FAIRY TAIL 【ミストガンの親友は元素の滅竜魔導士!?】   作:侍魂

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十二話  ニルヴァーナ発動! 光と闇の狭間と兄妹の絆

マサラたちはエルザがいる場所に辿り着く。

 

 

「到着だね!」

 

「着いた!!」

 

「ナツ! マサラさん!」

 

「どうなってんだ!? 急に頭の中にここまでの地図が……」

 

「ヒビキの魔法凄かったね」

 

「それより早くウェンディちゃんを」

 

「そうだった!! 起きろウェンディ!! 頼むエルザを助けてくれ!!」

 

「落ち着いてナツ……ひい!」

 

「ナツ……」

 

「何だよマサラ……急がねえとエルザが! ひいーー!」

 

 焦りながらウェンディを乱暴に揺すり起こそうとするナツをルーシィは落ち着かせる。

 しかしマサラはそんなナツの乱暴な起こし方に少し声のトーンを落としナツを止める。

 

「気持ちは分かるけどね……落ち着こう……ね?」

 

「あい」

 

「でたわ! ナツのハッピー化! エルザ以外にもなるのね。まあ私も少しビビったけど」

 

 

 

 マサラは優しく肩を揺すり起こす。

 

 

「ウェンディ起きて」

 

(懐かしくてやさしい声。私がずっと……)「ひっ! ごめんなさい……私……」

 

ウェンディは目を覚ますとビビりながら後ろに下がる。

 

「落ち着いてウェンディ。ここにはキミの味方しかいないよ」

 

「お兄ちゃん?……私ずっとお兄ちゃんに会い」

 

「ウェンディごめん。再会は後にしよう。ウェンディの魔法で蛇の毒にやられたエルザを助けてほしいんだ」

 

マサラはウェンディに頭を下げる。

 

「ヒク……お兄ちゃん頭を上げて! えっと……蛇の毒?」

 

「エルザを助けてくれ!! 頼む!!」

 

「六魔将軍と戦うにはエルザさんの力が必要なんだ」

 

「お願い……エルザを助けて」  

 

「も……もちろんです!! はい!! やります!! 頑張ります!」

 

ピーン

 

ウェンディは背筋を伸ばして気合いを入れながら答えた。

 

 

「よかったぁ〜」

 

「いつまで伸びてるのよ。だらしない!!」 

 

 ハッピーは安心してシャルルはハッピーに呆れる。

 ウェンディはエルザに魔法を使う。

 

(ジェラールがエルザさんに酷い事したなんて……それにお兄ちゃんはジェラールが悪い事したの知ってるのかな?)

 

ウェンディがエルザの治療をして少しの時間が過ぎる……

 

「終わりました。エルザさんの体から毒は消えました」

 

「で!?」

 

マサラたちがエルザを見ると顔色が良くなっていた。

 

「ルーシィハイタッチだー!!」

 

「エルザが治って本当によかった!」

 

パンっ!

 

「シャルル〜!!」

 

「しょうがないわね。一回だけよ」

 

パンっ!

 

「ウェンディお疲れ様」

 

「お兄ちゃん」

 

パンっ

 

「ウェンディ。ありがとう大事な家族を救ってくれて」

 

「しばらくは目を覚さないけどもう大丈夫だよ」

 

「凄いね本当に顔色が良くなってるよ。これが天空魔法」

 

「ヒビキ顔近すぎよ!」

 

「いいこと? これ以上ウェンディに天空魔法を使わさないでちょうだい。見ての通りこの魔法はウェンディの魔力を沢山使う」

 

「私の事はいいの。それより私……」

 

「後はエルザさんが目覚めたら反撃の時だね」

 

「うん! 打倒六魔将軍!」

 

「あい! ニルヴァーナは渡さないぞォ!」

 

カッ

 

遠くの方から黒い光が輝く。

 

「黒い光の柱?」

 

「まさか……」

 

「ニルヴァーナなのか!?」

 

「まさか六魔将軍に先を越された!?」

 

ウェンディ、シャルル、ヒビキ、ルーシィの順に話す。

 

 

「あの光……ジェラールがいる!!」

 

「ジェラール!? ナツ!! ジェラールってどういう事!?」

 

「私の……せいだ……」

 

ルーシィは問いかけるがナツはニルヴァーナの光輝く場所に向けて走って行く。

 

「会わせる訳には行かねえんだ。エルザには!! あいつは俺が潰す」

 

 

 ジェラールによってニルヴァーナの封印が解かれる……

 そしてニルヴァーナの影響であらゆる場所で光と闇が入れ替わる

 

 グレイたちはレーサーを倒すことは出来たが、レーサーは最後の悪足掻きで自爆しグレイとシェリーを庇うためにリオンが犠牲になる。

 シェリーはリオンが生死不明になった事により闇に落ちる。

 

 

 ジュラと戦闘中の六魔将軍の一人ホットアイは闇から光に変わる。

 

そしてマサラの近くでも闇に落ちようとしている女の子がいた。

 

「ナツ君を追うんだ」

 

「ナツ……ジェラールとか言ってなかった」

 

「説明は後!! それより今はナツを……」

 

「あっ!? エルザがいないわ!!」

 

「あ……ああ……」

 

「何なのよあの女!! ウェンディに一言の礼も言わないなんて!」

 

「エルザ……もしかしてジェラールって名前聞いて」

 

「どうしよう……私のせいだ……私がジェラールを治したせいで……ニルヴァーナが見つかっちゃってエルザさんやナツさんや……」

 

「ごめんね。ウェンディちゃん」

 

ヒビキはウェンディの様子を見ると謝りながら魔法を使い気絶させようとするがマサラが間に入り魔法を弾く。

 

 

「ちょっとアンタ!? いきなり何するのよ!?」

 

「マサラ君急がないとウェンディちゃんが!!」

 

「うんニルヴァーナの黒い光が見えてからここや遠くの方から嫌な感じがする。でもやっと会えた妹を、ウェンディを傷つけさせない!」

 

するとウェンディの周りをモヤモヤの様な物が纏いウェンディは突然狂った様に叫び出す。

 

「……あはは違う違う!! 私のせいじゃない!! 全部お兄ちゃんが悪いんだ!! お兄ちゃんが一緒にいたら私とハッピーも攫われる事もなかった! みんなが傷つく事もなかった!! ジェラールが闇に落ちる事もなかった!!」

 

 

「ウェンディ……?」

 

「うんそうだよ! お兄ちゃんがいたらよかったんだ!! お兄ちゃんがいなかったから悪い……お兄ちゃんを独占してた妖精の尻尾の人たちが悪いんだ!!」

 

 近くにいたルーシィに襲いかかるウェンディ。

 

ガシッ

 

 右手でウェンディの腕を掴むマサラ。

 

「ウェンディ! アンタ何を!?」

 

「マサラさん!?」

 

「今加勢に!」

 

「ルーシィ、ヒビキ。ウェンディを妹の事は僕に任せて」

 

「全部、全部お兄ちゃんが悪いの!!」(違うお兄ちゃんが悪いんじゃないよ……全部私が悪いんだよ)

 

「ウェンディ……」

 

「お兄ちゃんなんかアンタなんか大嫌い!!」(お兄ちゃんの事大好きなのに……嫌いたくないのに……何で酷いことが口に出るの? もう嫌だよ)

 

言葉とは裏腹に涙を流すウェンディ。そんなウェンディの様子に気づかないマサラではなかった。

 

「そうだよねキミがそんな事言うはずないもんね……そっかでも僕は君の事大好きだよ 」

 

「だったら何で私の事放っておいたのよ!? ずっとギルドで待ってたんだ!! お兄ちゃんの事!! 」

(うんずっと待ってた。でもお兄ちゃんは私の事ずっと気にしてくれてたんだよね。私は知ってるんだよ)

 

「ごめんね。ウェンディこんな駄目なお兄ちゃんで」

 

「うるさいうるさい死ね死ね!! 天竜の風爪(てんりゅうのふうそう)!! 」(違う大事なお兄ちゃんなのに。お兄ちゃん逃げて!!)

 

ウェンディは爪に風を纏わせマサラを切り付ける。マサラの腕からは血が沢山流れていく。

 

「……っ……これって……僕の魔法と同じ?」

 

「ちょっと!? ウェンディって攻撃魔法使えないんじゃなかったの!?」

 

「唯一の攻撃魔法よ。マサラが使う魔法が週ソラに載っててあの子必死に練習してたの。お兄ちゃんとお揃いで再会した時に褒めてもらうんだって」

 

マサラはシャルルの言葉が聞こえる。

 

「ウェンディ……強くなったね。びっくりしたよ」

 

「うるさいうるさいアンタに褒められても嬉しくない!!」(お兄ちゃんに褒めてもらえるように頑張ったんだ嬉しい)

 

「ニルヴァーナが見つかったのも私は悪くない!!」(違う私が悪いんだよ)

 

「うんキミが悪い」

 

「……」(そうだよね……)

 

マサラの言葉にウェンディの纏っていたモヤモヤは強くなる

 

「マサラさん!?」

 

「ちょっと! ちゃんとウェンディを慰めなさいよ!!

 

「でもねキミだけのせいじゃないんだよ。僕やルーシィ、ヒビキ、シャルル。連合軍みんなのせいなんだ」

 

「ナツさんやエルザさんがジェラールを追いかけて行ったのは私のせいじゃない」

 

「うん。それに関しても違うよ。ナツもエルザも大事な人の為に動いただけなんだ。キミは悪くない」

 

「違う、違うよ……全部、全部私が悪いの……お兄ちゃんを傷つけて……みんなの足を引っ張って。ごめんなさい……本当にごめんなさい」

 

「ウェンディ」

 

マサラはウェンディを傷ついてない片腕でそっと抱きしめる。

 

「お兄ちゃん……?」

 

「ウェンディはさ自分の事責めすぎなんだよ。キミはエルザを救った。凄い事なんだよ。誰もが知っているあの妖精女王(ティータニア)のエルザを救うなんてさ」

 

「お兄ちゃん」

 

「ありがとう。僕の大切な仲間を救ってくれて……

ありがとう。こんな駄目な僕を今でもお兄ちゃんって呼んでくれて」

 

「お兄ちゃん……私ねずっとずっとお兄ちゃんに会いたかったんだよ!!」

 

ウェンディは涙を沢山流しながら感情を爆発させる。

 

「うん僕もだよ」

 

「お兄ちゃんこれ」

 

「大事に使ってくれてんだね」

 

「うん。いつかお兄ちゃんと会った時に返すために」

 

「ありがとうウェンディ」

 

 ウェンディは大事にずっとかぶっていた白色のニット帽をマサラに返す。

 マサラは礼を言うとニット帽を受け取りニット帽をかぶる。

 

「お兄ちゃんが何度か化猫の宿に来てるのは匂いで分かってたんだけど何でお兄ちゃんは私に会ってくれなかったの?」

 

「ウェンディがギルドで幸せそうに笑ってたからかな。僕がウェンディに会ったら迷惑になるんだと思ったんだ。でもキミのことが心配だったから様子を見るために何度か化猫の宿にお邪魔してたんだ」

 

「お兄ちゃんも何だね。私も妖精の尻尾にいるお兄ちゃんに会いに行きたかったけど、お兄ちゃんの迷惑になるかもしれないと思って行かなかったの」

 

 マサラとウェンディの二人は互いを想い合いすれ違いをして会わなかったようだ。

 

「でもね私はお兄ちゃんの事一日も忘れた事なかったんだよ。お兄ちゃんとお話して笑って泣いてそんな風な日常をおくりたかった……の」

 

バタっ

 

「お疲れ様。ウェンディ。頑張ったね……少し大きくなったかな」

 

 ウェンディは泣き崩れ意識を失う。

 

 ウェンディは兄と想いをぶつけ合った事により心が晴れ、すると今までウェンディを纏っていた黒いモヤモヤに光が差し込みモヤモヤが消えた。

 マサラは元素竜の涙を使い自分の腕の治療をするとウェンディを優しく近くの木にもたれさせてから頭を撫でる。

 そんな兄妹を微笑ましく見守るルーシィたちがいた。

 

 

 

 

 

 

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