FAIRY TAIL 【ミストガンの親友は元素の滅竜魔導士!?】   作:侍魂

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三話 幽鬼の支配者

X784年・・・

 

 マサラとミストガン、二人がウェンディと別れてから七年の月日が流れる……

 

「ハエ共、倒れたマカロフを連れて無様に逃げて行ったって話を聞いたぜ!」

 

「だせえ! やっぱ俺たち幽鬼の支配者が最強だぜ」

 

 ギルド中に男たちの失笑が響く。すると扉を開く音が聞こえギルドメンバーたちが振り向くと、黒色と白色が混ざった服を着た短めの黒髪の青年と青髪のフードで顔を隠した青年はフィオーレ王国で一二を争う魔導士ギルド幽鬼の支配者の支部に来たのであった。

 

「よお! 今日は依頼受け付けてねえんだよな。悪いな兄ちゃんたち!!」

 

「へえー楽しそうだけどなんかあったの?」

 

「うちのギルドマスターが妖精狩りを始めたんだぜ。そして昨日何とあの聖十大魔道のマスターマカロフを倒したみたいだとよ。まあうちのマスターなら当然だよな。」

 

 黒髪の青年が不思議そうに問いかけると、男たちが笑いながら答える。

 

「お爺ちゃんと妖精の尻尾のみんなを……」

 

しかしギルドの男たちは気づかない。話を聞く度に青年たちの怒りが充満している事に。

 

「おっ? もしかしてアンタらハエ共の仲間か? へへへなら俺たちもポイントを稼がせてもらうとしようかね!」

 

黒髪の青年の呟きをを聞いた男たちは、青年たちが妖精の尻尾のメンバーだと知ると戦闘体制にはいった。

 

「オレが一番乗りだ!!」

 

 ドッカン!!

 

男が黒髪の青年に殴りかかるが腕を掴まれて床に叩きつけられる。

 

「僕らの家族に手を出したんだ……アンタら全員敵って事で良いよね?」

 

「……飛んだ火にいる夏のハエ妖精の尻尾って奴だな! 死ね!!」

 

黒髪の青年は自身の魔法を発動させて右手に火を、左手に風を纏わせて迫り来る男たちを殴り倒していく。そんな異常な強さに恐怖した男が何かを思い出したようだ。

 

「あの黒色白色の衣服……それに顔を布で隠している……妖精の尻尾の元素使い、マサラ・エレメントとミストガンだ!?」

 

「マサラってうちのマスターと同じ聖十大魔道の一人だよな!? しかもガジルと同じ滅竜魔導士!?」

 

「それにミストガンはマサラと同等の強さだぞ!?」

「な、なんでそんな大物たちがこんな小さな

支部如きに来るんだよ!?」

 

幽鬼の支配者の支部にいる男たちは、マサラとミストガン、妖精の尻尾の中でも数少ないS級魔導士でしかも最強候補と呼ばれる程の実力者である二人が来た事に絶叫した。

 

「マサラ。早く終わらせるぞ」

 

「そうだね……元素竜の大嵐!!」

 

「五重魔法陣御神楽!」

 

マサラが手を前に向けると元素の滅竜魔法を発動させて目の前に全てをのみこむ程の巨大な竜巻を発生させて、ミストガンは上空に魔法陣を作り中からは巨大な光線が放たれる。

 

「ぎゃあー!?」

 

「これなら……駄目だ!!防げ……うわぁ!!」

 

ある者は吹き飛ばされ、またある者は光線を防ごうとするが守りを貫通され当たると倒れる。

気づけば殆どの幽霊の支配者のメンバーたちはマサラたちの魔法を受けて戦闘不能になった。

 

「何だよ……何だよこれは!?」

 

唯一生き残った幽鬼の支配者の男は目の前を見て絶叫した。マサラが放った竜巻とミストガンが放った光線の所為で先程まで綺麗に立っていたギルドの原型は留めておらず建物が崩壊していたからだ。

その元凶の一人ミストガンの手には幽鬼の支配者の旗印が持たれている。

 

「ミストガン……お爺ちゃんの事頼んだよ」

 

「ああ任せてくれ。マサラの方こそみんなの事頼む」

 

「うん!」

 

二人は拳同士をぶつけて互いの役目を果たす為に別れるのであった。

 

「お久しぶりです。ポーリュシカさん」 

 

マグノリアの人里離れた場所に住んでいる妖精の尻尾顧問薬剤師のポーリュシカは、幽鬼の支配者のマスタージョゼの策略により倒れた、妖精の尻尾マスターマカロフの治療が終わり外に出るとミストガンがいた。

 

「ミストガン……アンタか。だがアンタも薄情なもんだね。仲間たちが必死で戦っているっていうのに……まあ人間の争いなんてアタシには関係ないけどね」

 

 ミストガンは持っていた大量の【幽鬼の支配者】の旗を捨てる。

 

「これは!? だけどね奴らにはマカロフと同じ聖十の称号を持ってるジョゼがいる。マカロフがいないあの子らに果たして勝てるものかね」

 

「勝てますよ。ジョゼの所にはあいつが……マサラが向かってますから」

 

「そういえばあの子がいたね。マカロフと同じ聖十大魔導士の称号を持っている子が」

 

 ミストガンは親友が向かってるので安心している。

 ポーリュシカは口では強がりを言っているが聖十大魔導士のマサラがマスタージョゼがいる幽鬼の支配者のギルドに向かってることを知り安心する。

 

妖精の尻尾を襲った幽鬼の支配者。

 

妖精の尻尾のマスターマカロフはギルドを破壊した事は我慢したがギルドメンバーであり家族のように思う大切な子供三人をを襲われた事によりマカロフの堪忍袋が切れ、妖精の尻尾と幽鬼の支配者との戦争が発生する。

 

……そして戦争は最終局面に突入していた。

 

妖精の尻尾たちはエレメンタル4とガジルを倒すが幽鬼の支配者のマスタージョゼが残っている。

マスターマカロフは倒れてしまい、誰もマスタージョゼを止める事が出来るものがいない。

エルザ、グレイ、エルフマン、ミラ。妖精の尻尾のメンバーたちはジョゼと戦っていたがやはり聖十大魔道……その実力は凄まじく圧倒され、仲間は一人、また一人と倒れていく。

この戦場に立っているのはエルザとマスタージョゼだけであった。

 

「やはり聖十大魔道であるこの私を止められるのはマカロフしかいませんね。クソガキ共すぐに血祭りにしてさし上げますよ!!」

 

マスタージョゼが優勢の立場で声を張り上げながらエルザに向けて魔法を放つ。

 

「元素竜の土盾」

 

声が聞こえると地面から土の壁が出現してマスタージョゼの魔法を防ぐ。

マスタージョゼが声の聞こえた方向を見ると魔法を発動させたマサラが立っていた。

 

「私の魔法を防いだだと!?」

 

自身の魔法を防がれた事に驚くマスタージョゼ。

 

「マサラ」

 

「ごめんね遅れた」

 

「馬鹿者来るのが遅いではないか。だが助かる」

 

 マサラが参戦した事により絶望的状況であった戦場に希望の光がエルザには見えた。

 

「後は僕に任せて……みんなの事お願い」

 

「ああ。任せろ」

 

 エルザは倒れた仲間を守る為に駆け寄る。

 

「貴方が元素使いのマサラ・エレメント…。聖十大魔道の最下位ですか」 

 

「うんそうだよ」

 

「ドベがこの私に勝てるとでも」

 

「やってみないと分からないよ。だけどね……この戦いは勝つか負けるかじゃないんだよ。アンタは仲間を傷つけた」

 

マサラはここまで来る途中で見かけた傷ついた妖精の尻尾の仲間たちを思い出す。

 

「何より僕達の親である爺ちゃんを傷つけたんだ!! 絶対に許さないよ!!」

 

 妖精の尻尾のマスターであり自分たちの親的存在のマカロフの傷ついた姿を思い浮かべるとマサラの身体からとてつもない量の魔力が溢れ出す。

 

「ぬかせ!! デッドウェイブ!!」

 

 ジョゼは地面の手をつき怨霊のようなエネルギーの魔法をマサラに放つ。

 

「一撃で終わらせるよ! 元素竜の土石咆哮!!」

 

「何だと!?」

 

マサラが口から砂のブレスを放つと、ジョゼの放った魔法を軽々と粉砕しながら迫り、ジョゼは砂のブレスをガードするが威力が予想より強く膝をついてしまう。

 

「相変わらず凄い魔力じゃの。そろそろ世代交代かの」

 

「よかった。ミストガン……成功したんだね」

 

 いつの間にかマサラの隣にいたマカロフ。ボロボロで今にも倒れそう。

どうやらミストガンのお陰で復活したようだ。

 

「爺ちゃん……ごめんね。僕達がもっと早くに来てたら」

 

「気にするな。お主達にもやるべき事があるんじゃろ? 儂の方こそすまぬ。こんな頼りない親で」

 

「そんな事ないよ。僕もミストガンも爺ちゃんの事最高の親だと思ってる」

 

「ありがとうのう」

 

優しい瞳をしてマサラと話していたマカロフは、ジョゼに鋭い視線を向ける。

 

「ジョゼ……お主の所為でガキ達の沢山の血が流れた」

 

 マカロフは妖精の尻尾のメンバー達だけじゃなく幽鬼の支配者のメンバー達の事を思い浮かべながら言う。

 

「そろそろこの馬鹿げた戦争終わらせねばならぬ。妖精の尻尾審判のしきたりによってジョゼ……貴様に3秒の猶予を与える。ひざまずけ。3」

 

「ふざけるな!! ひざまずけだと!? ハエごときが!」

 

「2」

 

「私達幽鬼の支配者の方が優れている!! ひざまずくのは貴様ら妖精の尻尾のほうだ!!」

 

「1……降伏はしないのじゃな……妖精の法律発動!!」

 

妖精三大魔法の一つ妖精の法律が放たれマカロフが敵と認識した者達を聖なる光で攻撃しマスタージョゼや外の敵を一掃した。

 

「相変わらず甘いですね。悲しいですまたマスターマカロフが倒れる事になるとは」

 

 近くに潜んでいたエレメント4の一人風のエレメント、アリアが風の魔法を使い奇襲を仕掛けマカロフに襲いかかる。

 

「ご馳走様」

 

放たれた風の魔法はマサラが口に入れて食べ防ぐ。

 

「戦争は終わりじゃ。これ以上やるなら命の保証はせんぞガキ」

 

隙だらけのアリアにマカロフが巨大な拳の一撃をくらわせて気絶させた。

 

「じゃあ僕は行くよ」

 

「おう。ミストガンによろしくのう」

 

「うん。爺ちゃんも評議員によろしくね。元素竜の風飛び」

 

「おう! ……こりゃ! マサラお主も関係あるじゃろうが!? 降りてこんか!! 儂……大丈夫かの…… 」

 

マサラは風の魔法で背中に風の翼を生やして飛んでいく。マカロフは大きな声で呼ぶが戻って来る気配はない。

 

こうして幽鬼の支配者との戦争は終わる。

騒ぎを聞いた評議員の軍隊ルーンナイト達は一斉に妖精の尻尾のメンバーを囲み捕らえる。

 大人しくしていた妖精の尻尾であるが、中には逃げようとする火竜と青い猫がいたが簡単に捕らえられてしまう。

 

その後一週間が経つ……

 

妖精の尻尾はマグノリアの住人達の目撃証言や物的証拠により無罪になり幽鬼の支配者は解散させられギルドマスターであるジョゼは聖十大魔道の称号を剥奪され牢屋に入れられる。 

そしてジョゼの空いた聖十大魔道の称号の席にマサラが入り序列が入れ替わったのはその後に語られる。

 

 

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