まどマギの世界で呪いになった少女は、呪術の世界に転生した   作:白くまパンナコッタ

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第八話

 

この世界で、願った先にある物···。

 

魔法少女に課せられる、願いの分だけの代償···。

 

生きたいと願えば早く死ぬ運命になるし、人を癒す力を望めば、その分ソウルジェムが濁るのが早くなる。

 

願いに比例して、私達魔法少女は魔女になる確率も高くなって、いずれは魔女になって行った。

 

「一つ、質問よろしいでしょうか?」

 

「何だ、言ってみろ」

 

「その願いに、()()は付きますか?」

 

「代償···だと?」

 

変な事を聞くな、と学長先生は額に眉を寄せて、ぬいぐるみを作る手を止めた。

 

「はい。例えば、願いに相反するだけの代償です」

 

「ふむ。強いて言うなら···呪を他人にかけるならば、その呪いは自分へ戻るか、またはその親族や友人、ペットなど大切にしている物程返りやすいが、願いは別物だと考えている。だから、願いは目標と言った風に言い換えればわかりやすいか?」

 

つまり、この世界には呪術師になって何かを願ったとしても、その代償が無いと言う事に、私は少なからず安堵した。

 

考えて見ればそれもそうか、ここにはキュウべえも、魔法少女も魔女の存在も感じないのだから···。

 

じゃあ、私の願いは···。

私は自分の指輪を見て、()()()()()()()()()()()を探してみてもいいんじゃないかと思い始めた。

 

「私の願いは·········」

 

記憶の片隅に残る、甘い春の日差しのような···思い出せない、けれど私の大切な友達の事を。

 

あの子のように、あらゆる呪いを祓うと決めて。

 

 

 

 

 

 

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学長との面談も終わり、私は案内された寮のベッドの上で大の字に寝転んだ。

 

正直疲れたけれど、この学校の説明を聞けば、魔法少女をしていた頃と何ら変わらない生活で拍子抜けしたくらいだ。

 

もっとこう、忙しさに駆り出されるのかと思っていたら、普通の授業はあるし、授業中に理由を付けて抜け出す必要は無いし···。

 

6人で魔法少女として、繰り出した日々を思い出しては胸が締め付けられるような寂しさを感じた。

 

もう、随分前の事なのに。

 

でも、私がこうして転生していると言う事は、きっと皆も何処かで生きてるんだって思えば、微かな悲しみが和らいで行く気がした。

 

──会いたいなぁ···。

 

そんな事を思っている時だった。

 

コンコンコン、と部屋のドアがノックされたかと思えば、何だか部屋の外が騒がしい。

 

──おまっ、こっちは女子寮だっつてんだろ。

 

──えー。いいじゃん伏黒、挨拶するだけだろ?かてー事言うなよ。

 

二人の男の子の声?

 

私はそんなに警戒する事も無く、部屋のドアを開けた。

 

「はい、どなたですか?」

 

私の視界に入って来たのは、同い年くらいの黒髪のツンツン頭の子と、ピンク色の髪の男の子だった。

 

 

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