隕石落とすやついるなら触手出しても大丈夫でしょ 作:五足歩行
数話ストック作ってから投稿しようと思ったけどどいつもこいつも短い
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ヒャア!我慢できねぇ!合わせて投稿だ!
"キヴォトスの皆さんこんにちは!今日は狩人の持つ道具を見せていくよ!"
…喧しい、仕事のし過ぎだ、休め。
"うるさい、いいから何か出せぇ!"
…どうなっても知らんぞ。
ちなみに全キヴォトスに向けて配信されています。
新手のテロか何か?
"はいまずはコレ!"
…勝手にポケットから物を出すな!
適当に掴んで引っ張り出したのはランタン。セーフ!
"これはどんな代物なんだい?アレクトー。"*1
…誰だそいつ。これは腰につける携帯ランタン。両手が塞がらないから暗所の戦闘時でも便利だ。
律儀に説明する狩人。えらい。
"いいね、どんどん行こう。お次はコイツさ!"
これが続くと悟り、もう諦めてポケットを開けっぱなしにしている狩人。容赦無く先生が手を突っ込む。
"これは…記号が書かれた紙?変な形。"
…カレル文字の『月』だ。あー、こっちで例えるとすれば、モンスターを倒した時に貰える経験値、金が増える、そういう効果を持っている。
"へー他には?"
…持てる回復アイテムの上限が増えたり、*2炎の耐性が付いたり、*3効果は様々だ。
"私にもなんかちょうだい?"
…脳に焼き付ける必要があるが、それでいいなら与えよう。
右手に焼きごてを持ちながら最適なのを探そうとする狩人を急いで止める先生。ショッピング(?)配信とは名ばかりの漫才が披露される。
"き、気を取り直して次は狩人オススメのアイテムを紹介してもらうよ!グロイのはやめてね!"
…えぇ…
大抵見せられない物ばかりなのだが、何かいい物があったかな。うーんと、あっ。
…これならどうだ?
取り出したのは瞳の形をした細工品、目の部分がとても綺麗。まるで宇宙を思わせる輝きを持つ素敵な一品。
"わぁ、綺麗…"
…これは瞳の狩人証。聖歌隊の一員となることで入手出来る物だ。但しもう存在してないからこれが最後の一つだ。
"今ならなんと、抽選でプレゼントするよ!"
…しないぞ。
…まぁ、
狩人、あなた意外と乗り気ですね?
そうしてまたポケットをゴソゴソと漁ると血で汚れた指輪が出てきた。
"指輪!しかもおっきい宝石!…汚れてるけど。"
…婚姻の指輪という物だ。後で洗う。
"婚姻だって!素敵なプレゼントだね!"
…あぁ、各々想い人が居るだろう。渡すといい。
"え、マジでプレゼント?"
…私は最早そんな
その瞬間、配信のコメントが爆発的に増加する!
…スクロールが速すぎて何が書かれているかすら分からん…
“投げ銭したってダメだからね?”
コメントが止まらないので結局クジで決めることにした。こっそり先生も自分を参加させていた。なお、この時集まった投げ銭の総額はおよそ金のアルデオ100個分らしい。*5
…では引くぞ?…これだ。
"運命の、オープン!"
狩人が4つ折りの紙を開くと、『先生』と書かれていた。
…おめでとう、これは先生の物だ。
"当たっちゃった…"
これにより、先生を狙う生徒たちは普段の数倍アピールが獲物を狙う獣の様に激しくなったそうな。
"それじゃ、最後にこいつを紹介して終わろうかな。"
…だから勝手に…はぁ…
にゅるん
"アッス──────────…"
…生きているヒモだな。
"狩人〜なんかご飯〜。"
…お前は私をなんだと思っている?
「私もお腹が空きました。迅速に料理を要求します。」
…トキもいつの間に…
いぇーいとピースをする神出鬼没のぐうたらメイド。
…配達でも頼めばいいじゃないか。
"こんなに雨降ってるのに?"
そう、今日は生憎の土砂降り。外には人1人出歩いていない。この天気でも配達しなきゃいけない人がかわいそうに思えるくらい降っている。
…棚にカップ麺でも…無いな。
"昨日食べきっちゃった☆"
…冷凍食品は…
「そもそもありません。」
"はーやーくー"
冷蔵庫には…もやしと豚バラ肉しかない。調味料は沢山ある癖に…なんて貧弱なラインナップだ。
皆で厨房に集う。…3人だと狭い。
「狭いです。」
"狭いね。"
"じゃあ私とトキは食べる係ね。"
…ハァ、もう好きにしろ…
1人厨房に立つ狩人。しかし狩人は料理の『り』の字も知らない素人。包丁よりも重たいものしか持ったことがないのだ。
適当に豚バラ肉ともやしに塩コショウを振り炒める。いい匂いが厨房に立ち込める。
そのまま皿に盛ればいいのに、ここで料理初心者がやりがちな謎アレンジ発動!*6懐から神秘の霞を振りかける。もやしが霞を吸って青白くぼんやりと光り出す。
…こんなものか。
食欲が減退する豚もやし炒めができた。何満足気な顔してんだよ。
…できたぞ。
"おっ!やっ…たぁ……"
「何ですかこの青白いもやしは。」
…味は保証する。*7
"ごめんねトキ、もうお腹が空き過ぎて限界。私は先に逝く。"
「先生っ!」
適当にすくって恐る恐る1口。
"………"
「せ、先生?」
"…普通にいける。"
「えっ」
…トキも食べるといい。私も頂くとするのでな。
「うっ…」
“うん、見た目さえ目をつむれば美味しいよ。”
ちらりと先生を見る。箸は進んでいるがなんか口から霞が漏れている。え?
狩人の方も見る。やっぱり口から霞が出ている。というか息をする度に鼻からも出ている。
“あっどこ行くの!”
トキは逃げだした!
…食事中だ。座れ。*8
しかし まわりこまれてしまった!
諦めて豚でもやしを包むようにして食べる。
うん、普通の塩コショウ味で美味しい。なんで?
こうして3人仲良く口から青白い霞を出しながら雨の中食卓を囲んだとさ。おまけに次の日も霞の息は出続けた。狩人には料理禁止令が出された。
こんなド平日の真昼間に出してるからお前ニートじゃね?と思ってる方もいると思いますが、たまたま暇が重なっただけです。
何時もはこんなんじゃないからね!(憤慨)