拝啓、現在エジプトにいるらしいお父さんとお母さん、元気にしていますか?
体育祭の代休をゴロゴロと過ごして、唐突な家庭訪問を受けて心臓が止まるかと思ったけど、俺は元気です。響ちゃんはいつも通り可愛いし、人ちゃんもいつも通りカッコいいです。
とにかくいつも通り学校まで響ちゃんと人ちゃんとで走って登校した本日。教室に集まった皆が色々と声をかけられただとか色々話していたのを小耳に挟んでいると、相澤先生が入って来た。
「おはよう。全員体育祭の疲れは取れたか?」
いつも通りの気だるそうな相澤先生からの問いかけに全員が頷く。
「ならいい。体育祭が終わった後だし、課題も多く見つけてだろう。多々良、自分の課題を一つ上げてみろ」
「
「と、このようにすぐに言えるやつもいれば、言えないやつもいるだろう。まぁ、そこら辺を何とかするのが教師の役目な訳だが、ある程度自主的に動いて行けよ」
「「「はい!!」」」
そんなことを話した後、相澤先生は今日のヒーロー情報学が特殊であることを話してきた。特別、特別ですか……BIG3の皆さんからお話を聞くとかそういう感じですか? それともヒーロー関連の法律についての小テスト? あれ難しいんだよねぇ。
「────────コードネーム。ヒーロー名の考案だ」
「「「胸膨らむやつ来たァ!!!!」」」
「……」
睨まれるだけで一気に静かになる辺り、大分染まってきているなと感じる。ところで相澤先生も含めて雄英の先生達はお父さんとお母さんに何をされたの? というか雄英出身だったんだねお父さんとお母さん。高校は普通科と経営科って聞いてたんだけど。
「というのも、先日話したプロヒーローからのドラフト指名に関係してくる。まぁ、指名が本格化してくるのは、経験を積み、即戦力として認識される二、三年から……だがな」
「興味本位、ってところですか?」
「まぁ、そのくらいの認識でいいだろう。将来性への興味が強い一年の指名だが……それが自分へのハードルともなる。その結果が────これだ」
────────
轟:4123
爆豪:3556
物間:2988
常闇:360
上鳴:300
飯田:301
八百万:98
麗日:20
瀬呂:18
緑谷:17
────────
「「「ちょっと待った!!」」」
おおう、どうしたどうした皆さんや。
「多々良、心操、耳郎が無いのはおかしくないですか先生!?」
「あんだけ活躍してたのに、三人に指名がないってどういうことですか!?」
ああ、何だそのことね。俺達に指名が無いことに違和感が……そういえば指名一個も来てなかったのか……ちょっとショック……でもないな。どうせ何か隠してるだけですよね、相澤先生!
「まぁ、そうだな。そこの三人組には指名が結構来てたが……雄英側として、独断で断っておいた」
「どういうことですか? 指名があるならちゃんと表示した方が────」
「指名の多くが三人ではなく、多々良、心操、耳郎の武器についての指名だったからな。下心が見え見えの場所に放り込むほど、俺達は暇じゃない」
何だそんなことでしたか。
相澤先生曰く、あの武器についての問い合わせとか、自分の武器を作ってほしいだとかそういった話が結構来ていたらしい。あと人ちゃんと響ちゃんの武器についてとか。あわよくばそれを手に入れたいという魂胆が見え見えだったそうで、そんな気持ちで指名してくるような輩の指名は全て切った……らしい。え? 全員そんな感じだったんですか?
「全部、と言っても後々吟味して、問題ないと判断したものをお前らに渡す。……まぁ、ほとんど残らないだろうが」
わぁ、凄く過保護。ありがとうございます雄英。
「話を戻すが、この結果を踏まえ、お前らには指名の有無に関係なく、職場体験に行ってもらう」
「職場、体験……?」
「どうしたの多々良君、中学で行ってない?」
「いや、うちの中学職場体験学習なくて……代わりに芋煮会はあったけど」
って、俺の話はいいんだよ。とにかくあれなわけだ……プロの現場を実際に体験してみて、より実りある訓練をしていこうってことわけだ。んでもって、職場体験に行くなら実名じゃなくてヒーロー名を付けて活動していこうってことか。
「とにかくヒーロー名だが……適当なものを付けると────」
「あとで地獄を見ちゃうよ!!」
「「「ミッドナイト!!」」」
おや、今日はミッドナイト先生もヒーロー情報学に出るんですね。いつも相澤先生だったからちょっと新鮮。
「学生時代に付けたヒーロー名が世に認知されて、そのままプロ名になってる人多いからね!」
「そういうわけだから、そこら辺のセンスをミッドナイトさんに査定してもらう。俺はそういうのできん」
適材適所、嫌いじゃないです。
「ヒーロー名を付けることで、将来どうなりたいのかが固まっていく。それに向かって進んでいく。名は体を表す────オールマイト、みたいにな。あとはお前らの先輩の通形のルミリオン、とか」
ミリオンてこと? ミリオン……ミリオン? そのくらいの人を助ける、または笑顔にするヒーローってことなのかな。通形先輩ならやってくれそうな感じがするね。
「じゃあ各自決めたら発表していきましょうか!」
おおっと、発表形式ですか、そうですか……うーん、どうしようかなぁ……ヒーロー名……倶利伽羅とかは似合わないし……真神? いやでもあの神様武器使ってない……ヘファイストス……キュクロプス……弁慶……いや神様とか偉人とかから離れよう。
うーん……うーん……うーん……うーむ……うーむ……
「輝きヒーロー“I can not stop twinkling"」
おっと、とんでもないヒーロー名が聞えた気がしたぞ?
ヒーロー名を考えて悩んでいる中で衝撃的な名前が聞えて、思考の海から引き上げられる。ああ、青山君のヒーロー名ね……まさかの短文だけど、それもいいんだ……というか英語? フランス語? 混ざってない? 大丈夫?
「じゃあ次アタシね! エイリアンクイーン!!」
「2!? 血が強酸性のアレを目指してるの!? 止めときな!!?」
「マレニアは?」
「腐敗の女神じゃない!? それも止めときな!」
そう……というかミッドナイト先生エルデンリング知ってるんですね。え? 配信もしたことある? トリーナ関連縛りで? ……見なくちゃ。
今日の夜はミッドナイト先生のアーカイブを確認することにして、ヒーロー名をどうしようかとまた思考の海に飛び込もうとした直後、蛙吹さんが一歩踏み出した。梅雨ちゃんと呼んでと言われるけど、ちゃん付けは俺にとって特別な人にしかしないから呼ばないよ蛙吹さん。
「小学生の時から決めてたの。梅雨入りヒーローFROPPY」
「カワイイ! 親しみやすくていいわ! 皆から愛されるお手本のようなネーミングね!」
おお、可愛らしいネーミング。確かに老若男女問わずで人気が出そうな名前だ。真面目に考えようと思わせてくれるネーミングセンス……でも俺は可愛らしいヒーロー名は似合わないよな……コスチュームもああいう感じだし。どうしようかな……響ちゃんと人ちゃんはどうするんだろう?
「ヒアヒーロー・イヤホン=ジャック」
「んでもって俺はペルソナコード」
「どっちもいい名前ね! 個性と結びつけてる!」
あらカッコいい。俺はどうしようかなぁ……
「烈怒頼雄斗!!」
「クリムゾンライオレットのオマージュね!? カッコいいじゃない!」
クリムゾン……ああ、昔のヒーローの。あの人凄い人だったらしいね。
「テンタコル」
「テンタクルとタコ! 響きもいいわ!」
昔あの村で話した時と同じ名前だ。
「セロファン!」
「親しみやすい!」
「テイルマン」
「シュガーマン」
「覚えやすいし、名が体を表してる!」
「PINKY!!」
「桃色! 桃肌!」
「チャージ+イナヅマでチャージズマ!!」
「痺れるぅ!」
「グレープジュース!」
「ウラビティ」
「クリエティ」
「ツクヨミ」
「インビジブルガール!」
「あ、アニマ……」
わぁ、次々と決まっていくぞぉ……どうしようかな、本当に。あ、爆豪君が一瞬で却下されちゃってる。悲しいね。というか轟君、飯田君、君達名前でいいの? もっとあるんじゃない? まぁ、そこら辺は本人の自由だしいいか……いいのか? お、緑谷君が行った!
「昔はこのあだ名が嫌だったけど……いい意味に変えてくれた人がいたんだ。だから、これが僕のヒーロー名です!」
……『デク』。木偶の棒、何ても言われる蔑称だけど、デクって名前がプロヒーローの名前として普及したら、木偶の坊なんて言葉は蔑称じゃなくて、緑谷君みたいに頑張っている人のことを示す言葉になるかもね。
「じゃあ残りは再考の爆豪君と……多々良君だけね」
「ちょっと意外……多々良君結構すぐにアイディア出しそうなのに」
「ううん……摩利支天? いや、俺仏門じゃないし……」
(((凄い悩んでる……!!!!)))
どうしようかなぁ……武器、鎧……俺がどんなヒーローになりたいかって言われたら、皆と違って響ちゃんと人ちゃんとずっと一緒に居たいからヒーロー目指してるってだけだし……皆を笑顔にするヒーローになるとか、そういう立派な考えは持ってないからなぁ……そういうのは他の人達が勝手にどうぞってスタンスだし。俺が助けられるのは俺の手が届く範囲の人だよ。それ以上を望んだらきっと俺は俺じゃなくなってしまう。どこまでも届く手とか、力なんて俺には相応しくないし、いらないし、望んでない。
(ねぇイレイザー、多々良君って確か、ヒーローになる理由が……)
(ええ、そこの二人と一緒にいたいから、ですね)
(青いわぁ……でも、だからこそ迷ってるのね……自分のヒーロー像というのが確立されてないのかも)
俺が思う未来……ずっと三人でいる、そんな未来が欲しい。そんな理由をヒーロー名として使っていいのかは疑問が残る……となると他の名前か……俺の個性……武器鍛造……火、炉心……狼………………………………あ。
「決まった?」
「一応」
爆豪君の二度目の再考が入った後、俺は皆の前に立って三つの名前を提示する。
「三つ?」
「ああ、はい。結局決められなかったので、三つに絞りました。どれがいいかなって、皆にも見てもらいたくて」
提示したのは、三つ。それぞれ発表していく。
「一つ目。プロメポス」
「火の神のプロメテウスとオリンポス……ギリシャの神々の国か」
「正解。俺は武器を作るし、火を使う。んで、色んな武器を色んな神様にちなんでオリンポス。火はプロメテウスで表した」
「おお、中々いいじゃん!」
「イカしてんなぁ!」
お、一つ目は結構好印象。
「で、次に二つ目。ハウンドウェスタ」
「ハウンド……なるほど、
「炎を纏い、どこまでも追い続ける猟犬。って意味です」
「こっちもいいなぁ……! 男心が擽られるっていうか……!」
「ケロ。多々良ちゃんのコスチュームも狼みたいな仮面があるものね」
二つ目も好印象だなぁ。ネーミングセンス、磨いておいて良かった。ありがとう、俺の武器達。
「そして、これが最後。煉武」
「……ん? どういう意味?」
「煉は鍛造などの意味で使われることが多い言葉ね。精煉、鍛煉。そういった意味。武はそのまま武技、武器などの意味合い。これもこれでいいわね!」
「というわけで、この三つのどれがいいかなぁって」
俺では決めきれなかったので、皆の意見も欲しい。そう伝えると、皆が思い思いに自分の意見を伝えてくれた。
「プロメポスもいいけど、響きがハウンドウェスタと煉武に負けるな……」
「ハウンドウェスタだと、どういうヒーローか分からなくない? 炎は確かに使ってたけど」
「それ言ったら煉武もそうじゃね? 武器をその場で作ってるわけじゃないし」
「それを言ったら色んなヒーローがそうじゃねぇ?」
ううん、言っておいて何だけど、皆俺と同じようなこと考えてんね。やっぱり考え直すべきか……? いやでもこれ以上考えても煮詰まるだけでこれ以上の名前が浮かぶとは思えない……自分のヒーロー名なんて考えたことも無かったし……武器の名前はすぐに思い付くんだけどなぁ。
そんなことを考えながら皆の意見を聞いて、八百万さんに集計してもらった結果────
「んじゃ、俺のヒーロー名は煉武に決定!」
ご協力本当に感謝。武器の名前ならすぐに思い付くけど、ヒーロー名を決められなかった俺に付き合ってくれて本当にありがとう。
────────────────────────────────────────────────────
ヒーローネームも決まった日の放課後。根津校長先生が凄まじい速度で仕分けてくれたというリストを確認して、俺達はうんうんと唸り続けていた。
「ミルコ、ギャングオルカ、ベストジーニストに……エンデヴァー? うーん、除外」
哀れエンデヴァー。人ちゃんに悪印象を与えてしまった結果、油性マーカーの赤で名前を消されてしまった。まぁ、不器用というか何というかって感じの人だったらしいし、仕方ないだろう。ちなみに皆帰ってしまいました。残っているのは家が近い俺、響ちゃん、人ちゃんと、指名してくれたヒーローの中でどこの事務所に行くべきかブツブツ分析している緑谷君だけです。
「おーい、緑谷君、これらの中でどれが一番いいと思う?」
「────────────────え? ちょっと見せて。………………ううん、選り取り見取りって感じだね。絞ってこれってことだし……」
俺達に指名が入っている人を羅列すると、除外されたエンデヴァー、ミルコ、ギャングオルカ、ベストジーニスト、ヨロイムシャ、ホークス、リューキュウ、ファットガム、サーナイトアイ、エッジショット、シンリンカムイ、ガンヘッド、ワイルド・ワイルド・プッシ―キャッツ、クラスト、スナッチ、ロックロック。
うーん、どちら様ですか? 俺、ヒーローのこと全く知らないんだよね……家にサインが置いてあったなぁ程度で……あ、実家は心操一家と耳郎一家が定期的に掃除してくれてる。あとお父さんとお母さんが持ってきたロボット。ありがたいよね。
「……あれ? そのパソコンの方も指名リスト……だよね? そっちは?」
「海外からの指名だって。さっき届いたって」
「へえ、海外! ………………海外!!!?? 」
「「「びっくりしたぁ」」」
そんなに驚くことなの? ……いやまぁ、驚くべきこと、なのかなぁ?
「み、見せてくれる!?」
「うん、はいこれ」
「ありがとう! ……スターアンドストライプ!? エレクプラント!? サラームからも指名が入ってる!? 凄いよ三人共! 海外のトップヒーロー達だよ!!」
「お、おお、そうだよな、これが普通なんだよな多分……」
「壱と一緒にいる時間が多いせいで麻痺してたけど、これが普通なんだよね……」
どんな活躍をしているのか知らないから、あれなんだけど……と考えていると、緑谷君がパソコンと紙の資料リストを流し見て、ノートに色々と纏めていく。その速度はとても早く、そして確認しやすそうな纏め方をしていた。
「とりあえずだけど、こんな感じかな!」
「ヒーロー図鑑助かる」
「ヒーロー名鑑助かる」
「ヒーロー議事録助かる」
えーと何々……?
『ミルコ』
近接スタイルで超武闘派。体術などはここがいいかも。
『ベストジーニスト』
技巧派のヒーロー。しかし、性格矯正なども行っているので、何か引っかかるものがあった可能性あり。
『ギャングオルカ』
前述と同じ理由の可能性あり。
『プッシ―キャッツ』
災害救助などについて多く学びがあるかも。
一部抜粋した感じだけど、他にも色々書いてくれていた。これを数分で書き切るとかマジで? プロヒーローの個性とか戦闘スタイルとか全部書いてるじゃん。マジで才能だよこれ。話を聞くと、俺達のことも書いてくれてるそうで……パワーローダー先生とか相澤先生に見せたら間違いなく色々授業で助かるのでは? コスチュームの改良とかにも。
「あとは海外のプロヒーローだけど……個性が分かっていないヒーローが多いんだ。もちろん動画とかがあるから、ある程度は露見してるかもだけど……」
「どういった戦闘スタイルなのかは分からない、と」
「うん。未知数なところが大きいから、ここをオススメするって言いきることはできないかな」
ちゃんとそういうことも伝えてくれるの本当に助かる。しかしそうなると、色々悩むなぁ……あと二日で決めなくちゃいけないし……家に持ち帰って吟味しようかな……
「わわ私が独特の姿勢で来た!!」
「わっ!? オールマイト!?」
「あ、オールマイトだ」
「オールマイト先生、八木さん元気ですか?」
「あれから経過は大丈夫そうですか?」
「え!? あ、ああ、うん! 彼は凄く元気にしてたよ! あれだけ元気な姿を見たのは久しぶりだったよ! ありがとう!」
八木さんについて少しだけ触れよう。体育祭の後の代休初日、物は試しということでリカバリーガールに待機してもらって八木さんに生やし丸をぶっ刺したのだ。ぶっ刺して引き抜いてから数時間後、レントゲンで確認したところ、小さくではあるが、消化器官が生えてきていたそうだ。まぁ、結果笑い上戸になったみたいだけど。あとはリカバリーガールが経過を見るとのことでその姿を確認できなかったが、上手くいって良かった。ただ、呼吸器については生えてこなかったらしく、もう一回ぶっ刺す必要がありそうとのこと。生やし丸のインターバルは一週間から二週間なので、もう少しお待ちください。
「と、その話は置いておいて……緑谷少年! 君に指名が来ていた!」
「僕に、ですか?」
「ああ、先程届いたんだ。……私の師、グラントリノからの指名だ……!」
どうしましたオールマイト先生。凄く震えていますが。
「ととととととととととにかく、せっかくのご指名だ……経験値も段違いだ……是非行ってみるといい……! 怖ぇ、怖ぇよ……! 震えるなこの足め……!」
((((どんだけ怖い人なんだ……!?))))
オールマイトも未熟な頃があったんだなぁ、と思える一面ではあったけど、どんだけ怖い人なんだろう、グラントリノ。え? 緑谷君そこ行くの? マジで? 勇気あるなぁ。
個性:通訳
どんな言語も通訳できる個性。それ以上でもそれ以下でもない。一応動物とも会話可能。
雄英の普通科出身。なおその頃には柔術において免許皆伝レベルに到達していたため、普通にヒーロー科の人達と殴り合えた。コミュ力強者。現在は一児の父。一人息子を滅茶苦茶溺愛している。
個性:採寸
一目見て採寸が完了する個性。それ以上でもそれ以下でもない。
雄英の経営科出身。戦いは不得手だったが、色々と強かな人だったため、相澤先生世代は基本的に頭が上がらなかった。現在は一児の母。子供ができにくい体質だったためか、壱譚を溺愛している。旧姓は駆世。
一応世界中を飛び回っている夫婦。毎月五回は手紙が届く。