「へぇ、俺が『
「自覚あったんかい」
「じゃなきゃ基本的に力を隠さないだろ?」
あの後、皆の元に戻り心配されていたメルトだ。
意外だったのが力を隠していたことに不満はあれど嫌悪まででいっていない事だった。
良くも悪くも弱肉強食の世界でありながら絶対の君主はリムル以外ありえない、と言った風に忠誠心は全くブレ得ていなかった。
凄いな、これが人望か。
それは置いておき、俺が足蹴にしたガゼル王は笑って俺のことを許してくれた。
リムルに何度も念を押したが、本当にあっさり許してくれるとは思わなかった。
これが元の世界ならリンチものだぞ。『ユグドラシル』だって最低限のプライバシーの順守はあったし、自分から何か漏らさない限りは危険は少なかった。
まあ、恨みを買って粘着されて特定されたことはあったが。幸いにもそいつは自分の手で始末しなければ気が済まない性だったようで、正当防衛で逆に葬ってしまったこともあったな。
生きるためだ、済まないと思っても後悔はない。
ドワーフの彼らと友好を深めるために酒盛りを始めたのだが、意外と面白い話を聞いたことだ。
魔物にもランク付けが合って、あの一瞬だがレイドボス化した俺の強さは『
この世界の魔王がどれくらいなのか今のところしらないから具体的なことを言えないが、逆説的に全員がレイドボス、もしくはワールドエネミー級と考えてよさそうだ。
面白くなってきた。いずれ挑戦
宴会用の料理も美味い事、話を聞きながら酒以外は手が進む。
そうして話が盛り上がっている中、ガゼル王がリムルに盟約を結ぼうとしていた。
分からん話でもない。ドワーフの匠であるカイジンも流出して新たな技術を鬼人のクロベエと共に入手してるし、特産物の酒の生産量も悪くない。
いずれ交易をする際に後ろ盾は必要だ。特に、他から理性なき魔物を守るものなんてもの好きは居ないのだから。
それにガゼル王もドワーフの国を治める者として打算もあるのだろう。
後ろ盾を得たという事は、リムル達が前に立たなければいけないということ。まあ友好的なのはありがたいし、力だけなら相当な者が来ない限り何とかなるだろう。
で、国を建てることになったのだが…………何でリムルは自分が王になる事を理解してないんだ?
もしかしてあれか、黄金世代の市民だからみんな平等の精神を持ってるのか?
だとしたら甘いな、リムルがこの街、この国で俺を除いたら最強に位置するんだから弱肉強食の世界では当然では?
ほら、シオンが勝手に勘違いして刃を抜こうとしてるし、いい加減暴走癖を直さないか?それとも鬼人ってそういうものなのか?
みんなが賛成している中でリムルだけ乗り気じゃない。俺にも視線を向けてくるが果汁ジュースを飲んで知らんぷりしておいた。
恨みがましい視線をよそに、ドワーフ達との宴会は夜が更けても続くことになった。
こうしてドワーフの国であるドワルゴンとジュラ・テンペスト連邦国の協定が行われた。
多くの種族がリムルの支配地域にいるため連邦国を名乗ることとなり、この協定によってこの名が世界中に知られることとなった。
リムルを王に、側近には鬼人らや嵐牙狼、ゴブリン達を中心に発展することとなる。
友好を求めたり、興味本位だったり、リムルの庇護を求めてやってくる魔物まで多種多様の訪問客がやって来た。
もちろん、荒くれ者も居たのだが、過激なボディーガード達にボコられて晒されるという良き恥をかかされて残念なことになっている。
俺は敵対したらバッサリやれと言ったんだが、聞き入れられなかったようだ。
優しいことで、その優しさに付け込んでくる奴らもいるのだから甘すぎると言わざるを得ない。
この前に蜂のモンスターからこっそり分けてもらったハチミツを固めた飴を舐めつつ適当に街をぶらぶらしていた。
もう既に転生してから半年以上、この国に滞在しているが、思っていたよりもトラブルが少ない。
魔王の一人や二人が来るかと思っていたんだが、杞憂だったか?
そう思っていた矢先だった。
遥か遠く、しかし気配は全く隠さず凄いパワーを持つ何者かが飛んでくるのをミニマップで確認した。
前回は
今度こそ本当の魔王だ。リムルには悪いがわくわくする。
俺
リムルの罵倒が聞こえたが気にしなーい。先に到着するのは俺だからな!
メルトのスポーン位置が固定されました。なお強さは『
今から来る誰かさんの気が合いそうな気がする。
感想や評価を頂けるとモチベにつながるのでよろしくお願いします。