サイヤ人に転生した俺はッ!キヴォトスを救うんだよ!!   作:YY:10-0-1-2

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ホシノと夜の散歩

 

 「そんなことをしても、あの時の変わらないよ!」

 「でも、私たちにはもうどうすることも出来ない!アビドスにいるためにも……こうするしかないの!」

 「私たちのために、アビドスのためにやるの」

 「でも、それじゃホシノ先輩の想いが……!」

 

 ホシノが目を覚ますと、何やら言い合っている様子が聞こえてきた。

 ホシノが意識を覚醒させると、シロコ達がああでもないこうでもないと話し合っていた。

 

 「落ち着けよお前ら、な? お茶でもすすってさ……」

 「先生、ちょっと黙ってて!」

 「ん! 今大事な会議中!」

 

 ドゴツがお茶を持ってセリカの前に置こうとすると、セリカにそう言われ、挙句の果てにシロコにすら拒否される。

 ドゴツは「ひぃ〜ん」と言いながらホシノの元へ駆け寄るのだった。

 

 「ホシノ先ぱ〜い! 何とかしてくださいよあいつら……俺の言うこと全く聞いてくれないんですよぉ〜!」

 「……うへ〜先生も大変そうだね〜」

 

 ホシノは立ち上がり、シロコ達を抑える為に、手を叩く。

 そうすると、シロコ達は一斉にホシノの方を向く。

 

 「ほらほら、みんな落ち着いて〜。頭から湯気がでちゃってるよ〜」

 「……ん」

 

 ホシノの言葉に全員が黙り込んでしまった。

 ちなみにドゴツは横でアロナに慰めてもらってる。

 

 「無理に考えすぎても、逆に焦っちゃうからね。一回頭を冷やして、また明日集まることにしようよ」

 

 ホシノの提案に皆が渋々といった感じで頷く。

 皆が帰り支度をして帰っていく中、ホシノとシロコがお互いに何かを話している。

 

 その様子を見てドゴツは、シロコを見て頷く。

 

 「先輩、ちょっと話したいことがある」

 「うへ〜、おじさんと話したいことがあるなんて、照れるな〜」

 

 ホシノがそう行った後に、首を横に振る。

 

 「でも、今日は疲れたし、色んなことがあったからまた明日話そう。大体どんな話か分かってるから」

 「……ん、分かった」

 

 ホシノの言葉に今度はシロコが首を縦に振り、会議室から出ていく。

 ホシノはそんなシロコを見た後に、ドゴツの方を向く。

 

 「うへ〜、先生やるねぇ、私の可愛いシロコちゃんと目と目で意思疎通ができる仲になっちゃって〜……いやはや、やっぱり先生は侮れない大人だな〜」

 「ははっ、いつかはホシノやセリカともそういうことが出来るようになりたいよね」

 

 ドゴツはそう言って笑う。

 そして、悲しそうな顔をしてからとある紙をホシノに見せる。

 

 「それって……」

 「……ホシノ。これ、退部、退会届け……だよな?」

 

 ドゴツの言葉に、ホシノは言葉を詰まらせるものの、すぐにニヘェと笑う。

 

 「うへ〜、いつの間に……! これ、盗ったのはきっとシロコちゃんだよね? 全くシロコちゃんったら、いくら何でも先生のカバンを漁るのはダメでしょ〜。先生、きちんとシロコちゃんを叱っといてよ〜? あのままじゃとんでもない大悪党になっちゃうから」

 「あぁ。でも、いまはホシノが何をやろうとしてるのかが気になるな」

 

 ドゴツの言葉に、ホシノは少しだけ固まる。

 

 「…うーん。逃げしては……くれないよね…?」

 「おう」

 

 ドゴツはキリッとした目付きをしつつ頷く。

 ホシノは少し黙った後、雰囲気が少し変わり、席を立った。

 

 「面と向かって言うのもなんだし……先生、少しその辺を歩かない?」

 「……あぁ。分かった」

 

 ホシノはそう言って、ドゴツと共に会議室を出た。

 

 

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 

 

 「けほっ、けほっ………うわぁ、ここも砂だらけじゃ〜ん……まあ、掃除をしようにも、建物が大きすぎて人手がね〜……」

 「じゃあ、今回の件が終わったら俺も手伝ってみんなでやるか」

 「うへ〜、それはありがたいね〜。だって、せっかくの高校生活が全部砂色だなんて、ちょっとやるせないと思わない?」

 「確かにな。ホシノはこの学校が本当に好きなんだな」

 

 俺は歩きながらホシノにそう言う。

 ホシノは「今の会話でそうなる?」と首を傾げている。

 

 まぁ、俺ならこんな学校嫌だな。砂だらけだし、生徒全然いないし。ましてや先生もいないだなんて。

 それでも、ホシノ達は一生懸命この学校を救おうとしてるんだもんな。

 

 ふと気づくと、ホシノはある教室の中に入っていた。

 その中に入ると、ちょうど綺麗な満月が映し出されていた。

 

 「……月が綺麗ですね。って、言っておけばいいかな?」

 「……先生もロマンチストだね〜もしかして口説いてる?」

 「そんな事したら社会的に俺が死んじゃうよ」

 

 俺の言葉にホシノは「ははっ」と笑った後に、語り出した。

 

 2年前。ホシノは黒服…そして、カイザーコンポレーションから提案を受けていたこと。

 その提案とは、アビドス高校を退学し、私共の企業に所属すること……そうすればアビドスの借金を半分近く負担するという提案だった。

 

  そんな提案、ホシノはもちろん断ったそうだが、相手もそう引かずといった風に状況は平行線だったらしい。

 誰から見ても破格の条件、でも、ホシノがいなくなったらアビドスは崩壊すると思ってたから、ずっと断ってたそうだ。

 

 それを聞いていて、フツフツと何かが煮えたぎってくるのが分かるが、いまはソレを抑える。

 

 「…この退部届けってさ」 

 「…まあ、1ミリも悩んでない…って言ったら嘘になるし…ちょっとした気の迷い…かな」

 

 その後に、ホシノはその紙を破り捨てる。

 それを見て、俺は静かにホシノに近づく。

 

 「変な誤解を招いてごめんね〜。ただこんなことをした所で、みんなを心配させるだけ、こんなこと良くないね」

 

 ホシノがそう言っているが、俺は構わずに近づく。

 

 「でも、可愛い後輩にいつまでも隠し事は良くないし……明日、みんなにちゃんと話すよ……先生?」

 

 俺は、ホシノを抱き寄せる。

 ホシノは、目を見開いた後に、恥ずかしそうに顔を赤らめる。

 

 「せ、先生……?」

 「…大丈夫だホシノ。そんなに背負わなくていいんだ」

 

 俺の言葉に、ホシノは黙り込んでしまう。

 だが、構わずに続ける。

 

 「俺がホシノを、この学校を救ってやる。だから、そんなに背負わなくていい。俺たちにもその背負ってるもの背負わせてくれないか?」

 

 ホシノは俺の言葉を聞き、静かに頷いた後に、俺から離れる。

 

 「うん。ありがとね、先生」

 

 そう言ってホシノは教室から出ようとして、足を止める。

 

 「また明日。先生」

 「……」

 

 俺はその言葉を聞いて

 

 「あぁ、また明日」

 

 笑顔でそう答えるのだった。

次はどこ行こうかな……?

  • ケイ、アリス、起動します!
  • もちろんワイらは補習で抵抗するで?
  • え、アリウス行くんですか?
  • 兎!ウサギこそ正義!!
  • 百鬼ダロォォ??
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