まどマギの世界で呪いになった少女は、呪術の世界に転生した 作:白くまパンナコッタ
黒髪のツンツン頭の子は何処か居心地悪そうにそっぽ向いていて、ピンク色の髪の子はやたら人懐っこそうな笑みを浮かべていた。
「いきなりごめんな、俺らと同い年の奴が来るって聞いてさ、あ、おれ虎杖悠仁、こっちのは伏黒恵「おい」何だよ伏黒」
「もうすぐ真希さんも戻って来んだろ。話すなら共有スペースの方が良いだろ。女子寮じゃ何かと分が悪い···」
「それもそうか、って事で向こうで話さね?もしよければだけど。えーと···」
「私の名前は鴇羽 恵那。いいよ、向こうで話そっか」
粗方荷物の整理も済んだ事だし、一人でいたらうじうじと過去の事を思い出しては悩んでしまうだろうし、と虎杖君達の提案に乗った。
共有スペースに着くと、私達はそれぞれ缶ジュースを買って、ここに来た経緯やら何やらを自己紹介も踏まえて話していた。
ただ、伏黒君は自分の事を語るのは抵抗がある方みたいで、名前以外、語らない。取っ付き難い···と言うよりかは私達の様子を見ているようだった。
伏黒君は、虎杖君と私の話をただ聞いている役目になっていた。
「で、そん時に学校に伏黒が来てたみたいでさぁ···」
虎杖君が高専に入った経緯は、呪いの王である『宿儺』の指を飲み込み、見事に宿儺と言う呪いの王に意識を乗っ取られなかった事から、その器としてここに入ったらしい。
しかも、私と同じく執行猶予付き。
宿儺の指を全て取り込む事が出来たら、虎杖君の刑が行われるらしいが、本人はそれを潔く了承しているらしい。
虎杖君は
本当にそれで、納得して死ねるの?と、一度死んだ身からしては、後悔しか無かった為か、虎杖君の願いに納得出来ない部分もあった。
けれど私は虎杖君じゃないから、本当の気持ちは分からない。
「で、鴇羽は何でここに入ったの?」
虎杖君は平気な顔をして話をした後で、私に話を振った。
「私は、私自身が呪いを振り撒く存在だった、からかな。簡単に言えば」
実際に私に呪霊(あの変な生き物について五条先生が教えてくれた)が、私目当てに集まって来てしまっていたから。
私の術式(魔女の力)は特級に値するらしく、本来ならば等級が低い術式は寄り付かないとの事で五条先生は不思議がっていたが、これに関しては魔女になってしまった事の経緯が大きいからだろうと、自分の中で腑に落ちていた。
「···何で」
「この指輪、のせいもあるのかもね」
私は、私の名前が魔女の文字で書かれたシルバーリングを二人に見えるように差し出した。