現代最強ヒーロー五条悟   作:何かを極めようとした者

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第2話 学校生活・序

 


 

 英雄高校のとある一室。

 いつもは使われることなく静寂に包まれており、所々埃すら被っているそんな部屋。

 しかし、受験の季節になると話は変わる。

 その部屋を包んでいた静寂は熱狂と期待に、埃はなくなりモニターが所狭しと並ぶようになる。

 例年であるならばその場に居る誰しもが受験生の未来に想像を膨らませるだろう。

 そう、例年であるならば。

 本来熱狂と期待に包まれるはずの部屋は静寂と畏怖に包まれていた。

 

「何がどうなってんだ?」

 

 プレゼント・マイクの一言。それは波紋のように広がりなんとか静寂は破ることができた。

 

「学生のやっていいことじゃないでしょこれ」

「もうすでにそこら辺のプロ以上の実力持ってんだけど……」

「攻撃受けてた?」「いや、受けてなかった」

「というか、皆、彼ばかりに注目してるけどその下の子も相当おかしいよ」

「100点オーバーが2人も……」

 

 プレゼント・マイクにより、静寂という一つの問題は解決された。故により浮き彫りになる異常性。それは、彼らへの畏怖の念を強めるものとなった。

 

「今話すべきは彼等の異常性ではなく」

「彼等がこの学園入学できるかどうか、それを話すべきしょう」

「確かに」

「いや、だか、しかし」

 

 イレイザーヘッドの言っていることは最もである。

 しかし、教員等の懸念と不安も正しい。

 大いなる力を扱う者には常に責任が伴う。それはたとえ大人であっても学生であっても同じだ。

 だが、彼の責任の重さは、単なる一学生が背負うには重さすぎる。

 故に教員は悩んでいるのだ。

 その責任を、放棄すべきか否かを。

 放棄すれば、責任に押し潰されることはないだろう。

 だが、そのことが原因でヴィランとなり、牙を剥き、捕食者となることもありえる。

 

 いつの時代も"過ぎる"ことはあってはならない。

 力が大き過ぎるのも、選択の時間が過ぎるのも。

 しかし、"過ぎる"ことがあるからこそ人々は常に進歩し続けてきた。過ぎる力を持つ者達により改革は、革命は行われてきた。

 

 何故そのようなことが分かるのか?

 生ける伝説、全ての憧れであり、全員の英雄(ヒーロー)である、オールマイト。彼が実在するからだ。

 

「この決定に異議のある人は意見をお願いします」

「では、受験番号1224番、五条悟と受験番号1225番、夏油傑の、雄英高校入学をここに認めることとします」

 

 改革と革命を教員等は望んではいない。

 ただ、今この世界をより良くするために決断したにすぎない。

 しかし皮肉なことに、この決定は後に一人の英雄と、一人の悪敵を生み出し世を混沌に巻きことになる。

 


 

「えぇでは、続いてのニュースです」

「雄英高校の入学……」

 

『これマジで言ってのか?』

『だとしたらやばくね』

『文字通りの化物じゃんww』

『つかどうやったらこんな点数出せんだよ』

『個性本当に一つなのか?』

 

 雄英高等学校入学試験100オーバー事件。

 これは現代ヒーローの歴史を語る上で外すことのできない出来事となった。

 歴代最高得点を叩き出しプロを含め、今最もNo.1ヒーロー(オールマイト)に近いとされる男、「五条悟」。

 そして、その五条悟に次いで歴代でも数えるほどしかいない100点オーバーを叩き出した男、「夏油傑」。

 イレギュラーの同時発生。

 それによる広がる衝撃は大きく、発表から一週間経った今でも日夜報道されている。

 その渦中の者達は。

 

「あぁ眠い」

「悟、また夜更かししたろ」

「しかたないだろ、天鱗なかなかでなかったんだから」

「入学初日なんだから問題起こすなよ」

「へいへい」

 

 周りの不安も知らず、青春を謳歌していた。

 


 

「えぇっと教室は……」

 

「ここか」

「だね」

 

 五条悟の心にあったのは期待でも不安でもない。どんな奴がいるか、という好奇心のみがあった。

 目の前にある扉を開け、聞こえてくる生徒たちの雑音(はなしごえ)

 しかし、最強たちの登場により楽しい楽しい時間は終った。

 最強たちと空気が読めないもの以外気づいた。最強が作り出す空気と圧の違いを。

 自分たちこそが最強であると信じて疑わないものたちの強さを。

 生徒たちは痛感した。自分たちの弱さを。規格外の化物たちの覚悟(つよさ)を。

 

 これはまだ始まりにすぎない。

 いや、始まりですらない。言わばこれは前日譚である。

 


 

小説を読んでいただきありがとうございます。

久しぶりの私です。

くっそ遅れてすみませんでした!!!

もはや「死んだんじゃないの〜」と言われてもおかしくないくらい空けてしまいました。

本当……すみません。

これには一応理由がありましてですね。

テストやらなんやらに追われてたら、こうなってました。はい。

来年の春頃からは本格的に書いていく予定となっておりますので、それまでは今回みたいに遅れることもあると思いますので許してください。

 

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