サイヤ人に転生した俺はッ!キヴォトスを救うんだよ!!   作:YY:10-0-1-2

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重たい話は懲り懲りだ

 

 「カイザー潰すRTA、はっじまっるよ〜!」

 

 俺が元気にそう言うと、シロコがガッツポーズを決めて、やめなさいよ! とセリカが頭を叩いてくる。

 まぁ、やってる事は俺の言っていることと大差ないのだが。

 

 ここは、元々アビドス《だった》所だ。

 だが、その元々を知っているホシノは懐かしそうに口を開く。

 

 「いや〜、ここも久しぶりだねぇ」

 「先輩は、来たことあるの?」

 「うん、前の生徒会の仕事で何度かね。もう少し進めば、そこはなんとかつてアビドス砂祭りが開かれていたオアシスが! ……まあ、全部干上がっちゃったんだけどね〜」

 

 悲しそうにそう言うホシノ。

 俺はそれを見て少しだけ心を傷める。

 カイザーに苛立ちが募るものの、それを表に出さないまま俺たちは進んでいく。

 

 そうすると、何やらドローンやロボットが歩いていくのを見つけた。

 

 「ふむ、ドローンにオートマタ……テンション上がるな〜」

 「この辺り、何だかこういう良くないのが集まんだよね」

 

 俺がそう言っていると、ドローンで先を見ていたアヤネが驚愕する。

 

 『……っ!? 皆さん、前方に何かあります! 砂嵐で見えずらいですが……あれは……何か大きな施設のようなものが……』

 「し、施設?こんな所に?」

 『見間違いではないと思いますが…と、とりあえず先に進んでみてください!』

 

 あぁ、ヒナの言っていたのはこれの事だったのか。

 こんなもの、昔は無かった…と、誰かが呟いた瞬間、隣からダダダッと銃声が鳴り響く。

 

 俺は、ホシノ達の前に立って、飛んできた銃の弾を人差し指で全て弾く。

 

 「そういえば、グレートサイヤマン(悟飯)がこういう事やってたな……」

 「な、なに!?」

 

 横を見ると、侵入者だ! と叫んでいる武装したオートマタの姿が。

 

 「はぁ、仕方ないね……やるか!」

 

 俺がそう言ってから、ホシノ達も銃を構える。

 俺は舞空術で砂浜を滑るように飛び、オートマタの脚を蹴り飛ばしてから手刀で意識を刈り取っていく。

 腹を殴ったり顔面を裏拳で軽く小突いたりと一人一人確実に戦力を刈り取っていく。

 

 「! ホシノ!」

 「分かった!」

 

 ホシノが滑り込みながら、脚を撃つ。

 それを見た俺は親指をホシノの方に立ててから、ニッと笑う。

 

 『! 施設に、何かしらのマークを発見しました!』

 「マーク?」

 『このマーク……この集団は……』

 

 「「カイザーPMC」」

 

 俺とホシノが同時に言う。

 皆さんは、PMCの意味を知っているだろうか?

 PMCは、private military company…日本語に直せば民間軍事会社という意味になる。

 

 この前戦ったヘルメット団や学校の団体じゃ非にならないほどの大きい組織だ。その時、施設全体に警報音が響き渡った。

 それと同時に、空からはヘリの音、地面からは何か引きづるような、重機が動く音がする。

 

 「マジィ……撤退するぞ!」

 

 俺がそう言うも、時すでに遅しと言うやつか、完全に包囲されてしまった。

 1人のオートマタが俺達に向かって銃を構える。

 俺は少しだけ気を集めつつ、そのオートマタの後ろから来たロボットを睨みつける。

 

 「侵入者とは聞いていたが……アビドスだったか」

 

 そのロボットは他のオートマタとは違い黒いスーツに赤いマフラーをかけた大型のロボットだった。

 

 「ここまで来るとはな…まあいい。勝手に人の所有地に入り、暴れたことによる被害額を君たちの借金に加えてもいいが、大して変わらないな」

 「お前は…あの時の……!」

 

 何やら知ってそうなホシノ。後で問いつめるとして……。

 

 「あんた、何もん?」

 

 俺はとぼけながらそう問う。

 

 「私は、カイザーコーポレーションの理事を務めている者だ………。そして君たち、アビドス高等学校が借金をしている相手でもある」

 「嘘っ……!」

 

 全員が驚いている中、ホシノは黙って睨みつけている。

 

 「では、古くから続くこの借金について、話し合いでもするとしよう」

 

 

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 アビドスから少なくとも数十kmは離れているゲヘナ学園。

 

 常に何処が爆発するか破壊されるか誰かしら暴走している頭のおかしい子達が集まっている危険な学園。

 

 そんなゲヘナ学園の均衡を保っている唯一の会「風紀委員会」

 アビドス襲撃の一件を終え、風紀委員会ツートップのアコとヒナは風紀委員会専用の部屋で二人きりだった。

 

 「…委員長…その…これは、いつまで書けば良いのでしょうか……?」

 

 部屋の中にはカリカリとペンと書く音と太陽の光しかなく、久しぶりに人の声が部屋に響いた。

 

 「今200枚目ぐらいでしょ。自分で1000枚書くって言ってなかった?」

 「それはその……それくらい反省していますという比喩でして……」

 

 哀れなりアコ。

 口よりも手を動かせとヒナに言われてしまったアコはちゃんと従う。哀れなりアコ。

 そしてまたペンの音だけが響き渡るが、ある疑問がアコの口を動かす。

 

 「あのアビドスのホシノという方は、お知り合いなのですか?」

 「いや、実際に会ったのは初めて」

 「そうでしたか。どことなく、よく知っている方のように話されていたので……」

 

 そう言われてヒナは黙り込む。

 「天才」と呼ばれた、『ドラゴンボール』のベジータと同じような本物のエリート。

 2年前のゲヘナの情報部の分析では、ゲヘナにとっての潜在脅威の一つとしてリストアップされていたこともある。

 

 アコの知っているホシノとは全然違う印象を受けるが、それもそのはず。いまのホシノは雰囲気が違うのだと言う。

 昔のホシノは、攻撃的戦略を得意とした、かなりの好戦的タイプで……荒っぽくて、鋭い。

 

 ───あの時、あのまま戦っていたら、きっと風紀委員の大半が戦闘不能になっていた、アコ、貴方の早とちりでね。

 

 と、アコに言う。

 アコは驚きながら、何かブツブツと呟いている。なにやらそんな情報はなかったとか何とか。

 

 さらに、そこに入ってくるドゴツという名のシャーレの先生。

 

 彼が放つビームのようなものは、ヘイローを持っている人間をも超えて、ほぼ完全に消滅させられるのでは? と、ヒナは推測する。

 

 残念ながら そこまでの火力をドゴツが出すことはほとんど無い。最高火力を出せばどうなるかは本人がいちばん分かっているからだ。哀れ。

 

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 何やら小難しい話をされたが……簡潔に述べるとするならば、こうなるのだろう。

 

 『え、なんか俺悪いみたいになってるけど、そっちも悪いかんね? っていうか、そもそもの目的宝探しやし、何百両もの戦車、数百名もの選ばれし兵士たち。数百トンもの火薬に弾薬? これお前らに使うん? いや、ないわーいいもん? じゃあ、お前らの変動金利が3000%の上昇させるし。お前らの利子の返済額は9130万にするし。え? 払えない? なら退学すればええやん? 分かったらはよ帰れ』

 

 ということなのだろう。

 

 全然簡潔もクソも何も無いが、要点はついてるはずだ。多分。

 俺氏、堪忍袋の緒がハチ切れそうになるのを我慢します。

 

「みんな、もう帰ろう」

 

 すると、ホシノがそう言った。

 

 「……これ以上言い争っても、意味が無い……弄ばれるだけ」

 「ほう……副生徒会長、君は賢そうだ……ああ、思い出したよ。賢そうな君と一緒にいた、あの全くもってバカな生徒会長のこと、そして自分はナントカ人だと叫んでいた奴もな」

 

 ……いま一瞬気になる言葉が聞こえたが…。

 ホシノの雰囲気が変わったのが一番気になった。切れたらやばいタイプなのかな。

 

 残念だが、今は何も出来ない。

 帰るしかない。

 

 俺たちは後ろで何かを言っているカイザー理事を無視して、帰路に着くのであった。

 

 

次はどこ行こうかな……?

  • ケイ、アリス、起動します!
  • もちろんワイらは補習で抵抗するで?
  • え、アリウス行くんですか?
  • 兎!ウサギこそ正義!!
  • 百鬼ダロォォ??
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