IS(インフィニット・ストラトス)  『mother&sister's complex』   作:CAGED-BIRD

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意識する存在にとって、
生きるということは変化することであり、
変化するということは体験を重ねることであり、
体験を重ねるということは無限に自分自身を創造していくことである。


第四話  I learned of a curse , and couldn't sleep that night , because I was scared .

 なぜか入学初日からあった一・二時間目のIS基礎理論の授業を終えた。

 

 あの変態が全くわからないとかおかしなことを言っていたけど、あんなの小学生でもわかるんじゃないだろうか?いつも女の胸ばっかり見てるからそうなるんだ!帰りたい…

 

 そして休み時間。

 

 皆の視線は変態の方にいってるわけではなく、むしろさっきの紹介のせいでこっちに視線が集まってる感じだ。……ぜったいに目を合わせるものか!合わせたら力負けする自信がある!そして帰りたい!

 

 あの年増の投下した私の個人情報という名の爆弾はナタームだったらしく決して消えてはくれないらしい。

 

「ちょっと、よろしくて?」

 

 あーあー、聞こえてない聞こえてない。なんか口調が変な人が話しかけてきたっぽいけど、きっと気のせいだーあーあーあー!

 

「な、なんですの、その反応は!?」

 

 肩を揺さぶってきた。痛いです。つめ!つめが食いこんでますよ!?

 

 めんどくさい上に痛いので目を上げると、白人らしい真っ白な肌を怒りに赤く染めている貴族っぽいオーラを漂わすドリル人間がいた。そう、ドリルだ。しかも二つも!こんな人間、アニメの中だけ………あーここって小説の中だっけ?まぁ、ここが現実なんだから思ってもいいだろう。無視、する―の選択で間違いはないだろう。そのまま、目線を机に向ける。ママは学校で学べっていったらしいけど、今学校に来てできることと言えば、一人椅子取りゲーム(要は着席)ぐらいだ。

 

「なんで泣くんですの!?」

 

 ドリルの目が恐いからです。自覚ないんでしょうけど、あなたの目の凶悪さとドリルの破壊力は測り知れないんですよ?

 

「そのへんでやめてやれよ」

 

「なんですの!今はわたくしが話しているのですのよ!?」

 

 !?二つ前の席の変態が近づいてきました。最悪です。……助かりましたが。

 

 そのあといろいろドリルと変態が話していたんですがよくわからないうちに………

 

「極東の島国というのは、こうまで未開の地なのかしら。大体、文化としても後進的な国で暮らさなくてはいけないこと自体、わたくしにとっては耐えがたい苦痛で……(ry」

 

 なにか私関係ない?よくわからない話になってますし。

 

「イギリスだって大してお国自慢ないだろ!世界一まずい料理では何年覇者なんだ?!」

 

 勿論、変態も黙っては居ないかった。……私の近くでそんなに怒鳴らないでくれませんか?うっさいです。それにイギリスにもおいしいものはたくさんありますよ?そして、まずい料理があるという点では日本も変わりませんよ?ただイギリスの方が多いだけで。それに私はカレーが嫌いですから、全国共通でカレーを出されたら嫌がりますよ?……関係ない話になってましたね。

 

 そこからは、ずっと売り言葉に買い言葉。いい年して、なに口喧嘩なんかしてるんですか。ホントに子供ですね。

 

 ≪キーンコーンカーンコーン≫ ここで、三時間目開始のチャイムが鳴った。

 

「っ……! またあとで来ますわ! 逃げないことね! よくって!?」

 

 次は、こっちには来ないで変態の席の方に行ってください。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――ー

 最初の授業とは違って、年増が教壇に立っている。だけど……

 

「それではこの時間は実践で使用する各種装備の特性について説明する」

 

「じゃあ、保健室でゲームでもしてていいですか?」

 

「ほぅ、教師の目の前でサボり宣言か!もちろん、却下だ!馬鹿もの!」

 

バシンッ!

 

 はぅ、痛いです。年増はもうすこし手加減を覚えた方がいいですよ?

 

「ああ、その前に再来週行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めないといけないな」

 

「クラス代表者とはそのままの意味だ。対抗戦だけではなく、生徒会の開く会議や委員会への出席……まあ、クラス長だな。ちなみにクラス対抗戦は、入学時点での各クラスの実力推移を測るものだ。今の時点ではたいした差はないが、競争は向上心を生む。一度決まると一年間変更はないからそのつもりで」

 

 ざわざわと教室が騒がしくなる。うっさいですよ。この程度のことでざわつくな!ですよ。クラス代表ですか。要するにめんどくさいことに巻き込まれる、そういうことですね。では、私は関係ないので流しときましょう。私は帰るんですから。

 

「はいっ。織斑くんを推薦します!」

「私もそれがいいと思います!」

 

「では候補者は織斑一夏……他にはいないか? 自薦他薦は問わないぞ」

 

「お、俺!?」

 

 変態が大きな声を出して立ち上がる。視界に入らないでください。目が腐ります。

 

「織斑、席に着け、邪魔だ。さて、他にはいないのか? いないなら無投票当選だぞ」

 

「私は樹里ちゃんを推薦しまーす♪」

 

「私も~♪」

 

 ちょ、まちやがれです。私はそんなのやりたくないですよ!?……それにいま樹里『ちゃん』って言いませんでしたか?なんでそんなにフレンドリーなんですか!?やめてください。変態と同じ候補者とか死にたくなるじゃないですか!

 

「やです!やですから辞退します!!もし駄目だったら、退学でいいです!」

 

 ここはちゃんと自分の言いたいことを主張しておいた方が賢明でしょう。

 

「却下だ!篠ノ乃娘!自薦他薦は問わないと言っただろう?」

 

「ちょっと待ってください! 納得がいきませんわ!」

 

 ドリルが机をたたき立ち上がりやがりました。掘削機の名は伊達じゃないようですごい音をだしやがりました。それにしても迷惑です。……いや、そのままクラス代表になってもらいたい。でも、ドリルが代表っていうのもどうなのでしょうか?

 

「そのような選出は認められません! 大体、男や子供がクラス代表だなんていい恥さらしですわ! わたくしに、このセシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか!?」

 

 は?子供?関係ないよね?屈辱?勝手に味わっていてください。……でも、クラス代表はお断りです。そして、ドリルが代表者になっても恥だと思うのです。

 

「実力から行けばわたくしがクラス代表になるのは必然。それを、物珍しいからという理由で極東の猿や、その猿が推薦する凡人にされては困ります! わたくしはこのような島国までIS技術の修練に来ているのであって、サーカスをする気は毛頭ございませんわ!」

 

 ………は?『実力から行けば』?ないわ。それは、ない。私に勝てるつもりですか?

 

「決闘ですわ!」

 

「おう。いいぜ。四の五の言うよりわかりやすい」

 

「言っておきますけど、わざと負けたりしたら私の小間使い……いえ、奴隷にしますわよ」

 

 ほぅ、ドリルも変態さんだったんですね。奴隷とか。何をさせるつもりなんでしょう?いや、それよりも奴隷にさせるっていう考えがでるってことは本国、イギリスのほうではドリル用の奴隷でもいたのでしょうか?いたんでしょうね。女王様とかやってそうですよね?関わりたくない分野の人間ですね。それよりもたしかこのドリル、変態のことを好きになりますね?SとMは裏表とも言いますし好きになってMになるんでしょうか?それを考えたら、変態とドリル、お似合いだと思いますよ?……なんで、私の周りには変態(ママは除く)しか集まらないのでしょう?

 

「ハンデはどのくらいつける?」

 

「あら、早速お願いかしら?」

 

「いや、俺がどのくらいハンデつけたらいいのかなーと」

 

 と、変態がここまで言うと耳をすましていただろうクラス中からドッと爆笑が巻き起こる。……なになに?、男が勝てるわけがない?意味のわからない理屈ですね。たしかにISに乗った女性と何も持たない男が戦ったら女性が勝つでしょうが、二人ともISに乗れるんですよ?でも、代表候補生であるドリルを相手につい最近ISを動かしたばかりの『ド』がつく素人、しかもさっきの授業でも分かるように基礎の基礎の基礎という名の常識さえも分かっていない変態がハンデをつけるとか……自殺行為ですね。ドリルにハンデを付けてもらうが正解です。そして、ドリルに奴隷にしてもらうがいいですよ?

 

「じゃあ、ハンデはいい」

 

 当たり前です。何を考えてるんでしょう?……いや、なにも考えてないでノリで言ったんでしょうね。帰りたい……。

 

「ええ、そうでしょうそうでしょう。むしろ、わたくしがハンデを付けなくていいのか迷うくらいですわ。ふふっ、男が女よりも強いだなんて、日本の男子はジョークセンスがあるのね」

 

 あの、だからあなたは何言ってるんですか?その前提が間違ってるんですよ?日本の男子にジョークセンスなんてものはないですし、基本アホばっかです。まぁ、ハンデに関しては同意ですが。

 

「さて、話はまとまったな。それでは勝負は一週間後の月曜。第三アリーナで行う。最初は織斑とオルコットで戦い、勝った方が篠ノ乃娘と戦う。織斑とオルコットと篠ノ乃娘はそれぞれ用意をしておくように。」

 

 あれ?話いつの間にまとまったんですか?それに私もいつのまに戦うことになってるんですか?まぁ、そこについてはドリルが「私最強」宣言をしてくさりやがったので、ぶち倒しましょう。ドリルと変態では、実力的にドリルが勝つでしょうし。しかし、準備といってもなにもしなくていいんですが?あと……

 

「勝ったら退学にしてください♪」

 

「だから却下だ!篠ノ乃娘、しつこいぞ!」

 

ガンッッッ!!!

 

 角……角ですか。痛いです。なんで私だけ、角なんですか。お願いしただけなのに、最悪です。年増のくせに。年増のくせに!!それだから結婚できないんですよ!!

 

ガンッッッ!!!

 

「余計な御世話だ、馬鹿もの!」

 

 ……だから、だからなんで心を読めるんですか!?最悪です。

 

「それでは授業を始める」

 

 頭がズキズキするぅ……

 

 ………ここからまた、知っていることを解説されるという無駄な時間を過ごした。

 

 

帰りたい。





~用語解説~

・IS基礎理論;常識。wiki見てきてくださいです。

・皆の視線;一人に集まると人を殺せるレベルになる。

・ドリル;セシなんとかコット。底辺貴族(笑)。某変態曰く糞不味い料理の国らしい。

・未開の地;日本。

・≪キーンコーンカーンコーン≫;4つの音だけで表現されるチャイムは「ウェストミンスターの鐘」である。イギリスの国会議事堂(ウェストミンスター宮殿跡)の時計塔「ビッグベン」で毎正時に鳴る鐘のメロディーである。 正しくは、ヘンデル作曲の「メサイア」のアリアを、フランスのオルガン奏者ルイ・ヴィエルヌが手を加えたオルガン組曲第3番ウェストミンスターの鐘という立派なクラシック音楽。

・年増が教壇に立っている;帰りたい。

・保健室でゲーム;理想。モンハンをやりたい。保健室の先生ならきっと相手してくれる。

・クラス代表;ドMの称号。

・私の小間使い;バター犬的な意味だと思う。

・奴隷;人間でありながら所有の客体即ち所有物とされる者を言う。人間としての名誉、権利・自由を認められず他人の所有物として取り扱われる人。所有者の全的支配に服し労働を強制され譲渡・売買の対象とされた者を指す。変態なら喜びそうなんだけど。

・ハンデ;両手両足を縛り目隠しギャグボールをつけた状態。更には体に重り等をつける場合もある。

・男が女よりも強い;この世界でよく言われることの逆。これを言うとほとんどの場所で失笑される。ただ、笑う人のほとんどは恋人もいないし結婚できていない。

・角;痛いです。 (´;ω;`)

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