IS(インフィニット・ストラトス) 『mother&sister's complex』 作:CAGED-BIRD
砂漠の旅人が水を求めるように。
あなたが嘘(愛)を欲するのなら
僕はあなたに愛(嘘)を贈ろう。
いつかこの身に苛む毒になるにしても
あなたが僕の真実に気づかぬ限り。
――――僕は祈る代わりに、嘘を吐く。
~side ●○ 樹里~
「ここらへんでいいだろ」
「そうね...じゃあ、樹里?お父さんとお母さん、ちょっといくとこあるからここでおとなしく待っていてね?すぐに戻って来るから」
「うん・・・」
「ほらっ、いくぞ」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ぼーっと空を見てた。
何も考えることもできず、ただただ自分の両親が自分のもとに帰ってきてくれることを待っていた。
何時間たっても何日たっても待ち続けた。
誰も来てはくれなかったが。
そうした中で気付いた。
気付いてしまった。
いや、最初からわかっていたのかもしれない。
捨てられたのだと。
気のせいだと思いたくもなったが、そうした現実を消し去ることは私にはできなかった。
転生してなにもなく過ごしていけると思ってたんだけど。
生まれ変わった家は不幸なことに貧乏だった。
・・・私を育てられないくらい。
不思議と涙は出てこなかった。
原作ぐらいまでは生きていけると思っていたんだけど。
ここで終わりなのかと思ってもみた。
ここは一応森の中だが人は通る。
だが幽霊だとかそういう類いのものだと思われたのか話しかけようとしても逃げられる。
追いかけようにも生まれつき足がそんなに強くなかったので、歩けはするが走ることなどできはしない。
それに、数歩あるくだけで体力の限界がくる。
大きな声をだすのも苦手だ。
助けを呼ぶこともできないのは最初からわかっていた。
歩くだけで疲れるのだからじっとその場にいたほうがいい。
ただ、そんな中でさえ思ってしまうことが一つ・・・
お腹すいたな。
~side END ~
~side 三人称~
その日、篠ノ之束は珍しいものはないか散歩していた。
そして、道端に落ちていたかわいらしい人形らしきものを見つけた。
「ん~奇麗だね~洗ったら箒ちゃんのお土産になるかな?」
【注;落ちていたものを妹のお土産にしないであげてください】
すると、人形らしきものが束のほうに顔を向けた。
「うわっ、束さんびっくりしたな~!君だれなの?」
「じゅり」
「じゅりちゃんか~♪そうか~♪うん、じゃあね~♪」
篠ノ之束は笑顔で歩きだそうとした。
「じゅりちゃん?はなしてくれるかな?」
服の裾を人形らしきものがつかんでる。
「・・・」
「ん~?えっと、一緒にくるかい?」
こくり、人形らしきものが首を縦にふった
「じゃあ、君のお母さんになってあげよう♪せーの!」
「?」
「おかあさん、マミー、ママ、母上、奥様?わかるかい?束さんが君の母になってあげるといってるのだよ♪」
「・・・ママ?」
........こうして、樹里は篠ノ之束に拾われ篠ノ之樹里となった
【やり取りの不都合は受け付けない!】
~side END~
樹「まま?」
束「ん?なにかな?きーちゃん♪」
樹「なんで、きーちゃんなの?私の名前はじゅりだよ?」
束「ふふん♪それはね?樹っていう文字は、『き』ともよむでしょ♪だから、きーちゃん♪」
樹「...うっうん、わかったよ」
束「分かってくれたかい?きーちゃん♪」