Lostbelt No2 悠久延焼世界 ゲッテルデメルング  消えない焔と巨人の絆   作:焔の隣人

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お久しぶりです(コッソリ)


未完の器と、成熟した魂

『力を欲するか、器よ』

 

 

 あつ……だれ?

 

 

『我の名は■■■■(■■■■)、人の滅びを願う貪食者である』

 

『貴様は外なる神の器としての資格を得た』

 

 

 ……スルト?

 

 

『否、奴は異端であれど外なる者に在らず』

 

 

 そうなんだ。

 

 

『外なる神とは我(ワレ)のこと。そして我は貴様を器として……我の剣として認めた』

 

 

 はえ……?

 

 

『……まあ良い。貴様が認知せずとも仕掛けは既に終わっている』

 

『目覚めよ、我が器。貴様の道は炎熱によって彩られる』

 

 

 また会える?

 

 

『否。我と直接繋がることはもう無いだろう』

 

 

 そっか。

 

 ……じゃあね! えーと……■■■■(■■■■)!

 

 

 


 

 

 

「んぅ……」

 

『小僧!』

 

「すると……?」

 

 

 あたまいたいおなかいたいせなかいたい。

 ……服びちょびちょ、寒い。

 

 

「おえ、なにして」

 

『っ……思い出さなくて良い。とにかく今のお前だ、無事か?』

 

「……ん、あいこちいたい、あとなんか、しゃべひにくい」

 

 

 体が動かない。

 俺の体じゃ、ないみたいに。

 

 

『……それは当然だろうな』

 

「?」

 

『小(・)僧(・)の(・)体(・)は(・)、奴(・)の(・)手(・)で(・)慣(・)ら(・)さ(・)れ(・)た(・)』

 

『奴の力に沿う様に』

 

「……どう、こと?」

 

『鏡を見ろ。この屋敷のどこかにはあるだろう』

 

「ん」

 

 

 立ち上がって、あらためて周りを見る。

 ……血と、原(・)型(・)を(・)留(・)め(・)て(・)い(・)な(・)い(・)祭(・)壇(・)。

 なんかくさい、おじさんは?

 

 

『奴のことは気にするな、さっさと行くぞ』

 

「……ん」

 

 

 ……なんか、髪の毛伸びた?

 すごく邪魔。

 

 

「ん?」

 

「っ……あんた何で……!?」

 

 

 おばさんだ。

 どうしたんだろ。

 

 

「そ、その刻印……あんたまさかっ!!」

 

「? こくいん……?」

 

 

 おばさんが、おれのお腹見てる。

 ……あれ、なんか模様できてる。

 

 

「ねえ、おばさ    」

 

「ひっ」

 

「どうしたの?」

 

「……っ!」

 

 

 おばさん走ってっちゃった、変なの。

 あ、鏡見なきゃ。

 

 

『小僧……?』

 

「どうしたの?」

 

『……いや、何でもない』

 

 

 そう言えばスルト、なんか声高くない?

 俺が寝てる間に何かあったのか?

 

 

『正確には小僧を通じて俺にも、だ。とにかく鏡を見れば全て説明できる』

 

「わかった」

 

 

 言われるがまま、客室にある姿見まで歩いていく。

 途中でまたおばさんに出会ったけど、なんか怖い顔してまた走ってっちゃった。

 どうしたんだろ。

 

 

「ん、ついた」

 

『鏡で自分の姿を見てみろ』

 

「ん……あれ?」

 

 

 姿見に映るのは、おれ……じゃない?

 でも、おれがほっぺをつねったら、鏡の女(・)の(・)子(・)もほっぺつねってる。

 いたい。

 

 

「いひゃい……あ」

 

『気付いたか』

 

 

 ……おれ、女の子になった?

 

 

『そう言うことだ。あの忌々しき邪神の器となった者は、こうなるのだろうよ』

 

「じゃしん?」

 

『外なる世界に潜む、俺達には干渉し得ない代わりに、奴らも干渉できない筈だった理外の怪物どもだ』

 

「???」

 

『……空より高いところに住む化け物とでも覚えておけ』

 

「りょーかい」

 

 

 俺が女の子になって、そのせいでスルトの声も変わったってことなんだ。

 

 

『ああ』

 

『……ついでに言うならば、余(・)計(・)な(・)お(・)せ(・)っ(・)か(・)い(・)の所為で、小僧と俺の魂はほとんど同一のものとなっている』

 

「?」

 

『これまで以上に今までの訓練を頑張らねばならん』

 

「わかった、がんばろ!」

 

『……本当にわかっているのか怪しいがな』

 

 

 なにおう、わかってるに決まってる。

 

 

「これからも、スルトとおれはいちれんたくしょー、だろ?」

 

『……ふん、そう思うのならそれで構わん』




赤タグの性転換を採用しました。

現時点での邪神系フォーリナーって全員女性霊基だったという事実に今更気がつきまして……辻褄合わせの為に急遽追加しました。

後から重要なタグの追加をすることになってしまい申し訳ない限りです。
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