何年か前、俺は前世の記憶を取り戻した
普通に生活していた時にいきなり記憶が脳内に入って来たのだ
それで前世の死因は電車の事故
駅の中を爆走するDQNにぶつかられ線路上に突き落とされた
しかも運の悪い事に電車が来た時だった
そのまま轢かれてお陀仏
しかも身体はバラバラに引き裂かれて
そんな記憶がいきなり入って来たので思わず吐いてしまった
そのせいで親からは凄い心配されるし
本当に最悪だよ
ま、運が良いのか悪いのか、そのおかげでこの世界を満喫させてもらってるんだけどね
前世とキヴォトスの常識が違い過ぎて困惑したのは今では良い思い出だ
前世の日本では、銃刀法が有ったから銃なんかゲームでしか撃った事が無い
初めて銃を撃った時は反動で死ぬかと思った
まぁ、何とか練習して今では上級者レベルのエイムを手に入れた
ただ毎日の様に筋肉痛が襲って来て死ぬかと思ったがな!
……誰に説明してんだろ俺
「伊藤さん、こちらの資料なんですが」
「あ、了解やっておくな」
(そんな事考えてる暇無かったわ仕事仕事)
(え~と、これはこうで…こっちは~…あ、数字間違えてる)
カタカタカタ
「よし、完了」
(やっぱり万魔殿の仕事は楽なんだよな~…議長が風紀委員会に送るつもりの仕事が無ければ!の話なんだが)
「はぁ…」
「あ!ケン先輩!」
「ん?あ、イブキ」
後ろから子供が来た
丹花イブキだ、可愛いね
「ケン先輩、遊ぼう!」
「イブキ…ごめんな、まだ他の仕事が有って」
「そ、そうなんだ…ごめんなさい」
「あぁえっと、代わりと言ってはなんだけど、次の休日に遊園地に連れて行ってあげるから、ね?」
「やったー!約束だよ?」
「うん、約束」
「指切りやろー」
「はいはい」
「「指切りげんまん嘘ついたら針千本飲ーます!指切った!」」
「えへへへ」
「ふふ…あ、そう言えば冷蔵庫におやつのプリン買って置いたから後で食べてな」
「やったー!分かった!」
たたたたたたた
「…ふふ、癒されるな」
「さて…そろそろ昼飯時だし適当に買って食u」
プルルルルルルルル
「ん?はいはい、もしもし?万魔殿所属伊藤ケンです」
『あ!ケン先輩!サラです!』
「ん?サラかどうした?」
電話の相手は情報部の1人であり、俺の後輩であるサラだった
『じ、実は観てほしい映像が!今パソコンに送りますね!』
「了解……あ~、これか?」
カチッ
「っ…これって」
『はい、30分程前にどうやら風紀委員会の部隊がどうやらアビドス自治区の方に向かった様です』
「アビドス自治区に?一体何しに…て、そんな事考える暇は無いな」
「何を考えているか分からないが、このままだとアビドスと戦争になりかねないぞ!」
「サラ、これ他に知ってる奴は?」
『い、いやまだ先輩だけです』
「この件については誰にも言うな、風紀委員会が問題を起こしてるなんて知られたら不味い事になる」
『り、了解です』
「よし、切るぞ」
ピッ
「はぁ、クソが!」
「エデン条約だって控えてるのに、こんな時期に戦争なんかやってられっか!」
報告を受け、すぐさま出る準備を整える
駐車場に停めてあるBMW R75のサイドに荷物を置いて跨り発進させる
ブゥゥゥゥン
アビドス
そこで風紀委員会と対峙するアビドス組と便利屋68による戦闘が行われていた
ドカーン!
ドカーン!
ドカーン!
「先生!下がって!」
バババババババババ!
「くっ、やっぱり数が多い」
「痛!」
「あ、アル様!?ゆ、許さないアル様に!」
「死んでください死んでください死んでください!」
「ふっ隙有りだ」
風紀委員会の銀鏡イオリが構える
「ハルカ!」
イオリが引き金を引く瞬間
「何やってんだこの阿呆共がぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「ぐわぁ!」
猛スピードで何かが横切った、それがイオリを轢いた
ドーン!
それがイオリごと壁を突き破り煙がたった
「な、何!?」
カチャ
コツ、コツ、コツ、コツ
煙の中からイオリを引きずった男の子が出て来た
「何してやがる馬鹿共が」