バカと僕と召喚獣   作:藤崎海斗

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今回から清涼祭編です。
閑話の王様ゲームの美波の提案の名前で呼び会うってのは本編にも関連してます。
蒼龍さん感想ありがとうございます

それではどうぞっ!!


清涼祭
第十問~準備中 清涼祭①~


雄二「さて。そろそろ春の学園祭、『清涼祭』の出し物を決めなくちゃいけない時期が来たんだがーー

とりあえず、議事進行並びに実行委員として誰かを任命する。そいつに全権を委ねるので、後は任せた」

 

瑞希「明久君。雄二君って学園祭はあまり好きじゃないんですか?」

 

明久「直接聞いたわけじゃないから分からないけど、楽しみにしているってことはなさそうだね。興味があるのならもっと率先して動いているはずだから」

 

瑞希「そうなんですか・・・。寂しいです・・・・明久君も興味がないですか?」

 

明久「う~ん、どうだろ?別にそこまで何かをやりたいってわけでもないしなぁ」

 

瑞希「私は・・・明久君と一緒に、学園祭で思い出を作りたいです」

 

明久「ほぇ?」

 

瑞希「その、明久君は知ってますか・・・?うちの学園祭ではとっても幸せなカップルが出来やすいって噂がーーケホケホッ」

 

明久「大丈夫?」

 

瑞希「は、はい。すいません・・・」

 

明久「そのうち、なんとかしないとなぁ・・・」

 

雄二「んじゃ、学園祭実行委員は美波ということでいいか?」

 

美波「え?ウチがやるの?う~ん、・・・、ウチは召喚大会に出るから、ちょっと困るかな」

 

明久「雄二。実行委員なら、美波より瑞希ちゃんの方が適任なんじゃないの?」

 

瑞希「え?私ですか?」

 

智也「瑞希には無理でしょう。きっと全員の意見を丁寧に聞いているうちにタイムアップになっちゃうと思うんだよね」

 

美波「それにね、アキ。瑞希も召喚大会に出るのよ」

 

明久「え?そうなの?」

 

瑞希「はい。美波ちゃんと組んで出場するつもりなんです」

 

智也「僕もでようかなー」

 

明久「学校の宣伝みたいな行事なのに。三人とも物好きだなぁ」

 

美波「ウチは瑞希に誘われてなんだけどね。瑞希ってば、お父さんを見返したいっていってきかないんだから」

 

明久「お父さんを見返す?」

 

美波「うん。家で色々言われたんだって。『Fクラスのことをバカにされたんです!許せません!』って怒ってるの」

 

智也「珍しいやん、怒るなんて」

 

瑞希「だって、皆のこと何もわかっていないくせに、Fクラスっていう理由だけでバカにするんですよ?許せませんっ」

 

明久「・・・・」

 

美波「だからFクラスのウチと組んで、召喚大会で優勝してお父さんの鼻をあかそうってワケ」

 

雄二「四人とも。こっちの話を続けて良いか?」

 

明久「あ、ゴメン雄二。美波が実行委員になる話だったよね?」

 

美波「だからウチは召喚大会に出るって言ってるのに」

 

雄二「なら、サポートとして副実行委員を選出しよう。それなら良いだろ?」

 

美波「んー・・・。そうね、その副実行委員次第でやっても良いけど・・・」

 

雄二「そうか。では、まず皆に副実行委員の候補を挙げてもらう。その中から美波が二人を選んで決選投票をしたらいいだろう」

 

F「吉井が適任だと思う」

「やはり坂本がやるべきじゃないか?」

「北山にやってもらおう」

「ここは須川にやってもらった方が」

 

秀吉「ワシは明久が適任じゃと思うがの」

 

智也「僕もそう思うかな」

 

明久「秀吉に智也。僕もそういう面倒な役は、できればパスしたいな~なんて」

 

智也「そんなの誰だって同じだよ」

 

秀吉「ならば適任の者にやってもらった方が良いじゃろう?」

 

明久「むぅ・・・・。それはそうだけど・・・・」

 

雄二「よし。じゃあ美波。今挙がった連中から二人を選んでくれ」

 

美波「そうねー。それじゃ・・・」

 

『候補①・・・吉井』

『候補②・・・明久』

 

雄二「さて。この二人のどちらが良いか、選んでくれ」

 

智也「明久がやるのか。なら僕は少し寝るよ」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

秀吉「ーーのじゃ、ーーるのじゃ、

起きるのじゃ」

 

智也「んむ、ああおはよう秀吉 どうしたの?」

 

秀吉「おはようじゃ。今出し物が決まったところじゃ」

 

智也「何になったの?」

 

秀吉「中華喫茶『ヨーロピアン』じゃ」

 

智也「中華喫茶なんだよね?」

 

秀吉「うむ」

 

須川「それなら、お茶と飲茶は俺が引き受けるよ」

 

康太「・・・・(スクッ)」

 

明久「康太、料理なんてできるの?」

 

康太「・・・・紳士のたしなみ」

 

美波「まずは厨房班とホール班に分かれてもらうからね。厨房班は須川と土屋のところ、ホール班はアキのところに集まって!」

 

瑞希「それじゃ、私は厨房班にーー」

 

明久「ダメだ瑞希ちゃん!キミはホール班じゃないと!」

 

智也『ナイスプレイ』

 

秀吉『明久、グッジョブじゃ』

 

康太『・・・・!(コクコク!)』

 

瑞希「え?明久君、どうして私はホールじゃないとダメなんですか?」

 

明久「あ、えーっと、ほら、瑞希ちゃんは可愛いから。ホールでお客さんに接した方がお店として利益がねっ」

 

瑞希「か、可愛いだなんて・・・。

明久君がそう言うなら、ホールでも頑張りますねっ♪」

 

智也「美波はどうするの?」

 

美波「ウチ?ウチはねホールにしようかな」

 

智也「じゃあ僕もホールにしよ」

 

帰りのHR後

 

美波「ねえ、皆ちょっといい?」

 

智也「いいよ」

 

美波「あのね、皆に相談なんだけど」

 

明久「僕で良ければ聞かせてもらうよ」

 

美波「うん。ありがと。多分、アキ達に言うのが一番だと思うんだけどーーそのやっぱり雄二をなんとか学園祭に引っ張り出せないかな?」

 

智也「難しいと思うよ。あいつは興味ないことは徹底的に無関心だからね」

 

美波「でも、アキが頼めばきっと働いてくれるよね?」

 

明久「え?別に僕が頼んだからって、アイツの返事は変わらないと思うけど」

 

美波「ううん、そんなことない。きっとアキの頼みなら引き受けてくれるはず。だってーー」

 

明久「そりゃ確かに、よくつるんでいるけど、だからといって別に」

 

美波「だってアンタ達、愛し合ってるんでしよう?」

 

明久「もう僕お婿にいけないっ!」

 

智也「呼ばれなくて良かった本当に」

 

明久「誰が雄二なんかと!だったら僕は、断然秀吉の方がいいよ!」

 

秀吉「・・・あ、明久? そ、その、

お主の気持ちは嬉しいが、そんなことを言われても、ワシらには色々と障害があると思うのじゃ。その、ホラ。歳の差とか・・・」

 

明久「ひ、秀吉!違うんだ!ものすごい誤解だよ!さっきのはただの言葉のアヤで!それと、僕らの間にある障害は決して歳の差じゃないと思う!」

 

美波「それじゃ、雄二は動いてくれないってこと?」

 

明久「え?あ、うん。そういうことになるかな」

 

美波「なんとかできないの?このままじゃ喫茶店が失敗に終わるような・・・」

 

秀吉「ところで、お主らは何の話をしておるのじゃ?そんなに思い詰めた顔をするとは、随分と深刻な話のようじゃが」

 

明久「深刻って程じゃないんだけど、喫茶店の経営とクラスの設備の話でーー」

 

美波「アキ、そうじゃないの。本当に深刻な話なのよ・・・」

 

明久「え?どういうこと?」

 

美波「本人には誰にも言わないで欲しいって言われてたんだけど、事情が事情だし・・・。けど、一応秘密の話だからね?」

 

明久「う、うん。わかった」

 

美波「実は、瑞希なんだけど」

 

明久「瑞希ちゃん?瑞希ちゃんがどうかしたの?」

 

美波「あの子、転校するかもしれないの」

 

明久「ほぇ?」

 

智也「なるほどね」

 

秀吉「む。マズイ。明久が処理落ちしかけとるぞ」

 

美波「このバカ!不測の事態に弱いんだから!」

 

智也「おーいっ」

 

秀吉「明久、目を覚ますのじゃ!」

 

明久「秀吉・・・、モヒカンになった僕でも、好きでいてくれるかい・・・?」

 

美波「・・・どういう処理をしたら、瑞希の転校からこういう反応が得られるのかしら」

 

秀吉「ある意味、稀有な才能かもしれんのう」

 

明久「美波!瑞希ちゃんが転校って、どういうことさ!」

 

美波「どうもこうも、そのままの意味。このままだと瑞希は転校しちゃうかもしれないの」

 

秀吉「美波よ。その瑞希の転校と、さっきの話が全然繋がらんのじゃが」

 

智也「いや、そうでもないと思う。

きっと理由が『Fクラスの環境』だと思うから」

 

明久「そうなの美波?」

 

美波「うん」

 

明久「ってことは、転校は両親の仕事の都合とかじゃなくてーー」

 

美波「そうね。純粋に設備の問題ってことになるわ それに瑞希は、身体も弱いから・・・」

 

明久「そうだよね。それが一番マズイよね・・・」

 

秀吉「なるほどのう。じゃから喫茶店を成功させ、設備を向上させたいのじゃな」

 

美波「うん。瑞希も抵抗して『召喚大会で優勝して両親にFクラスを見直してもらおう』とか考えているみたいなんだけど、やっぱり設備をどうにかしないと」

 

智也「そういうことなら手伝ってあげたいんだけど・・・」

 

明久「けど?」

 

智也「あの集団をまとめる能力は僕にはないと思うんだよね・・・だからやっぱ雄二をよばないとね」

 

美波「そっか・・・」

 

明久「なら、雄二と連絡を取らないとね」

 

智也「僕がかけるよ。確か雄二はAクラスにいると思うし明久がかけると何かしらめんどいことになるからね」

 

美波「そうね」

 

Prrrrr

 

雄二『ーーもしもし』

 

智也「雄二?話があるから来てくんない?」

 

雄二『別に構わないが何があったんだ?』

 

智也「それはこっちで話した方が楽だから」

 

雄二『分かった。今から向かおう』

 

智也「はーい。お願いしまーす」

 

プー、プー

 

美波「雄二はなんて言ってた?」

 

智也「来てくれるってさ」

 

美波「じゃあちょっと待ちましょうか」

 

数分後ーー

 

雄二「智也話ってなんだ?」

 

智也「実はーー」

 

説明中ーー

 

智也「ーーってことなんだ」

 

雄二「そうか。瑞希の転校か・・・

そうなると、喫茶店の成功だけでは不十分だな」

 

智也「そうなんだよね」

 

明久「不十分?どうして?」

 

雄二「瑞希の父親が転校を勧めた要因は恐らく二つ 一つ目は、老朽化した教室。これは健康に害のある学習環境という面だ」

 

智也「これは教室全体が問題という意味ね」

 

雄二「喫茶店の利益程度じゃ改善は難しい。教室自体の改修ともなると、学校側の協力が不可欠だ」

 

智也「そんで二つ目はレベルの低いクラスメイト。要するに瑞希の成長を促すことのできない学習環境ってこと そしてもし、三つ目をあげるなら卓袱台に座布団という貧相な設備 普通の高校生活じゃ出会えないものだからね」

 

明久「参ったね。随分と問題だらけだ」

 

秀吉「そうじゃな。三つ目ならともかく、一つ目と二つ目は難しいのう」

 

雄二「そうでもないさ。二つ目の方は既に瑞希と美波で対策を練っているんだろう?」

 

美波「この前、瑞希に頼まれちゃったからね。『どうしても転校したくないから協力して下さい』って。召喚大会なんて見世物にされるだけみたいで嫌だったけど、あそこまで必死に頼まれたら、ね?」

 

雄二「翔子が参加するようだと優勝は厳しいが、アイツはこういった行事には無関心だしな。瑞希と美波の優勝は充分ありえるだろう」

 

明久「そうだね。二人ならきっとなんとかなるよ」

 

秀吉「瑞希と美波が優勝したら、喫茶店の宣伝にもなるじゃろうし、一石二鳥じゃな」

 

美波「で、雄二。それはそうと、一つ目の問題はどうするの?」

 

雄二「どうするも何も、学園長に直訴したらいいだけだろ?」

 

明久「それだけ?僕らが学園長に言ったくらいで何とかしてくれるかな?」

 

雄二「あのな。ここは曲りなりにも教育機関だぞ?いくら方針とは言え、生徒の健康に害を及ぼすような状態であるから、改善要求は当然の権利だ」

 

智也「明久、雄二行ってらっしゃい」

 

明久「智也は行かないの?」

 

智也「僕はそういうの得意じゃないから」

 

雄二「そうか。ならお前らは学園祭の準備計画でも考えておいてくれ。それと、鉄人を見かけたら俺たちは帰ったといっておいてくれ」

 

秀吉「うむ。了解じゃ」

 

美波「アキ、しっかりやってきなさいよ」

 

明久「オッケー。任せといてよ」

 

雄二と明久は学園長室を目指して教室を後にした。

 

智也「なあなあ秀吉」

 

秀吉「なんじゃ?」

 

智也「召喚大会出ない?」

 

秀吉「別に構わんがどうしたのじゃ?」

 

智也「もとから出ようと思っててさ

それに瑞希が転校するかもしれないならFクラスとして出ときたいじゃん」

 

秀吉「分かったのじゃ」

 

智也「ありがと それじゃ雄二達が帰ってくるまで学園祭の準備計画練ろうか」

 

美波「そうね」

 

僕達は雄二達が帰ってくるまで学園祭の準備計画を練ることにした。

 

 




次回は続きを書きます
何か名前呼びにすると少し違和感を感じますがいつか馴れると思います。
これからも頑張ります!!
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