冒険の物語を楽しく聞くある男の子がいた……
「……〝暴獣のスサノオ〟かァ〜〜!」
☆魔王復活の危機を脱した「暴獣海賊団」と「赤髪海賊団」!!
そして、ある男の子がその名を知る…