家に帰ると玄関前に黒服がいた...
「えっ?」
驚きのあまり声に出してしまったそろそろ来ると思ったがまさか家に来るなんて...とりあえず落ち着いて話しかける
「あの...どちら様ですか、もしかして大家さん?」
「クックックいいえ違います私はゲマトリアの一人、"黒服"と呼んでくださいあなたのことは知っていますよ"白藤よいち"さん」
いつから見られていたんだろうか、もうこの頃から小鳥遊さんを勧誘していたのだろうか。
「黒服は俺になんの用があるんだ?見るからに黒幕っぽい見た目してるんだが」
「単刀直入に言いますが、私たちはあなたのその力を研究したいのです」
(力って多分呪力の事だよな)
「そうです、あなたが今考えている力です」
「なっ心を読めるのか?」
「ククッ顔に書いてありましたよ」
「あなたのその力...『恐怖』に似ているが何かが違う...その力を研究すれば我々は更に『崇高』へと近づけるはずです」
恐怖に似ているか...呪いの力ってぐらいだ、どこか本質的に近いのだろう
「それに...あなたは他にも何か知っていそうな気がしますね」
ビクッ
こいつらに未来を知っていることがバレたら何をされるかわからない...特にベアトリーチェには絶対にバレないようにしないとな
「研究って具体的に何をするんだ?」
「身体的に影響が出ることはしませんただあなたのその身体について調べさせてもらえば十分です...もちろん報酬も出しましょう、そうですねアビドスの借金の半分を私が負担致しましょう」
「わかった」
「では、あなたの身体に影響が出ることはしないそしてアビドスの借金の半分を負担するこの条件でいいですか?」
「ああ」
「では契約成立ということでこの契約書にサインをしてください」
俺は契約書にサインをする
「明日は確か自由登校日でしたね...」
(なんで知ってんだこいつ...)
「明日の昼にこの場所に来てください、お待ちしていますよ…クククッ」
そう言うと黒服は霧のように消えていった
・
・
「はぁー」
大きくため息をする
(まさか家の前に黒服が居るなんてリアルで見ると心臓止まりそうなくらい怖かったし...)
俺の心臓はありえないくらい鼓動が速くなっていた
「それにしても身体を調べられるだけでアビドスの借金を半分も減らせるなんて...結構条件が良いな」
今日まで色々あってまだ借金返済に労力を回せてなかっただけあって俺は少し安心する
「よし夜まで呪力のトレーニングをしとくかっ」
最優先は反転術式の獲得だ、この世界では無下限バリアがあるとはいえ奇襲されるとバリアを貼る前に撃たれてしまうそうなった時当たり所が悪ければそのまま死んでしまうだろう
(とりあえずカッターで指を切ってみる)
確か反転術式は呪力(マイナス)と呪力(マイナス)をかけることでプラスの力にするんだったな...なら呪力を2つ重ねれば良いのか?
「とりあえず重ねてみたけど...治らないな」
重ねたことで防御力は強くなってそうだが肝心のプラスの力にはならなかった、どうやら完璧に重ねる必要があるらしい
いくら試しても完璧に重ねることは出来なかった...重ねたとしてもそれは足し算で特に意味は無かったりするかもしれない、でも確実に呪力コントロールは上手くなっている。
そう思いながらカッターで切った指に絆創膏を貼り今日はもう寝ることにした。
反転術式...理解できぬ