隕石落とすやついるなら触手出しても大丈夫でしょ 作:五足歩行
Bloodborne10周年おめでとうございます
これからも楽しませて頂きます
10周年という事は10歳…
ショタ上位者の狩人とおね人形ちゃん…
はっ!?(蒙が啓く音)
…これで満足か?
「あぁ、君に感謝の意を。」
着心地の良い寝巻きに香炉、とにかく眠りの質を上げる品を買い込んだセイア。彼女一人での運搬は厳しく、ミカやナギサに頼むのも
枕の箱がデカすぎます…これ以上持てません…
それ以外にも耐久性の高いワイヤーや南京錠を買っていた。あっ…(察し)
「最近先生と昼寝をすると心地が良くてね…更にグッズを揃えてどこまで深く安定して眠れるかを検証したいのさ。」*1
「恥ずかしい話だが、どうか今日の事は先生には内密で頼むよ。とっておきのサプライズにしたいんだ。」
指を合わせて恥ずかしそうにポツリと呟いた。そんなんだからお前は先生たちに過酷される運命に名を連ねるのだ。脇見せびらかしセクシー狐が。シマエナガに埋もれてしまえ。*2
半日潰して手伝った報酬は感謝の言葉と赤面したセイアの表情のみ。死線をくぐり抜けてやっと手に入れたアイテムがスローイングナイフ数個だった時のような徒労感が果てしない。対価に見合った報酬を要求します(憤慨)
疲れたがこれでようやっと新しい聖杯に挑める。あれから行こうとする度に狩人の小さな鐘を持つ生徒たちによる呼び出しで救援に駆け回ったり、買い物の荷物持ちをさせられたりと行く暇が無くなっていた。自慢の筋力99はお前たちの荷物を運ぶためのものでは無いのだぞ…
しかし狩人一人ではつまらない。喜びを誰かと共有出来れば良いものだが…
そういえば狩人もどきの先生がいた。先生であれば心強い味方になること請け合いだろう。狩人は楽ができるし先生は仕事漬けからの気分転換にもなるし一石二鳥だな。きっと。
“で、ここに連れられてきたって訳ね。”
…理解が早くて助かるよ、でも…
「あなた、もしかしなくても人形?」
「はい。私は人形、狩人様の母です。」*3
…まさかこうなってしまうとは…済まない。
“はは…どうしようか。”
ただ、生徒を数名引き連れてきてしまったことが最大の誤算だが。目を光らせてウズウズしているアリスはどこかに行ってしまわないように先生が抱えている。キヴォトスとヤーナムの境界線はもう曖昧よ!
その日の当番だったアリスに加え、アバンギャルド君に作らせたお弁当を持ってきたリオと濡れたシャツを着たハナコ(水着)が着いてきた。いるのは百歩譲って良いとしてなんで水着なんですか?
「とても本当の母とは思えない…義母に通ずるものかしら?」
「なんて綺麗なお方…」
しかも人形ちゃんが知らぬ間に狩人の母を名乗っていた。なら今すぐイカ形態になってあやして欲しいがそんな邪念はどうでもよくって。まずは生徒らをどうしてやろうか考えよう。
キヴォトスにおいて狩人は割と引っ張りだこなもんで、呼ばれると探究心が邪魔をして必ず応えてしまう。でも応えると聖杯に行けなくなるから正直ここから出たくない。が、帰すには狩人と共にキヴォトスに目覚める必要がある。
…やむを得ん、連れていくか。
目覚めの場所は全て解放されており、聖杯の祭壇も武器ショップ用や貧者マラソン用等々10個全て埋まっている。どこに行ってもマズイ場所しかない。
なので狩人一人でどうにかできる聖杯に連れていった方が安全だろうと判断し、総員5名の協力マルチにしては過剰戦力で出発。聖杯に触れる狩人の背中に触れて移動する。*4
双イズの聖杯 1層
折れた柱に所々割れたステンドグラス、どこかで見た様な景色。それはトリニティ領にあるカタコンベに似ている。
相違点を挙げるなら地面や壁、至る所にイズ特有の緑青色のカビっぽいのが根付いている。体に触れるのは目に見えて危険
狩人が扉を持ち上げて開く。正面には紫色の灯りが点いた扉、右を向けばハシゴがある。更に奥に角の生えた獣が2匹と銃を持った長身矮躯の人型が徘徊している。
…あいつらは所謂ザコ敵…だが、舐めてかかると痛い目に遭うぞ。
“皆銃持ってるから関係なくない?”
落葉を右手で弄びながら先生は言う。
接近戦よ、許してくれ、遠距離戦ばかりだ…
…道中の敵は無視が基本。素早い獣は特に…
狩人が解説を終える前に銃弾が敵を撃ち抜いていた。
「不確定要素は限界まで排除するのが定石よ。」
「経験値ゲットです!」
…倒すのは自由だが、あの扉を開くにはどこかにあるレバーを作動させなければいけない。
「あれって頑張れば壊せません?」
「そうね、道に迷うよりは合理的。アリス、できる?」
「はい、チャージ開始っ。」
…苦しいです。評価してください*6
“メンタルは回復しないと思うけどなぁ。”
現代の利器により呆気なくロックごとぶっ壊された扉の向こう側へと更に進み、奥にある扉を開く。レバー守ってる奴の気持ち考えたことある?
私はありません。
下り階段のある部屋で待ち受けていたのは脳喰らい。え、たった一人?(群集特有の舐め)
「わぁ…なんてお太くてヌメヌメ…先生?」
“こっち見ないで?”
「えーい速攻ブッパで封殺です!光よ!」
狩人が手を下すまでもなく、脳喰らいが光弾を放つよりも早くアリスのフルチャージ済みごんぶとレーザーに飲み込まれた。次層への道を阻んでいた
…酷いものを見た。*7
“そもそも住む世界が違うしね…”
それもそう。
文明は最先端かつ遙か未来を往くキヴォトス
VS
文明は中世レベル、
両陣営が争えばどちらが勝つかは自明の理。地の利を奪い不意打ちしようが、時速数百キロの銃弾でようやく痛みを感じる彼女らには青タンすら難しい。
狩人のように全てを見切り避けるなど確率は1ミクロン以下の突然変異に過ぎないのだ。*8
でもこの有様は流石になんか可哀想に見えてきた。これからは真心込めて殺してやるからな…
ぽつねんと落ちている血晶石を拾う。神秘の三角…HPマイはゴミクズ。あ、ポイーっと!
ここの灯りは点けても特に有効活用は出来ないので無視して2層へのハシゴを降りる。真面目に降りる皆をよそに狩人は飛び込み前転をして微短縮のテクを披露した。ぶつかったら危ないのでやめよう。
双イズの聖杯 2層
灯を点け、タイパを重視するリオをどうにか説き伏せて今度は素材集めの為にもレバーまで行くことにした。敵の撃破は任せ、アイテム回収に専念。その甲斐あってか、レバー前の部屋に着くまでに3本入手できた。
「ア゙ア゙ォ゙ーーーッ゙!」
先にハナコが部屋に入ると、レバーの前にいた両手鎌持ちの
「きゃっ!もう、それっ!」
「ヷア゙ァーーッ!?」
そのまま鎌で切りつけ…とは行かずにびっくりしたハナコのホースから放出された水流で洗い流された。水の無い所でこのレベルの水量を!
びしょびしょに溺れている貞子の横を通りレバーを作動させる。どこかで、ロックが外れる音がした。
あらかじめ敵は全て撃破しているのですっかり静まり返った道を戻り、ボス戦へ。ちなみにボス部屋前の通路横に扉は無かった。残念。
2層のボスは
“ヒマだしここは私にやらせてよ。”
「危険ですよ?」
“いーからいーから。”
…では私がサポートに回ろう。
銃弾一発で致命傷になりうる先生を心配する声が多いが、狩人パワーに加え常に持ち歩いてるシッテムの箱によるバリアがあるので死にはしない。その事は誰にも言ってないしアロナは対応で死にそうになるけど。
矢面にたった先生は落葉を変形させ両手に持ち、相手の出方を伺う。お互いにジリジリと歩み寄り、両者の間合いが触れ合う。
「フッ!」
“遅い遅い。”
先に攻撃を繰り出したのはトゥメルの末裔。しかし、先生は袈裟、薙ぎ、突きと迫り来る攻撃を次々に弾いて鋭くカウンターを入れていく。地獄を見たあの日の経験は先生を優秀な狩人に育て上げた。故にこのレベルの敵ですら特に障害足り得るものではなくなっている。
「凄い!全く怖気てません!」
「先生がこんな実力を隠していただなんて…」
「なんか…心なしか楽しそうですね。」
時にステップを織り交ぜ、まるで落葉の描く軌跡の位置に敵が吸い込まれているかのように一方的な戦いを展開している。
『ヌオォォッ…!』
浅くない傷が増え、追い詰められたトゥメルの末裔は大きく下がるとショーテルを2つに分け、両手持ちに切り替える。素早い動きの剣戟は更に苛烈さを増していく。
更にこの短時間で末裔も先生の後の先を取る戦闘スタイルを少しずつ学んでいる。タメをつくり、弾き捌けない威力を持った一撃で決着をつけようとしている。
そして、双刃が振り下ろされようとしているというのに先生はいきなりしゃがんだ。
「!?危っ!」
その瞬間、乾いた銃声が響いた。狩人が振り下ろしに合わせてタイミングよく発砲したのだ。不意をつかれた銃撃にトゥメルの末裔は膝をつく。
“信じてたよ!えぇと、致命…はさすがにムリっ!”
体に直接手を突き刺すのを嫌ってか、致命の一撃は入れずに落葉をやたらめったらに振るってナマス切りに。
『オ、ォ…』
狩人の一撃で最後に隙を作り、なんと無
…おめでとう。それは先生のものだ。
“コレって思ったよりもちっちゃいね。スマホのストラップにしようかな。”
呪われた三角の血晶を胸ポケットにしまう。イボイボ三角のストラップとか趣味が悪くないですかね…*9
「いつの間にあれ程強く…」
「えぇ、思わず惚れてしまいそうでしたよ?」
双イズの聖杯 3層
いよいよ3層。ここが最後の階層…になるかもしれないので気を引き締める。
ハシゴを登った先は不気味なくらい静かな一本道、死腐呪に加え不吉の儀式…何も起こらないはずがなく…
『鐘を鳴らす女』が、不吉な鐘を鳴らしています…
『敵対者Intruderがやってきました』
現在の狩人のレベルは400弱。となれば相手も同じレベル帯の相手が侵入してくる。*10装備している武器によって一撃が致命になりかねない危険な領域。
…これは…皆私の後ろでひと塊になれ。
探索ツアーご一行の目の前に薄く赤いオーラを纏い、血で尖った瀉血の槌を構えた敵狩人が現れ、こちらに走って向かって……来ない。決闘気取りだろうか。タイマン用の聖杯か悪夢の辺境でやってください。
…貴公、何用だ。*11
暫く左右に狼狽えるような珍妙な足捌きを見せた後、突然繰り返し槌を地面に突き立て自ら発狂死した。
問:何しに来たんですかコイツ?(10点)
“あぁ、まぁそうだよね…”
答:狩人の後ろで先生を守るように控えていた生徒たちが銃を向け殺意マシマシで威嚇していたから。
狭い通路で自分の穢れた血をぶしゃぶしゃぶちまけて不快にさせる点においては侵入した甲斐があったと言えよう。
いくら靴を履いてようが汚い血溜まりの上を歩くのは生理的に嫌なので狩人に行かせて調べさせる。1分程待っていると服に赤いシミを増やして戻ってきた。特筆した報告は無かったのでレバーも無く行き止まりだったのだろう。
ここまで見えた物は残さず収集してきたが、岩の花はまだ片手で数えるくらいしかゲットしていない。未探索の場所で咲き誇っているだろうと望みをかける…共有もされていないだろうし周回は絶望的か。
気分を変える為にも聖歌隊の狩装束に早着替え。ッスゥー
____宇宙は空にある宇宙は空にある宇宙は空にある宇宙は空にある宇宙は空にある宇宙は空にある宇宙は空にある宇宙は空にある宇宙は空にある宇宙は空にある…オーウMajestic!*12
イズと縁のある狩装束に身を包み狩人は意気揚々。目に付いた洞穴から探索を始める。
“ウワーーッ!!?”
そんな狩人の足を掬うかのように上から落ちてきた汚ったねぇスライムに覆いかぶされもぐもぐされる狩人。
「スネイル!?頑張ってレバガチャです!」*13
アリスが助けようと銃を構える。
“待って!狩人も死んじゃう!”
先生がすんでのところで制止。死と聞いて手は出せないので固唾を飲んで見守る。しばらくしてスライムは満足したのか狩人をペッ!と排出した。
…憐れな自分自身、落下に気をつけろ。
「言うのが遅くないですか?」
平然とツッコミを入れた。キヴォトス人の膂力で。
…お゙っ…
呪いで体力が半減し、スライムで瀕死に追いやられた所にトドメの一撃。狩人は靄になって消え失せた。
「え…あ…」
“大丈夫、気に病むことは無いよ。
「…でも!」
…あー死んだかと思った。*14
「!!!???!?」
数秒経つと後ろから何事も無かったかのようにスタスタ歩いてきた。ロードが早いね。
…私は別に気にしていないが、常人、それもヘイロー無しを軽い気持ちで殴ってはいけない。いいね?
残像が発生するくらいに首をブンブン縦に振る。狩人の死は軽いから特に怒ることも無く注意だけで済ませた。寧ろこの程度「あー今日も死んでんなぁ」と慣れて欲しい。
その後奥の部屋にてレバーを発見。ボス戦へ。
中心に祭壇がある広間にいたのはエーブリエタース。生徒らはそのえもいえぬ姿を見て啓蒙を脳に得た。狩人は交信を試みている。
「えぇと、彼は何を?」
“交信だね。あれと話し合いをしようとしてるのさ。”
この手法を用いて穏便に済ませたい一方で、エーブリエタースは
戦闘の時間だ、しかし、狩人は、一人じゃない
まずはこちらの銃撃が通るか様子見でハンドガンを持つリオに発砲してもらう。巨体の割に素早く、胸部に当てることには失敗したが胴体の脇を掠め、出血しているので効果はあるようだ。敵も想定外の痛みに驚いているが、怯まず反撃の構えに入った。
…アリス、ハナコッ、突進が来るぞ!
動きを知っている狩人が予備動作を見て声掛けを行う。2人はそれに反応して横に回り込むように回避した。
突進も簡単に避けられ、数少ない遠距離攻撃である血を撒き散らしても届かず、ひたすらレンジの外から痛撃とお水を叩き込まれる。悔しいのかビチビチうねうね暴れている。濡れているせいで水しぶきが激しく飛び散り虹を作っている。
…あまり刺激するな!近寄りづらくなる!
「そんなことをしてるのは先生と貴方だけよ!」
リオが信じられないといった様子で叫ぶ。だって銃弾20発しか持ってないし…灰使わなきゃ威力ないし…
“大丈夫、前衛は私たちに任せて。”
二刀に分けていた落葉をがきん、と繋ぎ合わせ、剣を顔の横に上げ、腰を低く落として構える。
“スゥ…ふッ!”
マリア仕込みによる残像を残すほどの高速移動からの貫通突きが見事に触手を一本切り落とした。
…やるではないか!私も負けていられんな。
怯んでいる隙に頭部目掛けて雷を纏わせている葬送の刃を幾度も振るう。
弱点が焼き斬られる痛みで堪らずダウン。垂れた頭にすかさず手をぶっ込む。今回の狩人は爪痕を2つ装備しているので、その威力は並ではない。
…グウオォッ!
中身を掻き回し、力一杯抉るように抜く。血飛沫が狩人の全身を赤く染め、大きく怯んだあと、藻掻く素振りすら見せず力無く斃れ臥した。
見上げるほどの巨体が塵となって消えると、血晶石と一緒にその場にぼとりと枯れた手が落ちてきた。これは…ヤーナムの石のように貴重だけどそれだけのやつだな?あっ見たことない血晶石だやったー!
…終わりだ。こんな危険な事に付き合わせてしまって済まなかった。
「楽しいダンジョンでした!」
「刺激だらけでよかったですよ?」
「報酬は釣り合わないけど、これも経験だと思えば許容範囲内。」
“これからは事前に教えてね?”
…あぁ。で、この手だが…
“先に言っとくけどいらないよ。聖堂街上層にでも行ったら?”
…ハナからそのつもりだ。くれてやる気など無い。
“なら聞かないでよね。”
そうして無事に先生含む生徒たちを送り返した後、嘆きの祭壇へ移動。エーブリエタースに挨拶して祭壇の使用許可を貰う。
快く承諾を頂いたところで枯れた手を祭壇に捧げる。えぶちゃんも狩人の後ろで見守ってくれている。
「__ぅ…あれ?ここどこ、天国?」
石像が淡く光ったと思えば、なんとヘイローのある女の子が蘇った。
エーブリエタースもはわわと触手を口元?に当てて喜んでおり、翅もパタパタ忙しなく動いている。
…おはよう。その服装を見るに、貴公はアビドスの生徒だな?
「わ…はい、アビドス高校3年の梔子ユメです。貴方は…白い死神さん?」
聖歌隊の狩装束に大きな鎌の葬送の刃、場所も場所なので死神と見間違えてしまうのはさもありなん。ちなみにエーブリエタースは確実に視界に入っているはずだがユメには見えていない。残念。
…私は狩人。アビドス高校なら縁あって何時でも行けるが、どうしたい?
あくまで選択は生徒に委ねる。これでヤーナムに住みたいとか言い出したらお前のせいだからな。
「えぇと、その…帰り…たいです。…行きたいです!アビドス高校に!」
…確かに聞き遂げた。失礼、手を。
手を出し、握ってもらう。一度狩人の夢を挟んでアビドス高校へと2人は移動した。
…私はこれで。達者でな。
「ありがとうございました。…よし、頑張れっ私!」
教室の一角に目覚めた2人。狩人は窓から外に出ていき、ユメは久しぶりの再会に覚悟を決める。
意を決して話し声が聞こえてくる教室のドアを開く。
「わ…あっ、ホシノちゃん!」
「あれ、知り合いですか?OB?」
「___え…ユメ…せんぱい…?」
いきなり教室に入ってきたのは2年前に死んだ、たった一人だけの先輩。
「なんで…私…わたしっ…!ずっと…!」
「うん、うん…ごめんねぇ。」
ホシノはたどたどしく歩み寄り、裾にしがみつく。顔には涙が浮かんでいる。
「ここはみんな退散すべき。」
「正解っぽいですね。」
何やら感動の再会のようで、他の生徒は邪魔をしないように教室を後にした。
「落ち着いた?」
「はい、でも…」
ホシノは目の前の人物が虚像でないことを確かめるために無遠慮にぺたぺた触る。
「オバケじゃない…本物だ。」
「ふふっ、くすぐったいよぉ。」
触れる。影もある。ヘイローも同じ。間違いない!
「でもあの時…確かに私は…」
「なんかね、狩人って人が生き返らせてくれたみたい!」
「ハァ…あの人はいつも……だけどどうやって…?いや、今は喜ぶべきですね。」
「あっ、ねぇねぇ今3年生なんでしょ?いままでのお話、全〜部聞かせてよ!」
「…そう慌てなくても私は逃げませんよ。」
うへ、と優しさを湛え口元を綻ばせた。これまでユメが見た過去のホシノのどの笑顔よりも柔らかい表情で笑っていた。
「あ、同じ3年生なら先輩は外して呼び捨てでもいいですよね?」
「ひぃん…先輩の威厳が取れちゃう…」
「元からありましたっけ?」
「…このやり取りもなんだか懐かしいね。」
「ちょっと、感傷に浸らないで下さい。つられてまた泣きそうなので。」
砂漠に囲まれた学校で小さな、けれど鮮やかな花が咲いた。雲一つない快晴の日であった。
…ハァ、ここは相変わらず暑く、眩しいな。旧主の番犬並だ。
所変わって場所は砂漠のど真ん中。かんかんと太陽がその身を照らしている。目元以外の肌を隠す狩装束では暑いのでビルの陰に入り一休み。
さて、これからどうしようか。汎聖杯は逃げないから少し休息を挟みたい。しかしシャーレに帰って先生の近くにいると面倒事に巻き込まれて仕方がない。
あぁそうだ、行ったことのない地に行ってみよう。できれば暑くないとこがいい。エビが有名らしい漁村、雪の降るレッドウィンターもいいな。そして交友を広め、見聞録としよう。それが狩人の、ひいてはこれから出会う者らの一助となるのだから。
透き通るような青い空がどこまでも広がる
地を上機嫌に歩く。長きに渡り、劫罰のように繰り返された悪夢から覚め、獣狩りの責務から釈かれた狩人の目覚めはまだ始まったばかり。
…おや、誰かが鐘を鳴らして狩人を呼んでいるようだ。前言撤回、まだ悪夢かもしれない。
岩の花束
聖杯の儀式に必要となる素材の1つ
岩の花を紐で括り束にしたもの
花弁の裏に何か彫ってあるが、かすれて読めない
おそらくは誰かへの贈り物であろう
生徒の手
アビドス高校の生徒
梔子ユメのなれの果て
砂が付着しており、完全に干からびている
だがほんの僅かに神秘を感じる
眷属狩りの短銃
銃と呼ぶには異形な星の贈り物
銃を通して水銀弾に神秘を込めることで
蛇行する追尾弾を放つ
特に、眷属に対して効果が高い
きっと貢物の願いは届いたのだろうか
呪われた黴た濡血晶【6】
発狂の効果を加算する(+4.3)
神秘の攻撃力を加算する(+15)
スタミナ消費が増える(+3.4%)
いつもご覧頂きありがとうございます
急ですが皆様へお伝えしたいことがあります
少々長いですがご了承ください
今話で「隕石落とすやついるなら触手出しても大丈夫でしょ」を完結とさせて下さい。
メイン(と呼べるか怪しい)ストーリーが終わった後は1、2話出した後ネタ切れ気味だったのですが、今回で完全に枯渇しました。無理に書き続けてもカスを濫造してしまうだけなので、ユメ先輩も救えた今回でキリよく終わります。力量不足で申し訳ありません。
ブラボ小説が少ないから自分で作ったるわい!と奮起して執筆を始めたのですが、いかんせん脳内で思いついただけの見切り発車だったもので…
当初はタイトル通り
そうしてシロコに拾ってもらいました。
ん、導入がしやすい。
まとまった数千字を書くことの難しさを学べたいい機会でした。
投稿頻度が高い人や数百話ぎっしり書いてる人は本当に尊敬します。
人物の口調に苦労して、設定の齟齬に苦労して、言葉の意味と文法にも苦労して。
ブラボのアイテムテキストとにらめっこする時間が必ずありました。
まぁ素人なので苦しむのは当然の摂理ですが。
ネタは大小なんでも思いついた片っ端から詰めました。新しいアイテム武器防具もフロム風に生み出しました。何故か先生を狩人に育てて戦わせました。やりたい事は全部やり尽くしました。若干暴走して黒歴史っぽくなったと思う箇所は幾つかありますが…
初心者丸出しの稚拙な作品がここまで続けられたのもひとえに読者様のお蔭です。感謝してもしきれません。
作品を書くことが楽しかったのは事実です。
感謝の時間だ、だから、ありがとうございます
自語りで御目汚ししたお詫びとして狩人の手記一覧を一緒に投稿しています。検索しても無く、いちいちプレステ起動して見るのも面倒なのでいつでも確認できるように作ったやつです。
ブラボが出る小説をお書きになっている方、又は書こうかなと思っている方は是非ご活用くださいませ。使用する際は全文コピーしてメモかなんかに保存すると楽です。
君も一歩前に出てみたまえ、勇気を大切にな
さようなら、読者様
あなたの読後が、有意なものでありますように