サイヤ人に転生した俺はッ!キヴォトスを救うんだよ!!   作:YY:10-0-1-2

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聞き捨てならないこと

 

 結論から言おう。

 この子達ほんとに少女ですかい?

 

 いや、もうなんか……ギッタンギッタンとかじゃなく、俺の出る幕はなかったというかなんというか……。

 いい事なんだろうけど、改めて見ると恐ろしいって言うか……。

 

 というか、アヤネちゃんスッゴイね。あなた一人でオペレーター行けるでしょ。

 

 あれ、もしかして先生いらない……!?

 

 

 「お帰りなさい皆さん。お疲れ様でした」

 「ただいま〜」

 

 ホシノは相変わらず可愛いな。

 さっきの目線は気のせい……だったか? それとも……。

 

 俺の思考はノノミ達の会話でかき消された。

 

 「そうだね。これでやっと重要な問題に集中出来る」

 「うん! 先生のおかげだね、これで心置き無く全力で借金返済出来る!」

 

 出たよ借金。

 嫌だよね〜借金。借りるお金……お金のやりくりは苦手なんだ。

 

 ところで

 

 「借金返済って?」

 

 俺の言葉にセリカ達が凍りつく。

 

 それはそうだ。1番重要な問題であり、彼女たちが対策委員会を組んでいる一番の理由だからだ。

 

 アヤネが説明しようとしてセリカが止めに入るも、ホシノがそれにいいでしょ? と言う。

 

 ふむ。先生目線からしても知りたいことだ。

 何より、この子達はまだ子供である。だからといって俺が動くのもほんとに嫌なんですけどね。

 

 「確かに、先生がパパっと解決してくれるような問題じゃないかもしれないけどさ。でも、この問題に耳を傾けてくれる大人は、先生くらいしかいないじゃーん?」

 「う、うう……で、でも、さっき来たばかりの大人でしょ!? 今まで大人たちが、この学校がどうなるかなんて気に留めたことなんてあった!?」

 

 残念ながらないんだ。これが現実。

 ほら、メズマなんたらも言ってた。現実を直視しすぎると失明しちゃうってね。

 

 「私は認めない!」

 

 あーあ。セリカちゃん拗ねちゃった。

 って、楽観視出来る問題でもねぇよなぁ……っと。

 

 「9億円ぐらいあるんだよね〜」

 「き、9億……」

 「…9億9235万円、です」

 

 改めて聞くとえぐいよなコレ。いくら利子がつくからって……いやまぁ、違法って奴なんだけどさ。

 けれども、ここまでやると人の心ないんか案件なんだよね。

 

 さすがのワイ、いや、ここまで来るとどんだけ悪徳商法をやってる奴も裸足で逃げ出すレベルだろコレ。

 

 「な、なるほど…で、ほとんどの先生やら学生やらが去ったとね…」

 「はい……」

 

 借金した理由は簡単に言えば環境による問題だ。

 アロナも言っていた砂嵐。これが問題で、自然災害を克服するために、多額の資金を投入せざるを得なかった。

 

 ただ、片田舎の学校に巨額の融資をしてくれる銀行は見つからず……悪徳金融業者に頼るしか無かった。

 結果こうなってしまっているわけだから、どっちにしろ最悪な展開にはなっていた訳だ。

 

 砂嵐は流石にサイヤ人の力でも……と、思ったけど俺の使える技の中にあるんです。

 砂嵐をかき消すようなものが。ただ、時期が遅かったな…こればっかりは悪態をつけさせてもらう。

 

 セリカがあんな風になってしまってるのは、こんな風に聞いてくれる大人がおらず、俺が初めてであったため……。

 

 なんてことだ! 悪徳金融業者はやはり処すべし! 悪いのはダメ! 滅せよ!

 

 「先生は十分力になってくれた。これ以上迷惑はかけられない」

 「ファー! 甘い甘い!!」

 「!?」

 

 俺がいきなりそんなことを言い出したのでシロコが固まってしまった。

 俺はニヤッとサイヤ人特有のあの顔を披露しながらホシノ達を見る。

 

 「俺がその話を聞いて帰るとでも? 見捨てて戻れるかよ!」

 

 俺は立ち上がり、拳を作る。

 

 「やってやろうじゃあねえか! 顧問になればいいんだろ! よろしくな!」

 

 俺の言葉に一瞬、キョトンとしながらアヤネは直ぐに、意味を理解して、笑顔を作る。

 

 「あっ、はい! よろしくお願いします、先生!」

 「へぇ、変わり者だねー。面倒なことに首を突っ込もうなんて」

 「ん、もう変わり者」

 「空飛べてるしな」

 

 シロコの言葉に一瞬だけ、微笑ましいムードが出来る。

 さて! 最初にやるべきは……やっぱ、セリカをここに戻すことだよな!

 

 その扉の奥にいるんだろぉ? 立ち聞きしてるんだロォ? あっ、逃げたな。足音聞こえたぞ。

 

 

 

 

 

 次の日。

 おっ、住宅街で知ってる顔に出会った。

 

 え、そんなゲって顔する? さすがに俺傷つくよ?

 

 「おはよう」

 「な、何が『おはよう』よ! 馴れ馴れしくしないくれる?」

 

 え、そんなツンツンする? ツンデレでも引くぐらいツンデレしてんじゃん。

 俺がその言葉に驚かず、ニコニコしていたのが気に入らなかったのか、むっ、と顔を歪ませる。

 

 「私、まだ先生のこと認めてないから!」

 「じゃあ、認めさせるしかないかぁ…」

 

 俺が言うと、セリカはふんっ、とそっぽ向いてしまった。

 意外に可愛いところがあるんだなとか思いつつ、なぜここにいるのか聞こうと口を開く。

 

 「セリカ、これから学校? はたまたサボり?」

 「なっ、サボってはないわよ! それに、先生には関係の無いことでしょ?」

 

 むぅ、ガードが硬い。キラベジみたいに硬い。

 

 俺も学校一緒に行くかと言うと、さらに、嫌な顔で拒否され、自由登校だからと理由をつけられ、ならばどこに行くかと聞けば教えてくれない。

 

 え、そんな嫌われてるの俺? って、まぁしょうがないんだけどさ。

 

 くっそぉ…セリカとろくに話せない…許さねぇぞカイザー…!

 

 「じゃあね、バイバイ!」

 

 セリカはまるで逃げるように立ち去ってしまった。

 その後ろ姿を見ながら、やれやれと首を横に振って静かに後を追いかけるのであった。

次はどこ行こうかな……?

  • ケイ、アリス、起動します!
  • もちろんワイらは補習で抵抗するで?
  • え、アリウス行くんですか?
  • 兎!ウサギこそ正義!!
  • 百鬼ダロォォ??
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