最後の決戦が終わった後の蛇足   作:星の王子さま

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今回のお話は、自分的には、ちょっとした練習なども兼ねています。
読みづらかったらごめんなさい。

2つ目です。どうぞ。


とある取り組みの話(2)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何だか、長い間、一歩先も見えないような、深い霧の中を彷徨っている様な感覚。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分の中にある、焦がれるほど強く願った「ナニか」が、すっぽりと抜け落ちている感覚。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

道が見えない。前後左右。

 

何も、分からない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

抜け落ちた、心の火種。

 

何も、出来ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あぁ、目の前に転がっている、これは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一体、何だっただろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───

 

 

 

 

 

わたくし、中御門美優が生まれた家は、いわゆる上流階級の家系で、そして、古い価値観が色濃く残った家系でした。

 

男子が稼ぎ家を発展させ、女子が子を育て家を護る。

 

女性にも家に関してしっかり役目が振られている辺りは、女子を道具としてしか見ない様なところより、遥かに良い家系だったと思います。

 

 

 

一般家庭と比べると厳しい家訓に基づいて運営された家系でした。

しかし、一家の柱たるお父様は、厳格だけれど、忙しそうな合間を縫って、わたくしのことをちゃんと見てくださっていました。

 

お母様は、定番の嫁入り修行としての家事に加え、家庭運営の為の家政の諸々を直に教えてくださり、また、いざという時の為に、棒術のお稽古の手配もしてくださりました。

 

しっかりした学校にも通わせていただき、友人にも恵まれていました。

学友の方々からも、時に頼り、時に頼られと、良い関係にあったと思います。

 

 

 

だから、現状の環境に対して、不満らしい不満はありませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも、わたくしは見てしまったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かっこいいと、思ってしまったのです。

自分もあんな風になりたいと、思ってしまったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

憧れて、しまったのです。

 

中御門家の子女として、きっと、わたくしには許されないであろう、女子サッカーという、スポーツに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───

 

 

 

「あの、お父様」

 

「なんだ」

 

「…これを、やってみたいのです」

 

「これは…女子サッカー、か」

 

「はい!」

 

「……」

 

「まえ、テレビで試合を見たのです。とても楽しそうだと、思ったのです!選手の方々が、格好良かったのです!わたくし、こんなにワクワクしたの、はじめてで!わたくしも、あの選手の方々のように、グラウンドに立って、サッカーをしたいと、思ったのです!だから…」

 

「……」

 

「…あの、お父様?」

 

「美優」

 

「は、はい!」

 

「…少し待て。大人で話し合う。長くは待たせん」

 

「…はい」

 

 

 

───

 

 

 

お父様は、しっかりと考えてくださったのだと思います。夜遅くに、家の方々が集まって、居間で話し合っているところを見ましたし、その時に「サッカー」という単語を聞きましたから。

 

 

 

その上で、中御門家として出した結論は、否でした。

 

 

 

後に聞いた話ですが、今回のわたくしのように、やりたい事を家の方針で「否」とされた方は、男女の隔て無く何人もいらっしゃったようで、中には後継たる長男もいたそうです。

 

頭ごなしに否定されたのであればともかく、協議を重ねて、その上で否と言われてしまったのでは、わたくしは何も言えません。

 

しかし、幼いわたくしは、その決定を粛々と受け入れる事が出来ませんでした。

 

 

 

 

 

幼い心に焼き付いた憧れは、決して消える事なく、わたくしの心に「叶わぬ夢」として残ったのです。

 

 

 

 

 

そして、わたくしの心の中に残った火種は燻り、少しずつ膨らんでいき…

 

 

 

 

 

とある日の、学校からの帰り道。

 

帰宅途中にある、公立の学校の校庭でサッカーをしている、見知らぬ女の子たちを眺めていた時に。

 

 

 

 

 

始まりの三匹の1匹、「大喰い」に、虫憑きにされたのです。

わたくしが、小学4年生の時の事でした。

 

 




ちょっと短め。
1300とちょっとでした。
でも、キリが良いのでこれで1つです。
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