サイヤ人に転生した俺はッ!キヴォトスを救うんだよ!!   作:YY:10-0-1-2

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「大人の戦い」

 

 

 キヴォトス某所。

 俺はその中のエレベーターに乗り、とある部屋の前につく。

 

 「お待ちしておりました、ドゴツ先生。あなたとはこうして……」

 「御託はいいよ。速く話し合おうぜ?」

 「……まずは、その殺意を収めてください。怖いですよ」

 

 チッ、こいつ……。

 俺はそいつの言う通りに殺意を収める。

 

 「あなたのことは知っています。連邦生徒会長が呼び出した不可解な存在…。あのオーパーツ「シッテムの箱」の主であり、連邦捜査部『シャーレ』の先生」

 

 淡々と確認するかのように話を進める。

 

 「私たちは、あなたと敵対するつもりはありません。むしろ、協力したいと考えています」

 「……」

 「私たちの計画において、1番の障害になりうるのはあなただと考えているのです」

 

 コイツらの計画……か。

 正直、コイツらのことをあんまり好きになれないんだよな。

 第一印象最悪も最悪。超がつくほど最悪だし。

 

 「私たちにとって、アビドスなんて小さな学校は、全くもって大した問題ではありません。ですが、先生……あなたの存在は決して些事とは言えない。敵対することは避けたいのですよ」

 「お前ら何者だよ」

 

 何がしてぇんだコイツらは。

 

 「そういえば自己紹介をしていませんでしたか? 私たちはあなたと同じ、キヴォトスの外部の者……ですが、あなたとはまた違った領域の存在です」

 

 ソイツらの名前は……『ゲマトリア』

 目の前のやつは「黒服」というらしい。よく覚えておかなきゃだよな。

 

 「私たちは観察者であり、探求者であり、研究者です」

 「…なんだ? 観察するために、探求するために、研究するためにホシノを使うってのか……?」

 「…そこに関しては、ノーコメントということで。一応お聞きしますが、私達と協力するつもりはありませんか?」

 「ないね。断じて」

 

 ノーコメントは了承と捉えるぞ俺は。

 俺はただ、ホシノを……アイツら(対策委員会)の青春を返して欲しいだけだ。

 

 「あなたの行動に正当性が無いことにお気づきですか、先生? 今のあなたに一体なんの権利があって、そんな要求をされているのでしょう?」

 「ホシノはアビドスの生徒じゃねぇって言いたいのか?」

 

 黒服が言う前に俺が先に言う。

 

 「テメェこそ確認してねぇんじゃねぇか……? まだ顧問の……俺のサインが書かれてねぇぞ」

 「……ほう」

 

 俺の言葉に感心したかのように呟いた後に、クックックッと笑い出す黒服。

 

 「ホシノはまだ対策委員会だ。アビドスの副生徒会長だ。そして、今も俺の生徒に変わりねぇ」

 「貴方が『先生』である以上、担当生徒の去就にはあなたのサインが必要……そういうことですか」

 

 俺は静かに頷く。

 

 「学校の生徒、そして先生……ふむ。なかなかに厄介な概念ですね」

 「お前らはアイツらを騙して、踏み躙って、その苦しみを利用しやがった」

 

 俺の周りに気の風が生まれ、静かに、大きな渦をまく。

 

 「覚悟出来てんだろうな……?」

 「……ええ、確かに仰る通りです。他人の不幸よりも、私たちは自分たちの利益を優先しました」

 

 俺は静かに手を前に構える。

 

 「しかし、ルールの範疇です」

 「……なに?」

 

 黒服の言葉に疑問をうかべる。

 

 「アビドスに降りかかった災難は、私たちのせいではありません。あの砂嵐は大変珍しいとはいえ、一定確率で起こり得る現象です。明確な悪役がいる訳では無い……天変地異とはそういうものでしょう?」

 

 あくまでその機会を利用しただけ。

 どちらにせよ、最低最悪なことに変わりねぇ。

 

 「砂漠で水を求めて死にゆくものに水を提供する……ただし、一生奴隷として働いても返済できない額で」

 「……珍しくない。何も俺たちが心を痛めて責任を取るべきではねぇ…って言いたいのか?」

 

 持つ者が持たざる者から搾取する。知識の多いものが、そうでは無いものから搾取する。

 そうだ。大人なら誰もが知ってる事だ。世の中の事実だ。

 

 「……だが、ホシノは諦めねぇし、返済も完了させるために努力するつもりだ」

 「どうあっても、私達と敵対するおつもりですか? 無力でしょう?」

 

 俺は見せしめるように大人のカードを出す。

 

 「寝言は寝て言え。その出来る頭で少し考えればわかるだろ」

 「それのリスクは私も薄っすらとですが知っています。使えば使うほど削られていくはずです。あなたの生が、時間が」

 

 知るか。

 生徒の青春を守るためなら生も時間も売ってやらァ。

 

 「そのカードはしまっておいて下さい、先生。あなたにもあなたの生活があるはずです」

 「知るか、んなもん。俺はアイツらを救うなら命も投げ出すぜ?」

 「……何故? 何故? 何故? 何故? 何故? 何故? 何故? 何故? 何故?」

 

 理解が出来てないのか、黒服は何故? と連呼する。

 

 「アイツらの苦しみに対して、責任を取る大人がいなかった。だから俺がそれを背負います」

 

 「アイツらの分も全部背負います」

 

 「大人のやるべき事だ。アイツらはまだ子供だ。ならば……」

 

 俺は意を決した目で黒服を見る。

 

 「そいつらを幸せにする。それも大人の仕事だ」

 

 俺が言うと、黒服はまだ理解が出来てないらしい。

 まぁ、言っても理解できないだろうしいいか。

 

 「いいでしょう。交渉は決裂です、先生」

 

 俺は黒服に背中を見せて帰ろうとする。

 

 「ホシノは、アビドス砂漠のPMC基地の中央にある、実験室にいます」

 「なんでそんなこと教える?」

 

 黒服は少しだけニヤリと笑いながら答える。

 

 「微力ながら、幸運をお祈りしてますから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇◆◇

 

 

 

 「おかえり、先生」

 

 俺がアビドスの対策委員会の元に帰ると、シロコ達が出迎えてくれる。

 そうだよな。こいつらがいるから、俺は頑張れてるんだもんな。

 

 「何か、掴んできた顔だね」

 「……特大のをな」

 

 俺はすぅ、と息を吸って言う。

 

 「ホシノ、助けに行くぞ」

 「ん、行こう」

 

 「ホシノを助けてここに連れ戻す!」

 「はい、そう言ってくださると思いました!」

 

 「そんで、その後はちゃんと叱る!」

 「うんうん! 自分で言ってたことを守れてなかったんですから、お仕置です! きちんと叱ってあげないと!」

 

 「『おかえり』って言って『ただいま』って言わせてやろうぜ!」

 「うん……ってええっ!? 何それ、恥ずかしい! 青春っぽい! 背筋がゾワッとする!」

 

 セリカの言葉に皆が首を横に振り、「私が言う!」だの「私も言う!」だの言い出す。

 

 「か、勝手にして! わ、私は絶対、そんな恥ずかしいこと言わないから!!」

 「えぇ〜? ほんとでござるかぁ〜?」

 「せ! ん! せ! い!」

 

 だがまぁ、戦力は足りないよなぁ……。

 まぁ、アテがあるからいいが。

 

 「戦力が足りないなら、俺にいい考えがある……!」

 

 俺は実行に移すために、みんなに言った。

 

次はどこ行こうかな……?

  • ケイ、アリス、起動します!
  • もちろんワイらは補習で抵抗するで?
  • え、アリウス行くんですか?
  • 兎!ウサギこそ正義!!
  • 百鬼ダロォォ??
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