サイヤ人に転生した俺はッ!キヴォトスを救うんだよ!! 作:YY:10-0-1-2
俺は片手を地面につけて、背中にたくさんの重りをのせて、そのままの状態で腕立て伏せをする。
擬似重力トレーニング……いや、擬似でもないか。
もっとたくさんの重りを乗せていかないと。
あとは、『アレ』のトレーニングもしておかないとな。結構大事になってきそうだし。
…まぁ、本来は使わないっていうか、使いたくないって言うか。
とにかく、俺が人間と疑われる可能性にもなるし…って、確か噂だともう広まってんのか。どこでバレたんだ?
とにかく、なりたくないものはなりたくない。出来るだけ、なるべく、使わずに済むようにしたいな…。
って、もうこんな時間か。
速く教室に行かないとなっ…。
「おは〜?」
教室に入ると、ホシノがノノミの膝枕で横になっていた。
うわぁ、なんだあの幸せ空間。
「先生、おはよー」
「先生、おはようございます。今日は早いですね?」
「まぁ、ちょっと色々とね? すげぇ、リラックスしてるな」
俺がそう言うと、ホシノがノノミの膝枕について語った後に、自分だけの特等席だと言う。
すると、ノノミが先生もいかがですか? と誘ってくる。
大人としては行っちゃダメなのだろう。だが、可愛い生徒の頼みを断れるか? だが…。
この間、0.1秒。
「ダメだよー。ここは私の場所なんだから、先生はあっちの座り心地悪そうな椅子にでも座ってねー」
「ひっでぇ…」
0.1秒は無駄とかしたようだ。南無三。
だが、ノノミがボソッと「誰もいない時にしましょうね」呟いてきた。どこのロシア美少女ちゃんですか貴方。
ホシノがよいしょっと言って座り直す。
ホシノはいつも眠たそうにしてなぁ…。俺も寝たいぜ!
「のんびり出来るのは久しぶりですから…今はみんな、やりたいことをやってるんでしょうね」
シロコはトレーニングに、アヤネは図書館に勉強しに。ノノミはこの部屋の掃除と整頓をしてくれたらしい。
ホシノ? あぁ。あそこでダラダラしてたってよ。
「先輩もなにか始めてみてはどうでしょう? アルバイトとか、筋トレとか」
「筋トレなら、俺も付き合えるぜ?」
俺の言葉にホシノは一瞬固まるが、その後に理由をつけて断ってしまった。
ホシノ、いまちょっと悩んだか? まさか筋トレがそんな好きだったとは…。
すると、ホシノがどこか昼寝…サボりに行ったようだ。
ノノミはその姿を見て、以前に比べてだいぶ変わったと話す。
…あぁ。そういえば………いや、やめておこう。俺達先生的にも、ホシノ的にも辛い過去のはずだ。
アビドス最後の生徒会長…か。
俺がもっと早く駆けつけられたら……何とかなってたのか…? どちらにせよか……?
「先生?」
「…あぁ、何でもねぇ。ちょっとした考え事だ」
俺はそう言いつつ、窓に寄っかかる。
もう、黒服のイベントか。
……さて、ここから忙しくなるぞ。俺。
◇Ⅹ◇
俺は遠くで見える柴関ラーメン屋を見て、あっ、となった。
まずいっ!!!
すぐに空を飛び、キューン! と柴関ラーメン屋に向かう。
シロコ達はあとから来るはずだ! 急げ!!
柴関ラーメン屋に入り、すぐに周りを見渡す。
あっ、ハルカがボタンを押そうとしてる。
「ちょっ、待っ!!!!」
俺の掛け声も虚しく。
大きな音を立てて、店は大爆発を起こした。
俺は頭を抑えつつ、すぐ飛び起きて、大将に近づく。
「おい、大丈夫か大将!?」
「えっ!? せ、先生!?」
俺に気づいたアルはあわわといった感じで俺を見ている。
うわぁ、これは酷ぇ……跡形もなく消し飛んじまった…。
「…アルちゃん、マジで? マジでぶっ潰しちゃったの?」
「え……え?」
後ろで聞こえてくる会話に少しだけ汗を垂らしつつ、大将含む民間人を避難させる。
大将は、気絶しているだけらしい。特段これと言った怪我は無さそうだ。
俺は大将を運ぶように民間人に伝えてからアル達の方を向く。
すると、どこからか「そういうことだったのね!」と声が響く。
あーあ。地雷踏み抜いたわ。
「あんたたち…! よくもこんな酷いことを…!」
後ろにはセリカ達の姿が。
しかも、セリカはバチ切れてる。
…程なくして、戦闘が始まった。
セリカとシロコの本気具合は凄まじく、傭兵を2人でどんどん蹴散らしていく。
あの子たちだけで良くないですか?
すぐにムツキ達を追い込んでいく。
うーん、先生の出る幕は無かったそうですね。
すると、さらに大きな爆発音と共に、アルが飛んでいく。
展開が速すぎて目がグルグル回りそうだ。
こちらにまで飛んでくる砲撃を裏拳で遠く地面に叩き落としつつ、ゲヘナの風紀委員達の方を向く。
展開が速すぎるでおじゃる。もっとゆっくり休ませてクレメンス。
便利屋を狙ってるとはいえ、いつ見てもやりすぎだよな。
「イオリ、あの方たちはどうします?とりあえずはこちらの事情を説明した方がよいと思いますが…」
「説明? そんなの必要か? それに、ウチの厄介者どもをとっ捕まえるための労力が惜しい。もし邪魔してくるのなら、その時はその時だ」
おーい、コラー! ここ一応アビドスの自治区なんですけど!!
なんて、俺の声も届かない訳だが。
さて、後ろでシロコ達が話し込んでいる訳だが…。
「どうする? 便利屋をこのまま風紀委員会に引き渡すか?」
「それは、で、ですか……それにしても、彼女たちと戦う訳には…」
ノノミ達は不安そうな顔をしている。
あー、そんな顔しないでもらいたいものなんだが。
「他に選択肢はない。風紀委員会を阻止する」
沈黙の中、シロコが口火を切った。
「シロコちゃん…?!」
「…はい、その通りです」
続いて、アヤネも口を開く。
「風紀委員会がこの自治区ですでに戦術的行動をしたということは、政治的紛争が生じるということ。便利屋の方々が騒動を起こしたというのはおそらく事実です……。しかし、だからといってほかの学園の風紀委員会が私たちの許可もなく、こんな暴動を行ってもよいというわけではありません」
「その通りよ! 私たちの学校の権利を無視するようなマネをされて黙ってなんかいられない!」
だな。
俺も風紀委員会の方を向いて、頷く。
「よし、行こうか」
俺の言葉で、セリカ達の銃は火を噴き上げた。
あれは……イオリか。
先生の足舐めエピソードと風紀委員長の圧倒的な強さによって忘れているが、彼女もそれなりの実力者だ。
俺の想定よりも遥かに素早く、立ち回っているイオリを見て、汗を垂らす。
そもそも風紀委員会自体がアホみたいに強い奴らが多いからな。
ネームドキャラなんかもってのほかだ。
だが、アビドスも負けてはいなかったし、なんなら勝っていた。
「な、なに!? 私たちが負けただと!?」
悔しそうに俺たちを見るイオリ達。
俺はその奥にいる人物に声をかける。
「よぉ、久しぶりだ。チナツ」
俺の言葉に多少ビビったのか、身体をふるわせる。まぁ、顔も相まってそう見えてしまったのだろうな。
「アビドス対策委員会の奥空アヤネです。所属をお願いします」
アヤネがチナツに向かって臆せずに言う。
そして、アヤネとチナツの対話が始まった訳だが……アヤネって一年生だよね? 本当に? なんか、俺より大人びてない???
「それは…」
「それは私から答えさせていただきます」
チナツが返答に困っていると、ホログラムが現れた。
「アコ行政官…?」
そこには、長年、ずうっと、ガチャでどんだけ望んでも出なかったアコがいた。
俺は滑らかに土下座に移行する。
「え、先生…!?」
なんで俺の運があんなに無かったのかは分からないが、とにかく俺は土下座をする。
さすがの俺の態度に全員が固まる。
「え、えっと……?」
アコも困惑していた。
が、すぐに笑顔を取り繕う。
「こ、こんにちは、アビドスの皆様。私はゲヘナ学園所属の行政官、アコと申します」
「存じております。今日は、お日柄もよく…」
「先生!?」
俺の態度にセリカは叫ぶ。
俺はよし。と呟いてから立ち上がる。
「あ、アコちゃん…その…」
「イオリ、反省文のテンプレートは私の机の、左の引き出しにあります。ご存知ですよね?」
アコの言葉にイオリは黙り込んでしまった。
アコの圧は凄いからなぁ…。
遠くの方で動くハルカを横目に見つつ、俺は対策委員会の前に出て、守るように睨みつけることにした。
次はどこ行こうかな……?
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ケイ、アリス、起動します!
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もちろんワイらは補習で抵抗するで?
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え、アリウス行くんですか?
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兎!ウサギこそ正義!!
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百鬼ダロォォ??