IS(インフィニット・ストラトス) 『mother&sister's complex』 作:CAGED-BIRD
自分のなかにあるこの病は、英急なる死を意味し、
死ぬべくして死ねないことなのだ。
それは死を死ぬことなのだ。
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樹里があまりしゃべりませんがすみません、内気(腹黒)な子なんです。
放課後(・・・)
どうすればいいのか分からなかったので、そのまま机でぐだーっとしていた。持ち物をほとんどなにも持たずにというか持ち物すべてISの待機状態という変な状態で、しかも全部は持ってきていない。住む場所もお金もなにも持ってない。どうしろというのだ(・・・)しかも、教室の中で変態と二人っきりな最悪な状況。しかも、さっきからチラチラこっちをみてるし。(・・・)視姦とか、やめてください。
「ああ、織斑くん、樹里ちゃん。まだ教室にいたんですね。よかったです」
眼鏡が書類を片手に安心したような顔で言ってきた。なんでそんなにあわててるんだろ?(・・・)変態、なんで胸を凝視してるんですか?というか、胸しか見てないですよね。変態というかもう、ペドって呼んだ方がいいですか?
「えっとですね、寮の部屋が決まりました」
「俺の部屋、決まってないんじゃなかったですか?前に聞いた話だと、一週間は自宅から通学してもらうって話でしたけど」
「そうなんですけど、事情が事情なので一時的な処理として部屋割りを無理矢理変更したらしいです‥‥‥樹里ちゃんもです。」
まぁ、あの変態に関しては今頃自宅にはいろんな人が行ってるんでしょうね。変態といっても一応男で唯一ISを動かせる男人間なんだし。あと、ちゃん付けはやめてくれませんか?
「あの、ママのとこには帰れないの?」ぐすんっ
「え!?あーそれはですねその………夏休みとか長い休みもありますし、その時にまた織班先生に聞いてみてはどうでしょう?ね?樹里ちゃん?あとは、電話とかしてみたらどうでしょう?」
たぶん、むりでしょうね。卒業するまで……あれ?そういえば、赤椿渡す時に会えないかな?会えたらいいな~、会えなかったらたぶん、ママ成分不足で死にますね。
「じゃじゃあ、織班くんは1025号室。樹里ちゃんは1024号室です♪樹里ちゃんは一人部屋ですが、なにかこまったことがあったら気兼ねなく言ってくださいね?」
困ったこと……ママに会えなくて困ってます。助けてください。
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私は自分に割り当てられた1024号室の鍵を開けて中に入る。そして、この部屋まですごく長かったです。思うにこの学園って広すぎると思うんですよ?すごく疲れました。まぁ、途中からISの部分使用をしてしまいましたが。運良く同室のものがいない一人部屋を手に入れ、私はなかなかの上機嫌だった。まぁ、これでママがいたら完璧なんですが。無理やり学園に入れられたのにいろいろと有り過ぎです。
あれ?なぜか荷物が……ママ!荷物を持ってきてくれるぐらいなら一緒に来て下さいよ!!!………あれ?【黒鬼】が入ってませんよ?あれ?まぁいいですけど。
荷物をいろんなとこに……置くほどないんでベッドの横に置いときます。あれ?この部屋一人部屋なのになんでベッド二つあるんですか?まぁ、あれですね!ママが来たときのためですね♪
ズドンッ!!!!!
隣の1025号室の方、つまりは変態と殺人鬼の部屋から騒がしい声と何かの破壊音が聞こえてくる。まぁ、ここは触れない方がいいでしょう。ここは触れない方がいいでしょう。大切なことなので二度考えました。もし、扉を開けでもすればこの部屋に入りこんで来るでしょう。まぁ、念のために鍵w「すまん、樹里さん。お願いします。匿ってください。まずいことになりそうなので。頼みます。頼むホントに!」
この変態、私の部屋にあがりこんできやがりました。押し返そうにも、所詮体力は幼女、この変態の腕力に勝てるわけもなく、というか触りたくないんで入りこまれてしまった。なんですか?どんだけペドなんですか?いきなり女の子部屋に侵入するなんて、どんな鬼畜ですか?
「か……かえってよぉ」ぐすんっ
これで大丈夫!『小さな女の子の涙は最強です!』説は確実です!自分で言ってて悲しくなりますけど。『かわいいは正義!』です。嘘泣きですが。
「あ、えっとぉ。すまん!すこしだけ!すこしだけでいいからっ!」
その言い方はなにか、卑猥です。やめてください、私にふれないでください。同じ空気を吸わないでください。けがらわしい。ほんとに泣きそうです。
「そこまで、嫌そうな顔をしなくても………」
この変態、なに当たり前みたいな顔してるんですか。こっちみないでください。そして、そのままどこかに行ってください。その前にここから出て行ってください。
カチリ
!?この変態、鍵を閉めやがりました!!え………なんで笑顔で近づいてくるんですか!?や、やめてください!!ちょ、まtt「ひさしぶりだな!樹理!」は?
「いや~、懐かしいな!5年ぶりか?」
いやいやいや、5年ぶりですがなんでそんなにやにやとにやけ顔で近付いてくるんですか!?ちょ、もう壁にぶつかりましたよ!?ちょ、まってください!
「ほんとに変わってないな~」
いや、余計なお世話です!だからこっちこないでくださいって!
「ん?どうした?そんなに震えて、風邪でも引いたのか?」
ちょっ!?震えてるのはあなたに襲われてるからであって風邪じゃないですってば!!それに風邪ひいてる女の子を襲うってホントにペドすぎますよ!?そして、顔近付けて何するつもりですか!?やめ、やめてー!!………ん?でこ………いや、それも嫌ですよ?熱測るってやめてくださいって、ホントに。少し安心しましたが。そういえばこの変態は無意識にセクハラするんでしたね。でも、鼻息あらいんで恐いです。
「……熱はないようだな。ん?顔も赤くなってるみたいだし、早く寝ろよ?」
だ~か~ら~!はやくでていt(コンコン‥‥)だれかが来たみたいだ!助かった♪
ドゴンッ!
は?なんでいきなり?ドアこわされた……
そこには鬼の顔(注;鬼のような顔ではない)をした殺人鬼が木刀を片手にこちらを睨めつけていた。
「一夏!なにをしている!?」
お前が何をしている!ですよ。なんで木刀なんてもってるんですか!?たしかにこの変態に襲われるということは避けれそうですが、なにドア壊しやがってるんですか!?まぁ、木刀で壊れる扉だったっていうのが少しショックですが。ちゃんと弁償してもらえますよね?
……ママが払いそうですが。
「箒!?樹里!助けてくれ!」
いやですよ!ちょ、なんで抱きついてくるんですか!?そして私の後ろに隠れるんですか!?
「そこをどけ!一夏!さっさと戻ってこい!!」
はい!どきます!どきますんでさっさと警察に銃刀法違反で捕まr……この変態を連れて行きやがれです!そして、変態は何処触ってやがんですか!ちょっ、そこ胸!胸にすこし触ってやがります!?そして顔がお尻にちょっ、やめなさいってば!だから殺人鬼は!木刀振り回すなです!なんで私に………ちょ、あぁ~…………
と、まぁ気が付いたらベットの上時刻は朝の8時
ただ、頭痛がしたので大体のことは把握できた。
早くママのとこに帰りたいです。
(*´ω`*)私はこの顔文字を応援します
(・・・)と・・・の表現の違いって何かな?テスト使用中なう・・・
・・・←なんとなくあけてる感じだと思ってたけど・・・。
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変態に思考を読まれたくなくて言いませんでしたが、1-Aって端教室なんで、トイレがすごい近いのが助かりました。もし、逆側だったら絶対にトイレが間に合わなかったと思います。・・・まぁ、その時はISの使用も辞さないつもりでしたが。