ブルーアーカイブ;バトルオペレーション2 作:実力と発想が見合わない人
◇トリニティ合宿場・体育館
「それっ!」
『うおっ!』
風切り音と共に凄まじい速度でメイスが振り回される。
「あははっ!これいいね!すごく使いやすい‼」
もはや、自分の愛銃のサブマシンガンをフル無視して両手でメイスを振り回すミカ。
俺はそれを回避したり、アームドアーマーVNで受け止めたりしてやり過ごす。
いや、マジで危ない。おそらくあれが当たったらバンシィでも一発で破壊される。
現在、先生と補習授業部、そしてケイはアリウスの部隊を相手に奮闘してくれている。
俺は現状で一番の脅威、ミカを抑える役目だ。
『させるかってんだよぉ!』
バックパックのスラスターを吹かし、急速に距離を取る。
右手の武装、アームドアーマーBSをミカに向けて放つ。
うねる様な軌道のビームはあたりのアリウス生徒を巻き込みながらミカへと直撃した。
「あははっ!その程度じゃ私は止められないよ?」
しかし、ミカには効果は少ない。まったくの無傷でこちらに突撃してくる。
巻き込まれたアリウス生が倒れている辺り、まったく効いてない訳では無いだろう。
こんなことなら、対格とオバチュ対格積んどけばよかったと思う。*1
『まぁ、当たらなければどうと言う事は無い・・・なっ!』
振り下ろされたメイスを左腕で抑え、ゼロ距離でビームを撃つ。
しかし、ミカは凄まじい怪力で抑えた腕ごとメイスを持ち上げた。
『もうこんなことはやめろ!』
「早くナギちゃんを返してくれればやめてあげるよ!」
『友人を檻の中に放り込んで楽しいか!?』
「ッ!・・・あなたには関係ないじゃんね!」
絶え間なくメイスを振り回し、隙があれば突きを繰り出してくる。
また、持ち手での殴打やメイスを視点にした蹴りなど、完全に使いこなしている。
まるで以前から使っていたような戦闘スタイルだった。
『なんでそんなに使いこなしてんだよ‼』
「感覚かな☆私、天才だから!」
メイスが地面や壁、障害物にぶつかるたびに、その場所が破砕される。
恐らくこのままでは俺もそうなるだろう。
致し方ない・・・アレを使うとしよう。
俺はスラスターを使い、体育館の空いた穴から天井に出る。
それに続いてミカも跳躍。同じように天井に出た。
「あははッ!広い場所で戦うのもいいね!狭い場所じゃ色んなものに引っかかって戦いにくいし!」
『いいぜ、やってやんよ‼』
俺の視界に<NT-D>の文字が浮かぶ。
装甲の一部が展開し、全身に仕込まれたサイコフレームが淡い輝きを放つ。バックパックのビームサーベルが上を向き、両サイドのスラスターが顔を出す。そして頭のパーツが回転し、ガンダムフェイスが露出しアンテナが2つに割れた。
左腕のVNは展開され、猛禽類の爪を思わせる形に変化する。
NT-D・・・ニュータイプデストロイヤーシステム。
本来、ニュータイプまたは強化人間と敵対した時に発動し、機体を「変身」させ、その性能を爆発的に上げる。また、インテンション・オートマチック・システムにより、パイロットの思考だけで機体を動かすことができるようになる・・・つまり、自身の体のように機体が動かせると言う事だ。
だが、俺の場合は元々体のように動かせている都合上、恩恵が少ない―――なんてことは無く、「変身」によって2つから8つに増えたスラスターによる機動性の上昇。それに今まで以上の反応速度を手に入れる事が出来る。
「わ~お・・・姿が変わっちゃった。それがあなたの本気ってことなのかな?」
『パワーアップと言ってもらおうか。』
「どっちでもいいじゃんね・・・結局ぶっ壊すんだから‼」
一瞬で距離を詰めてくるミカ。
俺も距離を詰めて懐に入り込み、振り下ろされたメイスの持ち手を左手で受け止める。
それにしても凄まじい怪力だ。ユニコーンモードの時には負けていたかもしれない。
「ねぇ、早く壊れてくれないかな?さっさと終わらせたいんだよね!」
『はいそうですか、とはいかねぇよ‼』
メイスによる連撃をステップでかわす。
そして振り下ろしで地面にめり込んだメイスを踏みつけ、そのままミカに向けて展開されたVNを振り下ろす。
しかし、ミカは俺の左腕を掴むことで受け止めた。
先ほどまで半端な攻撃をあえて受けていたミカがメイスから片手を離してでも受け止めたのだ。
すると、先生から通信が入る。
”ジーク。こっちは何とか終わりそうだよ!”
「うそっ!?たったの5人で!?」
”シスターフッドが応援に来てくれたんだ。”
シスターフッド、その名前を聞いたミカは悔しそうな表情をする。
「なるほどね、確かにティーパーティーの命令にも背ける組織だけど・・・ただで動く様な人たちじゃないよね。誰がどんな対価を支払ったんだろうね?」
『・・・なぁ、いい加減諦めたらどうだ?勝負はもうついてるだろう?』
「あははっ!面白いこと言うね!・・・私はもう行くところまで行くしかないの。もう止まれないの。」
ミカはさらに攻撃を仕掛けてくる。だが、その動きは先ほどとは違い自暴自棄の様な滅茶苦茶なものだった。
「なんで・・・なんでセイアちゃん襲撃されたときには動かなのに・・・今になってシスターフッドが介入してくるなんて!」
振り下ろし、横薙ぎ、突き・・・どれも大振りで隙が大きい。まるで倒してくれと言わんばかりだ。
「何を間違えたのかな?・・・浦和ハナコ?白洲アズサ?それとも一番大きな変数の先生とあなたを軽く見てたことかな!?」
メイスの一振りごとに、小さな水滴が宙を舞う。
ミカは泣きながら俺に攻撃をしてきている。
「セイアちゃんだって・・・ほんとは殺すつもりなかったのに!ちょっと怖い目にあって大人しくしてもらうつもりだったのに!」
突き出されたメイスを掴み、ひねりを加えて奪い取る。
動きの悪くなっていたミカは予想よりもあっさりとメイスを手放した。
「あはは、ダメだなぁ・・・私。」
「ミカさん・・・」
通信機からハナコの声が聞こえる。
ミカはようやく自身の愛銃を取り出し、こちらに向け構える。
「多分事故だったんだよ・・・セイアちゃん、元々体弱かったし。」
「ジークさん、セイアさんは無事です。と伝えてください。」
『わかった。・・・・聖園ミカ、浦和ハナコからの伝言だ。』
「なにかな?」
『百合園セイアは無事だそうだ。』
「・・・!?」
『安全のためにトリニティの外で・・・救護騎士団の団長が守っているらしい。』
「・・・セイアちゃんが・・・無事・・・」
ミカは持っていた銃すら手放し、その場に座り込む。
「そっかぁ・・・生きてたんだ・・・よかったぁ・・・」
もはや抵抗の心配はないと判断した俺は一度先生たちの元へ向かう為、屋根から降りた。
その場には先生やケイのほかにシスターフッドの面々がいた。
「ジーク、終わりましたか?」
『あぁ、もう抵抗は無いはずだ。』
”お疲れ様、ジーク。おかげで勝利する事が出来たよ。”
周りでは倒れているアリウス生徒がたくさんいる。
すでにシスターフッドに連行されているが。
『いや、今回は先生や浦和ハナコの働きがでかいだろう。私はただ強敵と戦っていたに過ぎな・・・ん?』
先生との会話中。突然感じる違和感・・・小さな声で何かが聞こえ始める。
まるで子供の様な・・・いや、集団の意識?
なんだ?・・・機体の制御が!?
許せない
憎い・・・憎たらしい
『うっ・・・うごご・・・』
”ジーク?”
虚しい
痛い・・・苦しい
「ジーク、何が・・・」
よくも・・・よくも私たちの同胞を‼
お前たちも同じ苦しみを味わえ‼
『ぐぎぎ・・・があぁぁ‼』
”どうしたんだい?どこか不調が・・・”
「ッ!先生離れて!」
先生に向けて走り出すケイ。
俺は先生に向けて左腕を振りかざす。
殺す・・・殺してやる!
vanitas vanitatum et omnia vanitas
「やめなさい!」
殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!
油断した。サイコフレームが人の意識を取り込むことを忘れていた。
流れ込むアリウス生徒の意識は、俺が想像するよりも強力だった。
それに加えて、この場のアリウス生徒を通して遠方のアリウス生徒の意識も一斉に流れ込む。
鍵爪のように開いたアームドアーマーVN。
俺はそれを、先生を突き飛ばしたケイに向けて―――
全力で振り下ろした。
今回はここまでです。
ガンダムのキャラが先生やるって作品見たいよね。
ジンネマン先生とか・・・・・マリー!?
それではまた次回・・・
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