隕石落とすやついるなら触手出しても大丈夫でしょ   作:五足歩行

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ACネタを入れたい衝動に駆られる…

AC6一周年おめでとう!楽しくてとうとうfA初めてしまったよ…


相応の対価を支払え

敵の姿が見えてくる。

 

「あいつら、ゲヘナの風紀委員会じゃない!私達を捕らえるつもりね…!」

 

何やらアル達に因縁があるらしい。何をしでかしたのか気になるが、それよりも敵の数だ。ヤーナムキャンプファイヤーよりも多く、全員が銃を持っている。下手をすれば穴だらけになってしまう。まぁ死ぬであろうな。

 

…アルよ、帰ってもいいか?9kvが待っているのでな…

 

「ちょっと狩人さん!?帰るってどうゆう事よ!あと9kvって誰!?」*1

 

あの人数はマジ無理とすっかり戦意が消沈した狩人。犬3匹でも余裕で死ねるからね。しょうがない。

踵を返してせめて大将に挨拶をしようとすると、風紀委員会が口を開く。

 

『我々はゲヘナ学園所属の風紀委員会だ!便利屋に告げる!お前達は今包囲されようとしている!大人しく武器を置いて出て来い!あと隣にいる怪しい格好のオマエもだ!』

 

あっ怪しいってそんな…じゃあこれから先何を着ればいいんですか!?

 

「取り敢えず社長、先生に連絡しとくね。」

「え、えぇ!頼んだわよカヨコ!」

 

先生を呼んでくれたか…あの人はここの知り合いが多いと聞く。ゲヘナにも何人かいるだろう。私も狩人呼びの鐘を鳴らせば誰か来るだろうか。…えぇい無駄な思考はするな、敵の事だけを考えろ。

大砲…は水銀弾の消費が多すぎる。火炎放射…も余り遠くまでは届かない。遠距離の手段が乏しく威力もこちらの銃と比べれば小さいし連発できん。詰んだか?秘儀ブッパか?

 

便利屋はすでに逃げ腰、戦うよりもどう捕まらずに逃げるかを考えているようだ。

 

こうなれば…隠れて時間を稼ぐか。便利屋達よ、気を逸らす。その隙に何処か身を隠せ。

 

何か言おうとしているがそぉれドーン!

 

狩人は敵の足元付近に向けて大砲を放つ。消費がデカいが止むを得まい。

風紀委員会達は突然の発砲に怯み、土煙がもうもうと立ち込み敵を見失う。

アル達は上手く隠れ、狩人も柴関ラーメンの瓦礫の影に隠れる。

ついでに自身の血から水銀弾の生成もしておく。

 

お互いに膠着状態が続く。風紀委員会は先程の大砲を恐れ、狩人勢も発見と銃撃を恐れる。たまに威嚇射撃がくるのでこちらも牽制で夜空の瞳を放っておく。

 

暫くすると車の音が聞こえる。…来たか!

 

"お待たせ、皆大丈夫!?"

 

先生の到着に便利屋も安堵の表情を見せる。アビドス高校のメンバーも来てくれたのか、百人力だ。

 

「狩人、大丈夫だった?」

 

おぉ、シロコか。大丈夫だ、ちょっと腕が取れた程度、なんて事無いさ。くっ付けたしな!

 

「は?」*2

 

…比喩表現です!(嘘)

 

"久しぶりだね、チナツ"

 

「…っ、先生」

 

"どうしてこんな事したか、説明できるかな?"

 

『それに関しては私から説明をさせて頂きます。』

 

突如現れるホログラム。

 

『こんにちは、先生並びにアビドス高校の皆様。私はゲヘナ学園所属、行政官のアコです。』

 

なんだその服は…娼婦のアリアンナでもそこまで露出はしてなかったぞ…

 

 

『端的に申し上げますと、私達はそこにいる便利屋たちを捕まえに来たのです。』

 

"…それが店に砲撃をした理由?"

 

『それに関しましては申し訳ありません。後ほど店主様には謝罪と店の復旧作業の手配を進めて参ります。』

 

するといつの間にか出てきたアルが怒りを滲ませて言う。

 

「あなた達!その砲撃で狩人さんが死にかけたのよ!?腕だってちぎれて…!」

 

「本当に取れたんだ…?」

 

後で話す。今はあいつの警戒を。*3

 

「ん、流された。帰ったら話してね。」

 

『…それは本当ですか?その狩人さんとやらは無傷に見えるのですが…』

 

「だったらそこの瓦礫を見たらいいよ。血溜まりならあるから。」

 

カヨコが狩人が倒れてた場所を見ながらアコに言う。手が震えている。思い出したくないのであろう。

 

『じゃっ、じゃあ、どうしてあなたは無傷で無い腕もついているのですか!?』

 

…それは輸血液によるものだ。私は特殊な治療を受けててな、死にさえしなければどうとでもなる。

 

『ありえない!そっ、そんなの人間じゃない!』

 

…人間じゃない、か。確かに私はここに来る直前に幼年期の終わりを迎え、新たな上位者として誕生するはずだったのだ。まぁ、上位者になる前から腕や足は輸血液でくっ付くがな。

 

周りの視線がおぞましい物を見る目になってきた。皆もヤーナムに行って治療を受ければできるのに…*4

 

 

"まぁ、今回は奇跡的に死人は出なかったから良いけど、これからはこんな真似しないようにね?私だって生徒に殺人の罪を背負って欲しくないしね。私が先生でいる限りはそんな事させないよ。"

 

『…はい。今回の件につきまして、誠に申し訳ございませんでした。店の復興も全力を持って当たらせて頂きます。この場にいる部隊は撤退して下さい。』

 

頭を下げ、部隊を引き上げさせるアコ。これで争う事は無くなった。便利屋はいつの間にか居なくなっていた。また会えるといいが。

 

『はぁ…便利屋にも逃げられるし…委員長にこの件がバレたらどうしましょう…』

「アコ、呼んだ?」

 

『わあああああぁっ!いいい委員長!?何故ここに!?』

 

「それを聞きたいのは私の方。銃撃の音がしたからここに来たのだけれど、アコがここにいるのは聞いてない。だってここはアビドスの自治区。ゲヘナの出る幕じゃあない。」

 

『そっそれは、便利屋を追ってまして…ここに来たというか…』

 

「そう、詳しい訳は後で聞くわ、アコ、校舎で謹慎してなさい。」

 

『はい…』

 

ホログラムが消える。こちらを向く小さな少女。…強そうだな、幾つもの死線を潜り抜けてきた、そうゆう気迫を感じる。

 

思わず握る武器に力が籠る狩人。突然の強敵の出現に緩んだ気がピンと張り詰める。

 

「待って、私はただ戦いの音を聞いてここに来ただけ、あなた達と争う気はない。」

 

『こちらはアビドスの対策委員会、奥空アヤネです。ゲヘナ学園風紀委員長の空崎ヒナですね。現在の状況について理解されていますでしょうか?』

 

「……無許可で他の自治区にゲヘナの兵の行使及び建物の破壊、

まだまだありそうだけど。」

 

待て、足音が聞こえた、もう1人来る。強者の予感がする。

 

 

…ホシノ!?そういえば来てなかったがどうして…

 

ショットガンと盾を構え、鋭い目付きでヒナを見据えるホシノ。

 

…大丈夫、もう争うことは無くなった。銃を下ろせ。

 

「…うへ〜そんな事なら早く言ってよぉ〜昼寝してたのに焦って来た私が恥ずかしいじゃんか〜」

 

「昼寝…ってこっちは大変だったのに!」

 

「で、どうするの?風紀委員長さん?」

 

「小鳥遊…ホシノ、今回はこっちに非がある。私、空崎ヒナが風紀委員会を代表して公式に謝罪する。」

 

「そして、ゲヘナは今後ここに無断で立ち入る事の無いようにする。破壊した店の修理もこちらが全て負担する。…これでどうか許して頂きたい。」

 

"うん。許すよ。みんなもいいね?"

 

先生が応える事でヒナの表情が和らぐ。アビドスの面々も首を縦に振る。

 

「ありがとう。それじゃ私はここで失礼する。」

 

 

ヒナが立ち去っていく。暫く柴関ラーメンはお預けだなと狩人が次はどこに食べに行こうか考えているとシロコが何か言いたそうな顔をしている。

 

「狩人、腕取れたんでしょ?」

 

折角問題が終わって仲良く帰ろうねの空気だったのにストレートにぶち壊すシロコ、ホシノがすっげぇ顔してんぞ!

 

…本当だと言っているだろう。そこの瓦礫ら辺だ、私の流した血溜まり。…別に見るものでも無い…おい皆して行くな!おい!*5

 

あぁもう言わんこっちゃない、みんな揃って青ざめてんじゃんだから見るものでも無いって言ったのに…

 

「大丈夫…狩人は私が守るから…もう血を流すことは無いからね…」

 

ホシノが何もしてないのに目覚めてしまった!先生も何か言ってやってくださいよ!

 

"狩人、もう前線にはでないでね。ヘイロー無いんだから銃弾一発でも致命傷なんだよ?"

 

…先生もヘイロー無いが。

 

"私は大丈夫。"

 

…何が?何でそんな自信満々なんだ?

 

こら、引っ付くなホシノ。動きづらい。ほら、帰るぞ。

 

 

 


 

 

 

自室に戻り、どっと疲れた様子の狩人。とっとと寝ようと横になるとドアが開く音がした。

 

"ごめんね、寝てた?"

 

狩人に声をかけ、隣に座る先生。

 

"ほら、渡したいものあったんだ。ゴタゴタしてて今の今まで渡せなかったんだけどね。"

 

…これは、カード?

 

"うん、アビドス高校の生徒証。無理言って作ってもらったんだ。"

 

"ほら、狩人って身分を証明出来る物ないでしょ?だから必要だと思って。"

 

…そうか、有難い。先生には、貰ってばかりだ。

 

"全然大丈夫!あとこれあったら施設の割引とか病院なら薬が無料になったりするんだよ!"

 

…施設はともかく、病院は行くことが無いと思うのだが。

 

"……まぁ選択肢の1つとして覚えておいてね。"

 

"あともう1個聞かせて。狩人って、死んだことある?"

 

 

…あるさ、数え切れないくらいに。

 

"そうなんだ。やっぱり死の瞬間は怖い?"

 

…最初は怖かったさ、訳も分からず自分よりも大きな獣を相手する。だか次第に薄れていく、段々自分の未熟さを悔いるようになるのだ。あと少しであいつを殺せた。この程度の獣に敗れてしまった。とかな。だから、私は…そうだな、あの輝く硬貨のように

死の価値が先生たちとは違って安いのだ。夢が毎日見れるように、幾らでもやり直せるのだからな。

 

…喋りすぎた、私はもう寝る。先生も根を詰めすぎぬようにな。

 

 

"…うん。おやすみ。"

 

 

先生は立ち上がり、部屋を出ていく。ようやくまともに寝むれるか…

 

今度は窓がコツコツと鳴る。

 

 

…ハァ、次から次へ何だ。

 

窓を見ると、紙が挟まっている。…窓は閉めていたはずだったが…足音が聞こえなかった。気配すら気づけなかった。迂闊だった。先生も居たというのに。そしてこれは…手紙?

 

 

[突然の手紙、失礼します。突然としてアビドスに現れた貴方に興味を持ち、手紙を送らせて頂きました。もし宜しければ、明日裏面に記載してある住所までお越しください。お待ちしております]

 

 

…明らかに胡散臭い。こんな事するのはパッチくらいか…?まぁいい。未知の探求は惹かれるものだ。行ってやろう。

 

 

 


 

 

 

 

朝日が眩しい。聖歌隊シリーズからいつもの狩人の狩装束に着替える。砲撃でボロボロになっただろって?狩人たるもの装備は3ストックぐらい持つのは当然の事。1着駄目になろうがまた拾い直せばよい。輸血液と水銀弾の補充も忘れずに行う。

 

 

今日はあの手紙の差出人と会うことになるのだ。万全を期して挑まねば。角待ちとかされたらどうしよう…うっかり回転ノコギリが出ちゃうかもしれない。

 

 

準備をしていると他の教室が騒がしい。とりあえず行ってみると何やらホシノが消えたらしい。どっかで昼寝してんじゃないの?(要訳)

そう言い呑気にあくびをしながら狩人は出かける旨を伝えるが、満場一致でNOと言われる。そりゃあ昨日みたいな事繰り返されるのもねぇ?

 

 

どうしても行きたいとごねるので狩人には首輪をつけることになった。と言ってもGPS付きの小型無線機を所持して有事の際は呼んでね、終わったらホシノの捜索に手を貸してねとの事だ。それでいいなら断る理由は無い。懐に無線機をしまうと狩人は目的地に向かった。

 

 

 


 

 

 

…ここか。この建物の3階に奴はいるらしい。武器を構えつつドアを開ける。テーブルがあり挟むようにして椅子がある。そして奴は奥側に座っていた。

 

上等な服に身を包み、黒の革手袋をしている。何よりはその身体だ。黒く無機質で、目からひび割れたように光が走っている。

 

 

「クックックッ…お越しに来て下さり、まずは感謝を。さぁ、席にどうぞ。珈琲を淹れてきましょうか?」

 

 

…御託はいい。コーヒーも別に要らない。私をここに呼んだ理由は?

 

 

「おや、つれないですね。しかし余り時間もかけてはいられません。早速本題に入らさせて頂きましょう。」

 

「私は黒服。観察者であり、探求者であり、研究者。アビドス高校で高濃度の神秘を観測し、その正体が貴方だと突き止めました。つきましては貴方の力、神秘の一端を見せて頂きたいのです。勿論礼はします。」

 

 

…くだらん。そんな事でここまで来させたというのか。

 

 

「ですが、貴方はここに来て間もない。ただ力を見せてくれるだけで情報が知れるのです。…そうですね。今はどこかに消えた生徒の位置とか。」

 

 

…!良いだろう。見たいのはどれだ?

 

 

「クックック…ありがとうございます。何でもいいのですが、ここは室内。広範囲の物は避けて下さい。」

 

 

大体飛び道具だし破壊は免れないのではと狩人は思ったが、黒服にどうにかしてもらうとしよう。

言われてやっただけだし悪くない。

 

狩人は壁に向かって夜空の瞳を放つ。壁が窪んだが見なかったことにする。

 

 

…どうだ?お望みの神秘とやらだ。

 

 

「あぁ…あぁ…素晴らしい!予想以上です!その瞳から飛び出す隕石!原理を知りたい、持ってみたい使ってみたい!」

 

 

…おい、見せたぞ。トリップしてないでさっさと情報を渡せ。

 

「おっと、これはお恥ずかしい所を。ですが、まだ足りませんね。何も1つで教えるとは言ってませんよ?」

 

 

…狸が。

 

 

若干イラついた狩人は怨霊をぶち撒けてやろうとしたが発狂されて使い物にならなくなっても困るので、少しでも嫌がらせをすべくマダラスの笛を取り出し、吹く。

 

狩人の立っていた地面から大蛇が飛び出し、大きく口を開けて噛みつく。衝撃で天井にヒビが入るが黒服はそれどころじゃないらしい。

 

 

「majestic!自身をも喰らいかねない蛇!これもまたさぞかし凄まじい神秘を持つことでしょう!」

 

 

…もういいか?あとmajesticって言うのやめろ。*6

 

 

「えぇ…欲を言えば全て見たかったのですが、十分満足のいく結果を得られました。約束通り貴方に情報を授けましょう。ここです。彼女が囚われている場所は。」

 

 

…そうか、ではな。

 

 

「また会えることを楽しみにしておきますよ…クックック。」

 

 

去り際に狩人は左手に構えていた銃を撃つ。ヒビ割れた天井に。

ドアを閉め、ドア越しの崩落音と黒服の悲鳴は無視して進む。

あースッキリした!

 

 

ホシノがいるであろう位置のメモ紙を手に入れた狩人は無線機でアヤネに情報の共有とそこに向かう事を伝える。

アヤネ達も急行するようだ。

 

 

…水銀弾は少し心許ないが前線は彼女らに任せるとしよう。私は潜み、影から敵を討とう。

 

 


 

 

おまけ

 

狩人が手紙よりもホシノを優先し、一日中待ちぼうける黒服

 

 

 

 

「クックック、さて、手紙も送りましたし、彼が来てくれるといいのですが…」

 

 

 

「…もう昼時ですか。きっと食事をしていることでしょう。」

 

 

夕方

 

「…」

 

 

「…今日はもう諦めるとしましょう。ずっと座っていたから腰が痛くなってきました…」

 

 

まるでファルス(笑劇)だな(笑)

 

 

 

*1
あえて誰かで言えば3デブ?

*2
感情が削ぎ落とされたような顔

*3
冷や汗

*4
そんなことしたらキヴォトスが第2のヤーナムになってしまう!

*5
ダメと言われたらかえってやりたくなる現象

*6
ヽ且ノ




黒服 : やっべなんかアビドス高校で神秘の値がすげぇ事になってんじゃん!なんだアイツ!呼び出したら見してくんないかな?えっいいの!?ア゙ッ゙(絶頂)
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