手綱を握れ!人ちゃん&響ちゃん!   作:エヴォルヴ

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 私の性癖は陰のあるイケメンとロックな少女と激重感情を隠すことのない少年です。イケメンはその横に明るい友達を配置することでその陰を強調し、光のような友人に手を伸ばす姿を表現することが可能。バトルスタイルもある程度確立していながらも、チラッとだけ友人の動きがあるとなおよし。
 ロックな少女は表裏の無い性格でもいいが、その実乙女的な一面を兼ね備えていてもいい。好意をストレートに向けられると照れて上手く返せなくなってもいいし、適当にあしらいながらも内心喜んでいてもいい。
 激重感情は向けられている相手が軽くあしらっていながらも、ちゃんと受け止めているのがいいと思っています。でもいざという時はあしらわずに当たり前のように受け止めて、ちゃんと言葉と行動で返してもらうことで激重感情を向けていた側と向けられていた側、どちらも美しく輝く。そう考えます。
NTRとBSSは理解はできるが、少し苦手です。しかし嫌いにはなりません。性癖は人それぞれ多種多様。寛容であれ。私の好きな言葉です。自己紹介終わり。これで親友だな。


というわけで性癖を曝け出せる者のみ、私に赫灼熱拳を向けなさい。


賽が投げられてしまった。(吐血)

「一ぉつ! 十分前行動は絶対! 遅刻することは許されぬ」

 

「不味い、壱が掟忍者になった。響香、叩き起こして差し上げろ」

 

「昨日までずっとやり込んでたからでしょ……正気に戻りなポメラニアン忍者」

 

「ん゛ぉ゛ッ♡!?」

 

「「あのままで良かったかもしれない」」

 

 ああん、響ちゃんったら朝から情熱的……♡! 高校生活初日の朝、最初の衝撃が響ちゃんのイヤホンジャックなんて素敵な朝だ! 

 これから三年間を同じ教室で過ごすわけだし、凄く嬉しい。小学校、中学校では三人共離されてたからね……何でだろうね? まぁ、それはそれとしてありがとうイレイザーヘッドこと相澤先生。お礼に感度3000倍短剣あげるね……え、いらない? そう……ヴィランの拘束に便利なのに。え? もっと感度を弱めろ? 感度100倍くらいでいいですか? 

 

「発情顔は止めておけ、絶対に引かれるから」

 

「惹かれる? 男の発情顔見て興奮するとか変態か?」

 

「おう、鏡見てこいや女顔」(貴腐人達にソッチの人疑惑をかけられた男)

 

「女の子並みに線が細いやつがなんか言ってる」(人×壱、壱×人CP勢を粛正した女)

 

 うーん、いつも通り。はてさて……今日は高校初日なのでどんな人がいるか楽しみだなぁ。雄英体育祭の日はいつも響ちゃんと人ちゃんとでロックフェスに行ってるか、町内のゴミ拾いか、海岸の廃品回収をやってたからね! ……そういえば、俺達が掃除してないところがいつの間にか綺麗になっていたけど、何かあったのかな? 

 

「にしてもデカいね、雄英」

 

「何円かかってるんだろうね、維持費」

 

「国家予算レベルとかありそうだな」

 

 誰もいない廊下を歩きながら、他愛のない話を続ける。……いや、本当に広いなぁ、この学校。普通科、経営科、サポート科、ヒーロー科と色んな科があるとはいえ、広すぎやしないかな? 

 そんなことを考えながら、長い廊下と階段を抜けて、辿り着きました一年A組の教室のドア。

 

「ファーストインプレッションが大事だよね」

 

「止まれ馬鹿」

 

「あんたの考えるファーストインプレッションは災害だよ」

 

「酷くない?」

 

 人ちゃんが代表してドアを開けると、様々な視線がこちらに向けられた。お? どうした? 俺が男性用のズボンを履いてるのがそんなに気になるかい? 男だぞこちとら。

 

「来たか、心操、耳郎、多々良」

 

「おお、障子君! おはよう!」

 

「同じクラスだな。素晴らしい提案をしよう。お前も手綱を握らないか? というか握れ」

 

「同じクラスだね。素晴らしい提案をするよ。手綱を握らない? というか握れ」

 

「丁重にお断りさせてもらおう」

 

 酷いや。そういえば放置プレイって何が楽しいのかな? 好きな人には見ていてほしいと思うんだけどなぁ。

 

「あー! 0ポイント切ってた人!」

 

 人ちゃんを指差して立ち上がったピンク色の肌の女の子は、どこか楽しそうな笑みを浮かべて俺達に声をかけてくれた。こういう明るい人がいるだけで、クラスの繋がりが強くなったりするからありがたいよね。

 

「私、芦戸三奈! よろしくね!」

 

「心操人使だ。よろしく、芦戸」

 

「ウチが耳郎響香。よろしくね、芦戸」

 

「多々良壱譚! よろしくね、芦戸さん!」

 

 うーん、元気だぁ。元気な人を見ると元気が出るよね。

 

「で! で! どっちが心操の彼女!?」

 

 おっと、これは乗るしかないかな? 

 

「どっちだと思う♡?」

 

「そうか、そんなにも殺されたいか」

 

「壱、シバくよ」

 

「いいよ♡」

 

「しまった、対応を間違えた」

 

「こいつ無敵か?」

 

「耳郎と多々良ってそういう関係……!? 女の子同士!? そういうプレイ!?」

 

「愛の形は人それぞれだよ、芦戸さん」

 

「返しが違う。ウチと壱はそういう関係じゃないから。あと人使とも違うから」

 

「相変わらず最先端を往っているな、多々良」

 

 んふふふ。お、なんか透明な人がいる。透明人間って異形型なのかな? 発動型なのかな? おや、あんなところにモンスターボールのカラーリングをしている人が。個性は何だろう? 赤と白……紅白まんじゅう……お腹減ってきたな? あ、真っ赤なトゲトゲの人がいる。男気がありそう。眼鏡の人は……真面目そう? 

 ところであの爆発するバチンウニみたいな人と髪型ゴリランダーみたいな人って何か因縁でもあるのかな。一瞬爆発バチンウニがゴリランダーににらみつけるを使ってた気がするんだけど。

 

「ところで芦戸。勘違いしてるようだが、多々良は────」

 

「お友達ごっこがしたいなら他所へ行け。ここはヒーロー科だぞ」

 

「「「コミュニケーションは大事だと存じます先生!」」」

 

「まぁ、それはそうだが、時間は有限だ。合理的に行こう」

 

 合理的に考えた結果コミュニケーションに行きついたとは思わないんですか、相澤先生。

 

「俺は担任の相澤消太。よろしくね」

 

 む、あの寝袋は確か、最近発売したという高性能寝袋……なるほど、睡眠の質もパフォーマンスに影響する、そういうことですねイレイザーヘッド! 確かに響ちゃんと人ちゃんと一緒に寝た後のパフォーマンスは120%を超える……!! ちなみに響ちゃんに抱きしめられて寝ると200%のパフォーマンスが期待できるよ。

 

「早速だが体操服着てグラウンド出ろ。机の中に入ってるだろ」

 

「おお、何だか頑丈そうな体操服」

 

「比較的頑丈という程度だがな。更衣室はすぐ近くだから、さっさと着替えてこい」

 

 そう言って相澤先生は教室を出ていった。初日から授業とは、飛ばしてんねぇ! 入学式とガイダンスは合理的じゃないからすっ飛ばしていくって、中々剛毅では? もはや剛毅通り越して豪鬼では? 障子君、瞬獄殺とかできるようにならないかな? 

 

「よし、行くぞ壱」

 

「相澤先生怒らせると怖いからね」

 

「シュア、マイヒーロー」

 

 ジャージを片手に人ちゃんについて行く俺を見て、皆が首をかしげる素振りを見せた。……何? 俺は男なんだけど? 確かに髪は伸ばしてるけど、肩より若干下まで伸びてる程度だよ? 髪を伸ばす男の子だっているんだぜ! エッジショットとか! ……エッジショットってそこまで髪伸ばしてなかった気がする。

 くそう、ユニセックスだか何だかに理解のある世界で髪を伸ばすとこうなる弊害があったりするのか……!? いや、そうか? 本当にそのせいか? 俺が髪を伸ばしているのが悪いのでは? 軽く化粧しているのが悪いのか? 化粧はいいぞ。極めると楽しくなってくる。ちなみに人ちゃんもちょっとだけ化粧してるぞ。プロデュースは俺と響ちゃん。

 

「おい、多々良だったか? こっち男の更衣室だぞ?」

 

 モンスターボールヘアーの男子……置いてあった紙よると轟焦凍君が声をかけてくれた。君もかい、轟君……

 

「俺は男だよ。更衣室が男の方なのは当然じゃないか」

 

「……悪ぃ、配慮に欠ける言い方した」

 

「トランスジェンダーだと思われてる? れっきとした男だよ、俺」

 

「……」

 

 何か無表情な人だと思ったけど、さては意外と表情豊かだな? どうした、轟君。君の表情筋はどうしてそうまで凝り固まってしまっているんだい? それが地雷だったりするかもしれないから口にはしないけど。地雷を踏み抜いていいのは人ちゃんと響ちゃんだけだ。

 

 

 

 

「男ぉおおおおおお!!?」

 

 

 

 

 うるさ。いやマジで男だよ、俺。好きな女の子にはカッコいいと思われたい思春期の男の子だよ。

 

「マジで男なのか!? その、トランスジェンダーとかじゃなくて!?」

 

「だから男だって。生物的にも精神的にも。響ちゃんの前では雌になることも厭わないが!!」

 

「口縫い合わせるよ」

 

「今日はいつもより情熱的なお誘いだね♡!」

 

「今日のウチ、対応ミス多くない?」

 

「浮かれてんだろ、落ち着いていけ。てか壱! アクセルベタ踏み止めろよ事故ってんじゃねぇか!?」

 

 この程度で事故が起きてたら世界はもっと混沌としていると思うよ、人ちゃん。

 

「女子みたいな表情で赤面するなよ! 変な感じになる!!」

 

「男の発情顔ってそこまで需要が無いと思うんだけど。あ、でも需要があったりするのかな……もしかしてソッチの性癖持ち? それとも恋愛対象が男の子な感じ?」

 

「違ぇよ!?」

 

 うーん、このピカチュウっぽい髪の男子こと上鳴電気君と切島鋭児郎君は叩けば鳴る。これにはドボルベルクもにっこり。ドボルがために銅鑼は鳴るんだぜ……! 

 

「男の娘って概念があるけど、俺はそういうのじゃないよ! れっきとした男! 恋愛対象も女の子だよ!」

 

「その顔と体つきで男の娘じゃないは無理でしょ。顔も可愛い系だし」

 

「響ちゃんにはカッコいいと思われたい人生だった……あ、俺は響ちゃんのことカッコいいし可愛いし綺麗だと思ってるよ! 好き!」

 

「はいはい、分かったから着替えてきなね」

 

 響ちゃんと別れ、更衣室へ。

 ────風呂でも思ったけど、人ちゃん、本当に筋肉付いたよねぇ。昔は本当にヒョロガリだったのにさ……

 

「……ハッ」(筋肉のつかない哀れな者へ向ける憐みの眼差し)

 

「お? 常に爆走してあげようか?」

 

「やってみろよ。こちとらお前の手綱握ってる時点で通用しねぇんだよ」

 

「やった!」

 

 言質取ったよ! これからも爆走していけるね! 

 

「俺も響香のこと言えねぇわ……」

 

「でもついてきてくれるんでしょ?」

 

「当たり前だが?」

 

「んひひひ! ありがとう、人ちゃん!」

 

「へいへい」

 

(((ラブコメしてるようにしか見えねえ!!!!)))

 

 なんか失礼なこと考えられてる気がするけど気のせいだよね!

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