問題児たちと龍を司る神が異世界から来るそうですよ? 作:RYUBA
またですが、遅くなり申し訳無いです(´・ω・`)
テストがあったりと色々とあり、投稿する暇が......
ってなってました
次は......7月になる迄には必ず投稿します!
それでは、本編をどうぞ!
※2015年5/27、02:36に後半を訂正しました
"ノーネーム"居住区画、水門前
俺達は廃墟を抜け、徐々に外観が整った家が立ち並ぶ場所に出る
俺と4人+αはそのまま居住区を素通りし、水樹と呼ばれる苗を貯水池に設置するのを見にいく
(着く前にちゃんと元の人の姿───獣耳と尻尾は無くならなかった───に戻っている)
貯水池には先客が居たらしく、ジンとコミュニティの子供達が清掃道具を持って水路を掃除していた
「あ、皆さん!水路と貯水池の準備は調っています!」
「御苦労様ですジン坊っちゃん♪皆も掃除を手伝っていましたか?」
ワイワイと騒ぐ子供達が黒ウサギの元に群がる
「黒ウサのねーちゃんお帰り!」
「眠たいけどお掃除手伝ったよ!」
「ねぇねぇ、新しい人達って誰!?」
「強いの!?カッコいい!?」
「YES!とても強くて可愛い人達ですよ!皆に紹介するから1列に並んでくださいね」
黒ウサギよ、その可愛いには俺(ついでに逆廻)も含まれてないよな?
あくまで、春日部と久遠の事を言ったんだよな?
そんな事を考えていると、黒ウサギが指を鳴らす
すると、子供達は一糸乱れぬ動きで横1列に並ぶ
数は20人前後だろうな。見てみると猫耳や狐耳の少年少女も居た
(マジでガキばっかだな。半分は人間以外のガキか?)
(じ、実際に目の当たりにすると想像以上に多いわ。これで6分の1ですって?)
(.......。私、子供嫌いなのに大丈夫かなぁ)
(これでは参加出来れば勝てるゲームも参加出来ずに勝てないだろうな......。これから色々と大変そうだ)
感想を心の中で呟く。多分、逆廻達も心の中で呟いているだろ
コホン、と仰々しく咳き込んだ黒ウサギは4人を紹介する
「右から、逆廻十六夜さん、久遠飛鳥さん、春日部耀さん、輝龍刃さんです。皆も知っている通り、コミュニティを支えるのは力のあるギフトプレイヤー達です。ギフトゲームに参加出来ない者達はギフトプレイヤーの私生活を支え、励まし、時に彼等の為に身を粉にして尽くさねばなりません」
「あら、別にそんなの必要無いわよ?もっとフランクにしてくれても」
「駄目です。それでは組織は成り立ちません」
久遠の申し出を、黒ウサギはこれ以上ない厳しい声音で断じる
今日1日の中で、一番真剣な表情と声だった
「コミュニティはプレイヤー達がギフトゲームに参加し、彼等のもたらす恩恵で初めて生活が成り立つのでございます。これは箱庭の世界で生きていく以上、避ける事が出来ない掟。子供のうちから甘やかせばこの子達の将来の為になりません」
「.........そう」
黒ウサギは有無を言わせない気迫で久遠を黙らせた
それは今日までの3年間、黒ウサギ1人でコミュニティを支えていたからこその厳しさなんだろうな
久遠も、何かを思ったみたいだからな
「此処に居るのは子供達の年長組です。ゲームには出られないものの、見ての通り獣のギフトを持ってる子もおりますから、何か用事を言い付ける時はこの子達を使ってくださいな。皆も、それで良いですね?」
この子達を使えと言われても...、と考えていると
「「「「「よろしくお願いします!!」」」」」
キーンと耳鳴りがするほどの大声で20人前後の子供達が叫ぶ
4人はまるで音波兵器のような感覚を受けた
「ハハ、元気が良いじゃねぇか」
「そ、そうね」
(........。本当にやっていけるかな、私)
「ぐおぉ!?耳があぁ!!?」
......否、俺は実際に音波兵器のダイレクトなアタックを食らった
ヤハハと笑っているのは逆廻だけで、他の2人はなんとも言えない複雑な顔をして、俺は
逆に何で笑えるのかを小一時間程問いたいぞ逆廻
「や、刃さんが無事かどうかが気になりますが、自己紹介も終わりましたし!それでは水樹を植えましょう!黒ウサギが台座に根を張らせるので、十六夜さんのギフトカードから出してくれますか?」
「あいよ」
気にしてくれるのはありがたいが、まだ耳がキーンとしている
まぁ、放っておけば勝手に治るが
さてと......長年水が通っていない感じの水路だが、骨格だけは立派に残っているな
だが、所々ひび割れしていて、砂も要所に溜まっている
流石に、全ての砂利を取り除くのは難しかったようだ
なので俺は砂利だけを
どうやって消したのかは後々明かすぞ
............メタい話は止めておこう
砂利を消した後、周りを見ると春日部が石垣に立ちながら、物珍しそうに辺りを見回していた
「大きい貯水池だね。ちょっとした湖ぐらいあるよ」
『そやな。門を通ってからあっちこっちに水路があったけど、もしあれに全部水が通ったら壮観やろなぁ。けど使ってたのは随分前の事ちゃうんか?どうなんやウサ耳の姉ちゃん』
黒ウサギはいつの間にか持っている苗を抱えたままクルリと、三毛猫の方へ振り返る
三毛猫が質問した内容も、獣耳があるおかげ?で分かる
「はいな、最後に使ったのは3年前ですよ三毛猫さん。元々は龍の瞳を水珠に加工したギフトが貯水池の台座に設置してあったのですが、それも魔王に取り上げられてしまいました」
逆廻が瞳を輝かせた。嫌な予感が凄いするぞ......?
「龍の瞳?何それカッコいい超欲しい。刃!お前の瞳寄越せ!」
案の定問題発言したな......
「勿論断るぞ。大体、今の俺の瞳は龍の瞳じゃないから使っても意味無いぞ?使えるのは俺が龍神の時だけだ。どちらにしろ使わせないが」
「何だよ、つまんねぇな。なぁ黒ウサギ、龍の瞳は何処に行けば手に入る?」
俺の瞳が使えないから取りに行こうとする逆廻
逆廻なら黒ウサギに場所聞かなくても龍の所行って戦ってそうだな
「さて、何処でしょう。知っていても十六夜さんには教えません」
まぁ、逆廻に教えれば最後だしな。確実に挑みに行くだろうし
挑みに行くのは良いが、俺に勝てたら場所教えるか
今の俺にすら勝てなければ、逆廻1人では龍に勝てないからな
黒ウサギが適当にはぐらかして、ジンが話を戻す
「水路も時々は整備していたのですけど、あくまで最低限です。それにこの水樹じゃまだこの貯水池と水路を全て埋めるのは不可能でしょう。ですから居住区の水路は遮断して本拠の屋敷と別館に直通している水路だけを開きます。此方は皆で川の水を汲んできたときに時々使っていたので問題ありません」
川の水を汲んできた時?相当離れている筈だが
「あら、数kmも向こうの川から水を運ぶ方法があるの?」
俺も疑問に思った事を、久遠が問う
苗を植えるのに忙しい黒ウサギに代わってジンと子供達が答えた
「はい。皆と一緒にバケツを両手に持って運びました」
「半分くらいはコケて無くなっちゃうんだけどね!」
「黒ウサのねーちゃんが箱庭の外で水を汲んでいいなら、貯水池をいっぱいにしてくれるのになぁ」
......頑張ってるな、子供達
「.........。そう。大変なのね」
久遠は少しだけガッカリしたような顔をしているな
もっと画期的で幻想的なものを想像して、期待してたんだろうな
そんなものがあれば黒ウサギも水不足で頭を抱える事も無かったと思うが
その黒ウサギは貯水池の中心にある柱の台座までウサギの様に───ウサギだが───ピョン、と大きく跳躍する
「それでは苗の紐を解いて根を張ります!十六夜さんは屋敷への水門を開けてください!」
「あいよ」
逆廻が貯水池の下りて水門を開け、黒ウサギが苗の紐を解くと、根を包んでいた布から大波のような水が溢れ返り、激流となって貯水池を埋めていく
水門の鍵を開けていた逆廻が驚いて叫ぶ
「ちょ、少しはマテやゴラァ!!流石に今日はこれ以上濡れたくねぇぞオイ!」
確かに、逆廻が戻って来た時にまた服が濡れていたな
逆廻が慌てて石垣まで跳躍するが、俺が着地するのは許さん
俺は逆廻の着地予想地点まで行くと
「残念だったな、逆廻。落ちてこい」
一般人程に手加減をした踵落としで蹴り落とした
「なっ!刃おま」
逆廻が何か言ってたが激流に呑み込まれる
そんな事を知る事も無く、封を解かれた水樹の根は台座の柱を瞬く間に絡め、更に水を放出し続ける
水樹の青葉が樹枝から溢れ出た水と、月明かりで
「うわぉ!この子は想像以上に元気です♪」
逆廻が激流に呑み込まれている事を知らない黒ウサギは、想像以上で嬉しいらしい
水門を勢いよく潜った激流は、一直線に屋敷への水路を通って満たしていく
「凄い!これなら生活以外にも水を使えるかも......!」
生活以外?気になるからジンに聞いてみよう
「生活以外って......農作業でもするつもりか?」
「近いです。例えば「刃ァァァァア!!!!」」
ジンの声を遮り、逆廻が俺の名を叫んでいる
何とか上がってこれたようで、息を切らしなか俺を睨んでくる
「や、刃さん。十六夜さんに一体何を......?」
ジンが恐る恐る聞いてくる
「水路から出てくる時に突き落としてやっただけだが?」
「そんなさも当然のように言わないでください!」
「最初に俺に危害を加えたのは逆廻の方だ。よって俺は悪くない」
「悪いですよ!?やり返さなければ良いだけじゃないですか!」
「やられたらやり返すのは当たり前だろう?」
「何言ってんだコイツ、みたいな顔しないでくださいよ!?とにかく!!十六夜さんに謝って来てください!!!」
ジン......お前ツッコミの
「仕方無いな」
ジンで遊ぶのは終わりにするか。俺は逆廻の方に歩いていく
「オイコラ刃!お前何してくれてんだ!?」
結構水を飲んだのか、多少咳き込んでいる
「ただ単に、逆廻を水路に落としただけだが?」
「当然のように言うな!!俺を落とす必要はないだろ!?落とすなら黒ウサギだろうが!!びしょ濡れになって黒ウサギの服が透けるのを見たいだろ!?」
............最後の発言だけスルーしとこう。黒ウサギが何か「何を馬鹿な事を言っているのですか問題児様は!?」とか言ってるけど気にしない
気にしたら負けだ
「落とす必要はある!さっき無駄に力を入れて上がって来たからだ!!」
「それ位許せよ!!てかスルーするな!!!」
「断る!俺はやられたらやり返さなければ気が済まないんだよ」
「だからスルーするな...って何言ってんだコイツ、みたいな顔するな!俺もやられたら3倍でやり返さないと気が済まないから...な!!」
そう言って俺に殴りかかって...殴りかかって!?
「急に殴り掛かってくるなよ」
「...チッ、やっぱ受け止められるか」
「いや、正面から来てるんだから受け止められるだろ」
「綺麗に受け止められるとは思わなかったけどな。どうせこのまま戦っても俺は刃に勝てねぇし、今は止めとく」
「頼むからそうしてくれ」
「けど、このまま止めるのはつまらない」
「俺はこのまま止めて欲しいんだが.......」
「ここで止めたらつまらないから止めないぜ?......刃とお嬢様達が出る、次のギフトゲームで賭けをしようぜ」
次のギフトゲーム...あのピチピチタキシード基ガルドとのギフトゲームか
「良いだろう、賭けの内容は?」
「刃が手出しせずにお嬢様達が勝てるかどうか」
「了承した、逆廻は勝つか負けるか、どちらに賭ける?」
「俺は
「なっ!」
ここで久遠が少しばかり怒っている声で逆廻に問い掛ける
「ちょっと十六夜君?それは私達が弱いって事?」
「いいや?違うぜお嬢様」
「じゃあ何よ」
「俺はただ、負けるに賭けた方が楽しめると思ったからだ!!」
それを聞いた久遠はため息を吐いて先程まで居た場所に戻っていった
「ブレないな逆廻は。ならば俺は勝つに賭けよう。それで、逆廻が賭けに勝ったら俺は何をすれば良い?」
「そうだな......その時の気分で決めるぜ」
「......まぁ、良いか。なら、俺が勝ったら逆廻は次に何かあった時に、自由行動禁止な」
「ヤハハ!それはキツいぜ」
「知るか、逆廻が勝てば良いだけだ。負けるつもりは無いがな」
勝手に賭けする事にした俺達。そこに忍び寄る影───
「いい加減にしなさいこの御馬鹿様方!!」
───基、黒ウサギがスパパァァーン!!とハリセンで俺達の頭を叩く
「何すんだ、黒ウサギ」
「何すんだ、じゃないですよ!何を勝手に決めているのでございますか!?」
「何って......なぁ?」
「あぁ......」
「「
カードを使って
「黙らっしゃい!!」
スパパーン!!と連続でハリセンを受けた。何気無く痛い
「しかし黒ウサギ、遅かったな。もう賭けは成立したようだぞ」
え?と黒ウサギが言うと同時に、羊皮紙が現れた
『ギフトゲーム名"十六夜月と龍の戯れ事"
・ルール説明
・プレイヤー同士で賭けをし、賭けに勝つ。
・賭けの内容に反する行為をしてはいけない。
・賭けに負けた者は、勝者の命令を1度だけ強制される
宣誓
上記のルールに則り、"輝龍刃""逆廻十六夜"の両名はギフトゲームを行います。』
「良し、これでこの話は終わりにしよう」
「終わりも何も、何で勝手な事をするんですか!」
「俺の答えは楽しみたいからだ。答えたから刃の言った通り話は終わりにするぜ。それで?農作業でもするのか?」
逆廻が答えて話を終わらせてから、ジンに聞く
「近いです。例えば
「ふぅん?で、水仙卵華ってなんだ
ジンが半口を開いて驚いてる。まぁ、大方逆廻が『御チビ』という尊敬語と嘲笑を交えたなんとも言えない愛称で呼んだから驚いたんだろうな
「す、水仙卵華は別名・アクアフランと呼ばれ、浄水効能のある亜麻色の花の事です。薬湯に使われる事もあり、観賞用にも取引されてます。確か噴水広場にもあったはず」
「あぁ、あの卵っぽい蕾の事か?そんな高級品なら1個位とっとけば良かったな」
「な、何を言い出すのですか!水仙卵華は南区画や北区画でもギフトゲームのチップとしても使われるものですから、採ってしまえば犯罪です!」
「おいおい、ガキのくせに細かい事を気にするなよ御チビ」
カチン、とジンは癪に障ったように言い返そうとする
しかし逆廻が右手を出してそれを制し、真剣な顔と凄みのある声で
「悪いが、俺は俺が認めない限りは"リーダー"なんて呼ばねぇぜ?この水樹だって気が向いたから貰ってきただけだ。コミュニティの為、なんてつもりはさらさらない」
と、ジンに言い放つ
ジンは言葉に詰まる、黒ウサギから蛇神を打倒してのの水樹を手に入れたのは逆廻だと聞いているのだろうな
逆廻はジン達にとって大戦力になるから、大戦力と期待していただけに、逆廻が言った言葉の衝撃も大きいだろ
「黒ウサギにも言ったが、召喚された分の義理は返してやる。箱庭の世界は退屈せずに済みそうだからな。だがもし、義理を果たした時にこのコミュニティがつまらねぇ事になっていたら............俺は躊躇いなくコミュニティを抜ける。いいな?」
真摯とも、威圧ともとれる不思議な声音で逆廻は語る。軽薄そうな態度に気を取られがちだが、黒ウサギに召喚された俺を含める4人の中で、一番の問題児だ
逆廻の指す"つまらないこと"が何かはわからないが、だからこそかジンも覚悟するように強く頷いて返した
「僕らは"打倒魔王"を掲げたコミュニティです。何時までも黒ウサギに頼るつもりはありません。次のギフトゲームで........それを証明します」
「そうかい。期待してるぜ
一転してケラケラと軽薄な笑いを滲ませる
呼ばれるジンとしてはイラッとするだろうな............
(初めてのギフトゲーム............僕が頑張らないと)
水面に浮かぶ十六夜の月を見下ろし、ジンは1人で呟いていた
今回は何時もより少ないかもです
ちょくちょく書いて、切りが良い所で投稿しようとしたら
この位になりました
誤字、脱字報告、コメントをお待ちしています!